【感想・ネタバレ】千年ジュリエットのレビュー

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Posted by ブクログ 2021年04月30日

ハルチカシリーズ4作目。
【エデンの谷】スナフキンのような格好をした女性は、草壁先生と親しそうに話をしている。先生との会話を盗み聞きしたチカたちは、女性のある探し物を手伝うことになる。

【失踪ヘビーロッカー】 「そのまま法定速度を守って、この街をぐるぐるまわるんだっ」文化祭本番直前、学校に着いたに...続きを読むもかかわらず、乗っていたタクシーをUターンさせたアメリカ民謡クラブの甲田。肌寒い秋に冷房を最大にしろなどの命令を下す甲田は、一体何を隠しているのか。

【決闘戯曲】演劇部で脚本担当の1年生が、本番当日の朝、姿を消してしまう。戯曲の内容は、右目が見えず左手が使えない「大塚一族」の世代を超えた3人が、絶望的なはずの決闘で勝利をするというものだった。勝利法がわからない状態で残された未完の戯曲。大塚一族は絶望的状況から、どのようにして勝利を掴んだのか。

【千年ジュリエット】 「ジュリエットの秘書 はごろも支部」年齢がバラバラな5人の女性は、病院から出られない日々のなか、ブログで恋愛相談を始める。秘書の1人"トモ"は、清水南高文化祭へ足を運び、かつて病院へ慰問してくれていた少年を探すのだった。

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清水南高校、文化祭間近、晴れの舞台を前に、吹奏楽部の元気少女・穂村チカと、残念系美少年の上条ハルタも、練習に力が入る。そんな中、チカとハルタの憧れのひと、草壁先生に女性の来客が。奇抜な恰好だが音楽センスは抜群な彼女と、先生が共有する謎とは?(「エデンの谷」)ほか、文化祭で巻き起こる、笑って泣ける事件の数々。頭脳派ハルタと行動派チカは謎を解けるのか?青春ミステリの必読書、“ハルチカ”シリーズ第4弾!

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Posted by ブクログ 2020年03月29日

ハルチカの前にハルチカは無く、ハルチカの後にハルチカは無い。

まあ、究極的に言えばどんな作品だってそうなんですが、でも初野晴さんの作品、特にハルチカシリーズに関しては、さらに強くそう思ってしまいます。

文化祭を舞台にした短編が4編収録されたシリーズの4巻目。ハルチカシリーズを読むのは久々で、すっ...続きを読むとキャラたちに入り込めるかな、と思ったのですが、その心配は完全に無用でした(笑)

元気少女チカのユーモア溢れる語り口に、ハルをはじめとした個性的なキャラの数々。ああ、この感じだったなあ、とあっという間にハルチカの世界に手を引かれたように思います。

文化祭で起こる事件もバラエティー豊か。突然体育館に現われたピアニカを吹く女性の謎と、彼女の祖父の遺産の謎を解く「エデンの谷」
文化祭での演奏時間が迫る中、タクシーで高校まで乗り付けたのに、その場でUターンしてしまった高校生の目的を推理する「失踪ヘビーロッカー」

行方をくらました演劇部の脚本家に変わり、劇の結末を推理する「決闘戯曲」
そして、ある決意を持ってハルチカの高校の文化祭にやって来た人物を描く表題作「千年ジュリエット」

短編集で全ての短編が面白いと思うことはあっても、全てが後になっても思い出せるというのは決して多くはありません。でも今のところは、全て思い出せます(笑)改めてこの短編集の質の高さ、そしてインパクトの強さを感じます。

ハルチカ、および初野さんの作品の特徴は、ファンタジー要素が強かったり、あるいはマンガのようなキャラたちの掛け合い、あるいはギャグ的な要素がある一方で、突飛で奇抜な謎を持ってきたり、あるいはシリアスな要素を違和感なく、物語に溶け込ませるところだと思います。

「エデンの谷」はそんなキャラのかけあいや行動に笑わせられる反面で、その内容の厳しさに考えさせられます。シリーズとしても、あるキャラクターの転換点にもなりそうな話で、そうした面白さもあり、またオチで二度笑わせられる。なんだか、感情の起伏が激しくなる短編でした。

