初野晴のレビュー一覧

  • 1/2の騎士

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    表紙が大変に美しい。
    それで手にとった。

    始めの設定のあまりのライトな感じに、最後まで読めるか不安だったが。

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    2013年12月09日
  • 水の時計

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    初野晴さんの初めての作品。
    不思議な設定に惹き込まれました。
    深い繋がりの愛に感動しました。
    この作風結構好きかも。他の作品も読んでみよう。

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    2012年12月18日
  • 1/2の騎士

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    レズビアンの女子高生と女装趣味の幽霊というこれでもか、と狙ったようなコンビが街で起こる奇妙で、恐ろしい事件を解決する話
    とにかく厚い、おかげで高い。
    作風も漆黒の王子とだいぶ様変わりしておりこの作品を境にだいぶライトな感じになったと言って良さそうである。
    章仕立てで中編程度の事件が並んでいるので厚さの割にはだいぶ読みやすい

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    2012年10月27日
  • 水の時計

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    ネタバレ

    初野晴デビュー作。これで横溝正史ミステリ大賞を受賞したそうだ。面白かった。ちょっとメルヘンチックな感じで書かれているけど、よく考えれば気持ち悪いとも思える。角膜から皮膚から内臓から、葉月の体からはひとつひとつなくなっていくのだ。そして昴はそれを見ていくのだ。自分と同じような境遇。好きになった男にそんな姿を見せるのは葉月だって嫌だったろう。お兄ちゃんがこれからどうなっていくのか、知りたかったな。室井は今どうしているんだろう。って、あれ、死んだんだっけ?何かいろんな話が折り重なってて、虐待といい、臓器売買といい、ガンの告知問題といい、一つ一つ切ないし、面白いんだけど、ごっちゃになっちゃう感じ。細切

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    2012年08月14日
  • 漆黒の王子

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    こ・・・こえぇ。

    「怖さ」の定義づけをするとしたら、高遠曰くの「衣食住を奪われた時」なんだと。交差する上側と下側。ガネーシャが何者なのか。

    そして、時間軸が交差しているのか、どうなのか。

    ミステリっぽくもあり、バイオレンスモノっぽくもあり。

    理不尽なチカラ関係が垣間見えたり。踏まれたほうは覚えているのに、踏んだほうは・・・。というのがネ。

    ★冲方丁「黒い季節」

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    2012年01月29日
  • 1/2の騎士

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    初めての作家だったので、少しの緊張と人見知り感を感じつつ読んだ。
    ミステリ要素は章を追うごとに凄さが感じられ、最初に思っていたより面白かった。
    ただ、それに反転してラノベ口調なのが何だか残念。主人公も女の子にしては固い印象がする。
    どこか現実味の薄さを思わせる雰囲気も。
    ★4つの面白さだけど、なんとなく人間らしさに中途半端な印象が拭えない。
    楽しかったけどね。

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    2011年11月14日
  • 漆黒の王子

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    暗い。
    社会的マイノリティに焦点を当てた話なのは1/2の騎士と同じだけれど、これはさらに暗部、救いが見当たらないような、人間の醜さとか愚かさとかが溢れた悲しい話だった。。。
    地下と地上の話が交互に来て、時間軸に混乱するかも。
    でも、こういう話をズドンと底まで落とさず、ファンタジーな雰囲気を保ったまま終わってるのは凄いと思う。
    私は嫌いじゃないな、この本。

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    2011年06月20日
  • 水の時計

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    童話『幸福の王子』をモチーフにしたファンタジックミステリー…面白そう!と思い、手に取ってみた。
    臓器移植・生と死―内容は重たい筈なのに、透明感のある描写で重た過ぎず、ただすごく切なく感じた。
    オムニバス形式には多少戸惑うかもしれないけれど、一本の筋が入っていて、読んでいく内に引き込まれていく。面白かった。

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    2011年06月08日
  • 1/2の騎士

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    「ファンタジック・ミステリー」という大層なお題がついていたので期待して読んでみると・・・

    真性レズビアンの主人公が女装趣味の幽霊と出会って街にはびこる悪を・・・

    という、びっくりするほどの「陳腐」な設定。

    ・・・くらいに思ってたんですけどね。読み進めてみるとなかなかに悪くない。街にはびこる犯罪者、といっても本作は「シリアル・キラー」とかを相手にしていて、犯罪者ごとの章だてになっているのも読みやすいし、章をまたぐこまごまとした伏線もよい感じ。
    「ドッグキラー」「ラフレシア」「グレイマン」など、曰くありげな犯罪者たちも想像力をかき立てられます。


    キャラそれぞれに魅力というか個性がつけられ

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    2010年12月03日
  • 1/2の騎士

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    ノベルズで出たとき、凄く迷って、文庫になったときも凄く迷ったです。ようやく決心して、購入。結果、面白かったです。この後が気になるけど、ここで終わるからいいんですよね。

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    2010年08月21日
  • 漆黒の王子

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    砂の城の哀れな王に告ぐ。
    私の名はガネーシャ。王の側近と騎士たちの命を握る者。
    要求はひとつ。
    彼ら全員の睡眠を私に差し出すこと。


