初野晴のレビュー一覧

  • 水の時計
    うん、なかなかよかったです。
    ちょっとSFやファンタジーの要素が入ってて
    そして、オスカー・ワイルドの『幸福の王子』をモチーフに
    ラブストーリーとミステリとハードボイルドを
    全部混ぜ合わせたようなテイストです。

    ま、悪く言えば、中途半端とも言えるし、
    きっとそんな読後感を抱く人もいるでしょう。
    ...続きを読む
  • 水の時計
    脳死状態であるにも関わらず、月の光を浴びている間は機械を通して会話が出来る少女と暴走族の高村昴が主人公。死ぬタイミングを決めるの誰か、脳死は死なのか、そんなことを考えさせられる。幸福の王子の現代版なだけに終わり方は悲しい結末だと思う。
  • 水の時計
    元暴走族の少年が、脳死状態の少女の臓器を彼女の願いによって移植を待つ人に非合法に届ける話。
    少年が魅力的に描かれているものの、、移植する対象者の選択理由がよくわからないことと、終わり方が不完全燃焼であることから星3つ。
  • 水の時計
    ん!?ミステリー?より、ファンタジーっぽかった。臓器移植という重いテーマなのに、意外とあっさりしていたので、もう少しボリュームが欲しかった。
  • 水の時計
    脳死と判定されていながら、月夜だけ話が出来る葉月は、暴走族元幹部の高村昴に、自分の臓器を、必要としている人達のもとへ運んでもらう事を頼む。
    昴は自分を追う暴走族から身を隠しながら、彼女の望みを叶えてあげる事が出来るのか…と言うストーリーで、童話「幸福の王子」がモチーフになっています。

    悲しく孤独な...続きを読む
  • 1/2の騎士
    マイノリティな女子高生とマイノリティな幽霊が主人公のファンタジー小説。この2人が街に現れる異常犯罪者を追い詰めていく。なかだるみしたけど、最後のほうは先が気になってどんどん読めた。
  • 漆黒の王子
    藍原組のヤクザが連続突然死を遂げる。眠ると死ぬ、というメッセージを残す謎の殺人犯「ガネーシャ」。
    また、とある暗渠に入り込んだ「わたし」はそこで「王子」と名乗る浮浪児に助けられて・・・
    二つの物語が交錯していくうちにそれぞれの真相が明らかに・・・

    あらすじ適当です。
    いや結構面白かったです。なんて...続きを読む
  • 漆黒の王子
    うわー、ダメだ、この謎解きは最初っから(めんどくて)お手上げです。今ある知識じゃ太刀打ちできません。悔しい。
    内容はなんか、結構救いないし、時系列こんがらがる?かも。
  • 退出ゲーム
    草壁先生は何でも知っていそうな予感。。

    チカの周りには変な人しかいないという面白さはあります・・。
  • 漆黒の王子
    淡々と進んだ。
    登場人物に温度をあまり感じなかった。
    あれはガネーシャの夢だったってことかしらん。でも夢で終わるわけでもないと?
    水樹が主役だったんですね…
  • 漆黒の王子
    この著者の本を読むのは3冊目。2冊はファンタジーっぽかったので、このダークな感じはちょっと意外だった。若干話しが分かりにくかったので★3つ。
  • 漆黒の王子
    テーマは社会派、なのにどことなくファンタジーな作品なのは『水の
    時計』に同じです。重い現実を扱っているのに、不思議な透明感と浮遊感が物語り全体に感じられるのは作者の持ち味だと思います。こういう書き方を出来る作家さんはあまり見ないので、この路線で書いていって欲しいな。
  • 漆黒の王子
    ミステリーというよりハードボイルドみたい。殺人犯を追う暴力団と、暗渠に住みつく浮浪者たち。とにかく人が死ぬ。重いし暗い上に長いので、元気な時にしか読めそうにない。
    2010/4/4
  • 1/2の騎士
     極限的な設定で綱渡りのように繰り広げられるミステリ。タイトロープ過ぎて緊張する。
     いっそファンタジーのほうが落ち着いたかもしれない。
  • 1/2の騎士
    ちょっと想像していたのとは違って、最初は戸惑ったけど、読んでいくうちにぐんぐん引き込まれました。連鎖する凶悪犯罪に女子高生のマドカが巻き込まれる。ファンタジー的な要素もありつつ、学園モノでもありつつ。犯罪の発想が奇抜でおもしろかった
  • 漆黒の王子
    実は初野作品、未読でした。今作が最初の作品。
    途中からミステリというよりはファンタジーだと意識を
    切り替えて読み進めて正解だったかも。
    ファンタジーというにはあまりにも黒く、哀しいストーリーでしたが
    目を惹きつけて離さないオーラに満ち溢れた作品でした。

    地面を境にして上下で繰り広げられる、そして、...続きを読む
  • 漆黒の王子
    眠ったまま死に至る原因不明の死…。勢力絶頂の地方暴力団の団員たちの間に広がっていくこの現象は、病気か連続殺人なのか?組長代行らに送られた脅迫文とも読める謎のメールとの関連は?一方、下側の世界…。身体中に怪我を負ったわたしを助けてくれた浮浪者たち。彼らは「王子」「時計師」「ブラシ職人」「画家」などの呼...続きを読む
  • 漆黒の王子
    2作目 こっちのが前回よりミステリで好き

    一人じゃない、だから無敵で居つづけられる上の世界
    他人にも自分にも全てが優しさでできている下の世界
  • 水の時計
    第22回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

     暴走族「ルート・ゼロ」のトップ3の一人だった高村昴は、あやうく警察につかまりそうになるところを、芥と呼ばれる謎の老人によって事前にその危険を回避した。その代償として、妙な仕事を依頼される。脳死状態でありながら、月明かりの夜にだけ会話を交わすことができる葉月と...続きを読む