感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2020年11月12日
「大人になればわかる」
ーーーーー廃部寸前の弱小吹奏楽部を立て直し、普門館を目指す高校2年生の穂村チカと上条ハルタ。吹奏楽経験者たちに起きた謎を解決し入部させることに成功していた2人だったがーーーーー
タイトル買い。シリーズ物だったのか…しかも第二弾だったのか…。まぁ本文からキャラクター像を拾...続きを読むって読むタイプなので全然平気だった。チカちゃんに関しては、冒頭のバレーボール部時代に学んだという、『やると決めて、洗面器に顔を突っ込んで上げない者が勝ちなのだ』というセリフからもう好きになった。強い女ダイスキ。初手でこんな強いセリフかますのに、コミカルな会話をしている所もとても好きだ。キャラクターがライトノベルタッチ?なので、サラッと読めるけど、解説にもある通り題材は重ためというか、現実に即しているというか、重いので考えさせられる所も良かった。
Posted by ブクログ 2020年09月27日
ハルチカシリーズ2作目。
「スプリングラフィ」早朝に見える、音楽室の人影の正体は。
「周波数は77.4MHz」地学研究会とローカルラジオFMはごろも、2つに隠された秘密を解き明かす。
「アスモデウスの視線」あるクラスで行われた月に三度の席替えと、担任の唐突な自宅謹慎。その謎を解くため、藤が咲高校への...続きを読む侵入捜査を実行するー!
「初恋ソムリエ」初恋研究会へ相談する、芹沢の叔母の初恋。ラビストーオ,ペラントーオ,モルテ,ベンジャント…。比喩を含んだ叔母の話は、怪しい方向へと転換していきー。
Posted by ブクログ 2017年03月27日
前作「退出ゲーム」も面白かったが、こちらの方が読みやすい上に想像力を掻き立てられるため、読んでいて気持ちが良い。音楽を主題材としながら、光や匂いなど五感に訴えかけてくる描写が巧いからだろうか。現実と空想の融合がとても綺麗にはまっていて、すぐに惹きこまれる。相変わらずリアルな問題を取り上げていて、ここ...続きを読むでは病気+夢の挫折からの回復、自宅警備員+老人介護、盗撮+過去の汚点解消、全共闘/連合赤軍など60-70年代の話題から。こう見ると、「回復」が一貫したテーマになっていることに気づく。今回も最後の表題作でハルタくんが高校生離れしすぎてしまっていて、少し現実に引き戻された。先の3作品はギリギリ本当の高校2年生にいそうなラインを攻めていて、そこが良いキャラクターを作っていると思う。空想オルガンが楽しみである。
Posted by ブクログ 2016年02月16日
謎を解いて吹奏楽部のメンバーをゲットしようというスタイルが楽しい。ただ、その謎が結構ヘビーなものばかりだけど。ハルタとチカのコンビは読んでて微笑ましくて一気に引き込まれる。
Posted by ブクログ 2021年11月01日
シリーズ2作目。
今回もハルタとチカが色々な難事件?に巻き込まれ、真相を解き明かしていく。その度仲間が着実に増えていって、吹奏楽部のコンクールと今後が楽しみ。
エスペラント語、ちょっと気になる。
「新左翼運動」「連合赤軍事件」についても調べたい。
Posted by ブクログ 2021年05月31日
ハルチカシリーズ第2弾。 雰囲気やキャラに慣れてくるととてもおもしろい。 日常系ミステリーの短編だけど、謎解きを通して少しずつ吹奏楽の仲間が増えていくのもなんだかいい。
Posted by ブクログ 2021年02月23日
ハルチカシリーズ第二弾。今作も面白かったー!ミステリとして完成度が高いのは勿論だが青春物としてもやっぱり良い…。青春に影に潜む毒という要素は前作よりも初野晴らしさを感じられた。それとちょっと中二心を擽るキーワード(アスモデウスとか落日とか)あたりも初野晴らしいなぁ。今作は表題作の「初恋ソムリエ」も良...続きを読むかったんだけど個人的には「アスモデウスの視線」のがミステリしてて好き。
Posted by ブクログ 2020年03月16日
ハルチカシリーズの2作目
今回も皆の抱えているものが重いなぁ
77.4MHzはそんなでもないけど、ネーミングセンスがむかしの2ちゃんっぽい
スプリングラフィはなー
病気というか事情があって音楽で食っていく道から転向した人が身近なところにいるから結構くるものがある
自分が音楽的センスが皆無なだけ...続きを読むに、音楽ができる人がすごいと思っていて
なのに本人は諦めざるを得ないという状況がなー
作中では今後何か救済があったりするのかな?