「失踪ヘビーロッカー」は展開が楽しかった! タクシー運転手の視点、到着を待つチカたちの視点、それが交差し、そして徐々に演奏時間が迫ってくるというタイムリミットサスペンスの側面もあって、緊迫感があります。そして一方でドタバタコメディを見ているような面白さも併せ持ちます。
さらに青春らしい熱い展開も挟まれたりと、これもハルチカでしか書けなさそうな短編。

「決闘戯曲」では「退出ゲーム」でも登場した濃い演劇部の面々とハルチカのやり取りももちろん面白いのだけど、謎の設定もそれに負けずに魅力的。右目が見えず、左手を使えない状況の登場人物がなぜ、拳銃を撃ち合う決闘で勝利できたのか?

結末のない脚本から、書き手の伏線や目的を読み取りたどり着いた結末。この推理の過程も面白いし、劇の種明かしはまさに知恵の勝利という感じがします。

そして表題作の「千年ジュリエット」
文化祭最終日の様子が描かれる一方で、合間に挟まれる回想は、あまりにも切なく儚い……。どこかの病院で5人が始めたネットでの恋愛相談の顛末は、読者である自分にも生きることや、命の意味を考えさせられます。

そして明らかになる真実とともに、押し寄せる感動。喪われたものと、確かに繋がれたもの。それを彩る最後の光景とチカのセリフ。そして勇気をもって文化祭に訪れた人物の決意。

マンガのようなキャラクターたちのユーモア・ライトミステリかと思いきや、予測のつかない謎や、思いがけない真実があり、そしてそんなユーモアとシリアス、そして感動を違和感なく両立させられる。ハルチカのハルチカたるゆえんは、そこだと思うのです。

久々に読んだこともあってか、ハルチカここまで面白い作品だったか、とビックリしてしまいました。シリーズの中で時間の経過は描かれているので、ハルチカたちもいつかは卒業するのだろうけど、できるだけ長く高校生でいてほしいなあ、とも思ってしまいます。

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Posted by ブクログ 2019年05月27日

文化祭パートということもあって、いつもの目的意識のある吹奏楽部とは違った、高校生の日常面が強調されている。短編の一つ一つに謂わゆる「捨て回」がなく、どの短編も濃密で切れ味鋭く、余韻も申し分ない。以前は、謎解きの手がかりが専門知識の有無が必要条件であったため、読み物としては面白くともそこが不満ではあっ...続きを読むたわけだが、今作の短編は手掛かりはちゃんと作中で提示されている。個人的に気に入ったのはやはり「千年ジュリエット」で、明かされた真相、重いテーマもさることながら、非常に細かな技法が作中に散りばめられていて、読み物として一番面白かった。前作から通じて会話のリズムやテンポがよく、キャラの性格に屈託がないのも魅力の一つ。高校生のプリミティブでイノセントな部分や、極端から極端に振れやすい性質がよく現れていて非常に面白かったです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年04月11日

ハルチカシリーズ第4巻。3巻で感じた、書きすぎない技術に増して、一人称視点の書き方が飛躍的に向上しているように読める(何様)。前巻でも片鱗は見せていたが、この巻では「私」がいつも「現在のチカちゃん」ではないため、いきなり出てくる「私」が誰だかよく考えながら読み進める必要がある。その上プロットツイスト...続きを読むで時間、空間が飛び回るため読み応えが抜群に良い。
この巻で草壁先生の空白の年代が明らかになるかな、と思っていたのだが、スナフキンが出てきた程度で、まだまだ謎に包まれている。焦らし上手な上にオチが斜め上なので先を読まずにいられない良書。
巻末の「解説」にも書かれているように、「千年ジュリエット」のテーマは継承。戦争、政治、家族、継承。この巻の4遍は前作までとも被る社会問題が取り上げられている(これも継承?)。遺産相続+家庭崩壊+障害、引きこもり+部活相続、人種+血統+戦争、入院病棟+引きこもり+LGBTQ+。相変わらず、盛りだくさんすぎます。シリーズ物でここまで段々と良くなる小説が他に思い浮かばない。

