あらすじ
穂村チカは、憧れの草壁先生の指導のもと、吹奏楽の“甲子園”普門館を夢見る高校2年生。同じく先生に憧れている、幼なじみの上条ハルタと、恋のさやあて(?)を繰り広げながらも、夏の大会はもう目前。そんな中、どうも様子がおかしいハルタが、厄介な事件を持ち込んで…!? 色とりどりの日常の謎に、頭脳明晰&残念系美少年ハルタと、元気少女のチカが立ち向かう! 絶対に面白い青春ミステリ、“ハルチカ”シリーズ第3弾!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
氷菓よりも更に苦い青春ミステリコンクール編。謎解き要素強め。メインの2人や吹奏楽部員ではなく、他校の吹奏楽部員や大人視点の話が読みごたえあり。アニメではさらに吹奏楽描写が多めで楽しい!
Posted by ブクログ
今回の謎解きは面白かった!!
最後の渡邊さんの正体は・・・・ミスリードのしかたにちょと無理やり感を感じるけど。
表紙の絵の草壁先生のイメージが違っていて(もっとのび太くんを想像)、ああ、イケメンなんだ・・・って思った笑
Posted by ブクログ
ハルチカシリーズ3作目。
【ジャバウォックの鑑札】コンクール地区大会当日、発見された迷子の高級犬の飼い主を名乗ったのは、青年と少女の2人。嘘をついているのは、はたしてどちらか。
【ヴァナキュラー・モダニズム】ハルタの新居を探すなか、不動産屋で見つけたのは、僧侶の幽霊が出ると噂のアパートだった。間取り図に書かれたもうひとつの部屋、毎日聞こえる錫杖の音。謎が解かれたとき、誰も見たことがない素晴らしい光景を目の当たりにする。
【十の秘密】 コンクール県大会の会場で出会ったのは、ギャルの格好で舞台に立つ清新女子高校だった。彼女たちには見た目に反して厳格な規律があり、 三年生だけの十の秘密を持っていた。
【空想オルガン】コンクール東海大会、物語はチカたち吹奏楽部員とオレオレ詐欺師の2つの視点から織り成される。コンクールの結果・詐欺の行方はー?
Posted by ブクログ
巻を重ねるごとに良くなっていくハルチカシリーズ第3巻。著者の「書きすぎない技術」が向上している気がする。読み手の受け取り方に任せきって、文章が重くなりすぎないようになっている。深く考えずに読めばさらっと読めるし、いろいろ考えながら読むとゾクっとするような情報が隠れている。ここでそれぞれの短編が取り上げているのは、調停離婚+子供、遺産相続+血縁、家庭崩壊+依存症、オレオレ詐欺+家庭崩壊、、とここまで書いてようやく1冊に「家族とは?」というテーマが貫かれていたことに気づく。ハルタの姉が登場し、チカちゃんは大人になった将来を意識するようになる。
戦争、政治、家族と続いて、4巻はどんなヘビーパンチが待っているのだろうか。世界、国、家族と来たから、このままだと個人の大問題が発生しそうだ。そろそろ草壁先生の謎が明らかになるかな?
あーそうそう、初野氏には、もう少し建築と音響について勉強していただきたい。ヴァナキュラーモダニズム、面白かったけどツッコミどころも多すぎた。
Posted by ブクログ
すごい良かった!!
渡邊さんが実は…っていう展開や芹澤さんと同じ遠野さんにまつわる話や離れてしまった親子の話
どれも、人間味が溢れて好きな作品でした!
