東直己のレビュー一覧

  • 札幌刑務所4泊5日

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    刑務所本と言えば、堀江貴文さんや佐藤優さんの本が浮かびますが、それより前に書かれた本らしいです。

    堀江さんや佐藤優さんが無念の思いで収監されたのとは裏腹に、著者は自らの好奇心で無理矢理(笑)入所されているため、全般にライトな印象です。

    ストイックで健康的な生活によって癒やされる著者をみながら、このままでも良いのではと思わせながら、世の中そう甘くはないというオチが笑えました。


    あとがきで、出版業界の様子をかいまみたり、このムショ暮らしが著者に思わぬ恩恵をもたらしてくれたことなど、最後まで興味深く読めました。


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    2026年10月03日
  • 探偵はバーにいる

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    1970年代すすきのを舞台にしたディープでハードボイルドな雰囲気がめちゃくちゃ好きです。

    ガキにも容赦しないけど、嘘でも尊厳を傷つけたことは後悔する主人公の倫理観も小説のキャラクターとして凄く魅力的。

    世界観ごとハマってしまったので続編も読みたいです。

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    2026年09月15日
  • 探偵はバーにいる

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    私立探偵もの。軽めのハードボイルド。はなしは、よくできているし、主人公や脇役ともに上手に描けている。

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    2025年08月18日
  • バーにかかってきた電話

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    ススキノの便利屋である主人公。謎の女からの一本の電話で依頼を受けたことからはじまり、命を狙われたことで奮起して事件にどっぷりと巻き込まれる、ハードボイルドのテンプレのような話だ。
    会話や文体は軽妙だが、扱っている問題は軽くはない。

    主人公「俺」は自分なりに他者を尊重している(たまに問答無用で殴ったりもするが)。ススキノの客引きと黒澤明の映画を見て感想を言い合ったり、尾行を頼んだタクシーの運転手との見えざる心理戦に負けたり、ヤクザにブードゥーの呪いの講釈をしたり、耳の遠い人にきちんと話しかけてほめられたり…。
    登場するたくさんの人物とちゃんと対話し、台詞から彼らだけの人生が垣間見える。現実世界でも忘れがちな「人に歴史あり」がきちんと描かれていて、これは作者の膨大な他者との会話の蓄積からくるものかなと想像する。

    自分でものを考えているなら相手に貴賤は問わないが、権力を嵩にかけたり、汚い手段で利益を得ようとする低脳を軽蔑していて、自分が考えることに対してある程度の自負もある。
    それでいて「自分で自由に選べないのに、いきなり生まれさせられて、そして自分の人生の責任を押しつけられる。それで楽しくやれる人間はそれでいいけど、ついて行けない人間はどうすればいいのだろうか」と、どうしようもない人間に対する同情とも、自戒ともとれる湿っぽさを見せることもある。

    また謂れのない一方的な暴力を憎み、自分の被害に限らず、その現場に居合わせると断固として抵抗する。その手段として、暴力を使うことの矛盾。
    それを正義感で覆って、結局のところ暴力でしか解決できない事柄が世の中にはある虚しさ、その結末の苦さを主人公に体現させているのかなと思った。

    矛盾を多くはらんだ人間らしいっちゃらしい主人公なので、読み手の主義主張によっては好き嫌いが分かれるかもしれない。私はとてもおもしろかった。

    「俺」シリーズは本作が2作目で、短編や過去編を含むと12作刊行されている。短編集を除いた4作目までが若き「俺」の活躍で、それまで怒涛の展開を見せる。次作の「消えた少年」も、個人的にラスボスに度肝を抜かれたのだが、本作がシリーズの中で一番ロマンがある気がする。文体が平易で読みやすいし、映画化云々の割に意外と知られてない作家さんなので是非多くの人に楽しんでもらいたい。

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    2022年12月14日
  • サイドストーリーズ

