初野晴のレビュー一覧

  • 漆黒の王子
    読み終えたあと、しばらく虚脱状態に陥っていました。
    『水の時計』とはまた違う怪しい雰囲気の物語。残酷なんだけど、どこか哀愁を漂わす文章にただ脱帽。
  • 漆黒の王子
    おもしろかった。こんなところから人を見るなんて不思議だ。今まで感じたことのないさびしさが、読み終わった後にも残る。色々感想述べるほど読めてないと思う。もっと読まなきゃ。いや読みたい。久々のヒットで読書熱が冷めない。
  • 漆黒の王子
    内容はヤクザの抗争と復讐譚+オペラ座を彷彿とさせる暗渠の、どこか童話のような世界の二部構成。この人の話にはいつも「弱者」が出てくるんですが、体だろうと心だろうとみんなどっかに痛みを持っていて偽善の入る隙間はなし。切ないなあ。でも最後に星はどうなったんですかね…
  • 水の時計
    少し前から気になっていた本。期待以上の物語でした。「死に続けている」少女の願いを請けてその臓器を必要としている人達に届けることになった少年の物語。物語はオムニバス形式で進む。各章に出てくる人々もそれぞれ「生」と「死」の間で苦闘している。物語を通して「生」「死」について考えさせられます。加えて、その物...続きを読む
  • エール!(2)


    お仕事小説アンソロジー
    「エール!」第2段

    ●職業:スイミングインストラクター
    作品名「ジャグジー・トーク」
    作者:坂木司
    キッズスイミングのインストラクターがスクール後に入るジャグジーでのトーク。子供に教えるには何が大切なのか?やはり子供が好きなことが必要みたい。

    ●職業:社会保険労務士...続きを読む
  • 空想オルガン
    学園の探偵もの?キャラとか学校とか起こる事件とか、普通のとは違う。少し大人向け。予想もつかないストーリーで飽きない!
  • エール!(3)
    お仕事小説のアンソロジー。
    美術品輸送展示スタッフ、災害救急センター通信員、ベビーシッター、農業、イベント会社契約社員、新幹線清掃スタッフの6つの職業を6人の作家が描く。
    はじめましての作家さんが4人、ていうか原田マハさんと伊坂幸太郎さんしか知らない。農業の吉永南央さんの切り口はおもしろく、救急情報...続きを読む
  • エール!(2)
    お仕事小説アンソロジー第2巻。
    坂木司さんのスイミングインストラクターのお話が好きです。レッスン後にインストラクターである主人公たちがジャグジーに浸かってお話する場面が印象的でした。
    「明日も仕事がんばろ!」と思える作品です。
  • エール!(1)
    お仕事小説アンソロジー。
    大崎梢さんの漫画家のお話と、近藤史恵さんのツアーコンダクターのお話がすごく面白かったです!短編だから読みやすい。「エール!」は3巻まであるみたいなので、全部読んでみたいです。
  • エール!(3)
    憧れて手に入れた仕事にも嫌な事はある。
    こんな仕事辞めてやる!という仕事の中に、
    笑顔になる一瞬がある。
    生活の為に働くのだから割り切る、
    という考えもある意味正解だと思うし、
    この仕事が天職だと思っていたのに、
    向いてないって挫折する事も多分ある。

    大変そうだね、と言われる仕事に、
    笑顔で楽しげ...続きを読む
  • 惑星カロン
    四つの短編が上手く伏線を張り、最後の「惑星カロン」へ集約されていく/ 一冊の本として読むととても良くできていると思った/ 総銀のフルート、吹奏楽部合奏部軽音楽部で解く音楽暗号、旧校舎鍵解放事件の携帯文章予測変換、これらのエッセンスをすべて入れて惑星カロンが完成している/ 吹奏楽とまったく関係ないよう...続きを読む
  • 退出ゲーム
    穂村千夏
    清水南高校一年生。廃部寸前の吹奏楽部で、吹奏楽の“甲子園”普門館を夢見るフルート奏者。春太との三角関係に悩んでいる。

    上条春太
    清水南高校一年生。千夏の幼なじみ。ホルン奏者。完璧な外見と明晰な頭脳を持つ。千夏との三角関係に悩んでいる。

    草壁信二郎
    清水南高校の音楽教師。吹奏楽部顧問。
    ...続きを読む
  • 退出ゲーム
    吹奏楽部チカとハルタの話
    キャラクター小説寄り
    連作短編
    真相は妥当だが、推理はやや飛躍あり
    すぐ読めて、おもしろいが、
    ノリに合わない重い題材選びが気になる
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~
    デビューのきっかけやデビュー直後に縁のある作家との対談なので、綾辻行人が謂わば道標となる存在であることが強調される。
    綾辻行人自身が対談を楽しんで相手の作品を褒めるので読みたくなります。ミステリは継がれていくものだと実感する。
  • エール!(3)
    世の中には色々な仕事があるんだなぁと改めて思う。
    救急センターの電話は、読んでるだけで手に汗握りました。
    農業のゑいさんが、かっこよくて素敵でした☆こんなおばあちゃんになりたい(笑)
    あと、スプーンひとさじの砂糖、というメリー・ポピンズの歌の中の言葉が心に残りました。
  • ハルチカシリーズ 4冊合本版 『退出ゲーム』~『千年ジュリエット』

    合本版を読んで

    やっぱり面白い。本を何冊か持ってて、今回合本版を読んでみたけど、やっぱり謎解きも、どこか青春っぽさがあった。徐々に部員が増えていく感じが結構リアル。
  • 退出ゲーム
    「人が死なないミステリーを読む」というのがきっかけで、この本を手にした。キャラクターの描写がしっかりとされており、各キャラを理解した上で話を読み進めることができた。少しばかり気持ちが重たくなる内容も含まれていたり、都合が良い部分があったりするが、謎解きの内容、雰囲気は好み。米澤穂信氏の「氷菓」シリー...続きを読む
  • ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外篇
    ハルチカシリーズ番外編。
    212、213ページがとにかく心にグッときた。

    ▼その要約
    悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しい。
    例えば緊張した時、呼吸をゆっくりすると心は落ち着いてくる。だから身体の変化が最初にあって、心はその結果として生まれている。
    心は概念的すぎてあるかどうかわからない。だか...続きを読む
  • エール!(1)
    どの短編も迷い悩みながらちゃんと自分の仕事に向き合ってる人が主人公で、読んでてとても羨ましく思った。こんな頑張って働いてたなぁとはるか昔を思い出して、なのにこんななってもたなぁと今の自分を儚んでしまう。
  • 初恋ソムリエ
    うーーん。
    前作ほどの面白さはないかな。
    謎解きもイマイチだし。(アスモデウスの視線 は除く)

    までも、次作に期待!!