中山祐次郎のレビュー一覧

  • 救いたくない命―俺たちは神じゃない2―(新潮文庫)

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    麻布中央病院の中堅外科医剣崎啓介と盟友松島直武の活躍を描くシリーズ第2弾。

    前作に続き、現役外科医である作者本人の経験を活かし、臨場感ある施術場面や医療者たちのリアルな心情が追体験できるのは、「泣くな研修医」シリーズとも共通。

    生真面目で優秀な主人公と手技に優れ豪放な松島のコンビ、研修医、外科部長、看護師などそれぞれに個性的な面々が連なる。

    現役の外科医でありつつの一連の作品の質の高さには、いつもながら驚きを禁じ得ない。

    松島の元同僚医も犠牲となった無差別殺傷犯の救命、鬼コーチだった恩師との別れ、剣崎の手を焼かせた問題児の医学部合格の知らせなど、各編ともに印象深いが、最終編「患者名・剣崎啓介」が特に印象的。
    やや外伝的色彩があるが、虫垂炎を患い、いつもとは逆に切られる側となった剣崎が味わう戸惑い、新たな発見、日常への復帰など新鮮な目線で描かれる。どこか楽しげな同僚たちも面白い。
    仄かに示唆される元患者の弁護士山口さとみとの先行きも楽しみだ。

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    2026年01月13日
  • 最後の外科医 楽園からの救命依頼

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    中山先生の新シリーズ。
    医師免許を持っていないのに、凄腕ドクター。
    危険な香りもしつつ、先が気になり、どんどん読み進めた。
    カイと神園の目的はなんなのか!?

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    2026年01月10日
  • 最後の外科医 楽園からの救命依頼

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    気楽に読める医療系のエンタテイメント短編集。誰もが匙を投げたくなる難しい手術もこなしてしまう無免許・天才外科医が主人公。どの手術も背景にある物語が面白かったし、銀座にこんなお店があったらな。。と想像するのも楽しかった

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    2026年01月07日
  • 想いをつなぐメス―俺たちは神じゃない3―(新潮文庫)

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    中山祐次郎『俺たちは神じゃない』シリーズ第3弾。

    麻布中央病院の凄腕外科医コンビ・剣崎と松島。
    麻布中央病院にやって来る患者たち…

    チェーン店の花屋の元社長、食を愛する麻布中央病院の管理栄養士、地域医療の連携を担う麻布中央病院の地域医療連携室の係長、麻布中央病院・臨床研究データセンター長の妻、世界的天才シンガーソングライター…

    剣崎・松島のコンビでの活躍は少なめ。
    シリーズとしてのつながりや、周りのメンバーの個性も出てきたような。
    剣崎にも元患者で弁護士・さとみとのロマンスが…

    地域医療連携室の上田や、臨床研究データセンター長の相馬が新たな麻布中央病院のスタッフとして、登場。

    地域医療連携室。開業医を回って、紹介してもらってるなんて…そこまでしていたなんて、少し驚き。
    ましてや、上田がいないために手術が減るなんて…

    相馬とは水と油かと思いきや、剣崎の凄さを相馬も認め、データだけでは駄目だと、気付かせた剣崎も凄い。相馬も消えていくキャラかと思いきや…

    『泣くな、研修医』シリーズの牛ノ町病院・佐藤玲の登場にはびっくり。そのうち、雨野隆二も登場するんだろうか…

    シリーズ第3弾にして、何かシリーズものの方向性が出てきたような。
    『泣くな、研修医』シリーズと同じく、続編が楽しみになってきた。

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    2025年12月29日
  • 逃げるな新人外科医 泣くな研修医2

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    『医者ってさ、いい人だけどウデが悪い人と、やな奴だけどウデがいい人、どっちがいいと思う?』研修医を経て外科医となった一年目の隆治は、医者としての経験を積むほどに人としての優しさをなくしていってるような感覚になっている。
    毎日人の死に向き合っていくうちに、人の死に慣れ痛みに鈍感になっていくのか。
    隆治のように患者とその家族の苦しみ悲しみを背負ってしまう優しすぎる医者は、割り切れない思いにせめぎ合うのだろう。
    シリーズ2作めは、研修医の明るくてコミュニケーショ上手の凛子と、癌患者の水辺が、物語に良い味を加えている。
    そして以前合コンで会ったはるかとまた連絡をとり始め、良い感じになっていく。
    人に弱音を吐けない隆治が、声を上げて泣くことができるはるかの存在がありがたい。
    『何でも話していいよ。私が受け止めてあげる。』
    『しょっちゅうすっぽかしていいから、たまにでいいから会ってね』
    こんないい子なかなかいないな。