    購入済み

    しゃれた構成のアンソロジー

    煙草をテーマに有名作家の有名小説の番外編ばかりを集めたという大変にしゃれた構成のアンソロジー。
    もとの小説を読んでいれば読み返したくなるし、読んでいなければ読みたくなるという、出版社 作家の術中にはまってしまうたちの悪い本。
    番外編ではあるが元の本の色合い香りを程よく保った佳作が多い。

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    2022年10月03日
  • バーにかかってきた電話

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    ススキノ探偵シリーズの第二作。
    映画化されたのはコチラの作品ですね。
    映画も良いけど、小説も良いですよ。

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    2021年10月30日
  • 消えた少年

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    しばらく疎遠だった「探偵はバーにいる」シリーズを再開。この第4弾、いまのところ最高傑作!先週末、ハイボール片手に一気読み。あまりのスピードで読んだため(あと酔ってたため)、今一度ざっと反芻して現在に至ります。探偵モノというよりホラーに近い。「俺」の沸点の低さとアクションシーンの疾走感に大喜びするとともに、ヤクザ桐原、刑事種谷、教師春子と、脇役の存在感の凄さに感心。これは早く次作が読みたいぞ!家に置いてあったかなあ。。。

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    2018年10月06日
  • バーにかかってきた電話

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    最高傑作の評判どおりか。

    めーっちゃくちゃ良かった、
    夢中になって読んじゃったよお。

    お金がまず振り込まれて、
    それから依頼の電話がかかってくるんだが、(バーに)
    「あなたの名誉を傷つけるようなことにはならない」
    って言われて承諾する箇所が好きだ。
    名誉でなく、損はないとか、言われてたら引き受けなかっただろうなって
    とこが。

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    2018年04月19日
  • 悲鳴

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    複数回再読。
    産廃業界と警察の癒着に切り込むウネハラ。この頃は巨悪と戦ってたなー。
    玉木が男気を見せるのがとてもよい。
    めんどくさいこだわりを持つウネハラが一度だけ高橋のことををチーフと呼ぶ、悲しみに寄り添って思わず出た言葉だろう。
    そして近藤の時も無心論者を貫いたウネハラが手を合わせる。
    たばっちゃんみたいな人いるよねー。すぐに楯突いて職を転々とする人。
    交通事故の被害者があまりに悲痛で、なんで著者はこういうのをリアルに書けるんだろう。
    ススキノの俺シリーズが映画になって金が入ったせいか著者が新作を全然書いてくれない。映画を恨んでるよ。

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    2018年04月10日
  • 悲鳴

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    複数回再読。
    産廃業界と警察の癒着に切り込むウネハラ。この頃は巨悪と戦ってたなー。
    玉木が男気を見せるのがとてもよい。
    めんどくさいこだわりを持つウネハラが一度だけ高橋のことををチーフと呼ぶ、悲しみに寄り添って思わず出た言葉だろう。
    そして近藤の時も無心論者を貫いたウネハラが手を合わせる。
    たばっちゃんみたいな人いるよねー。すぐに楯突いて職を転々とする人。
    交通事故の被害者があまりに悲痛で、なんで著者はこういうのをリアルに書けるんだろう。
    ススキノの俺シリーズが映画になって金が入ったせいか著者が新作を全然書いてくれない。映画を恨んでるよ。

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    2018年04月10日
  • 流れる砂

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    何度読み返したことか、素晴らしい。同僚=戦友を失ったソベジマの悲しみがすごく切実でよい。嘆き、怒り、一矢報いるシーン。初登場の赤ら顔のデブという個性を生かしきっている。著者の筆が冴え渡る。コミカルだからこそ、嘆きは悲しく、怒りは純粋で、一矢報いるシーンは感涙。
    シリーズ通して格闘シーンがヘタクソなのは仕方ない、やってる人ではないから。そこももはや愛おしいと思えるまでの熱心なファンである。
    市政の歪みに切り込む構図は敵が大きくてロマンチックかつダイナミック。そして玉木や横山といったうねはらコミュニティーが各々の反目しあいながらも機能する気持ち良さ。戦隊ヒーローものみたいな爽快感がある。
    さえかちゃんが少しずつ生意気になり、大人になりつつあるのも愛おしい。