アスモデウスはちょっと疑問かな
アレがアレでわかるものかね?
もしわかるとしても結構な性能じゃないとわかんない気がするんだけどなぁ
素人考えですが……
初恋ソムリエは読書会でオチを知ってたので、それほどのインパクトは受けなかった
何の光景かというのも年代を考慮すれば自ずと分かる
エスペラント語はわかんないなりに、ポウラステロはポーラー・スター=北極星 のことか?と思ったけど、違った
まぁ、当たらずとも遠からずだけども
ベンジャントはアベンジャー?とは思ったので、まぁ
あと、アレも毒性があるってのが定量的に認められてるわけではないんじゃなかったっけ?
未だにハムとかの食品添加物として使用は許可されているからね
ただ、ベンジャントがそういう意思を持ってやったという事実が大事なわけで、本質的なツッコミどころではないかな
いやホントにこの小説は解説でも語られている通りに分類が難しい
キャラ同士の掛け合いはコメディだし、奇人・変人たちの現実ではありえねーよという設定はラノベ
なのに謎解きは上質の日常ミステリで、その真相は結構重いにもかかわらず、知って嫌な気持ちになるわけでもないけど完全に救われているわけでもない
不思議な話ですなぁ
Posted by ブクログ 2019年05月27日
前作よりさらに文章のテンポが良く、キャラクター同士の掛け合いもリズミカルなため非常に読みやすい。前作は全体的にユーモア色のベールに覆われていたが、今作はその味を殺さずに掛け合いのパートに凝縮させ、シリアス面とのメリハリをよく効かせている。不登校や謎の席替えといった学校の身近な問題が謎として投げかけら...続きを読むれ、それが高校生ではとても対処できない重く苦しい問題の解として着地する様は見事の一語に尽きる。謎解きの手続きに雑学の知識が必要なので、問題部分では解けないのがネックではあるが、それが話に深みを与えているので一概に難点とは言い切れない。部活という明確な目的意識があるため、日常要素は薄いものの、青春ミステリとしては一級品である。
Posted by ブクログ 2019年04月06日
初恋ソムリエがよかった。
エスペラント語の謎解きと、ほろ苦い過去と、でもバッドエンドにならない。
ハルタはこれ、と思ったらずんずん行っちゃうんだな。でも全てを明らかにすることが答えじゃないっていうのも分かってきて。
ローカルラジオもよかった。うさぎとかめが気になる。
チカと芹澤さんがかわいい。
あと...続きを読む片桐部長が何気に好き。
Posted by ブクログ 2018年09月17日
旅のお供として。ハルチカシリーズ第2弾。4つの連作短編。ちょっと続けて一気に3冊読んだから覚えてないところもあるけど、また仲間が増えた。『周波数は77.4MHz』は別なので読んだことがあるかもしれない。しかしこんなラジオやったら面白いだろうなぁ。でも無認可の老人ホームで子供が高校に行けないなんて。親...続きを読むはそれをよしとしていたんだろうか。「アスモデウスの視線」は女子が犯人だった、というところが悪意に満ちている。女子トイレにカメラしかけるのも女子だっつーからな。最後の「初恋ソムリエ」は学生運動の話だとすぐ分かった。そんなに昔じゃない時に、日本でこんなことがあったというのが本当に驚きだ。ということは、これから先もこういうことが起こる可能性があるということだ。人間の本質が変わるわけはないのだから。あぁ恐ろしい。
Posted by ブクログ 2018年08月05日
2018/8 3冊目(2018年通算116冊目)。シリーズ第2弾。事件を一つ解決するたびに、吹奏楽部の部員が順調に増えていく。部員が揃ったときにこの部がどんな演奏をするのか?。先が楽しみ。あと、エスペラント語という世界共通言語があるのは初耳で、宮沢賢治の作品に使われていたという点も初耳だった。機会が...続きを読むあれば調べたいと思う。感想はこんなところです。
Posted by ブクログ 2017年05月18日
ハルチカシリーズ第二作。再読。
清水南高校は変人揃いだ。前作に登場した発明部の兄弟然り、演劇部の赤ふんどし部長然り、今作の地学研究会の赤ヘル爆走娘に初恋研究会の初恋ソムリエ。
だがいずれも比類なき発想力、思考力、行動力、技術力を備え実績を挙げたのだから驚く。残念ながら分かりやすい大会のような実績では...続きを読むないが。