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Posted by ブクログ 2017年03月08日

ハルチカシリーズ第四弾。

▼収録作品
「イントロダクション」
「エデンの谷」
「失踪ヘビーロッカー」
「決闘戯曲」
「千年ジュリエット」

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Posted by ブクログ 2016年02月16日

読まなきゃもったいないという本を久しぶりに読んだ。愛と涙の青春ミステリーっていいなあ。それにしてもヘビーな話ばかりだ。

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Posted by ブクログ 2016年01月31日

ハルチカシリーズ第4弾。
清水南高校吹奏楽部の夏の大会が終わってから文化祭までの青春ミステリー。

各短編の絶妙な絡み具合がいい。『失踪ヘビーロッカー』でのタクシー運転手が抱えてる問題の息子が ラストの『千年ジュリエット』で 驚きの形で登場。泣かされ、見事なトリックにやられました。『決闘戯曲』も舞台...続きを読むストーリーも引き込まれる面白さで、読みごたえ抜群でした。

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Posted by ブクログ 2015年12月11日

初野晴さんのサイン会に行くのに、これを読んでいなかったので急いで読んだ。
このシリーズは《ハルチカ》シリーズと呼ばれているが、ハルタとチカが中心に据えられている話が多いだけで、実際のところ彼らがすべて主人公だというわけではない。
この『千年ジュリエット』の表題作も、どちらかといえばその流れだ。ハルタ...続きを読むとチカは「千年ジュリエット」ではモブに近い。様々な想いを抱え青春を過ごす高校生。《ハルチカ》シリーズの主役はきっと、いつかのあなたであり私だ。

それと、最後になりましたが、アニメ化おめでとうございます。

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Posted by ブクログ 2014年11月27日

吹奏楽部の普門館を目指す活動は休止して、
清水南高校の学園祭をステージに吹奏楽部以外の脇役のストーリー。

特に最後の「千年ジュリエット」は語り手がチカちゃんでなくなっており、読んでいて少し戸惑いました。

その表題でもある「千年ジュリエット」が特に印象深く、もう少し幸せな結末を予想していただけに、...続きを読む最後が感慨深いものになりました。

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Posted by ブクログ 2022年01月24日

シリーズ4作目。シリーズ全体からすると、少し骨休めという感じで、ハルチカたちが高2の文化祭あたりを描いている。
しかし今までよりミステリー要素がかなり強い。楽しく読めたけど、盛り沢山すぎて、私には少し消化不良になってしまった。可能であれば読み返したい。

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Posted by ブクログ 2021年05月31日

ハルチカシリーズ4作目。これで既刊分は終わり。 初期に感じた読みにくさもなくなって、個性的なキャラクターも馴染んできて、続きが楽しみなシリーズ。 特に表題作の千年ジュリエットが良かった。ヘビーロッカーも好きだったけど。 逆に、決闘の話はストーリー上やむを得ないけど、シナリオ部分が少し退屈だった。 エ...続きを読むデンの谷でスナフキンが話した音楽のプロに関する話が印象的。

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Posted by ブクログ 2021年04月26日

ハルチカシリーズ第四弾。今回は文化祭がメイン。今作も変わらず面白かった!「決闘戯曲」はユーモア溢れる感じで笑えたし、表題作である「千年ジュリエット」のラストには思わず涙ぐみそうになった。今回はハルタとチカにはそこまで特徴的な出番は回ってこなかったのでそこらへんは次作に期待。

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Posted by ブクログ 2020年03月18日

ハルチカシリーズ4作目でページ数が増量
今回は文化祭

日野原会長の手腕は校外まで及ぶのねぇ……

障害を抱えた音楽家というのは、一般大衆に対してはまぁキャッチーな属性だよね
辻井伸行も素晴らしい能力がある事は前提として、「盲目のピアニスト」という枕詞があるからこそここまで取り上げられたのではなかろ...続きを読むうか
では、そこそこの演奏技術を持っていてハンディキャップを抱えた音楽家なら?
本人の自意識や周囲の評価基準のギャップがあるんだったら、やはり本人としては辛いものがあるんだろうなぁ
ま、それでも辞められない魅力というのが音楽にはあるんだろうけどね

それはそうと、鍵盤ハーモニカが学校教育に採用されている理由
まぁ、学習指導要領に書かれてあるからという身も蓋もない結論でなしに考えると
簡単に音階を奏でられて安くて丈夫だからかな?
これはリコーダーにも言えるけど、プラスチック製ってのが大部分の理由なのではなかろうか?