    そして突然の肉親の死に立ち会い、医者ではなく1人の人間として、どうしたらよいか判断できずオロオロする。
    隆治の心の中に膨れ上がった思いがせめぎ合い重くなっていくのだろうが、(タイトルは)そこから逃げるなということなのかもしれない。

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    2025年12月29日
  • 外科医、島へ 泣くな研修医6

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    泣くな研修医シリーズ第六弾。主人公の外科医・雨野隆治が半年間、離島の診療所に派遣される。外科医としては成長したつもりだったが、島では未熟さを思い知らされる。殺人事件あり、看護師への恋心あり、面白かった。志真さん、回復して良かった。どうぞお元気で。

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    2025年12月28日
  • 悩め医学生 泣くな研修医5

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    シリーズ第五弾。主人公・雨野隆治の医学生時代の話。入学、解剖実習、病院実習、ハードな試験、そして医師国家試験と続く。リアルで面白かった。

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    2025年12月27日
  • 想いをつなぐメス―俺たちは神じゃない3―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    中山祐次郎先生の「俺たちは神じゃない」シリーズ第3弾。麻布中央病院の剣崎先生の物語です。
    今回、興味深かったのが、難しい症例に直面した剣崎先生が、同じ症例の論文を見つけ、牛の町病院に問い合わせるという場面が出てきた!問い合わせ先は、なんと、「泣くな研修医」シリーズに出てくる佐藤玲先生!わおー!おもしろい!中山祐次郎ファンならにやにやしちゃいますね。
    あと、これは私の勝手な考えだけど、実際の医療現場では辛くてうまくいかない厳しい現実ばかりだから、中山祐次郎さんの小説ではだいたい、ハッピーエンドというか、苦渋の決断の結果上手くいくとか、たいていポジティブな結果になって、読んでいてストレスがたまらないようになってる。
    本作も、同じ病院の研究者と対立しそうになるんだけど、結果的には協力して新しい医療の可能性を見出していく、というストーリー。
    声を失うかもしれない、というミュージシャンの手術もなんとかうまくいき、彼の再起を可能にする。
    このシリーズと泣くな研修医シリーズが交錯するとは思わなかったので、またまたこれからも楽しみです!

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    2025年12月26日
  • がん外科医の本音

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    現役の医師が、がんとは?治療とは?セカンドオピニオンとは?受けた方がいい検診は?
    様々なデータや実際の数値で丁寧に説明してくれてるので、とてもわかりやすく読みやすかったです。

    そして“がん”へのよくわからない恐怖心がちょっと消えました。
    読んでるうちに、「あぁ、そーゆう感じなんだー」って思ったからかな。
    実際にがんになったら、そうはいかず右往左往してパニックになりそうだけど、、、

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    2025年12月25日
  • 俺たちは神じゃない―麻布中央病院外科―(新潮文庫)

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    職場の御局が嫌で仕方がないのですが、どの職場にも嫌な人はいるんですね…松島の対応を見習いたいと思いました。

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    2025年12月24日
  • 迷うな女性外科医 泣くな研修医7

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    東凱医師とのやりとりが胸に迫る。「やりたいことをやればよい」と一番欲しかった言葉を、一番欲しかった相手から言ってもらえた主人公の気持ちが胸に迫った。主人公は、何があっても後悔しない人生を歩んでいくと確信した。

    自分の大手術をしてくれた消化器外科の医師も、女性だった。当時を思い起こすと、あの時もこの小説にあるような現場だったであろうと想像がつく。改めて感謝の気持ちでいっぱいになる。

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    2025年12月21日
  • 迷うな女性外科医 泣くな研修医7

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     シリーズ『泣くな研修医』の七作目。前作までの主人公雨野の先輩医師、佐藤の視点で描かれる葛藤の物語です。

     主人公は、前作までのシリーズを通して雨野の先輩として登場するクールビューティーの佐藤医師。外科医としてめきめき腕を上げているところであり、雨野の視点からは無駄なことは一切言わない、言葉少なで厳しいながらも頼りになる格好いい女性医師だ。しかし、物語では雨野から見た彼女像とは異なる、彼女自身の視点で物語が描かれる。大腸がんステージ4で入院してきた患者――それは、彼女が新人の頃に憧れ慕っていた辣腕外科医その人だった。外科医としての自分と、女性としての自分。自分の進むべき道、進んでいきたい道がどこなのか、悩みもがいた先に彼女が見つけた答えは。

     とても良いお話でした。前作までの雨野先生視点では見えなかった、凛として気高い彼女の内面に触れたお話でした。雨野先生が見ていたのは、佐藤先生の「背中が外科医」という姿だったのだなと思うと、とても切ないです。医師として、女性として、誰かを愛する人として、佐藤先生の内面は表に出ないだけでずっと豊かな人だったのだなと感じます。病床にあって尚医師として後輩を助けてくれる東凱先生が素敵でした。
     男性の割合が圧倒的に多い職に就くと、女性であるというだけで越えなければならないハードルがいくつも増えるように感じます。でも、そのハードルの越え方も含めて、自らの意思で選んでいけるような世の中になればいいとも、思います。

