東直己のレビュー一覧
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みんなから愛されていたオカマのマサコちゃんが、殺された。
みんな悲しんだのに、犯人逮捕を望んだのに
いつの間にか、口にしなくなる。
マサコちゃんのことが大好きだった俺が
犯人探しに立ち上がる。
立ち上がったとたん、
孤立無援、四面楚歌。
ひとりぼっちってこういうことだったか。うんうん、なるほどね~。
いやぁ、よく生きてたよ。
政治とお金とぶら下がる人達。
犯人はわかっているのに、真相に迫れない。
と、思ったら
真犯人はこんなところに。
全然疑ってない人が、まさしく自分を殺そうとしてるなんて、こわっ、怖すぎる。
孤立無援だけど、四面楚歌だけど、
みんなが俺に手を差し伸べる。
俺じゃなくて -
Posted by ブクログ
ススキノ探偵シリーズ11作目。
1作目に出てきたススキノで断トツNO.1デリヘル嬢「モンロー」が再登場する。
当時から25年が経過。
心身ともに落ちぶれたモンローに若干ショックを受ける。
しかしそれはあくまでも輝かしい過去を知っている主人公・「俺」の描写であり、他の登場人物からは『美人』『綺麗』と言わている。
細かい部分ではあるが、
そのフォローの仕方というか、さりげない表現力にやたらと感心した。
もちろん物語自体も面白い。
シリーズお馴染み・桐原や種谷の活躍、夕張でのカーチェイス、北海道からの脱出・・・。
いよいよ50歳を越えた主人公・「俺」が今後どんな活躍をするのか、
次回 -
Posted by ブクログ
ススキノ探偵シリーズ10作目。
1作目よりも前、主人公・「俺」が探偵になる前の、
大学生時代の物語。
映画化を記念した作品とのこと。
気に食わない喫茶店のマスターを嵌めたり。
老人を守るためにヤクザに突っかかったり。
恋に落ちたフィリピン人のために命を賭けたり。
まさに青春という感じ。
感性のまま危険を顧みず顔を出してしまうスタンスは
探偵になってからも変わってないが、全部が中途半端に終わっている。
シリーズ読者だからこそ、題名の深みをより感じられる。
そしてシリーズ読者だからこそ、お馴染みの登場人物の若き姿に触れる事ができる点も、面白い。
また、あとがきで作者は小説の映画化に -
Posted by ブクログ
ススキノ探偵シリーズ8作目。
題材は女子高生殺害事件。
「容疑者と親友になれ。」というシリーズお馴染みキャラの退職刑事・種谷から依頼を受け、容疑者に近づく主人公・「俺」。
この容疑者の度を越えた異常さ、気持ち悪さはさて置き…
事件の犯人が最初からほぼ決定している、という設定が新しく感じる。
物語が進むうちに容疑者との関係値が上がり(あくまでも容疑者にとっての)、事件が解明されていく。
題材はとにかくグロテスク。容疑者は本当に不快。
しかし、独特のユーモアを交えた表現力やあえて白黒つけない解決の仕方でそれらのネガティブ要素を和らげているように感じる。
49歳になった主人公・「俺」が、