鍵のメッセージはウケた
大層な仕掛けをしておきながらの肩透かし
死して尚迷惑をかけるというね




ロックのジャンルの違いが分からねぇ
ヘビーメタルは様式美ってのは知ってるんだけど
デスメタルとの違いは歌詞?パフォーマンス?
ハードコアって何?
その他にも、プログレだのオルタナだのと、既存のジャンルとの差別化しようとして結局何が何だかわかんなくなってる

とりあえず、パンクは「生き方」というのはわかる(笑)



右目左腕が使えない状態での決闘で勝つ方法

演劇でってところがポイント
つかこうへいって伏線がちゃんとはられてあるけど、今の若い人はアレを知らないんじゃないかなぁ~
今度若い人に聞いてみよう
ただまぁ5歩だと結構無理がないか?



そして今回も最後は例のトリック
これ系のトリックには僕は絶対に引っかかる自信がある
何というか、描かれていないところは自分で勝手に辻褄が合うように設定を妄想してしまうからな

それはそれとして、千年たっても残るものってそうそうない
変容しつつ残るものはあるかもしれないけど、何かあるだろうか?

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年04月06日

「エデンの谷」で草壁先生の過去編?と思ったら、あとは文化祭メインのスピンオフっぽかった。
「千年ジュリエット」はハルチカぽくない気がしたけど、こういう方が初野さんぽいような…?

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年09月17日

ハルチカシリーズ第4弾。大会が終わっての文化祭前後だけに絞った4つのお話。3巻がいまいちだったけど、今回はみんな面白かった。特に「決闘戯曲」。作中作といわれる作りだけど、その作中作が本当に面白い。これを演劇で見れたらほんとに面白いだろう。高校時代の演劇部を思い出す。やっぱ劇って面白いよな。あの頃のわ...続きを読むが母校の劇をまた見たいものだ。「失踪ヘビーロッカー」も今思うとタイトルにも絡んでるんだな。優等生がハードロックをやっている、というシチュエーションにも好感が持てる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年08月17日

2018/8 7冊目(2018年通算120冊目)。これまでとは趣向を変え、第三者の視点から見た形で文化祭の物語が進んでいく。良かったのは「決闘戯曲」「千年ジュリエット」。「決闘戯曲」の方は、とても良くできていて「ハルチカ」シリーズではないと思えるほど。「千年ジュリエット」の語り手の正体についてはコロ...続きを読むッと騙された。登場人物はいささか変な人たちが多いが、吹奏楽に青春をかける青春ものとしても、人の死なない日常ミステリーとしても面白い。残り2冊、読んでいきたいと思う。

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Posted by ブクログ 2018年08月07日

もはや高校の吹奏楽部が舞台である必要性を感じない話の展開だけど、ミステリー中編集としての完成度は非常に高い。それぞれが完全に独自のテイストを織り込んでおり、初野氏の想像力に魅せられました。
ただ、この先どこへ向かうのだろうという謎は残りました。

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Posted by ブクログ 2017年06月07日

最後には謎を解決してくれるけど、答えをズバッと言ってくれる訳じゃないんよね~w
さくっと書いて、ほら分かるでしょ?みたいな。笑
新しい。笑

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Posted by ブクログ 2018年06月26日

文化祭をテーマにした短編集。
今までの長編の流れを汲み取りつつ、ハルチカ以外の主人公目線で話が進む。

相変わらず面白かった!

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Posted by ブクログ 2016年11月17日

毎回毎回こんなにすごいトリックを考えられてすごいなあって思う!しかもそのトリックが大掛かりなものではなくて、ちょっとした発想でできてるのが頭いいなあと思いました!

