【感想・ネタバレ】ライト・グッドバイのレビュー

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Posted by ブクログ

著者は、ほんとに人間をよく見てるよな。。。
「おうわっ」とか、人間が他者に媚びて取り入ろうとする姿を、すごくよく見ないと、書けないよ。
口の中で舌がうねうねしてるとか、えげつない下ネタで罵倒して興奮するとか、母親が性的に興奮して息が臭くなるとか、ほんとに人間のみっともない部分を常日頃から観察しているんだなーと感心する。その集大成なのではないだろうか、ほんとに好きになれそうなところのない男。そして、そんな野郎と友達づきあいをしなければならない探偵の、常に守っている強固な美学を嫌々ながら捻じ曲げる滑稽さ。
著者のユーモアが、今回は裏返しになって表れている。
ラスト、ケラーのシーンは一転してとても切ない。クズ野郎だけど、探偵のことをすごく信頼して好きになっていた。
それに気づいて、でもなんとか流してしまおうとする、探偵のほろ苦い表情が眼に浮かぶ。

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2017年05月08日

Posted by ブクログ

ススキノ探偵の「俺」シリーズは、何度読んでも、どの作品を読んでもおもしろい。
早く次回作が読みたい

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2012年12月11日

Posted by ブクログ

ススキノ・ハードボイルドシリーズ第八弾。


「殺人容疑者と親友になれ」

退職した昔馴染みの元刑事が厄介な依頼を持ちかける。

未解決の女子高生行方不明事件の証拠となるべき死体を見つけるためだという。

偶然を装い、男に近づいた俺だったが、その男は、一緒に酒を飲むのはまっぴら御免という俺が最も嫌いなタイプだった。


生涯最低の一冬を描く氏の辣腕ぶりをとくと御観覧ください。

酒飲みの呑み方指南としても、最高の出来栄えですわよ。

まあ・・・後味の悪さは否めませんが・・・・・・二日酔いだと思って。

シリーズを読み込んでいる方には、お馴染のキャラクターの意外な一面が見られるおまけ付き。

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2010年09月18日

Posted by ブクログ

「殺人容疑者と親友になれ」退職した古馴染みの元刑事種谷が、“俺”のところに厄介な依頼を持ち込んできた。未解決の女子高生行方不明事件の証拠となるべき死体を見つけるためだというのだ。“俺”はバーで偶然を装って男に近づき、気の合うふりをして付き合いを深めてゆく。だがそいつは、一緒に酒を飲むのはまっぴら御免という、“俺”が最も嫌いなタイプの男だった…

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2018年06月25日

Posted by ブクログ

再読。
ススキノの便利屋-俺が見せる相変わらずのひねくれたモノの見方、妙な独自のこだわりと、年齢を重ねることで身につけた我慢強さのバランスが絶妙であり、シリーズの中で最も俺の良さが出ていると思う。
ストーリーの中核をなす登場人物を遠慮なく徹底的にグロテスクに描く思い切りも当シリーズらしいです。

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2016年02月08日

Posted by ブクログ

いやぁ、「俺」も50歳かぁ。
そうかぁ、おっさんやんかぁ。
それもタチの悪そうな。
でも、やっぱり真面目。
報酬もないのに、容疑者ってか
気色悪い変態野郎とお友達になるなんて。

話の内容は、グロくて、そのうえ、
なんだかもやもやした感じで終わるけれど
サクサクと読めるのは
やっぱり「俺」のなせる技。

気色悪かったぁ、あけひこちゃん。

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2012年11月12日

Posted by ブクログ

「俺」49歳。ぶちギレそうなシチュエーションに耐える姿が悲惨を通り越して面白い。事件自体は最っ低。ムカムカ。

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2012年07月02日

Posted by ブクログ

ススキノ探偵シリーズ8作目。

題材は女子高生殺害事件。

「容疑者と親友になれ。」というシリーズお馴染みキャラの退職刑事・種谷から依頼を受け、容疑者に近づく主人公・「俺」。

この容疑者の度を越えた異常さ、気持ち悪さはさて置き…
事件の犯人が最初からほぼ決定している、という設定が新しく感じる。

物語が進むうちに容疑者との関係値が上がり(あくまでも容疑者にとっての)、事件が解明されていく。

題材はとにかくグロテスク。容疑者は本当に不快。
しかし、独特のユーモアを交えた表現力やあえて白黒つけない解決の仕方でそれらのネガティブ要素を和らげているように感じる。