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    2018年04月02日
  • 流れる砂

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    何度読み返したことか、素晴らしい。同僚=戦友を失ったソベジマの悲しみがすごく切実でよい。嘆き、怒り、一矢報いるシーン。初登場の赤ら顔のデブという個性を生かしきっている。著者の筆が冴え渡る。コミカルだからこそ、嘆きは悲しく、怒りは純粋で、一矢報いるシーンは感涙。
    シリーズ通して格闘シーンがヘタクソなのは仕方ない、やってる人ではないから。そこももはや愛おしいと思えるまでの熱心なファンである。
    市政の歪みに切り込む構図は敵が大きくてロマンチックかつダイナミック。そして玉木や横山といったうねはらコミュニティーが各々の反目しあいながらも機能する気持ち良さ。戦隊ヒーローものみたいな爽快感がある。
    さえかちゃんが少しずつ生意気になり、大人になりつつあるのも愛おしい。

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    2018年04月02日
  • 探偵はBARにいる3

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    ネタバレ

    2017/11/12 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2017/12/9〜12/10

    現在公開中の映画のノベライズもの。映画を見てから読むか迷ったが、観た後では読まないだろうと言うことで、先に読んだ。オリジナル版の探偵とはキャラが変わっていると言えば変わっているが、大泉洋さん演じる探偵も嫌いではない。映画化を意識したものなので、展開もスピーディーでどんでん返しも多数。映画も面白そうだ。来週末でも観に行くことにしよう。

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    2017年12月13日
  • 半端者

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    俺や高田、桐原の青春が交錯する前日譚、すごくいい。
    桐原はまだチンピラで、小さな正義感を満たしたことに対し俺に礼を言うところが不器用で青臭くて可愛い。高田はまだ真面目な学生をやっていて、なんというか俺との腐れ縁感もまだまだ乏しい。普通の友達って感じが新鮮。そして俺=未来の探偵は、まだまだ女に心を揺さぶられる。バーにかかって来た電話のようなある程度した男の抑制されたすけべ心ではなく、心の底から動揺し、矢作俊彦に手紙を書こうなどと突拍子もないことを本気で考える始末。若いなー。
    荒磯の大将のエピソードや、家庭教師のエピソードなど、とにかく俺の日常的な部分が濃密に描かれていて楽しい。なかなかいい青春だよなー。

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    2017年09月11日
  • バーにかかってきた電話

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    端的に言って最高だな。映画は、ラストの大泉洋の苦い表情だけで全てを許せた。相棒スタッフの安っぽい演出も、小雪のいい女ぶった不細工さも。それにしても、小雪は首筋の匂いを嗅いだら米ぬかの臭いがしそうな野暮ったさ、コンクリートブロックをいくつか重ねて作ったようなぎこちなく固い表情、なんとかならないのか。
    本作はラストがすごくいい。列車が失踪し、全てを悟った牧園は探偵の旨を叩く。そして、ストレッチャーから覗く白いレース。沙織の手紙が稚拙で、ほんとにリアルなんだ。一生懸命霧島を愛したんだなーとよくわかる。そして、映画2作目は心からクソだったな。無駄なキャラ、要らないロードムービー風の演出、他方で排除された牧園らとの繋がり。一山いくらの三下は大人しくテレビドラマとやらを撮っておけ。

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    2017年09月11日
  • 探偵はバーにいる

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    再読。やはり初期は伏線の回収も鮮やかだし文章も密度が高くていいなー。
    後期のようなススキノを揺るがす大事件でもなく、行政の腐敗にメスを入れる批評的な視点が強いわけでもなく、言ってしまえば、地味な事件だけど。
    1番のどんでん返しは、読者を驚かせる仕掛けではなくて、人間の多面性だろう。
    「俺」が馬鹿にしていた人間が実は全てを動かしていて、安易に他者を馬鹿にする「俺」を逆に軽蔑する。実は友情に厚い人間で、人情の機微を見抜いている。
    沈黙する「俺」が、非常に苦く、切ない。
    ふやけたところがなく、どこを読んでも軽妙でいかしている。モンローとの別れのシーンは愁眉。
    映画化により、映画から入った、ハードボイルド・ミステリを読み慣れていない素人さんが低い評価をつけ始めた、という印象。
    文章を読み慣れているか人か否か、書かれた文章を見ると割合に予想できる。
    評価は人それぞれで構わないと思うが。未知のものに遭遇したときにとりあえず拒絶から入る、という精神のあり方は、豊かなものだと自分には思えないね。