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Posted by ブクログ 2016年11月16日

ハルチカシリーズの原作小説第4巻。この巻あたりから、アニメ化されていない話になってくるみたい。これまでは問題を解決して部員を増やす話ばかりだったけど、今回は清水南高校の吹奏楽部を外側から眺めるような話が多くて、これまでとは違った視点でのハルチカを楽しむことができた。

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Posted by ブクログ 2016年09月17日

表題の千年ジュリエット、LGBTと虹色をさらっとかけて、しかも一切説明しない。キャラクターと物語を本当に理詰めで書く作家だなあっと思った。

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Posted by ブクログ 2016年02月10日

いつの間にか芹澤さんが吹奏楽部の一員になっている!チカちゃんと親しくなってる!って最初にびっくりしました。先生の知り合いの鍵盤ハーモニカを持つスナフキンがやってくる「エデンの谷」タクシーで高校に着く前にある問題が起きおりられなくなった「失踪ヘビーロッカー」演劇部の脚本を書いていた生徒がいきなりいなく...続きを読むなる「決闘戯曲」病院でジュリエットの秘書をやり出した人々の話の「千年ジュリエット」。今回は高校外の人が出てきます。千年ジュリエット好きだったなー。

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Posted by ブクログ 2015年10月25日

ハルチカシリーズ第四作。
相変わらず、連作短編として、また現代の青春ミステリとして、スタンダードだがクオリティが高く、安定して面白い。
シリーズ通してそうであるが、日常の謎系の作品としては、事件の種明かしも結末も、あくまでロジカルなのが良点。
その結果を受けて感傷的な、青春シリーズとしての面が動くの...続きを読むで、ひっかかりがほぼない。
これは、この手のストーリー重視のミステリ作品としては結構レアであり、当シリーズの魅力のひとつだと思う。
あとは、徐々に気になり始めたご都合主義を乗り越えてほしい。
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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年04月06日

ハルチカシリーズ、文化祭ネタ。

初っ端から女版スナフキンなる
珍妙なキャラをぶっこんでくる『エデンの谷』。

ヤンソン原作のムーミン好きとしては、
山辺さんが出てくる度に“スナフキンは~…”とか
“スナフキンが~…”と書かれるのはちょっといただけない…。
山辺さんのキャラ自体は好きなんですが。

...続きを読むハルタは草壁先生に関することに対しては
ほんと豆腐メンタルですね。
チカちゃんには「発情期のメス猫」とか言うくせにw
がんばれ恋する美少年ww

片桐部長と芹澤さんの組み合わせもいいなぁ。
出てくる度ケンカしてるけど。笑



表紙のサックス奏者が短髪だったので
「あれ?」と思ったけど、マレン髪切ったんですね。
マレンは今回も終始イケメンでした。

圧倒的な存在感の日野原会長や、
演劇部部長の名越、看板女優マヤも相変わらず。

萩本兄弟、麻生さん、朝霧さん、
ブラックリスト十傑メンバーたちも元気そうでなにより。

『失踪ヘビーロッカー』で新たに登場する甲田さん、
十傑の一員だからどんな問題児かと思いきや普通にいい子だった。
いや、ちょっとズレてるいい子だった。笑

清春くんや他のアメ民の2年生たちは
次のコンクールメンバーに入るのかな?
弦バスとかパーカスで一緒に練習してたらかわいいな。



今回いちばん笑ったのは
『決闘戯曲』のブタの着ぐるみかもしれないw
チカちゃん考案の“トンカツ三銃士”も気になるww

笑ったあとに続くのは、
すこし物悲しい『千年ジュリエット』。

順調に仲間を増やしていく吹奏楽部とは逆に、
ひとりずつ仲間が減っていく“ジュリエットの秘書たち”。
その過程がつらかった。

他の3編のトリックや真相は途中でわかったけど、
これは最後まで気づけなかった…まさか男の娘だとは…。
朝霧さんと甲田さんどんまいだな。笑



次の表紙はだれだろう。
成島さんか芹澤さんあたりかな。

『惑星カロン』の単行本が今月?発売らしいので、
文庫化するのはまだまだ先ですね。気長に待ちます。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月10日

