初野晴のレビュー一覧

  • 空想オルガン

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    シリーズ3作目。高校の吹奏楽部を舞台にした青春ミステリーだけど、読み終わった後、何冊もの本を読んだような不思議な感覚になる。展開がくるくるとテンポよく変わり、読んでいて飽きない。

    本作ではチカたちが高2の夏のコンクールに出場する模様が主に描かれている。
    私も中高時代は吹奏楽コンクールに捧げていたので、当日の会場の様子などの描写では当時が思い起こされ、とても懐かしかった。青春だったな。

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    2022年10月03日
  • 水の時計

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    ネタバレ

    10数年ぶりの再読。

    あらすじを見ると暴走族の元リーダーと脳死状態の女の子の交流、、、イロモノのように聞こえる。しかし読んでみると淡々とした文体で、惹き込まれた。

    以前読んだ時は代理ミュンヒハウゼン症候群の話が記憶に残っていた。今回読んでみると第4幕の心臓病の元教師の話が、この教師と奥さんの心理描写に共感したせいか、一番心に響いた。

    最後が少し安易かなーと思ったが、主人公の辛かったこれまでを考えると、最後くらいご都合主義でもいいじゃない、とも思う。

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    2021年11月05日
  • 初恋ソムリエ

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    シリーズ2作目。
    今回もハルタとチカが色々な難事件?に巻き込まれ、真相を解き明かしていく。その度仲間が着実に増えていって、吹奏楽部のコンクールと今後が楽しみ。

    エスペラント語、ちょっと気になる。
    「新左翼運動」「連合赤軍事件」についても調べたい。

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    2022年10月03日
  • 退出ゲーム

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    ハルチカシリーズ1作目。学園ミステリ。
    設定や謎解きの真相がユニークで、よくある感じでは終わらないので楽しめた。
    主人公たちが吹奏楽部でメンバー集めや練習に奔走している様子も、吹奏楽部出身者としては嬉しかったし、色聴に関しても大学時代少し取り組んだ事柄だったので興味深かった。
    ただ楽しいだけのストーリーではなく、科学現象や歴史的事実とも絡めながら解決していくのも、知識欲が刺激され良かった。

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    2022年10月03日
  • 1/2の騎士

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    出てくる人たちがみんな1/2な感じで色々と考えられたのでよかった。異常な動機への共感は難しかったけど、でもそれも実は大差無いねという結論かな。最後の方のサファイア絡みの展開は少し不満だけど。

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    2021年10月13日
  • 惑星カロン

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    ハルチカシリーズ第五弾。表題作である「惑星カロン」を読むまでは今作は全体的にパンチ弱めかなー?と思っていたが、最後に色々とぶっこんでくれたおかげで今回もとても面白く読めた。「ヴァルプルギスの夜」の謎解きも面白かったが、やはり一番気に入ったのは「惑星カロン」。話の中で草壁先生の過去のベールがまた一枚捲られたが、全ての謎が解き明かされる時が今から楽しみなようなちょっと寂しいようなそんな感慨を抱く。

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    2021年07月07日
  • 惑星カロン

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    久しぶりのハルチカシリーズ。プロローグで今までの流れがざっくり書いてあって助かった。全然覚えてなかったから。本編はどれもなかなか骨太で楽しめる。

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    2021年05月31日
  • 千年ジュリエット

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    ハルチカシリーズ4作目。これで既刊分は終わり。 初期に感じた読みにくさもなくなって、個性的なキャラクターも馴染んできて、続きが楽しみなシリーズ。 特に表題作の千年ジュリエットが良かった。ヘビーロッカーも好きだったけど。 逆に、決闘の話はストーリー上やむを得ないけど、シナリオ部分が少し退屈だった。 エデンの谷でスナフキンが話した音楽のプロに関する話が印象的。

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    2021年05月31日
  • 空想オルガン

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    ハルチカシリーズ3作目。 青春ミステリー、といっていいのか。 吹奏楽部を中心としたストーリーは紛れもなく青春そのものなんだけど、ミステリー部分は重い。ずっしり。 毎回驚かせてくれる。 出てくる人がなんだかんだでみんなイイ人なところもなんだか救われる。

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    2021年05月31日
  • 初恋ソムリエ

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    ハルチカシリーズ第2弾。 雰囲気やキャラに慣れてくるととてもおもしろい。 日常系ミステリーの短編だけど、謎解きを通して少しずつ吹奏楽の仲間が増えていくのもなんだかいい。

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    2021年05月31日
  • 惑星カロン

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    ネタバレ

    2021年現在、ハルチカシリーズの最新シリーズ。部活・推理・青春の自分にとってのストライクゾーンな作品であるが、今回はAIや亡くなった人の記憶の話など裾野の広い物語だと思った。そしてその回で、大人達がキャラクター達に大人達の話に介入させないようにするところがリアルだと思った。またこれからのストーリーも書籍化が楽しみである。

