東直己のレビュー一覧

  • 待っていた女・渇き

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    ススキノ探偵シリーズが読み終わったので、
    畝原シリーズに手を出してみました。

    篠原は、ススキノ探偵シリーズにも出てきたななどと思いながら読み進めました。

    キャラ的には、「俺」よりも畝原の方が好きです。

    ストーリーも面白かったです。
    少なくとも、ススキノ探偵シリーズの最後の方よりは…

    本シリーズの他作品も読んでみたいと思います。

    0
    2021年03月23日
  • 待っていた女・渇き

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    ススキノ探偵シリーズが読み終わったので、
    畝原シリーズに手を出してみました。

    篠原は、ススキノ探偵シリーズにも出てきたななどと思いながら読み進めました。

    キャラ的には、「俺」よりも畝原の方が好きです。

    ストーリーも面白かったです。
    少なくとも、ススキノ探偵シリーズの最後の方よりは…

    本シリーズの他作品も読んでみたいと思います。

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    2021年03月23日
  • 探偵はバーにいる

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    ハードボイルドは初めて手に取ったジャンル。ススキノの街の様子やバーでのやり取り、知らないお酒の名前、なんか新鮮だった。北海道弁で書かれている台詞が最初は読みづらかったけど、慣れてこればサラサラと読み進められた。28歳でオヤジかぁ。私はババァだな。人生は十人十色、自分の知らない生き方を覗き見ることができたような気がする。

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    2021年03月20日
  • 探偵は吹雪の果てに

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    東直己のススキノ探偵シリーズは、いわゆる第一期、つまり主人公の「俺」が20代後半から30代だった時代の作品(具体的に言うと『探偵はひとりぼっち』まで)しか読んでなかったので、このいきなり十年以上の年月が経過していて「俺」が春子と結婚し、別れ、そしてなんと中学生にもなる息子までいるという舞台の変化にあまり気持ちの良くないとまどいを感じたのは確か。

    生活スタイルや行動様式はあまり変わっていないようでいて、しかしながら確実に時間の経過というものを認識せざるをえない、主人公の「俺」を含めおなじみの登場人物たちの「老い」を感じざるを得ないところに一抹の寂しさを感じてしまう。

    とくにあまり登場シーンも

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    2021年01月16日
  • 消えた少年

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    ネタバレ

    シリーズの長編3作目。
    「言葉のレベルを設定したのはあんただよ」とか、近年SNS等で有名人にチンケなクリシェで悪絡みする連中に対してなんかも使えそうで、今の世の中に投げかけても違和感のない言葉が多く見られる。先見の明がすさまじくないか。
    裏表紙のあらすじに「変質者による犯行か」とあり、前作まではその類の人間は結局犯人ではなかったからそろそろこの線で来るかもなと思ったら想像を超える狂った世界がそこにあり、これは映画化の際に本作がスルーされるのも当然だろうと思った。
    作中で同性を含めた複数人から美人という評価を受けている晴子は実写化するなら誰だろうか。 少し前ならちょっとキャピキャピした感じを

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    2020年10月23日
  • 探偵、暁に走る

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    大泉が演じた初期の若き「俺」とはもはや別人といってもいい、50近くのデブと化している主人公なのだけれど、やっぱりファンとしてはそういう彼にも愛着がありますな。
    年々渋さと偏屈さに磨きがかかってるし、信念は曲げないし。

    「俺」と、おそらく作者自身がモデルであるのだろうと思われる物語の重要な位置をしめるイラストレーターがしつこく繰り返す、あの道産子の恥であるYOSAKOIと、そのうさんくさいイベント周辺にたむろする連中への対する呪詛にも近い罵倒とののしり具合には、同じくあの珍妙な祭りに嫌悪感を抱いている者として少なからず愉快になってくるくらいの酷いDISり具合だ。

    華の部屋で、ちょっとした行き

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    2020年10月05日
  • バーにかかってきた電話

