【感想・ネタバレ】初恋ソムリエのレビュー

あらすじ

廃部寸前の弱小吹奏楽部を立て直し、普門館を目指す高校2年生の穂村チカと上条ハルタ。吹奏楽経験者たちに起きた謎を解決し入部させることに成功していた2人だったが、音楽エリートの芹澤直子には断られ続けていた。ある時、芹澤の伯母が高校にやって来た。「初恋研究会」なる部に招待されたのだという。やがて伯母の初恋に秘められた、40年前のある事件が浮かび上がり……。(表題作より)“ハルチカ”シリーズ第2弾!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

前作「退出ゲーム」も面白かったが、こちらの方が読みやすい上に想像力を掻き立てられるため、読んでいて気持ちが良い。音楽を主題材としながら、光や匂いなど五感に訴えかけてくる描写が巧いからだろうか。現実と空想の融合がとても綺麗にはまっていて、すぐに惹きこまれる。相変わらずリアルな問題を取り上げていて、ここでは病気+夢の挫折からの回復、自宅警備員+老人介護、盗撮+過去の汚点解消、全共闘/連合赤軍など60-70年代の話題から。こう見ると、「回復」が一貫したテーマになっていることに気づく。今回も最後の表題作でハルタくんが高校生離れしすぎてしまっていて、少し現実に引き戻された。先の3作品はギリギリ本当の高校2年生にいそうなラインを攻めていて、そこが良いキャラクターを作っていると思う。空想オルガンが楽しみである。

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2017年03月27日

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ネタバレ

うーーん。
前作ほどの面白さはないかな。
謎解きもイマイチだし。(アスモデウスの視線 は除く)

までも、次作に期待!!

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2022年01月30日

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ネタバレ

初恋ソムリエがよかった。
エスペラント語の謎解きと、ほろ苦い過去と、でもバッドエンドにならない。
ハルタはこれ、と思ったらずんずん行っちゃうんだな。でも全てを明らかにすることが答えじゃないっていうのも分かってきて。
ローカルラジオもよかった。うさぎとかめが気になる。
チカと芹澤さんがかわいい。
あと片桐部長が何気に好き。

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2019年04月06日

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ネタバレ

旅のお供として。ハルチカシリーズ第2弾。4つの連作短編。ちょっと続けて一気に3冊読んだから覚えてないところもあるけど、また仲間が増えた。『周波数は77.4MHz』は別なので読んだことがあるかもしれない。しかしこんなラジオやったら面白いだろうなぁ。でも無認可の老人ホームで子供が高校に行けないなんて。親はそれをよしとしていたんだろうか。「アスモデウスの視線」は女子が犯人だった、というところが悪意に満ちている。女子トイレにカメラしかけるのも女子だっつーからな。最後の「初恋ソムリエ」は学生運動の話だとすぐ分かった。そんなに昔じゃない時に、日本でこんなことがあったというのが本当に驚きだ。ということは、これから先もこういうことが起こる可能性があるということだ。人間の本質が変わるわけはないのだから。あぁ恐ろしい。

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2018年09月17日

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2018/8 3冊目(2018年通算116冊目)。シリーズ第2弾。事件を一つ解決するたびに、吹奏楽部の部員が順調に増えていく。部員が揃ったときにこの部がどんな演奏をするのか?。先が楽しみ。あと、エスペラント語という世界共通言語があるのは初耳で、宮沢賢治の作品に使われていたという点も初耳だった。機会があれば調べたいと思う。感想はこんなところです。

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2018年08月05日

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ネタバレ

ハルチカシリーズ第二作。再読。
清水南高校は変人揃いだ。前作に登場した発明部の兄弟然り、演劇部の赤ふんどし部長然り、今作の地学研究会の赤ヘル爆走娘に初恋研究会の初恋ソムリエ。
だがいずれも比類なき発想力、思考力、行動力、技術力を備え実績を挙げたのだから驚く。残念ながら分かりやすい大会のような実績ではないが。
もしかしたら清水南高校は天才揃いかも知れない。
この作品でも事件の謎解きを機に新しいメンバーが加わり、少しずつ楽器も増えてきた。これから楽しみなのはクラリネットが加わるかどうか。
相変わらず昭和のコミックのような掛け合いに周囲の反応で楽しい。
だが謎の真相はシリアスなものもある。解説を読んでなるほどと思った。高校生に解決できることなどたかが知れている。それでも大人が手助けし、自分の仲間の悩みや苦しみを理解して、仲間が戻ってくるのを待ってあげたり(時には突撃もアリだが)、共に過ごす時間を持つことだけでも充分な手助けになるかも知れない。
次も再読してみる。

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2017年05月18日

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ネタバレ

穂村千夏
清水南高校二年生。廃部寸前の吹奏楽部で、吹奏楽の“甲子園”普門館を夢見るフルート奏者。春太との三角関係に悩んでいる。

上条春太
清水南高校二年生。千夏の幼なじみ。ホルン奏者。完璧な外見と明晰な頭脳を持つ。千夏との三角関係に悩んでいる。

草壁信二郎
清水南高校の音楽教師。吹奏楽部顧問。

片桐圭介
清水南高校三年生。吹奏楽部部長。

成島美代子
清水南高校二年生。中学時代に普門館の経験を持つオーボエ奏者。

マレン・セイ
清水南高校二年生。中国系アメリカ人。サックス奏者。

芹澤直子
清水南高校二年生。クラリネットのプロ奏者を目指す生徒。

檜山界雄
清水南高校一年生。芹澤の幼なじみ。不登校が原因で留年。

日野原秀一
清水南高校三年生。生徒会長を務める。好きな言葉は天上天下唯我独尊。

麻生美里
清水南高校二年生。地学研究会の部長。ヘルメットを被る美少女。生徒会執行部にマークされている十傑の一人。

朝霧亨
清水南高校三年生。初恋研究会代表。ブラックリスト十傑の一人。

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2023年10月06日

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ネタバレ

スプリングラフィ
クラリネット吹きで天才少女と呼ばれた芹沢さんのお話。
まだ、入部しないだけ、ね。


周波数は77.4MHz
引きこもりでパーカスができるカイユのお話。
高齢化進む現代社会では、孤独感老人の受け入れ先ももっと問題になるだろうなと呑気に考えてしまった。

アスモデウスの視線
堺先生、いい人すぎる。
遅くはない。から始まる決意で締められるのが◎

初恋ソムリエ
60〜70年代な時点で学生運動かなと思ったらやはり。
工業塩混ぜるて恐ろしい。
芹沢さん、ここでもいい味出してます。

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2019年05月18日

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ネタバレ

わたしたちは、つながっている。過去と未来と、誰かと。

ハルチカシリーズ第二弾。ちょっとずつメンバーが増えてくる。元バレーボール少女・穂村千夏と幼馴染の美少年・上条春太のハルチカコンビは二年生になった。

「周波数は77.4MHz」が一番好きな話。ヘルメットの美少女・麻生美里が率いる地学研究会が見つけた秘密とは。並行して語られる自動検知では合わせられないローカルラジオの人生相談番組とパーソナリティの正体。

チカちゃんは体育会系が根付いているのか、へこたれても諦めず、いつも前を向いている。チカが発するパワーが色々な事情を抱えた仲間を支え、引っ張って、まとめていく。そのパワーの源は、片思いの草壁先生なのだ。まさに青春。

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2016年03月23日

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ネタバレ

2016/3/19
若いなぁ。おばはんにはまぶしい。でも恥ずかしくなるほどではない。
続きも読むよ~

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2016年03月23日

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