初野晴のレビュー一覧

  • 漆黒の王子

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    地上と地下で物語が並走・リンクしていく。ばったばったと人が死んで行くのに驚いた。このリンクのしかたが面白くて、二周目に「なるほど」となる。ダークな雰囲気でちょっと怖い。

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    2013年03月08日
  • 1/2の騎士

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    町を脅かす犯罪者に町の住人たちの力を借りながら主人公たちが挑む。「インベイジョン」の手口はなかなか面白かったが犯罪者を追い詰めるネタばらしが専門的な知識の披露になってしまい盛り上がりにかける。また犯罪者たちの手口や目的は独特でも心理は異常というにはあまりにありきたりというか小物っぽい。主人公にもあまり共感できず、序盤ではむしろ「もりのさる」の少年の方に同調してしまった。とはいえ作品全体としてみればサファイヤは好きだしラストのハッピーエンド“風”な雰囲気も嫌いではない。

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    2012年11月18日
  • つばさスペシャル きみが見つける物語 あこがれのハイスクールライフ!

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    ネタバレ

    古典部シリーズの短編「手作りチョコレート事件」が収録されています。
    基本的に内容はそのままで漢字にルビが振られ、一部の漢字(巾着など)がひらがな表記になっています。
    低年齢層向けということで挿絵があるのが特徴的です。(古典部シリーズアニメ化発表以前のものなので、キャラクターデザインはオリジナル)

    しかし「あこがれのハイスクールライフ!」というテーマの書籍に収録すべき短編であるかと聞かれると若干首を捻らざるを得ません。

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    2012年09月12日
  • 水の時計

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    初めて読んだ初野晴作品。始まり方は非常に興味深かかったけど、主人公の気持ちより、個々の臓器移植が必要な人々の物語に焦点が移ってしまい、誰に感情移入して読めばいいのか分からなくなったのが残念。読みやすくはないし構成も完璧とは思いませんが、減点方式で評価するべき作品ではないと思いました。むしろ大胆なアイデアで臓器移植における問題意識をうまく物語に昇華してみせた、そこが素晴らしかったと思います。

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    2012年08月13日
  • 水の時計

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    うん、なかなかよかったです。
    ちょっとSFやファンタジーの要素が入ってて
    そして、オスカー・ワイルドの『幸福の王子』をモチーフに
    ラブストーリーとミステリとハードボイルドを
    全部混ぜ合わせたようなテイストです。

    ま、悪く言えば、中途半端とも言えるし、
    きっとそんな読後感を抱く人もいるでしょう。
    でも、個人的には楽しめたのでよしとします。


    医学的に脳死と判断されるも、特殊な装置により月明かりの
    ある時にだけ会話ができる少女。
    そんな彼女にあるものの運び屋を頼まれた、暴走族の少年。
    このふたりを軸に、連作短編集のように、いろんな人物の
    物語が紡がれていきます。

    章ごとにイメージやテーマがが

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    2012年05月04日
  • 水の時計

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    ネタバレ

    脳死状態であるにも関わらず、月の光を浴びている間は機械を通して会話が出来る少女と暴走族の高村昴が主人公。死ぬタイミングを決めるの誰か、脳死は死なのか、そんなことを考えさせられる。幸福の王子の現代版なだけに終わり方は悲しい結末だと思う。

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    2011年11月15日
  • 水の時計

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    元暴走族の少年が、脳死状態の少女の臓器を彼女の願いによって移植を待つ人に非合法に届ける話。
    少年が魅力的に描かれているものの、、移植する対象者の選択理由がよくわからないことと、終わり方が不完全燃焼であることから星3つ。

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    2011年09月15日
  • 水の時計

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    ん!?ミステリー?より、ファンタジーっぽかった。臓器移植という重いテーマなのに、意外とあっさりしていたので、もう少しボリュームが欲しかった。

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    2011年06月08日
  • 1/2の騎士

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    マイノリティな女子高生とマイノリティな幽霊が主人公のファンタジー小説。この2人が街に現れる異常犯罪者を追い詰めていく。なかだるみしたけど、最後のほうは先が気になってどんどん読めた。

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    2011年03月13日
  • 漆黒の王子

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    藍原組のヤクザが連続突然死を遂げる。眠ると死ぬ、というメッセージを残す謎の殺人犯「ガネーシャ」。
    また、とある暗渠に入り込んだ「わたし」はそこで「王子」と名乗る浮浪児に助けられて・・・
    二つの物語が交錯していくうちにそれぞれの真相が明らかに・・・

