あらすじ
口八丁のホウカンこと、しがない探偵・法間(のりま)謙一は我知らず大事件の渦中にいた!? 発端は市議会議員・師山(もろやま)史輔からの依頼だった。彼は娘の縁談を反古(ほご)にするため、婚約者・柿俣の弱みを探りたいと頼む。ところが、法間は調査中に襲われ、監禁される羽目に! 彼が触れてしまっていた禁忌(タブー)とは!? (表題作) 真剣でユーモラスで哀切感漂う、ハードボイルド小説登場。
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Posted by ブクログ
犯罪活劇からサイコサスペンス。
八篇の短編集。東直己氏と言えば、ハードボイルドだが、本作は微笑ましくもある挿話が多めかな。
短編集だが、起伏を持たせて最後も綺麗に落とすところはさすが。
とはいえ、社会派の要素はきっちり入っとるね。
いつも一日中テレビの前にいるやや痴呆の入った爺ちゃんが、女に振られた孫のために爆弾を作り商店街の裏手で八人を爆殺するは喝采だ。
Posted by ブクログ
ハードボイルド短編集。
法間探偵のシリーズモノかと思って読んだら、彼が登場するのは8話のうちの1話だけだった。とは言いつつ、一話一話、それなりに面白かった。結構なまでにバカバカしいノリの話もあれば、ドキッとするようなブラックオチの話もあったり。色々な話を楽しめた。「守護神」が一番好きかな。でも、やっぱり面白かったのは今後も続編が出される法間探偵モノ。その続編も読みたい。