初野晴のレビュー一覧
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ハルチカシリーズ5作目。これもでも十二分に青春ミステリをしていたシリーズだけど、この『惑星カロン』でよりハルチカが、青春ミステリの“決定版”と言われるに足る作品になってきたと感じます。
イントロダクションから始まり、短編4つが収録されています。このイントロダクションから、ちょっといつもと雰囲気が違う感じがする。ところどころの言い回しはチカらしい、ユーモアの含まれる話し言葉なのだけど、一方で過ぎ去っていく青春への郷愁と、伝えたい想いというものがあふれている。まあ、ここでしんみりしていると次に収録されている短編「チェリーニの祝宴」の冒頭でズッコケてしまうのだけど(笑)
呪いのフルートの謎をめぐ -
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ネタバレ脳死状態になった少女の魂は過去の別人物へ飛ばされ、その人物が死ぬと少女が目を覚ます可能性も潰えてしまう。
少女の魂を救うためタイムトリップする枇杷と、命綱となることを決意した勇介。
ファンタジーだけどダーク気味。楽しい時間旅行じゃなく、物凄い痛みを伴う命を賭けた救出劇。
自分を慕っていた6歳の子が、自分に会いに来ようとして事故にあったって聞いたら堪んないよなぁ…
魔女裁判が行われていた中世、人を生きたまま焼き殺して喜ぶ愚かしさ…人間の醜悪さの塊のような行事。
小さな子の魂が宿りこの子を守ろうと奮い立ってきた老婆アルドゴンド。自分だけが死ぬと伝えられナナを連れていかないでくれと懇願する所、ナ -
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ハルチカシリーズの番外編
要はチカちゃん以外の吹奏楽メンバ視点でのあれやこれや
カイユ、芹澤さん、マレン、成島さんの4人
カイユは苦労人だなぁ……
芹澤さんの毒舌は傍から見てる分には面白いんだけどね
もし自分に言われたとしたらヘコむかもしれない
マレンはどこに行っても優等生的ですなぁ
そして名越はさすがは十傑だけあって問題を大きくするというか何というか
でも、発端は日野原会長のせいなんだけどね
ただまぁ作中でも台詞があるけど、もし自分がやらなければいけなくなったら、「同額のお金払うから免除してくれ」って言うと思う
いやホント、意味のわからない仕組みだよな~、アレは
成島さんのところは -
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ハルチカシリーズ4作目でページ数が増量
今回は文化祭
日野原会長の手腕は校外まで及ぶのねぇ……
障害を抱えた音楽家というのは、一般大衆に対してはまぁキャッチーな属性だよね
辻井伸行も素晴らしい能力がある事は前提として、「盲目のピアニスト」という枕詞があるからこそここまで取り上げられたのではなかろうか
では、そこそこの演奏技術を持っていてハンディキャップを抱えた音楽家なら?
本人の自意識や周囲の評価基準のギャップがあるんだったら、やはり本人としては辛いものがあるんだろうなぁ
ま、それでも辞められない魅力というのが音楽にはあるんだろうけどね
それはそうと、鍵盤ハーモニカが学校教育に採用されて -
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ハルチカシリーズ3作目
今回は地区大会から東海大会までのお話
今までは学内や部員になりうる人が謎の対象だったけど、今回は外部の人間が描かれている
会場近くで見つけた犬、アパートを相続した人、他の学校の吹奏楽部(ギャル)、野外オルガンイベント等々
対象が学外になっても抱えているものは重いのねぇ……
でも、ギャル吹奏楽の絵面を想像するとかえって微笑ましい光景を思い浮かべてしまう
オルガンは不意打ちのトリックを食らう
それはそうと、オルガンの語源に関しては指摘されて「あー、確かに」と思った
普段はオルガンはオルガンなので、アルファベット綴りなんて思い浮かべないよなぁ
ってか、ここで退場して -
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ハルチカシリーズの2作目
今回も皆の抱えているものが重いなぁ
77.4MHzはそんなでもないけど、ネーミングセンスがむかしの2ちゃんっぽい
スプリングラフィはなー
病気というか事情があって音楽で食っていく道から転向した人が身近なところにいるから結構くるものがある
自分が音楽的センスが皆無なだけに、音楽ができる人がすごいと思っていて
なのに本人は諦めざるを得ないという状況がなー
作中では今後何か救済があったりするのかな?
アスモデウスはちょっと疑問かな
アレがアレでわかるものかね?
もしわかるとしても結構な性能じゃないとわかんない気がするんだけどなぁ
素人考えですが……
初恋ソムリ