もしかしたら清水南高校は天才揃いかも知れない。
この作品でも事件の謎解きを機に新しいメンバーが加わり、少しずつ楽器も増えてきた。これから楽しみなのはクラリネットが加わるかどうか。
相変わらず昭和のコミックのような掛け合いに周囲の反応で楽しい。
だが謎の真相はシリアスなものもある。解説を読んでなるほどと思った。高校生に解決できることなどたかが知れている。それでも大人が手助けし、自分の仲間の悩みや苦しみを理解して、仲間が戻ってくるのを待ってあげたり(時には突撃もアリだが)、共に過ごす時間を持つことだけでも充分な手助けになるかも知れない。
次も再読してみる。
Posted by ブクログ 2017年04月02日
今回もチカちゃんもハルタも違う方面でキレッキレに才能を発揮してます!笑
今回一番素敵だなぁ~って思ったのは、『周波数は77.4MHz』の中にある部分(引用あり)
見た方さえ変えれば、必要としてくれる人がいるし、
自分が必要とされていることもわかる。
でも悩んでる時って閉じこもってしまうから
...続きを読む大事な時にそれを忘れてしまう。
それを思い出させてくれたり、
自分をふっと抜け出してくれたりするのは
身近な人たちだけじゃない。赤の他人ってこともある。
それを知って、本当にすごく心配していた身近な人は
悲しむかもしれない。
だって、救いたい/助けてあげたいって
あんなに思ってたのに、赤の他人のおかげで
その人は元気になってしまったから。
でも本当にあなたにとって身近な人は
その現実を受け止めて、
元気になったあなたを支え続けてくれる。
う~ん…文章力の無さのおかげで 笑
なんだか意味不明な感想文になってしまいましたが
とにかくいいお話でした!
Posted by ブクログ 2016年04月17日
ハルチカ2作目。
またも趣向を凝らした伏線だらけで楽しめた。
草壁先生が今回はほとんど活躍しない。
そして着実にメンバーが増える。
ホロッとさせる話がある分、退出ゲームの方が好きだった。
Posted by ブクログ 2023年10月06日
穂村千夏
清水南高校二年生。廃部寸前の吹奏楽部で、吹奏楽の“甲子園”普門館を夢見るフルート奏者。春太との三角関係に悩んでいる。
上条春太
清水南高校二年生。千夏の幼なじみ。ホルン奏者。完璧な外見と明晰な頭脳を持つ。千夏との三角関係に悩んでいる。
草壁信二郎
清水南高校の音楽教師。吹奏楽部顧問。
...続きを読む
片桐圭介
清水南高校三年生。吹奏楽部部長。
成島美代子
清水南高校二年生。中学時代に普門館の経験を持つオーボエ奏者。
マレン・セイ
清水南高校二年生。中国系アメリカ人。サックス奏者。
芹澤直子
清水南高校二年生。クラリネットのプロ奏者を目指す生徒。
檜山界雄
清水南高校一年生。芹澤の幼なじみ。不登校が原因で留年。
日野原秀一
清水南高校三年生。生徒会長を務める。好きな言葉は天上天下唯我独尊。
麻生美里
清水南高校二年生。地学研究会の部長。ヘルメットを被る美少女。生徒会執行部にマークされている十傑の一人。
朝霧亨
清水南高校三年生。初恋研究会代表。ブラックリスト十傑の一人。
Posted by ブクログ 2022年03月16日
引っ張って引っ張ってやっと2作目を読むに至る。だんだん話が沈んできたかな。初野さんらしくなってきたと言えばそうなんだけど、ハルチカにはもう少しポップな道を期待したかったな。
Posted by ブクログ 2019年05月18日
スプリングラフィ
クラリネット吹きで天才少女と呼ばれた芹沢さんのお話。
まだ、入部しないだけ、ね。
周波数は77.4MHz
引きこもりでパーカスができるカイユのお話。
高齢化進む現代社会では、孤独感老人の受け入れ先ももっと問題になるだろうなと呑気に考えてしまった。
アスモデウスの視線
堺先生、...続きを読むいい人すぎる。
遅くはない。から始まる決意で締められるのが◎
初恋ソムリエ
60〜70年代な時点で学生運動かなと思ったらやはり。
工業塩混ぜるて恐ろしい。
芹沢さん、ここでもいい味出してます。
Posted by ブクログ 2018年10月08日