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    ネタバレ

    忘れないうちにまず言っておきたいのは、僕はモンデの店員が大好きです(無事でよかったな、兄弟ぇ)。
    相変わらず、何でもないようなところが面白い。偽名の読み方なんてどうでもいいのに「二十郎」の読み方を訂正して心の中の三船敏郎にこれまたどうでもいいことを言わせたり、あらゆる地の文が退屈でないのはすごい。
    カタルシスを予感させる流れになっても、それで痛快に終わらないのがハードボイルドなのだなぁと思う。読後感は非常にしんみりとしていて、それこそ強い酒を1杯飲み干したいような気分だ。

    0
    2020年10月05日
  • 探偵はバーにいる

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    ネタバレ

    映画版未見。原作も初めて読んだが、この原作の第1作は映画版の3で設定が部分的に使われているのみで、映画版になってる3本は原作の2と5とオリジナルらしい。まぎらわしい。
    とにかく、品のないものも含めてワードセンスや細かな描写がおもしろかっこよく(おもしろかっこいいとしか言いようがない。この言葉を生んだ魔神英雄伝ワタルのスタッフは偉大だ)、何度も賛嘆した。特にマスターの癖の描写なんかは天才的ではないか。飛行機が空中分解しても納得して瞬きしながら落ちていくだろうというところは爆笑した。全作読みたい。

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    2020年10月17日
  • 探偵、暁に走る

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    ススキノ探偵シリーズ。

    死んだ友達のために、一銭にもならず、かつ身の危険を顧みず真相を追求する「俺」。

    「吹雪の果てに」で、やはり昔の恋人のために
    一銭にもならず、かつ危険をおかした「俺」。
    その時の人脈のおかげで、命拾いしたという感じです。

    近藤さんは死に、「俺」も危なかった。
    なのに、助けられた人&その家族が、その事を知らないという展開は切ないです。

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    2020年08月07日
  • バーにかかってきた電話

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    シリーズ最高傑作と目される、そしておそらくはそのとおりであろう、非常に精密なプロットと「俺」のハードボイルドさが浮かび上がる名作。

    80年代のススキノの昭和のイメージが自ずと浮かぶ描写には道産子で、しかも当時ティーン・エイジャーであった私にはやはり胸を打つもがある、何度読み返しても。

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    2020年07月24日
  • 探偵はバーにいる

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    映画化されると初めて聞いた時、自分と同年代の大泉洋がこのススキノ探偵シリーズの主人公である「俺」を演じるってのはどうにもしっくりこない感じがしたものだ。

    しかしながら、実際映画を見てみると、なんのことはない、自分も大泉洋も既にいいおっさんで、だいたいこのあたりのススキノのしょうもない飲んだくれだべさ。ということに気が付かされるのであった。

    そんなわけで、相当久しぶりにシリーズ第一作、記念すべき処女作を読み返してみたわけだけれど、スマホはおろか携帯電話すらない時代の、古き良き電話ボックスが並ぶ札幌の冬がとても懐かしくなったわけだべさ。

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    2020年06月30日
  • バーにかかってきた電話

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    ルンペン生活、ホームレス、刑務所出所後から突然文才を発揮し芥川荘賞受賞などと文壇に登場する人は少なくは無い。そして一発屋も多い。だがしかしこの人は凄い!
    文章もおしゃれだし組み立て方も良い。東直己、追跡開始
    但し、個人の好みとして、最終の時系列的謎解きなんぞは首を傾けざるを得ない。
    最初の登場人物の説明は、光輝高齢者目前の私には・・・・助かる

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    2020年06月01日
  • 探偵はバーにいる

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    一般的なミステリーと比べると事件の内容はありふれたものでしたが、探偵のキャラが良かったです。
    ハードボイルドってよく分かりませんが、きっとこういう人のことなんだろうなと思わせてくれる感じでした。
    けっこう隙がある感じも好感が持てました。