    また再読。どんだけ東先生好きなんだろう俺は。。。
    愚かな人間に対する著者の眼差しは、冷徹だけれど、真摯で丁寧である。後年の作品では愚かな人間をストレートにバカにしてしまうようなところに違和感を感じていたので、愚かと思っていた奴が実は。。。というどんでん返しも含め、著者の眼差しが嬉しいね。

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    2017年12月16日
  • ライト・グッドバイ

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    著者は、ほんとに人間をよく見てるよな。。。
    「おうわっ」とか、人間が他者に媚びて取り入ろうとする姿を、すごくよく見ないと、書けないよ。
    口の中で舌がうねうねしてるとか、えげつない下ネタで罵倒して興奮するとか、母親が性的に興奮して息が臭くなるとか、ほんとに人間のみっともない部分を常日頃から観察しているんだなーと感心する。その集大成なのではないだろうか、ほんとに好きになれそうなところのない男。そして、そんな野郎と友達づきあいをしなければならない探偵の、常に守っている強固な美学を嫌々ながら捻じ曲げる滑稽さ。
    著者のユーモアが、今回は裏返しになって表れている。
    ラスト、ケラーのシーンは一転してとても切ない。クズ野郎だけど、探偵のことをすごく信頼して好きになっていた。
    それに気づいて、でもなんとか流してしまおうとする、探偵のほろ苦い表情が眼に浮かぶ。

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    2017年05月08日
  • サイドストーリーズ

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    大分前に購入「積ん読」状態だったのをなぜか読みました。
    正直楽しかったです。
    作家さん達の代表作のスピンオフというか表題通り「サイドストーリー」。読んだことの無い作品もありましたが、丁寧に作者の横顔やメインのストーリーも書いてあるというサービス付。すべて「煙草」や「一服ひろば」に関連して書いてありますが、上手くからめてあるお話もあれば、やや無くてもいいんじゃない?的なお話も。
    冲方丁の「天地明察」は読んでみたいと思っていた本だったので、ますます読みたくなりました。
    貴志佑介の「鍵のかかった部屋」からのお話はドラマで見ていた佐藤浩市の芹沢がメインになったのには驚きましたが、まんまでしたね。
    限られた数の本しか読むことができないわけですから、
    こういう本から情報をもらうのも面白いですね。

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    2016年10月11日
  • さらば愛しき女と男よ~ススキノエッセイ~

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    ネタバレ

    *「ススキノは酸素のようなもの」と語る作家が、見続けてきた人間模様。思わず爆笑。のち、しみじみと人生の哀歓に浸るエッセイ72本*
    久しぶりに大当たり!ススキノを舞台にした、大人のためのエッセイ集。大人だからこそしみじみわかる、ウイットに富んだストーリーの数々。楽しいけれど哀しい、面白いけれど釈然としない、怒っているけれど苦笑い・・・等々、一話たった3ページ弱の間に組み込まれた、相反する感情の絶妙な間合いが秀逸。お酒を片手に、ゆったり読むのにお勧め。

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    2016年08月27日
  • 探偵、暁に走る

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    このシリーズ全部のことだけど、本当に出会えてよかったと思える作品。わたしの知らない町の知らない人の知らない人生をこんなにリアルに体験できて、自分の人生を相対化できる。今回は長編でしたけど、それを感じさせないくらいのスピード感でした。
    52歳になって、あまりやたらに正義感は振るわなくなったけど、根底の部分でしっかり芯のあるいいおじさんになった「俺」がほんと、いい仕事してます。1日で読めます。読みたくなります。

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    2016年07月20日