Posted by ブクログ
ミステリーというよりも、青春小説。
それぞれの登場人物の立場から書かれた短編が飽きさせず、一気に読んでしまった。
吹奏楽部が舞台になっているが、吹奏楽に対してはそれほど深く触れておらず登場人物達を繋ぐ軸のようなもの。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。高校の吹奏楽部を舞台にした青春ミステリーだけど、読み終わった後、何冊もの本を読んだような不思議な感覚になる。展開がくるくるとテンポよく変わり、読んでいて飽きない。
本作ではチカたちが高2の夏のコンクールに出場する模様が主に描かれている。
私も中高時代は吹奏楽コンクールに捧げていたので、当日の会場の様子などの描写では当時が思い起こされ、とても懐かしかった。青春だったな。
Posted by ブクログ
ハルチカシリーズ3作目。 青春ミステリー、といっていいのか。 吹奏楽部を中心としたストーリーは紛れもなく青春そのものなんだけど、ミステリー部分は重い。ずっしり。 毎回驚かせてくれる。 出てくる人がなんだかんだでみんなイイ人なところもなんだか救われる。
Posted by ブクログ
ハルチカシリーズ第三弾。今作もどの話も青春の輝きや痛みが綺麗にミックスされたものだったと思う。今回はどの話もオチの予想は付けやすかったが、それでも話の中核を成す「痛み」に真摯に向き合った人たちのきらめきがどれも良かった。一番気に入ったのはやっぱり「空想オルガン」かな。渡邉さんいいキャラしてるよ。
Posted by ブクログ
ハルチカシリーズ3作目
今回は地区大会から東海大会までのお話
今までは学内や部員になりうる人が謎の対象だったけど、今回は外部の人間が描かれている
会場近くで見つけた犬、アパートを相続した人、他の学校の吹奏楽部(ギャル)、野外オルガンイベント等々
対象が学外になっても抱えているものは重いのねぇ……
でも、ギャル吹奏楽の絵面を想像するとかえって微笑ましい光景を思い浮かべてしまう
オルガンは不意打ちのトリックを食らう
それはそうと、オルガンの語源に関しては指摘されて「あー、確かに」と思った
普段はオルガンはオルガンなので、アルファベット綴りなんて思い浮かべないよなぁ
ってか、ここで退場していいのか?
Posted by ブクログ
1・2巻は仲間集めの色が強かったが、本作は集めた仲間で初めて挑む大会がメインとなっている。文章のリズムやテンポの良さは相変わらずで、短編一つ一つの余韻や無駄を省いてすっきりとした結末などには好感が持てる。中でも「ヴァナキュラー・モダニズム」は謎解きの手掛かりが冒頭からしっかりと提示されていてミステリとしての完成度は非常に高い。表題作の「空想オルガン」の叙述トリックも面白く、一本一本のクオリティもさることながら、連作短編としての完成度も高い。目的意識が強いので日常要素は少ないものの、瑞々しく、活発で、他の青春ミステリと違った味がある。真相の重さがあるものの、それらが青春の日々に溶け合って、成長の糧になる様がいい。
Posted by ブクログ
今回のテーマは、家族と同じくらい大切な人への愛、といったところでしょうか。
ジャバウォックの鑑札
どうしても会えない理由のある母親から愛娘への愛。
鏡の国のアリスがキー。
ヴァナキュラー・モダニズム
ハルタのお姉さま強すぎる。
そしてイントロの、白銅色に輝く桐の花ってそういうことね。
ちりつもと祖父から手のかかる孫への愛。
十の秘密
すべての秘密は役割をくれたトーノのため。
家族のような結束を持った友人たちから、事情を抱えた元天才少女への愛。
アメジストってバッカスの神話由来なのね。
空想オルガン
家族に見放された男を、唯一命をかけて信じてくれた友人への愛。
愛というか、彼には不誠実ではいけないという思い?
渡邊さんが出張っていたのはそういうことか。
わりとお気に入り。内容が、というか、"黒いリボンの女子高生"にかけた最後のセリフが。
Posted by ブクログ
2018/8 5冊目(2018年通算118冊目)。シリーズ第3弾。いよいよ地区大会が始まる。清水南高校の結果は?。という話の筋。「イイハナシダナー」と思ったのが、「ヴァナキュラー・モダニズム」と「十の秘密」。「空想オルガン」もよかった。中々吹奏楽部に加わらなかったあの方も部活に加わるみたいで、春太と千夏が中心となった吹奏楽部は普門館出場を成し遂げることが出来るのか?。続けて読んでいきたいと思う。
Posted by ブクログ
ハルチカシリーズ第三弾。
▼収録作品
「イントロダクション」
「ジャバウォックの鑑札」
「ヴァナキュラー・モダニズム」
「十の秘密」
「空想オルガン」
Posted by ブクログ
吹奏楽の“甲子園"――普門館を目指す穂村チカと上条ハルタ。
弱小吹奏楽部で奮闘する彼らに、勝負の夏が訪れた! !