    プロローグは陰惨きわまりなく、さあこれから読もう!という気をねこそぎ持っていってしまうほど、陰鬱な虐めから始まります。
    私は一度プロローグで気力を失いました。

    やくざの構成員が眠ったまま死んていく。そんな事件が短期間に同じ組織内で三度も起これば誰だって警戒するし、殺気立つ。
    そして幹部に送られた不可解なメール。
    それはどう見ても脅迫文とは言えない、クレイジーな文。しかし、送り付けられた紺野と高遠ははっきりと脅迫文だと言い切ってみせる――
    南国の鳥が異常

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    2010年06月06日
  • 1/2の騎士

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    マドカの健気な強さがかわいい。サファイアのしたたかさもかわいい。事件は後味の悪いものばかりだけど、希望も残してくれているからまた読みたくなる。

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    2010年04月22日
  • 漆黒の王子

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    上の世界も下の世界にも弱者が一杯で、のっけから心が辛い。帯を見てファンタジーかと思って読み始めたのがいけなかったのか。
    読み終わってから時系列に気を配ってもう一度読まないといけない本かもしれない。

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    2010年04月20日
  • 漆黒の王子

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    ミステリーというか、半ファンタジー?
    私が脳内で謎解きを頑張らないタイプなのでファンタジーっぽく感じるのかな?

    最初は全く別世界のように思えた上の世界と下の世界の話が、ドンドン絡み合って最後に出会うのが良かったなー。
    続きを期待するが故に読むのを止められない面白さ。

    最後がいまいちしっくりこなかったのは、何か読み落としてるのかも。。。
    時間を置いて、もう一度読むのもいいかも。

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    2010年04月01日
  • 漆黒の王子

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    社会的弱者と強者ってのは、もしかすると紙一重で、ある日突然に入れ替わってしまうものなのかもしれないな。地上と地下。二つの物語が交互に語られる。地上では地方都市で勢力を伸ばしている暴力団の代行紺野の周辺で組員が眠ったまま死ぬという不可思議な「事故死」が次々と起こる。そして謎の人物ガネーシャから届く暗号めいたメール。病死か殺人か。殺人なら誰が何のために…地下では暗渠となっている古い地下施設に住み着く住人達と、そこに紛れ込んだ傷だらけの少女。狂気に見える住人達の言動。彼らはなぜ地下で棲み続けているのか、傷だらけの少女は何から逃れて地下に来たのか…二つの謎が時に近づき時に離れ、徐々に絡まり合い一つの点

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    2011年08月01日
  • 水の時計

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    「脳死はヒトの死」葉月は死んだまま生き続ける少女。そう、脳は完全に死んでいるのに心臓は動き続けている、つまり脳死状態である。そして月の夜にだけ機械を通して言葉を発することができる…死ぬことか生きることか、自分で選ぶことさえできない彼女が選んだ道は自分の臓器を誰かに分け与えること。その臓器を秘密裏に運ぶ役目を負うのは、生きたまま死に値するほどの苦しみを背負った少年 昴。臓器移植。とても重いテーマである。与える方も、与えられる方も、「死」を挟んで深い悲しみと苦しさと喜びを同時に味わう。生きること、生き続けること、死ぬこと、死に続けること、その本当の意味を誰が知っていると言うのだろうか。透明な光と水

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    2011年08月01日
  • 水の時計

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    ネタバレ

    連作短編集のような1個1個独立しているように見えて最後は全てつながって収束していくようなお話だった

    水の時計というファンタジー要素もあり最後まで読まないと真相が分からないので正直分かりやすい話ではないが臓器提供を待つ患者や周りの家族の人生を淡々と描いている
    移植とは生死とは人間の尊厳とは
    脳死患者本人の意思を優先したくても実際には家族の意思が優先されることが多いのだろう

    重たく難解なテーマだが面白かった

    中学生の昴に救いがありそうなのに完全には救われず、万引きにしても叱るでもなく相談に乗るでもなく金目のものを置いている事と兄への見舞いという理由から同情され見逃される
    葉月を死に追いやった

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    2025年12月11日
  • 初恋ソムリエ

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    2冊目
    今回の事件も、とても高校生が部活の合間に学校で謎解きするのに相応しくない、重大な事件ばかり。
    事件を解決するたびに仲間が増えていくが、こんなことで普門館に立てるほど甘くないとおもうけど。先が楽しみではある。

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    2025年10月07日
  • 退出ゲーム

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    初めての著者作品
    もともと雑誌連載だったそうで、ミステリーの短編集。キャラが魅力的で、高校の吹奏楽部という設定もいい。廃部寸前の弱小吹奏楽部で、吹奏楽の甲子園「普門館」を目指す、幼なじみ同士のチカとハルタ。探偵役のハルタの謎解きが面白いし、顧問の草壁先生の大人っぷりも魅力的だった。続きも読もう。

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    2025年08月01日
  • 退出ゲーム

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    ここ数日、学園もの謎解きを並行して読んで、いた。
    本書と前書「ピースメーカー」だ。

    雰囲気は違うものの、似たような内容だ。

    ちょっと学園謎解きものは、当分読まない。

    本書がつまらなかった訳ではない。
    堂々の星は3つだ。

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    2025年04月06日