     今後のシリーズの物語がまた一つ楽しみになるような一冊でした。

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    2025年12月19日
  • 想いをつなぐメス―俺たちは神じゃない3―(新潮文庫)

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    外科医の話だが華やかさではなくリアルな現場
    小さな患者の思い、小さな患者の願い、小さな患者の不安、それはもしかしたら直接命に繋がるとてつもなく大きなものなのかもしれない。
    そんな思いは全てが医師に通じるわけではないだろう。だが医師とて人間。ただただ手を動かし手術をするわけではない。
    剣崎、松島コンビは優秀な医師が温かい生身の人間であることを自然に伝えてくれる。きっと彼らは今日もそうやって日常を紡いでいるのだろう

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    2025年12月17日
  • 迷うな女性外科医 泣くな研修医7

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    感想
    キャリアか結婚か。生きたいように生きるのも難しい。

    このシリーズは若い医者の葛藤に共感ができ、面白い。しかし、切ないな。


    あらすじ
    佐藤玲は牛ノ町病院で外科医7年目。自分の経験値を上げることに全てを捧げている。研修医の雨野が入局してきた頃、昔お世話になった東凱が直腸癌のステージ4で入院してくる。

    玲が研修医で牛ノ町病院に入り、東凱と出会うところに遡る。玲は東凱に手取り足取り教えてもらい憧れていた。

    2年後、東凱は癌を取り切ったが、その後、肝転移が見つかる。東凱は患者と向き合うことが大事と玲に伝える。

    その後、玲の外科医の父親が脳梗塞で倒れる。父は幸いにも後遺症もなく回復する。

    玲は自分の仕事と結婚に対する葛藤を東凱にぶつける。東凱を慕っていたことに気づくが、東凱は短い生涯を終えるのだった。

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    2025年12月11日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

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    9人の医師作家アンソロジー。どれも読みごたえがあった。特に南杏子の「空中テント」介護と家族がテーマで重いけどよかった。

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    2025年12月08日
  • 迷うな女性外科医 泣くな研修医7

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    クールな女医の佐藤先生の物語。
    全体通して外科医として生きる悩みを元にした内容。

    後半の東凱先生との病室でのやり取りは涙無しには読み進められない。

    冒頭の「HYに」だけが謎のままだった。

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    2025年12月07日
  • 最後の外科医 楽園からの救命依頼

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    ネタバレ

    中山祐次郎さん、最近かなりの勢いで新作出してるなぁ。「泣くな研修医」シリーズで目が離せなくなってるんですけど、他のも読んでいきます!
    本作は、ブラックジャックみたいな闇医者が、とんでもない依頼を次々に引き受けるストーリー。彼は、かつて戦場で修羅場を経験し、どんな状況でも人の命を救うことを目的に医療行為をしてきた。他の医者では匙をなげるような手術を請け負い、高度な技術で救命・延命する。時には命を縮める結果になっても、患者が求める効果が出るような手術も行う。
    「こんなかっこいい術式をやってみたい」「こんなのも現実的には無理だけど、空想するだけならアリかも?」という著者の願望(妄想?)を形にしたような小説だと思います。いろいろあり得ない設定もあるけど、著者が好きな読者なら大丈夫。

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    2025年11月28日
  • 逃げるな新人外科医 泣くな研修医2

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    水辺さんが亡くなるシーンで初めて本読んで泣いた。お医者さんってほんまにすごい。隆二と凜子のコンビ好き!凜子のキャラもいい!
    次の作品も読みたいな〜。

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    2025年11月24日
  • 泣くな研修医

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    現役医師の手によって描かれる、あまりにも過酷で、あまりにも「リアル」な医療の最前線。
    医療従事者ですら立ち止まってしまうほどの濃密な描写の連続に、胸が締め付けられるような痛みを覚えました。そこにあるのは、ドラマのような奇跡ではなく、泥臭い葛藤と、やり場のない無力感。しかし、その「苦しさ」こそが、命を預かる職業の尊厳そのものであることを、本書は静かに、そして力強く突きつけてきます。

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    2026年03月22日
  • 最後の外科医 楽園からの救命依頼

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    これまで読んだ医療小説と全く違った切り口で衝撃的でした。
    世界の至るところで戦争や紛争で沢山の子供達が犠牲になってる事を改めて思い知らされた。
    スピード感に加え救われた人の生き方まで描かれているところもこの小説の魅力のひとつと感じた。続編を是非読んでみたい。

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    2025年11月19日