やっぱり日常ミステリ系じゃ一段落ちる/ 中二病こじらせすぎたみたいなスカした態度のガキが気持ち悪すぎる/ 主人公の女の子の小ネタだけ評価できる/ 問題の解決に知識を要するようなのは評価できない/ 表題の短編がまぁまぁ、左翼活動を誤魔化すばーさんはどうかと思うわ
Posted by ブクログ 2016年07月25日
状況がよく分からないところが何度もあった。
私の読解力が足りないのかしら。
ガチガチのミステリじゃないことは分かっていますが、
腑に落ちない部分もチラホラあったり。
キャラにもついていけてなくて
もやもやした読書になりました。
Posted by ブクログ 2016年05月01日
ものすごく個人的な話なんですけどカイユと芹沢さんがすごく面白いキャラクターだなと思った巻。ここの2人大好きです。ハルチカシリーズはいつも安心して読める。えっ、と思っても、悲しくなっても、必ず拾い上げてくれるような。元気がないときに読みたくなる作品です。
今後のハルタの葛藤の行く末が気になる。知らな...続きを読むくていいこと、公に明かすことが全て正しいのか?正義なのか?若い彼らにはいっぱい悩んで青春してほしいものです。
Posted by ブクログ 2016年03月23日
わたしたちは、つながっている。過去と未来と、誰かと。
ハルチカシリーズ第二弾。ちょっとずつメンバーが増えてくる。元バレーボール少女・穂村千夏と幼馴染の美少年・上条春太のハルチカコンビは二年生になった。
「周波数は77.4MHz」が一番好きな話。ヘルメットの美少女・麻生美里が率いる地学研究会が見つ...続きを読むけた秘密とは。並行して語られる自動検知では合わせられないローカルラジオの人生相談番組とパーソナリティの正体。
チカちゃんは体育会系が根付いているのか、へこたれても諦めず、いつも前を向いている。チカが発するパワーが色々な事情を抱えた仲間を支え、引っ張って、まとめていく。そのパワーの源は、片思いの草壁先生なのだ。まさに青春。
Posted by ブクログ 2016年02月21日
いよいよ普門館を目指して力強い味方が集まってきたところ。
今回エスペラント語が出てくるなど、初野さんの博識ぶりに驚かされました!
ただの単純なミステリー以外の知識も豊富な小説で、進むにつれて読むスピードも早くなってきました。
Posted by ブクログ 2016年04月06日
変な生徒会長に絡まれたり
大好きな先生のために頑張ったり
音楽室でみんなでお弁当食べたり…
仲良くわいわいしているシーンが微笑ましいです。
『周波数は77.4MHz』を読んでやっと気がついたのですが、
これって静岡の高校が舞台だったんですね。
今回新たに登場したのは
ツンデレCl.奏者と、地学研...続きを読む究会のヘルメット美人と、
サバ入りミックスベジタブルおにぎりもぐもぐしてる留年男子と、
背中にチャックがあるかもしれないオールバックの初恋ソムリエ。
チカちゃんの周りほんとに変人しかいない。
本人も「磁石か?わたし。」と思ってしまうほど。
“ブラックリスト十傑”は残り5人。
どんなキャラが出てくるのか楽しみです。
というかそもそも生徒会長の日野原さんを
十傑に加えるべきだと思うのですが。
好きな言葉「天上天下唯我独尊」て。笑
今回は前に比べると
すこしストーリーに厚みを感じましたが
それでもまだ物足りないかな…。
やっぱりストーリーよりキャラ重視で…
次作『空想オルガン』へ。
Posted by ブクログ 2023年04月15日
良くも若く、好奇心と向上心のある少年少女達の物語。
吹奏楽の甲子園―"普門館"を目指して部員集めに、学校や身近な人の問題解決に奮闘する主人公達は、本当にとても素晴らしい青春をしていると思います。
昔、自分も吹奏楽部員だったため、普門館への道の厳しさを知ってますが、私だったら人数が...続きを読む足りていない時点で、普門館出場は諦めてしまうと思います。しかし、千夏達は朝練・昼練・放課後練習、一心不乱に練習に打ち込んで、何処までも本気に普門館を目指して頑張っている。物語だからと言われれば仕方ないのですが、そのひたむきさを純粋に私は羨ましいと思うのです。
ミステリーのオチとしてはベタなものが多いかな、と印象がありますが、それでも心に響くものがあります。”初恋ソムリエ”が一番印象に残りました。