東直己のレビュー一覧

  • 抹殺

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    特別養護老人ホームの施設長と難病にかかり10年後には寝たきりになる車椅子の殺し屋。
    東作品のハードボイルド殺し屋ものにしては異色な感があるな。
    ただ、榊原シリーズなんかに比べるとやや物足りない。

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    2018年07月26日
  • 探偵はバーにいる

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    探偵はバーにいる
    作者「東直己」さんのデビュー作。
    本作が、大泉洋さんと松田龍平さんが主演された映画『探偵はBARにいる』(2011年公開)の原作かと思いきや、映画の原作は2作目の『バーにかかってきた電話』なんですね。

    先に原作を読みたい派なので、映画はまだ観ていませんが、
    主人公=大泉洋さんというイメージが刷り込まれてしまっていたので、大泉さんが演技したらこんな感じかなと、あちこちでついつい想像しちゃって、2倍楽しめました。

    登場人物やキースポットが多くて、途中で人物相関図と関係施設一覧が欲しい!思っちゃいました。

    「ススキノ探偵シリーズ」は第12作まで出てるんですね!大泉洋さんが好き

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    2018年07月24日
  • 旧友は春に帰る

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    「…ただ、お願い。助けて」突然送られてきたモンローからのメッセージは、“俺”の眠気を覚ますのに充分なものだった。どうしても事情を話そうとしない彼女を夕張のホテルから助け出し、無事に本州へと逃がしてやった直後から、“俺”の周りを怪しげな輩がうろつき始める。正体不明のトラブルに巻き込まれ、地元やくざに追われるはめになった“俺”は、ひとり調査を開始するが…旧友との再会、そして別れが哀切を誘う感動作。

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    2018年06月25日
  • 半端者

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    授業にも出ないで昼間から酒を飲み、思い通りにならない現実に悩みながらも、また酒を飲む。ひょんなことから知り合った謎のフィリピン女性、フェ・マリーンと恋に落ちた大学生の“俺”は、行方不明となった彼女を捜して、ススキノの街をひたすら走り回る。若き日の“俺”、高田、そして桐原の人生が交錯し、熱く語らい、ときに本気で殴り合う。

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    2018年06月25日
  • 探偵はひとりぼっち

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    みんなに愛されていたオカマのマサコちゃんが、めった打ちにされて殺された。若いころに彼と愛人同士だったという北海道選出の大物代議士が、スキャンダルを恐れて消したのではないかという噂が流れはじめる。マサコちゃんの友人だった俺は、周囲が口を閉ざすなか調査に乗りだした。やがて、身辺に怪しげな男たちが現われ、奇怪な事件が…

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    2018年06月25日
  • 向う端にすわった男

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    ある夜「俺」のところに、結婚詐欺にまつわる依頼が舞い込んだ。詐欺を仕組んだのは、元一流商社マンの伊野田という男だという。さっそく「俺」は、札幌にメディア革命を起こそうと息巻くこの男の企画会社にもぐり込んだのだが…夢見る男の不気味な犯罪を描く中篇「調子のいい奴」ほか、バーにすわった謎の男をめぐる表題作など、5篇を収録。

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    2018年06月25日
  • 抹殺

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    宮崎一晃は、難病に冒された車椅子の画家だ。ゆっくりと全身が麻痺していき、十年後には寝たきりになる運命…。しかし、彼にはプロの殺し屋という裏の顔があった。美貌のヘルパー兼愛人・垣本篤子の世話を受けながら、困難な依頼を確実にこなしてゆく。車椅子は時に武器の隠し場所となり、時に隠れ蓑にもなるのだ。ユーモラスでシニカルな連作ハードボイルド。

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    2018年06月12日
  • 立ち向かう者たち

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    短篇集。
    全編通して、幼少期の体験が良くも悪くも多分にその後の人生に影響を及ぼすことが表されている。その振れ具合が極端ではあるけども。

    男の愚かさとしょうもなさを素敵に綴った一冊でした。
    とは言え、一篇それぞれの凝縮具合は非常に濃厚だ。
    読んでて、耳が痛くなるというか。痛切。
    ジュブナイル的なラストの一話が、東氏らしくなくて新鮮だったな。

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    2018年06月02日
  • バーにかかってきた電話

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    映画鑑賞済み。
    映画でもそうだったけど、ラストのウエディングドレスの裾で〜の部分で悲しさがこみ上げてくる。
    高田との関係性が、映画と違って戸惑ったけど。

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    2018年05月11日
  • バーにかかってきた電話

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    この本のリーダビリティは普通。
     右翼の、思弁的な人が、左翼のトス上げを料理してゐる。この辺の描写は良い。
     ユーモアの感覚は大変素晴らしい。

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    2018年03月21日
  • 探偵はバーにいる

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    リーダビリティはいい
     ススキノといふか北海道のどろどろといろいろをベースに、「俺」が酒にまみれながら何とかするのは、面白い。
     1980年代に時代を設定するのは、いいと思ふのだが素直に胸へ飛び込めん。

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    2018年03月21日
  • 猫は忘れない

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    ネタバレ

    再読。ようやくススキノシリーズ読み終えたー。とぎれとぎれだったけど、やっぱ最初の頃の面白さはなくなった。俺も年を取ってバトルシーン?も少なくなったし。しかしまぁ恋人を心配する気持ちはわかるけど、やっぱ華がうざったい。そう思う時点でやっぱ私は恋愛に向いてないんだろう。俺が猫についつい話しかけちゃうというのは面白かった。もっと詐欺に関することが絡むのかと思ったけど、それは全然だったな。しかし女が男になりきることなんてできるのかね。

