初野晴のレビュー一覧

  • 初恋ソムリエ
    「大人になればわかる」
    ーーーーー廃部寸前の弱小吹奏楽部を立て直し、普門館を目指す高校2年生の穂村チカと上条ハルタ。吹奏楽経験者たちに起きた謎を解決し入部させることに成功していた2人だったがーーーーー



    タイトル買い。シリーズ物だったのか…しかも第二弾だったのか…。まぁ本文からキャラクター像を拾...続きを読む
  • 初恋ソムリエ
    ハルチカシリーズ2作目。
    「スプリングラフィ」早朝に見える、音楽室の人影の正体は。
    「周波数は77.4MHz」地学研究会とローカルラジオFMはごろも、2つに隠された秘密を解き明かす。
    「アスモデウスの視線」あるクラスで行われた月に三度の席替えと、担任の唐突な自宅謹慎。その謎を解くため、藤が咲高校への...続きを読む
  • 退出ゲーム
    ハルチカシリーズ1作目。
    「結晶泥棒」文化祭準備の最中、化学部から盗まれた劇薬の行方を追う。
    「クロスキューブ」オーボエ奏者、成島美代子に弟が遺したのは、6面全てが白の理不尽なパズルだった。
    「退出ゲーム」サックス奏者、マレンをめぐり行われる演劇部と吹奏楽部の即興劇対決。
    「エレファンツ・ブレス」発...続きを読む
  • 退出ゲーム
    考えれば分かるミステリーではなく、歴史やひらめきを交えていて意外性があり、非常に引き込まれた。短編四作の集合だが、最後のエレファンツ・ブレスの結末には驚いた。予想外も予想外。歴史的なものは素養として持っているべきと感じた。
  • 千年ジュリエット
    ハルチカの前にハルチカは無く、ハルチカの後にハルチカは無い。

    まあ、究極的に言えばどんな作品だってそうなんですが、でも初野晴さんの作品、特にハルチカシリーズに関しては、さらに強くそう思ってしまいます。

    文化祭を舞台にした短編が4編収録されたシリーズの4巻目。ハルチカシリーズを読むのは久々で、すっ...続きを読む
  • 千年ジュリエット
    文化祭パートということもあって、いつもの目的意識のある吹奏楽部とは違った、高校生の日常面が強調されている。短編の一つ一つに謂わゆる「捨て回」がなく、どの短編も濃密で切れ味鋭く、余韻も申し分ない。以前は、謎解きの手がかりが専門知識の有無が必要条件であったため、読み物としては面白くともそこが不満ではあっ...続きを読む
  • 向こう側の遊園
    廃墟になった遊園地にある、花が咲き乱れる庭園。そこにあるのは秘密の動物霊園。
    相変わらずはなしの内容は重めだけど読みやすい。
    墓守の青年は、月の光の下でだけ人間と意思疏通ができる。
    森野くんが謎を解く、というか、呪いを解くというか暴かれたくないものを暴くというか。

    どれも切ないはなし。
    似鳥さんの...続きを読む
  • 退出ゲーム
    ハルチカシリーズの1作目で4つの物語の連作となっています。
    廃部寸前の弱小すぎる吹奏楽部のフルート奏者(初心者)の穂村千夏(チカ)が主人公で、幼馴染で高校入学で9年ぶりに再会した上条春太(ハルタ)が探偵役でホルン奏者です。物語が進んで難題を解決するごとに、魅力的な吹奏楽部のメンバーが増えていきます。...続きを読む
  • 初恋ソムリエ
    どの話も本当にいい。
    謎の方も、解決するとすごくスッキリする。
    それに登場人物たちの心情の変化もたくさんあって、すごく読みがいがある。
  • エール!(2)
    坂木司 「ジャグジー・トーク」(スイミングインストラクター)
    水生海 「五度目の春のヒヨコ」(社会保険労務士)
    拓未司 「晴れのちバイトくん」(宅配ピザ店店長)
    垣谷美雨 「心の隙間を灯で埋めて」(遺品整理会社社員)
    光原百合 「黄昏飛行」(コミュニティFMパーソナリティー)
    初野晴 「ヘブンリーシ...続きを読む
  • エール!(1)
    大崎梢さん、平山瑞穂さん、青井夏海さん、小路幸也さん、碧野圭さん、近藤史恵さん。
    どれも初めての作家さんだったけど、それぞれ小さい苦労をしながら頑張っている女性たちが描かれていて、たくさんの元気がもらえた感じ。
    中でもスポーツライターの話は好きだったかな。
  • 惑星カロン
    これぞ本格ミステリ! 解説でもいうように、幻想的な謎と論理的解決がなされていて、とても楽しかったです。いつも通りのハルタとチカの会話にも引きこもれ、シリーズの中でも特におすすめです♪
  • ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外篇
     「退出ゲーム」などハルチカシリーズの登場人物それぞれの番外編。短編が4編と、「退出ゲーム」のときの没ネタを見つけてしまった掌編1編。

     ハルチカシリーズを読んでいること前提に書かれているとは思います。本編で書かれている清水南高校の吹奏楽部の状況や、それぞれの人物の性格などが番外編でもそのまま表れ...続きを読む
  • ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外篇
    再読。
    ハルチカシリーズぜんぶ読み返そうと思いつつ、山から発掘できなくてこれだけとりあえず。
    好きだなあって思いながら読みました。
  • エール!(1)
    働く女子へのエールを描いた小説。

    凹んだり、働くって大変そうだなって
    思った時にそんなことないよと
    背中を押してくれる読後感の良い小説。
  • ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外篇
    ハルもチカもほとんど登場せず、吹奏楽部の主要メンバーの周辺で起こる出来事、それぞれなかなか面白かったし、次に繋がりそうな伏線もひかれたようだ。だがなんで文庫本でしか出ないのだ、やはりラノベ扱いなのだろうか、それに装丁がイラストは別としてあまり凝ってなく本屋に縦に並べてあるといかにも地味だ、出版社が力...続きを読む
  • 千年ジュリエット
    ハルチカシリーズ第4巻。3巻で感じた、書きすぎない技術に増して、一人称視点の書き方が飛躍的に向上しているように読める(何様)。前巻でも片鱗は見せていたが、この巻では「私」がいつも「現在のチカちゃん」ではないため、いきなり出てくる「私」が誰だかよく考えながら読み進める必要がある。その上プロットツイスト...続きを読む
  • 空想オルガン
    巻を重ねるごとに良くなっていくハルチカシリーズ第3巻。著者の「書きすぎない技術」が向上している気がする。読み手の受け取り方に任せきって、文章が重くなりすぎないようになっている。深く考えずに読めばさらっと読めるし、いろいろ考えながら読むとゾクっとするような情報が隠れている。ここでそれぞれの短編が取り上...続きを読む
  • 初恋ソムリエ
    前作「退出ゲーム」も面白かったが、こちらの方が読みやすい上に想像力を掻き立てられるため、読んでいて気持ちが良い。音楽を主題材としながら、光や匂いなど五感に訴えかけてくる描写が巧いからだろうか。現実と空想の融合がとても綺麗にはまっていて、すぐに惹きこまれる。相変わらずリアルな問題を取り上げていて、ここ...続きを読む
  • 千年ジュリエット
    ハルチカシリーズ第四弾。

    ▼収録作品
    「イントロダクション」
    「エデンの谷」
    「失踪ヘビーロッカー」
    「決闘戯曲」
    「千年ジュリエット」