    あらすじ適当です。
    いや結構面白かったです。なんていうのかな?謎とか伏線とかがすごくいい感じのペースで明らかになっていったりするのが。時々急展開すぎてついていけなくなりそうな時はありましたけども。

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    2011年01月20日
  • 漆黒の王子

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    うわー、ダメだ、この謎解きは最初っから(めんどくて)お手上げです。今ある知識じゃ太刀打ちできません。悔しい。
    内容はなんか、結構救いないし、時系列こんがらがる?かも。

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    2010年12月19日
  • 漆黒の王子

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    淡々と進んだ。
    登場人物に温度をあまり感じなかった。
    あれはガネーシャの夢だったってことかしらん。でも夢で終わるわけでもないと?
    水樹が主役だったんですね…

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    2010年08月02日
  • 漆黒の王子

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    この著者の本を読むのは3冊目。2冊はファンタジーっぽかったので、このダークな感じはちょっと意外だった。若干話しが分かりにくかったので★3つ。

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    2010年06月11日
  • 漆黒の王子

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    テーマは社会派、なのにどことなくファンタジーな作品なのは『水の
    時計』に同じです。重い現実を扱っているのに、不思議な透明感と浮遊感が物語り全体に感じられるのは作者の持ち味だと思います。こういう書き方を出来る作家さんはあまり見ないので、この路線で書いていって欲しいな。

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    2010年05月23日
  • 漆黒の王子

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    ミステリーというよりハードボイルドみたい。殺人犯を追う暴力団と、暗渠に住みつく浮浪者たち。とにかく人が死ぬ。重いし暗い上に長いので、元気な時にしか読めそうにない。
    2010/4/4

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    2010年04月04日
  • 1/2の騎士

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     極限的な設定で綱渡りのように繰り広げられるミステリ。タイトロープ過ぎて緊張する。
     いっそファンタジーのほうが落ち着いたかもしれない。

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    2010年03月30日
  • 1/2の騎士

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    ちょっと想像していたのとは違って、最初は戸惑ったけど、読んでいくうちにぐんぐん引き込まれました。連鎖する凶悪犯罪に女子高生のマドカが巻き込まれる。ファンタジー的な要素もありつつ、学園モノでもありつつ。犯罪の発想が奇抜でおもしろかった

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    2010年03月08日
  • 漆黒の王子

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    実は初野作品、未読でした。今作が最初の作品。
    途中からミステリというよりはファンタジーだと意識を
    切り替えて読み進めて正解だったかも。
    ファンタジーというにはあまりにも黒く、哀しいストーリーでしたが
    目を惹きつけて離さないオーラに満ち溢れた作品でした。

    地面を境にして上下で繰り広げられる、そして、その
    両方がかなり現実とはかけ離れた世界であるにも関わらず
    両方のストーリーを追うことを止められない中毒性。

    色々アレ? ここはどうなんだっけ? と読み返したくなる部分も
    多いながら、勢いを殺ぎたくなかったので、とりあえず一気読みしてみました。

    きっと自分の読み方の雑さには自信あるので、読み落と

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    2009年10月07日
  • 漆黒の王子

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    眠ったまま死に至る原因不明の死…。勢力絶頂の地方暴力団の団員たちの間に広がっていくこの現象は、病気か連続殺人なのか?組長代行らに送られた脅迫文とも読める謎のメールとの関連は?一方、下側の世界…。身体中に怪我を負ったわたしを助けてくれた浮浪者たち。彼らは「王子」「時計師」「ブラシ職人」「画家」などの呼び名で真っ暗闇の巨大な暗渠のなかで暮らしていた。上側の暴力の世界では、高遠が仕掛ける人間同士の殺し合いの様子など残酷な場面がまず目につく。ひぃー。だが、彼らがふと漏らす話から、プロローグ以降の二人の過去---人々のどす黒い悪意に満ちた行為の犠牲となっていた子供時代---が垣間見られ、彼らの冷酷すぎる

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    2011年07月22日
  • 漆黒の王子

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    2作目 こっちのが前回よりミステリで好き

    一人じゃない、だから無敵で居つづけられる上の世界
    他人にも自分にも全てが優しさでできている下の世界

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    2009年10月07日