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Posted by ブクログ
著者は、ほんとに人間をよく見てるよな。。。
「おうわっ」とか、人間が他者に媚びて取り入ろうとする姿を、すごくよく見ないと、書けないよ。
口の中で舌がうねうねしてるとか、えげつない下ネタで罵倒して興奮するとか、母親が性的に興奮して息が臭くなるとか、ほんとに人間のみっともない部分を常日頃から観察しているんだなーと感心する。その集大成なのではないだろうか、ほんとに好きになれそうなところのない男。そして、そんな野郎と友達づきあいをしなければならない探偵の、常に守っている強固な美学を嫌々ながら捻じ曲げる滑稽さ。
著者のユーモアが、今回は裏返しになって表れている。
ラスト、ケラーのシーンは一転してとても切ない。クズ野郎だけど、探偵のことをすごく信頼して好きになっていた。
それに気づいて、でもなんとか流してしまおうとする、探偵のほろ苦い表情が眼に浮かぶ。
Posted by ブクログ
ススキノ・ハードボイルドシリーズ第八弾。
「殺人容疑者と親友になれ」
退職した昔馴染みの元刑事が厄介な依頼を持ちかける。
未解決の女子高生行方不明事件の証拠となるべき死体を見つけるためだという。
偶然を装い、男に近づいた俺だったが、その男は、一緒に酒を飲むのはまっぴら御免という俺が最も嫌いなタイプだった。
生涯最低の一冬を描く氏の辣腕ぶりをとくと御観覧ください。
酒飲みの呑み方指南としても、最高の出来栄えですわよ。
まあ・・・後味の悪さは否めませんが・・・・・・二日酔いだと思って。
シリーズを読み込んでいる方には、お馴染のキャラクターの意外な一面が見られるおまけ付き。
Posted by ブクログ
ススキノ探偵シリーズ8作目。
題材は女子高生殺害事件。
「容疑者と親友になれ。」というシリーズお馴染みキャラの退職刑事・種谷から依頼を受け、容疑者に近づく主人公・「俺」。
この容疑者の度を越えた異常さ、気持ち悪さはさて置き…
事件の犯人が最初からほぼ決定している、という設定が新しく感じる。
物語が進むうちに容疑者との関係値が上がり(あくまでも容疑者にとっての)、事件が解明されていく。
題材はとにかくグロテスク。容疑者は本当に不快。
しかし、独特のユーモアを交えた表現力やあえて白黒つけない解決の仕方でそれらのネガティブ要素を和らげているように感じる。
49歳になった主人公・「俺」が、シリーズを通して一貫してきた自身のこだわりを、葛藤しながらも曲げて容疑者に近づく様もまた意外で面白かった。
ガンバレ大泉洋。
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