謎解きも盛りだくさんの、青春ミステリ決定版。
ハルチカシリーズ第3弾!
Posted by ブクログ
今回もトリックに驚かされたしほんとうに意外で頭いいな〜と感心してしまった…。吹奏楽やってたわけじゃないけど、うまい演奏じゃなくて聴いてて疲れる演奏が良いって描写、すごくチカちゃんたちっぽくてなんとなくわかるな〜って思いました!
Posted by ブクログ
ハルチカシリーズの第3巻。この巻の途中までがアニメで放映された話で、その後はアニメでは放映されなかった東海大会の様子など。ハルタの残念美少年ぶりが他の巻よりも際立っていた印象。
Posted by ブクログ
伏線の繋がりが読み返さないとよく分からず。
記者がやたらと前に出てくるな、と思ったら、とか。
その奇跡まだ出てくるんだ?とか。
今作も楽しめた。
Posted by ブクログ
タイトル作のオチが全く予期していなかった人でびっくりした!
短編集な感じなのにストーリーがちゃんと繋がっていて、最後は少し泣ける。
高校生に戻ることができるなら吹奏楽部に入るのもいいなぁと思わせてくれる一冊でした。
Posted by ブクログ
ハルチカシリーズ第3弾。
二作目からだいぶ経ってからの購読。
清水南高校吹奏楽部が地区大会から東海大会まで進む間に繰り広げられる、青春ミステリー。
各編を読み終わったあと、もう一度序章を読み返したときの「そうだったのか」と府に落ちる感じがたまらない。時に切なく、でも 前向きな結び。
『十の秘密』は意外と泣けるし、衝撃だったのは表題にもなっている『空想オルガン』。
いつもと異なるある男性主人公目線。
全く関連のないサイドストーリーかと思いきや、、、まったく不意を突かれました。
いろんな意味でやられました。あぁ~‼
Posted by ブクログ
穂村千夏
清水南高校二年生。廃部寸前の吹奏楽部で、吹奏楽の“甲子園”普門館を夢見るフルート奏者。春太との三角関係に悩んでいる。
上条春太
清水南高校二年生。千夏の幼なじみ。ホルン奏者。完璧な外見と明晰な頭脳を持つ。
草壁信二郎
清水南高校の音楽教師。吹奏楽部顧問。謎多き二十六歳。
片桐圭介
清水南高校三年生。吹奏楽部部長。
成島美代子
清水南高校二年生。中学時代に普門館の経験を持つオーボエ奏者。
マレン・セイ
清水南高校二年生。中国系アメリカ人。サックス奏者。
芹澤直子
清水南高校二年生。クラリネットのプロ奏者を目指す生徒。
檜山界雄
清水南高校一年生。芹澤の幼なじみ。打楽器奏者。あだ名はカイユ。
後藤朱里
清水南高校一年生。一年生部員を牽引する元気娘。バストロンボーン奏者。
渡邉琢哉
草壁信二郎を取材しようとするフリーライター。
上条南風
ハルタの姉で、上条家三姉妹の長女。一級建築士。ハルタの複雑な人格形成に影響を及ぼしたひとり。
藤島奈々子
清新女子高校三年生。県大会の台風の目と呼ばれる吹奏楽部を率いる。
遠野京香
清新女子高校三年生。同校吹奏楽部のナンバー2。
ガンバ
マンボウ
Posted by ブクログ
日常の謎を提供するという作品じゃなくなった/ チカちゃんの語り口は軽妙で安定感あって良いのだけど、空想オルガンは好きではないな/ 渡邊がライターぶっていた理由、渡邊と先生の関係など次作で明らかになるのだろうか/
Posted by ブクログ