49歳になった主人公・「俺」が、シリーズを通して一貫してきた自身のこだわりを、葛藤しながらも曲げて容疑者に近づく様もまた意外で面白かった。

ガンバレ大泉洋。

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2012年04月26日

Posted by ブクログ

実際にこんな事件あったよね?
それをもとにしてるのかなー。

展開もよく、やはりこのシリーズは面白い。
私もこんなやつと友達にはなりたくないなぁ

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2011年10月29日

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ススキノ探偵シリーズ第8作。

最初から容疑者が決まっていて、
元刑事の依頼で、
その容疑者と親しくなってネタを掴むミッションを遂行する話。

とにかく容疑者が不快です(笑)

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2020年07月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。この檜垣とその母親の気持ち悪さと言ったら。まぁ一緒に住んでる父親もだけど。そもそもよく結婚したよな。この無意味に嘘をつくというのがほんと気持ち悪い。殺されたエリカはほんとかわいそうだ。アンジェラ初登場。会ってみたいわー。

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2018年03月02日

Posted by ブクログ

後書きにあるように、良い意味でぬるい。

余裕がある。
シリーズ当初の二十代から、今では四十路半ば。
男の余裕を存分に感じる。
かと言って、物語の疾走感というか、展開の速度感は相変わらず素晴らしい。
緊張と弛緩の操り方が実に巧み。

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2014年10月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すすきの探偵シリーズもの。
おやじ編もだいぶ馴染んできた。

前半から嫌な展開がずっと続くんだけどおなじみの桐原さんや松尾さんは登場せず、代わりに高田の出番が多かったのは良かった。
どっかで出てきた誰とか以前のエピソードのご開帳が目につくのはいかがなものかという気もするけど、ここ1,2作品よりは好みかな?という感じ。

ライトグッド・バイの解釈はちょっと考えさせられるものがあった。

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2013年06月21日

Posted by ブクログ

俺が40歳を過ぎても、変わらないのがとても良い。
自分らしく生きるのは、本当に難しい。
ただ、時間がたつと内容を忘れてしまいがちになる。
読んでいて、とても良いが軽いのか。

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2012年09月17日

Posted by ブクログ

このシリーズは軽妙な会話で物語が進むので、読みやすいけど物語自体は凄惨なつらいストーリーが多い。
それでも「俺」や周囲の人間の描写が魅力的でススキノの舞台に引き込まれる。
今回の犯人像も実によく描写されていて、気持ち悪さと嫌悪感が先に立つが、俺がいやだいやだと言いながら、事件を解決に持っていこうとする信念の強さ、その生き様が気持ちよい。

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2012年08月26日

Posted by ブクログ

このシリーズの2作目から間読まずにいっきにこの本まで飛ばしてしまったので、登場人物が年とっててびっくり。間のもちゃんと読もうと思いました。俺と高田の掛け合いは相変わらず楽しいですが、今回のネタはキモかった~!

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2012年08月19日

Posted by ブクログ

「探偵はバーにいる」のススキノ探偵シリーズ。
いつの間にか、「俺」は40歳を超えて、50歳近くになっているんですねぇ。
それでも、映画の影響が抜けず、「俺」のセリフの時、
大泉洋の声で脳内自動変換してしまっています(笑)。

『探偵はBARにいる』の映画は、悲惨な結末ではあるものの、
主演の大泉洋のキャラもあって、コミカルな雰囲気も
まとった作品になっていましたが、実際には、
ススキノ探偵シリーズは、意外に悲惨で凄惨な事件が多いんですよねぇ。
本当に、北海道でそんな事件が発生していたら、
北海道から足が遠のくような。

この「ライト・グッドバイ」もそう。
結構悲惨で凄惨な話です。
でも、何故かそれほど暗い気持ちになることもなく、
読み切ることが出来たのは、
「俺」を大泉洋に脳内自動変換したおかげでしょうか(笑)。

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2012年06月23日

Posted by ブクログ

ススキノ便利屋シリーズ8作目。

便利屋の「俺」ももう49歳。古馴染みの退職刑事、種谷の依頼で、未解決の女子高生行方不明事件の容疑者と接触する。

容疑者の檜垣のウザさが凄すぎる。巻き込まれる「俺」が本当に気の毒。前作のカシワギ嬢といい、嫌われキャラを描くの、ほんと上手い。嫌悪感しか湧かないキャラだが、ここまで突出すると笑えてしまうものだ。お馴染みキャラの高田や、ススキノ住人仲間の協力を得て、事件証拠の発見に奮闘する姿も面白い。

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2012年03月04日

Posted by ブクログ

ススキノ探偵8。
読んでから2ヵ月半経つが、内容をもう覚えていない。
このシリーズは非常に面白いが、その場限りか?

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2012年03月05日

Posted by ブクログ

ススキノ探偵シリーズである。前作に比べ面白いのだが解決したという満足感に欠けるきらいがある。犯人が嫌な奴という描写は絶品である。

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2011年09月19日

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