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    2019年02月11日
  • 消えた少年

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    探偵だって恋をする。

    これまでとテイストが違って、事件の質も背景も陰惨なものがあるのでちょっと戸惑いがあるかも。それでもシリーズの本質は変わらず、”俺”が周囲を巻き込みながら頑張っているので楽しめる。今回は桐原の意外な一面もあり、そうした脇役の味付けも本シリーズの魅力の一つ。春子の今後の活躍に期待。

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    2019年01月09日
  • 半端者

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    ススキノ探偵シリーズの「俺」がまだ探偵になる前の話。
    フラフラとススキノを飲み歩き、そこにいる仲間と遊び、金には困らず、女にはそこそこもて、情にあつい。そんな男に憧れる。
    この本ではビックリするような事件も起きないし、話があっちこっちいき、どれも収束されず、ムダな感もなくはないけど、雰囲気としては最高なのだ。
    読んでいるときは、まさにススキノにいたので、なりきっている自分がいる。
    本ってそういうとこあるよな。

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    2018年10月07日
  • 消えた少年

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    ススキノの<探偵>シリーズの魅力は、もう語るところがないほど語りつくされている。

    <探偵>と言ってはいるが、私立探偵でもなんでもない。

    うさんくさいモメごとやトラブルを、依頼があれば片付ける便利屋のようなものだ(その中には麻の葉っぱを売る商売なんてものも入っている)。

    自堕落ではあるが、いざ事件に顔を突っ込むと、俄然、頭の回転が速くなる。

    そして、強さもハンパない。

    盟友の高田とともに、チンピラだろうが、ヤクザだろうが相手にして、大立ち回りを繰り広げる。

    この作品では、最後の最後の暗闘で、かなりボコボコにされてしまったのだが。

    この作家さんの作品(探偵、畝原シリーズでもそうだが)

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    2018年07月01日
  • 猫は忘れない

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    知り合いのスナックママ、ミーナから、旅行中の飼い猫の世話を頼まれた“俺”は、餌やりに訪れたマンションで変わり果てた姿となった彼女を発見する。行きがかりから猫のナナを引き取り、犯人捜しを始めた“俺”は、彼女の過去を遡るうちに意外な人物と遭遇、事件は予想外の方向へと進展する…猫との暮らしにとまどいながらも、“俺”はミーナの仇を取るためにススキノの街を走り抜ける。

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    2018年06月25日
  • 探偵、暁に走る

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    地下鉄で乗客とトラブルになっていたところを救ったのがきっかけで、“俺”はイラストレーターの近藤と飲み友だちになった。その近藤が何者かに刺されて死んだ。友人の無念を晴らすべく、ひとり調査を開始した“俺”の前に、振り込め詐欺グループ、闇金融、得体の知れない産廃業者らの存在が…絶体絶命の窮地に陥りながらも、“俺”は友の仇を討つために札幌の街を走り回る。

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    2018年06月25日
  • ライト・グッドバイ

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    「殺人容疑者と親友になれ」退職した古馴染みの元刑事種谷が、“俺”のところに厄介な依頼を持ち込んできた。未解決の女子高生行方不明事件の証拠となるべき死体を見つけるためだというのだ。“俺”はバーで偶然を装って男に近づき、気の合うふりをして付き合いを深めてゆく。だがそいつは、一緒に酒を飲むのはまっぴら御免という、“俺”が最も嫌いなタイプの男だった…

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    2018年06月25日
  • 探偵は吹雪の果てに

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    ちんぴらに袋叩きにされて、“俺”は入院した。そこで偶然、病院の付添婦をしている昔の恋人と再会。彼女からの依頼で雪の田舎町まで一通の手紙を届けることになった探偵だが、町に着くなり身辺に不審な男たちの影がちらつき始め、理由も解明できないまま町を追い出されてしまう。やくざの組長の桐原の助けを借り、再び町に舞い戻った探偵に最大の危機が!雪原を血にそめる死闘の果ての意外な結末とは?

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    2018年06月25日