東直己のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ススキノ探偵シリーズでお馴染みの東直己の未読の作品です。
これは『シュタインブルク=ブレ症候群』という難病(架空の難病です)に罹って車椅子と専用ヘルパーの世話になっている画家の裏の貌が、実は殺し屋で、いろんな悪いヤツを車椅子の画家であることを隠れ蓑にして抹殺していく、という連作集です。
これもまぁまぁ面白かったです。
車椅子が実は武器がいろいろ仕込まれてたり、依頼を受ける生臭坊主が結構魅力的なキャラだったり、ヘルパー役の女性(無茶苦茶美人という設定)が、かなり天然キャラでなかなかよかったりと、キャラはよかったです。
語り口もいつもの語り口で安心です。
でも、やっぱりストーリー自体が物足りな -
Posted by ブクログ
なんとも現実味のない殺し屋の活躍する不思議な
ハードボイルドタッチの短編連作。現実味が
ない分ファンタジックというか、お伽噺というか...。
現代における「必殺仕事人」。小説版「ブラック・
エンジェルズ」のような悪党どもに制裁を加える
車椅子の画家「宮崎」。彼はゆっくりと全身が
麻痺していき、十年後には寝たきりになるという
難病を抱えた殺し屋。
だがその超絶的な腕前と車椅子を武器に、
時には非情に、時には人間味ある制裁を加えていく。
決して悪い意味ではなく、男性向けのゴシップ
週刊誌に劇画コミックとして連載されてそうな
世界と程よいお色気のある「さいとう・たかを」
タッチのアノ感じですw。 -
Posted by ブクログ
探偵…のジャンルの中でも、職業探偵(私立探偵とか…)と、非・職業探偵に分けられると思うんだけど、この本はその非・職業探偵の方です。変な分類だけど。例えば明智小五郎とか金田一耕助とかが職業探偵さんで、浅見光彦とか工藤新一(笑。他に思いつかなかった…)とかが非・職業探偵さん。コナンは違うかなあ?で、この主人公の「くるみ」さんも素人さんで、本職は…風俗嬢です(笑)…都筑道夫さんの「泡姫シルビア」シリーズという名作(このシリーズ好きですわ)もあるけれど、こういった職業の人って人間観察が厳しい人が多いんじゃないか、また事件に「巻き込まれる」頻度は普通の職業よりは多いんじゃないかな?とは思いますね。そこの