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    2021年05月02日
  • 千年ジュリエット

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    ハルチカシリーズ第四弾。今回は文化祭がメイン。今作も変わらず面白かった!「決闘戯曲」はユーモア溢れる感じで笑えたし、表題作である「千年ジュリエット」のラストには思わず涙ぐみそうになった。今回はハルタとチカにはそこまで特徴的な出番は回ってこなかったのでそこらへんは次作に期待。

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    2021年04月26日
  • 空想オルガン

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    ハルチカシリーズ第三弾。今作もどの話も青春の輝きや痛みが綺麗にミックスされたものだったと思う。今回はどの話もオチの予想は付けやすかったが、それでも話の中核を成す「痛み」に真摯に向き合った人たちのきらめきがどれも良かった。一番気に入ったのはやっぱり「空想オルガン」かな。渡邉さんいいキャラしてるよ。

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    2021年03月22日
  • エール!(2)

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    もうちょっと仕事頑張るか!と思える一冊でした。晴れのちバイトくんの主人公の仕事に対する姿勢を見て、私ももっと意識を高く持って仕事をしなくては…と反省。

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    2021年03月03日
  • 初恋ソムリエ

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    ハルチカシリーズ第二弾。今作も面白かったー!ミステリとして完成度が高いのは勿論だが青春物としてもやっぱり良い…。青春に影に潜む毒という要素は前作よりも初野晴らしさを感じられた。それとちょっと中二心を擽るキーワード(アスモデウスとか落日とか)あたりも初野晴らしいなぁ。今作は表題作の「初恋ソムリエ」も良かったんだけど個人的には「アスモデウスの視線」のがミステリしてて好き。

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    2021年02月23日
  • 惑星カロン

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    ハルチカシリーズ5作目。これもでも十二分に青春ミステリをしていたシリーズだけど、この『惑星カロン』でよりハルチカが、青春ミステリの“決定版”と言われるに足る作品になってきたと感じます。

    イントロダクションから始まり、短編4つが収録されています。このイントロダクションから、ちょっといつもと雰囲気が違う感じがする。ところどころの言い回しはチカらしい、ユーモアの含まれる話し言葉なのだけど、一方で過ぎ去っていく青春への郷愁と、伝えたい想いというものがあふれている。まあ、ここでしんみりしていると次に収録されている短編「チェリーニの祝宴」の冒頭でズッコケてしまうのだけど(笑)

    呪いのフルートの謎をめぐる「チェリーニの祝宴」
    音楽暗号の解読に挑む「ヴァルプルギスの夜」
    朝、学校に来てみると部室棟の部屋の扉がすべて開けられていた謎に挑む「理由(わけ)ありの旧校舎」
    ネット上で語られる人間消失の謎が描かれる表題作「惑星カロン」と今回も謎は様々。そして今回の謎はいずれも、青春の要素がより濃くなっているように思います。

    「チェリーニの祝宴」では自分のフルートの実力に限界を感じ始めたチカの心情が、物語中で描かれ「ヴァルプルギスの夜」では、部活における練習風景の今昔、そして部員間での部活に対する温度差が物語のキーワードとして作用する。
    「理由(わけ)ありの旧校舎」は学生だからこそのノリや楽しみみたいなものも感じられ、そして「惑星カロン」では、これまで突っ走ってきたチカが、知り合った中学生とのやり取りを通して部活の引退や、次の世代のことにも想いをめぐらせる。

    「惑星カロン」は特にシリーズとしても重要な短編になってきそう。チカの心情の変化ももちろんですが、これまで謎に包まれていた吹奏楽部の顧問、草壁先生の謎も少しずつ明らかになっていきます。そしてこの短編集を結ぶトリの短編としても良くできています。
    「惑星カロン」のテーマの一つが、会えない人への想いだと思うのですが、それが「惑星カロン」の前に収録されていた三つの短編のエピソードを拾い集めることで、テーマ対する感動をより深めていく。とにかく伏線の回収が、本当に鮮やかでそれを感動につなげる手腕は、本当にすごかった。

    ハルチカたちのコメディ的なやりとりと、感動や切なさ。読み終えてみると、毎回この二つを両立させるハルチカシリーズのすごさと特異さを感じます。ミステリとしてはもちろん、チカの心情の変化、そして草壁先生の過去とシリーズ全体の行方も気になってくる作品でした。

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    2021年01月18日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    ホスト役・綾辻行人さんの人望の厚さが窺い知れる、まさに十人十色の対談集。過去の雑誌連載をまとめたものだが、最後のボーナストラックは最新の“語り下ろし”。その相手、熱烈綾辻ファンを公言する辻村深月さんとのやり取りがとても和んだ。

