東直己のレビュー一覧
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探偵はバーにいる
作者「東直己」さんのデビュー作。
本作が、大泉洋さんと松田龍平さんが主演された映画『探偵はBARにいる』(2011年公開)の原作かと思いきや、映画の原作は2作目の『バーにかかってきた電話』なんですね。
先に原作を読みたい派なので、映画はまだ観ていませんが、
主人公=大泉洋さんというイメージが刷り込まれてしまっていたので、大泉さんが演技したらこんな感じかなと、あちこちでついつい想像しちゃって、2倍楽しめました。
登場人物やキースポットが多くて、途中で人物相関図と関係施設一覧が欲しい!思っちゃいました。
「ススキノ探偵シリーズ」は第12作まで出てるんですね!大泉洋さんが好き -
Posted by ブクログ
ススキノで探偵をする“俺”は、相棒である高田の後輩から、失踪した恋人・麗子の捜索を頼まれる。調査の過程で、麗子がバイトをしていたモデル事務所のオーナー・岬マリに会った“俺”は、なぜか既視感を抱く。だがその直後に何者かの襲撃を受け、捜索から手を引くよう脅されることに。事件は札幌で成長著しい北城グループの幹部殺害事件とつながっていたのだ―劇場映画第3弾となるオリジナルストーリーをノヴェライズ。
原作は十二冊(そんなにあったのか!)とも読んでいるが、映画はあいにく未見。新作もしばらく出ていないし、読んでみようと思った。これはこれで読ませるが、やはり著者に書いてもらいたかった。 -
Posted by ブクログ
東氏にしては、珍しく、ハードボイルドではない探偵もの。
口先三寸の阿諛追従探偵が活躍する一冊。
戦中の最中から、戦後。
現在の大企業も前身の企業はあったわけで、よく戦後裸一貫で築き上げたなんて立志史があるけれど、原初的貯蓄つまり興す為の資本金はどうやって作ったかってところを紐解くと、やっぱり戦後闇市の用心棒みたいなことから、満州から引き上げて来る時に、阿片を持ってきだの、陸軍の物資をギッてきただの、果ては殺しに至る黒い部分があっとのでは、と。
確かに、当時のことって、最早今の人には、いくら資料が残ってるとは言え、黒い歴史は爺さん達が墓場まで持ってってんだろうなー、なんて。