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    2018年03月21日
  • 旧友は春に帰る

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    ネタバレ

    再読。せっかく俺が苦労して逃がしてやったのに、結局モンローは何をしたかったのか。そこがどうしても解せなくて、あんまり面白くなかった。でも俺と華がやられそうになって、間一髪で高田が助けてくれたのはちょっと泣きそうになった。ほんと高田はかっちょいい。またアンジェラ登場したし。どうして松井省吾がグロ大に行ってるのか。読んだはずだけど覚えてないわ。はやくこのシリーズ読み終わって、ハーフボイルドの方読まなきゃ。

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    2018年03月02日
  • ライト・グッドバイ

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    ネタバレ

    再読。この檜垣とその母親の気持ち悪さと言ったら。まぁ一緒に住んでる父親もだけど。そもそもよく結婚したよな。この無意味に嘘をつくというのがほんと気持ち悪い。殺されたエリカはほんとかわいそうだ。アンジェラ初登場。会ってみたいわー。

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    2018年03月02日
  • 待っていた女・渇き

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    『待っていた女・渇き』
    東直己 著

    官能小説みたいなタイトルだが、ゴリゴリのハードボイルド。
    私立探偵畝原シリーズ。
    元新聞記者あがりの私立探偵。東作品安定の舞台は北海道。
    一つの依頼を機に、猟奇事件にはまり込んで行く。愛する一人娘を守るため、中年探偵畝原。
    時代設定は平成初期かな?携帯とPHSが直接繋がらない時代ってことは。
    東作品は時代設定が前時代であっても古臭さ、野暮ったさが全く感じられないから素晴らしいね。

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    2018年01月26日
  • 待っていた女・渇き

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    『待っていた女・渇き』
    東直己 著

    官能小説みたいなタイトルだが、ゴリゴリのハードボイルド。
    私立探偵畝原シリーズ。
    元新聞記者あがりの私立探偵。東作品安定の舞台は北海道。
    一つの依頼を機に、猟奇事件にはまり込んで行く。愛する一人娘を守るため、中年探偵畝原。
    時代設定は平成初期かな?携帯とPHSが直接繋がらない時代ってことは。
    東作品は時代設定が前時代であっても古臭さ、野暮ったさが全く感じられないから素晴らしいね。

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    2018年01月26日
  • 探偵くるみ嬢の事件簿

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    北海道来内別市(架空)
    道北の原生林の中、突如現れたピンク街。
    行政と警察の庇護により、闇社会の関与を締め出し、全国の訳あり女性が安心して働ける街。
    そんな街で起こる珍事件を地場のデコボココンビの刑事とソープ嬢探偵が活躍する一冊。

    生まれも育ちも北海道の著者。
    『探偵はバーにいる』シリーズ始め、榊原シリーズも北海道の各地を舞台にしたハードボイルドだが、本作は東氏の中では異色のライトな作品でした。

    北海道の開拓史から、国との既得権益は必ずと言って良いほど描かれるが、郷土愛を感じる。

    でも、東直己氏はハードボイルドの方が読み応えはあるね。

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    2018年01月20日
  • 探偵はBARにいる3

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    ススキノで探偵をする“俺”は、相棒である高田の後輩から、失踪した恋人・麗子の捜索を頼まれる。調査の過程で、麗子がバイトをしていたモデル事務所のオーナー・岬マリに会った“俺”は、なぜか既視感を抱く。だがその直後に何者かの襲撃を受け、捜索から手を引くよう脅されることに。事件は札幌で成長著しい北城グループの幹部殺害事件とつながっていたのだ―劇場映画第3弾となるオリジナルストーリーをノヴェライズ。

    原作は十二冊(そんなにあったのか!)とも読んでいるが、映画はあいにく未見。新作もしばらく出ていないし、読んでみようと思った。これはこれで読ませるが、やはり著者に書いてもらいたかった。

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    2017年12月09日
  • 探偵はBARにいる3

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    ネタバレ

    「ススキノ探偵」シリーズの映画のノベライズ。原作小説をベースにした映像作品のノベライズのため、探偵が「もじゃ毛」とされたり完全に映画主演の大泉洋を意識したものになっていて、原作とは別物の作品のように思えた。

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    2017年11月28日
  • 古傷

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    東氏にしては、珍しく、ハードボイルドではない探偵もの。
    口先三寸の阿諛追従探偵が活躍する一冊。
    戦中の最中から、戦後。
    現在の大企業も前身の企業はあったわけで、よく戦後裸一貫で築き上げたなんて立志史があるけれど、原初的貯蓄つまり興す為の資本金はどうやって作ったかってところを紐解くと、やっぱり戦後闇市の用心棒みたいなことから、満州から引き上げて来る時に、阿片を持ってきだの、陸軍の物資をギッてきただの、果ては殺しに至る黒い部分があっとのでは、と。

    確かに、当時のことって、最早今の人には、いくら資料が残ってるとは言え、黒い歴史は爺さん達が墓場まで持ってってんだろうなー、なんて。

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    2017年08月17日