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    2021年01月16日
  • トワイライト博物館

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    ネタバレ

    脳死状態になった少女の魂は過去の別人物へ飛ばされ、その人物が死ぬと少女が目を覚ます可能性も潰えてしまう。
    少女の魂を救うためタイムトリップする枇杷と、命綱となることを決意した勇介。

    ファンタジーだけどダーク気味。楽しい時間旅行じゃなく、物凄い痛みを伴う命を賭けた救出劇。
    自分を慕っていた6歳の子が、自分に会いに来ようとして事故にあったって聞いたら堪んないよなぁ…

    魔女裁判が行われていた中世、人を生きたまま焼き殺して喜ぶ愚かしさ…人間の醜悪さの塊のような行事。
    小さな子の魂が宿りこの子を守ろうと奮い立ってきた老婆アルドゴンド。自分だけが死ぬと伝えられナナを連れていかないでくれと懇願する所、ナナとアレフを必死で助けてくれる所 拭いても読み進める度に涙が出てきた

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    2020年06月02日
  • ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外篇

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    ハルチカシリーズの番外編
    要はチカちゃん以外の吹奏楽メンバ視点でのあれやこれや
    カイユ、芹澤さん、マレン、成島さんの4人

    カイユは苦労人だなぁ……

    芹澤さんの毒舌は傍から見てる分には面白いんだけどね
    もし自分に言われたとしたらヘコむかもしれない

    マレンはどこに行っても優等生的ですなぁ
    そして名越はさすがは十傑だけあって問題を大きくするというか何というか
    でも、発端は日野原会長のせいなんだけどね

    ただまぁ作中でも台詞があるけど、もし自分がやらなければいけなくなったら、「同額のお金払うから免除してくれ」って言うと思う
    いやホント、意味のわからない仕組みだよな~、アレは

    成島さんのところは、今後のストーリー展開を暗示しているというか
    結局はそうなりそうだよな~という雰囲気を醸し出している
    5つの役割は大体そう思えるけど、主要メンバで役割がかぶってる人がいる
    芹澤さんもリアリストだし、後藤さんは何だろうね?


    ウケるのが、十円パンチの伏線が回収されているところとか
    明らかに世代ではないめぞん一刻の事を語ってたり
    蒲田行進曲にしてもそうだけど、想定読者年齢層が掴めない……

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    2020年03月23日
  • 千年ジュリエット

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    ハルチカシリーズ4作目でページ数が増量
    今回は文化祭

    日野原会長の手腕は校外まで及ぶのねぇ……

    障害を抱えた音楽家というのは、一般大衆に対してはまぁキャッチーな属性だよね
    辻井伸行も素晴らしい能力がある事は前提として、「盲目のピアニスト」という枕詞があるからこそここまで取り上げられたのではなかろうか
    では、そこそこの演奏技術を持っていてハンディキャップを抱えた音楽家なら?
    本人の自意識や周囲の評価基準のギャップがあるんだったら、やはり本人としては辛いものがあるんだろうなぁ
    ま、それでも辞められない魅力というのが音楽にはあるんだろうけどね

    それはそうと、鍵盤ハーモニカが学校教育に採用されている理由
    まぁ、学習指導要領に書かれてあるからという身も蓋もない結論でなしに考えると
    簡単に音階を奏でられて安くて丈夫だからかな?
    これはリコーダーにも言えるけど、プラスチック製ってのが大部分の理由なのではなかろうか?



    鍵のメッセージはウケた
    大層な仕掛けをしておきながらの肩透かし
    死して尚迷惑をかけるというね




    ロックのジャンルの違いが分からねぇ
    ヘビーメタルは様式美ってのは知ってるんだけど
    デスメタルとの違いは歌詞?パフォーマンス?
    ハードコアって何?
    その他にも、プログレだのオルタナだのと、既存のジャンルとの差別化しようとして結局何が何だかわかんなくなってる

    とりあえず、パンクは「生き方」というのはわかる(笑)



    右目左腕が使えない状態での決闘で勝つ方法

    演劇でってところがポイント
    つかこうへいって伏線がちゃんとはられてあるけど、今の若い人はアレを知らないんじゃないかなぁ~
    今度若い人に聞いてみよう
    ただまぁ5歩だと結構無理がないか?



    そして今回も最後は例のトリック
    これ系のトリックには僕は絶対に引っかかる自信がある
    何というか、描かれていないところは自分で勝手に辻褄が合うように設定を妄想してしまうからな

    それはそれとして、千年たっても残るものってそうそうない
    変容しつつ残るものはあるかもしれないけど、何かあるだろうか?

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    2020年03月18日