東直己のレビュー一覧
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ネタバレ東直己『ススキノ探偵シリーズ』の特徴-事件の顛末、模様を描くのは当然だが、読んでいてそれ以上に登場人物たち、それも主人公以外の人物描写に熱心な様子が窺える。本書でも冗談ではなく、よくぞここまで並べたものだなと感心するほど、懐かしい顔ぶれが登場してくる。冒頭から『探偵はひとりぼっち』の協力者だった霊能力者・聖清澄の名が。『消えた少年』『探偵はひとりぼっち』では刑事だった種谷努が退職してからも重要な役で絡んでくる。
本書は『ススキノ、ハーフボイルド』『識火』の三作が合体して初めて完全形となる物語の一篇でもある。柏木香織の末路が描かれている。 -
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端野教授の妙な依頼を受け、無事その仕事を終えた畝原はアテナ女子短大の学生である村中静恵より『ナビゲータ』の社長のセクハラ現場を押さえてほしいと依頼を受ける。
同じような被害をこうむっている友人達よりかき集めた依頼料は20万。美人局のような依頼に気乗りしないものの何故かその依頼を受注する。ターゲットである梶山と静恵の友人である貞子が首尾よくホテルへしけこみ、現場を押さえるはずだったのだが、貞子は殺され、ターゲットの梶山はホテルの屋上より飛び降り自殺を図った。一見、単純なこの事件は探りを入れてゆくうちに複雑な様子を見せ出した。ナビゲーターの営業二部の妙な噂。そこに席を置く生野の不可解な事故死。娘の冴香の周りにうろつく怪しい陰。大物資産家からの破格の依頼。一つ一つバラバラな様相を見せていた全ての出来事はやがて一つの結末へと流れて行く。
「待っていた女」の方は短編なのでかなり物足りない感じはあるが、「渇き」は面白い。まず主人公の畝原が好きだなぁ。一生懸命『おとうさん』してるし。芋ずる式に色々と出てきて最初から最後まで飽きが来ない。全くの傍観者だと思っていた人物の一人を「あー!こんな処に絡ませるのかっ!」等と、してやられた。いやはや奥が深い。
最後のシーンは、歯切れが良すぎて「もうちょっと書いて欲しいんだけどぉー」と思ったのは、読者のエゴですかね? -
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端野教授の妙な依頼を受け、無事その仕事を終えた畝原はアテナ女子短大の学生である村中静恵より『ナビゲータ』の社長のセクハラ現場を押さえてほしいと依頼を受ける。
同じような被害をこうむっている友人達よりかき集めた依頼料は20万。美人局のような依頼に気乗りしないものの何故かその依頼を受注する。ターゲットである梶山と静恵の友人である貞子が首尾よくホテルへしけこみ、現場を押さえるはずだったのだが、貞子は殺され、ターゲットの梶山はホテルの屋上より飛び降り自殺を図った。一見、単純なこの事件は探りを入れてゆくうちに複雑な様子を見せ出した。ナビゲーターの営業二部の妙な噂。そこに席を置く生野の不可解な事故死。娘の冴香の周りにうろつく怪しい陰。大物資産家からの破格の依頼。一つ一つバラバラな様相を見せていた全ての出来事はやがて一つの結末へと流れて行く。
「待っていた女」の方は短編なのでかなり物足りない感じはあるが、「渇き」は面白い。まず主人公の畝原が好きだなぁ。一生懸命『おとうさん』してるし。芋ずる式に色々と出てきて最初から最後まで飽きが来ない。全くの傍観者だと思っていた人物の一人を「あー!こんな処に絡ませるのかっ!」等と、してやられた。いやはや奥が深い。
最後のシーンは、歯切れが良すぎて「もうちょっと書いて欲しいんだけどぉー」と思ったのは、読者のエゴですかね?