初野晴のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ハルチカシリーズ3作目
今回は地区大会から東海大会までのお話
今までは学内や部員になりうる人が謎の対象だったけど、今回は外部の人間が描かれている
会場近くで見つけた犬、アパートを相続した人、他の学校の吹奏楽部(ギャル)、野外オルガンイベント等々
対象が学外になっても抱えているものは重いのねぇ……
でも、ギャル吹奏楽の絵面を想像するとかえって微笑ましい光景を思い浮かべてしまう
オルガンは不意打ちのトリックを食らう
それはそうと、オルガンの語源に関しては指摘されて「あー、確かに」と思った
普段はオルガンはオルガンなので、アルファベット綴りなんて思い浮かべないよなぁ
ってか、ここで退場していいのか? -
Posted by ブクログ
ハルチカシリーズの2作目
今回も皆の抱えているものが重いなぁ
77.4MHzはそんなでもないけど、ネーミングセンスがむかしの2ちゃんっぽい
スプリングラフィはなー
病気というか事情があって音楽で食っていく道から転向した人が身近なところにいるから結構くるものがある
自分が音楽的センスが皆無なだけに、音楽ができる人がすごいと思っていて
なのに本人は諦めざるを得ないという状況がなー
作中では今後何か救済があったりするのかな?
アスモデウスはちょっと疑問かな
アレがアレでわかるものかね?
もしわかるとしても結構な性能じゃないとわかんない気がするんだけどなぁ
素人考えですが……
初恋ソムリエは読書会でオチを知ってたので、それほどのインパクトは受けなかった
何の光景かというのも年代を考慮すれば自ずと分かる
エスペラント語はわかんないなりに、ポウラステロはポーラー・スター=北極星 のことか?と思ったけど、違った
まぁ、当たらずとも遠からずだけども
ベンジャントはアベンジャー?とは思ったので、まぁ
あと、アレも毒性があるってのが定量的に認められてるわけではないんじゃなかったっけ?
未だにハムとかの食品添加物として使用は許可されているからね
ただ、ベンジャントがそういう意思を持ってやったという事実が大事なわけで、本質的なツッコミどころではないかな
いやホントにこの小説は解説でも語られている通りに分類が難しい
キャラ同士の掛け合いはコメディだし、奇人・変人たちの現実ではありえねーよという設定はラノベ
なのに謎解きは上質の日常ミステリで、その真相は結構重いにもかかわらず、知って嫌な気持ちになるわけでもないけど完全に救われているわけでもない
不思議な話ですなぁ -
Posted by ブクログ
ネタバレハルチカ・シリーズの書下ろし短編集。本作ではハルタとチカは合間の掌編を除いてほとんど出てこず、吹奏楽部メンバーのサブキャラが語り部となったスピンオフの番外編である。基本的には二人一組のサブキャラがそれぞれの身に起こった小さな事件を解決するという体裁なのだが、本来のシリーズの探偵役でないことを意識しているせいか、謎そのもののスケールはどれも小さく、ささやかな日常の謎であり問題としても重くはなく、読後感はどれも軽い。ただ、その分日常要素がどれも強くなっており、部活動を離れている間の部活動メンバーたちのやり取りを拝めるのはファンなら垂涎モノの出来であろう。本編では描ききれない部分を書いているという意味では極めて真っ当なスピンオフであり、芹澤のコーチが成島の探し人のOBだったり、芹澤がキツく当たった後輩がマレンの関わったベルマーク事件の首謀者だったりと、短篇同士の出来事が緩やかにつながっているのも魅力的である。全編を通して読んで思ったのは、高校の部活動は一人ではとてもできないことで、部活動の仲間だけでなく、OBや教師や他の人間の絆や善意で保たれているというのがとてもよく伝わる作品群である。自分の所属する場所の歴史やその居場所を守ってくれた人間に対する敬意やあこがれなど、部活動にのめり込んだことのある人間なら、通じる感情の一つだろう。このあたりが青春要素と上手く絡んで非常に学生っぽい雰囲気が出てていいと思う。肩のこらない、良質な出来の番外編です。
-
Posted by ブクログ
1・2巻は仲間集めの色が強かったが、本作は集めた仲間で初めて挑む大会がメインとなっている。文章のリズムやテンポの良さは相変わらずで、短編一つ一つの余韻や無駄を省いてすっきりとした結末などには好感が持てる。中でも「ヴァナキュラー・モダニズム」は謎解きの手掛かりが冒頭からしっかりと提示されていてミステリとしての完成度は非常に高い。表題作の「空想オルガン」の叙述トリックも面白く、一本一本のクオリティもさることながら、連作短編としての完成度も高い。目的意識が強いので日常要素は少ないものの、瑞々しく、活発で、他の青春ミステリと違った味がある。真相の重さがあるものの、それらが青春の日々に溶け合って、成長の糧になる様がいい。
-
Posted by ブクログ
前作よりさらに文章のテンポが良く、キャラクター同士の掛け合いもリズミカルなため非常に読みやすい。前作は全体的にユーモア色のベールに覆われていたが、今作はその味を殺さずに掛け合いのパートに凝縮させ、シリアス面とのメリハリをよく効かせている。不登校や謎の席替えといった学校の身近な問題が謎として投げかけられ、それが高校生ではとても対処できない重く苦しい問題の解として着地する様は見事の一語に尽きる。謎解きの手続きに雑学の知識が必要なので、問題部分では解けないのがネックではあるが、それが話に深みを与えているので一概に難点とは言い切れない。部活という明確な目的意識があるため、日常要素は薄いものの、青春ミステリとしては一級品である。
-
Posted by ブクログ
今回のテーマは、家族と同じくらい大切な人への愛、といったところでしょうか。
ジャバウォックの鑑札
どうしても会えない理由のある母親から愛娘への愛。
鏡の国のアリスがキー。
ヴァナキュラー・モダニズム
ハルタのお姉さま強すぎる。
そしてイントロの、白銅色に輝く桐の花ってそういうことね。
ちりつもと祖父から手のかかる孫への愛。
十の秘密
すべての秘密は役割をくれたトーノのため。
家族のような結束を持った友人たちから、事情を抱えた元天才少女への愛。
アメジストってバッカスの神話由来なのね。
空想オルガン
家族に見放された男を、唯一命をかけて信じてくれた友人への愛。
愛というか、彼には不誠実ではいけないという思い?
渡邊さんが出張っていたのはそういうことか。
わりとお気に入り。内容が、というか、"黒いリボンの女子高生"にかけた最後のセリフが。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ旅のお供として。ハルチカシリーズ第2弾。4つの連作短編。ちょっと続けて一気に3冊読んだから覚えてないところもあるけど、また仲間が増えた。『周波数は77.4MHz』は別なので読んだことがあるかもしれない。しかしこんなラジオやったら面白いだろうなぁ。でも無認可の老人ホームで子供が高校に行けないなんて。親はそれをよしとしていたんだろうか。「アスモデウスの視線」は女子が犯人だった、というところが悪意に満ちている。女子トイレにカメラしかけるのも女子だっつーからな。最後の「初恋ソムリエ」は学生運動の話だとすぐ分かった。そんなに昔じゃない時に、日本でこんなことがあったというのが本当に驚きだ。ということは、これから先もこういうことが起こる可能性があるということだ。人間の本質が変わるわけはないのだから。あぁ恐ろしい。