穂村千夏
清水南高校二年生。廃部寸前の吹奏楽部で、吹奏楽の“甲子園”普門館を夢見るフルート奏者。春太との三角関係に悩んでいる。

上条春太
清水南高校二年生。千夏の幼なじみ。ホルン奏者。完璧な外見と明晰な頭脳を持つ。

草壁信二郎
清水南高校の音楽教師。吹奏楽部顧問。謎多き二十七歳。

片桐圭介
...続きを読む水南高校三年生。吹奏楽部部長。もうすぐ引退。

成島美代子
清水南高校二年生。中学時代に普門館の経験を持つオーボエ奏者。

マレン・セイ
清水南高校二年生。中国系アメリカ人。サックス奏者。

芹澤直子
清水南高校二年生。クラリネットのプロ奏者を目指す生徒。

檜山界雄
清水南高校一年生。芹澤の幼なじみ。打楽器奏者。あだ名はカイユ。

後藤朱里
清水南高校一年生。一年生部員を牽引する元気娘。バストロンボーン奏者。

日野原秀一
清水南高校三年生。生徒会長を務める。好きな言葉は天上天下唯我独尊。もうすぐ引退。

萩本肇
清水南高校三年生。発明部の部長。弟の卓は同校二年生。ふたりともブラックリスト十傑として生徒会執行部から執拗にマークされている。

甲田裕己
清水南高校三年生。アメリカ民謡クラブの部長。活動内容はハードロックとヘヴィメタル専門の演奏発表。ブラックリスト十傑の一人。

清春潤
清水南高校二年生。アメリカ民謡クラブ所属。甲田に苦労させられている。

名越俊也
清水南高校二年生。演劇部の部長。過去、マレンを取り合って吹奏楽部と即興劇勝負をしたことがある。ブラックリスト十傑の一人。

朝霧亨
清水南高校三年生。初恋研究会代表。地元に二代つづく興信所の、ひとり息子。ブラックリスト十傑の一人。

麻生美里
清水南高校二年生。地学研究会の部長。ヘルメットを被る美少女。カイユの復学と吹奏楽部入部に関与。ブラックリスト十傑の一人
山辺真琴
高名な音楽家、故・山辺富士彦の孫娘。全国を放浪中、草壁信二郎に呼び出される。彼女も、また、謎多き二十七歳。


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Posted by ブクログ 2017年05月20日

ハルチカシリーズ第四作。再読。
第四作とは書いてあるが、位置付けとしては番外編というか寄り道編というか。
大会を終え、間もなく三年生が引退するという秋。文化祭の直前から文化祭当日の二日間に起きたあれこれ。
顧問の草壁先生を良く知っているらしき演奏家の女性が持ち込んだ、楽器の鍵の行方の謎。
ヘビメタバ...続きを読むンド部長のライブ直前の逃走。
演劇部が疲労する劇の未完の結末。
そして末期患者たちで作ったジュリエットの秘書掲示板と、彼女たちの知人の秘密。
ハルチカ、草壁先生の謎解きもあるが、そこは一歩引いて主役はバンドリーダーや演劇部や謎目いたトモちゃんに譲っている。
やはり清水南高校はある意味天才たちの集まりだし、純粋で良い子たちの集まりだ。
生徒会長・日野原が引退するのが寂しい。彼の後継者は大変だ。
また新しいメンバーか増えそうで、そして頼もしい大人も増えそうで楽しみ。
次も再読してみる。

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Posted by ブクログ 2016年09月27日

今までのシリーズの中ではあまり盛り上がらなかった方かな…最初のタクシーの運転手さんと、最後のストーリーの子が結びつくあたりはよく考えられてたけど、全体的に平凡な印象だったから、次作に期待!

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Posted by ブクログ 2016年05月17日

前作に比べて時間の経過がゆっくりだった。
演劇の話だけはオチが当たり前過ぎたけど、いつも通り楽しめた。
部員も増えて来たし、そろそろ先生の謎編だろうか。
次作にも期待。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年12月02日

ハルチカシリーズ第4弾。

高校2年文化祭のお話。
前作「空想オルガン」と時系列が被っている短編もあり、違う視点、登場人物を主観とした物語なので「空想オルガン」では語られていない背景もチラッと垣間見れます。

吹奏楽部としてのお話は進まないのでワクワク感や盛り上がりには欠けるがハルチカファンには手に...続きを読む取って欲しい。

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