同じく旅のお供として。ハルチカシリーズ第3弾。最初にイントロダクションがついてこれまでを振り返ってくれるので、ちょっと読みやすくなった。フリーライターの渡邉さんがオレオレ詐欺もしていた、というのはどうなんだろう。そんな両立できるものなの?それがちょっといまいち。「ヴァナキュラー・モダニズム」はすごく物語的というか、ばかばかしい、でも現実にやってみたい、おじいちゃんの気持ちはわかる、という何とも印象的な話だった。「十の秘密」はいまいちよく分からない。アルコール依存を治すためにこの約束ってどういうこと?白い粉ってなんのこと?砂糖ってこと?なのでこの巻は★3で。
Posted by ブクログ
ハルチカシリーズ第三作。再読。
普門館には行けないB部門ながら地方大会に出場するところから始まる。
大会の最中にも遭遇する謎の数々。犬の飼い主探しにギャルバンドの秘密、そしてハルチカが知らないところで進行するもう一つのドラマ。
謎解きをする度に新しい絆が生まれ、新しい繋がりも出来る。真相はシリアスでも結末はホッとするのが良い。
草壁先生の秘密は知ろうと思えば調べられるが、敢えてそれをせず今の草壁先生に付いていく、そして先生を普門館に立たせたいと願うハルチカが可愛い。
ハルタの強烈な姉が登場。ハルタの一人暮らしの理由も分かる。
肝心の本番シーンがカットされているのが残念だが、いよいよクラリネットが加わりそうで楽しみが出来た。
最後の話はちょっと仕掛けが強引かな。
表紙はやはり単行本みたいにクールな方が好き。
Posted by ブクログ
2016/4/19
先生の秘密が気になる木。
やっぱ読んだらすぐここに入れないと忘れちゃうな。
いろんなバージョンの表紙があるようです。
Posted by ブクログ
輝いた時間の記憶を、糧にして。
ハルチカシリーズ第三弾。いよいよコンクールに臨む清水南高校吹奏楽部。ところがコンクール当日でも、難題が降りかかってきて――。
ハルチカシリーズは、青春真っ盛りの高校生活がメインだけれど、すぐ隣に青春を通り過ぎた人たちがいて、チカやハルタが解く謎は、彼らの青春が決してきらきらしただけのものではなかったという真実なのだ。チカとハルタ、それから仲間たちの高校生活だって、決して明るいだけのものではない。知りたくなかったことや、傷ついたこともある。けれど、物語は語られる中で、きらきらした青春へと描きなおされる。読者は(もしかしたら書いている作者も)、爽やかな青春物語としてこの作品を受け取る。そこに一抹の寂しさを感じながら。
「イントロダクション」「ジャバウォックの鑑札」「ヴァナキュラー・モダニズム」はほぼチカの語り。けれど最後の「空想オルガン」はある男(「ジャバウォックの鑑札」に出てきた“フリーライターの渡邉”であることが最後でわかる)とチカの語りが交互に出てくる。ある意味「空想オルガン」は特殊。謎を解くのはハルタでもチカでもない。キーパーソンはクラリネットの芹澤さん。「ジャバウォックの鑑札」では、まさかこんな方向に転ぶとは思っていなかったのに。
「イントロダクション」は、この『空想オルガン』だけではない吹奏楽部で過ごした高校生活という青春時代を過ぎたチカの語りだ。突き放された気持ちにもなるが、他の章が、より青春まっただ中として爽やかにも感じられる。しかし寂しさは否めない。
Posted by ブクログ
インパクトがあったのは
500円玉貯金箱とギャルバンのみんな。
あと、フリーライターの渡邉さんが
草壁先生に言ったセリフ。
先生の過去に一体なにが…
こうやって小出しで明かされていくんでしょうか。
家族とのつながり、
仲間との友情と夢、青春…
テーマとしては申し分ないのですが
やっぱりミステリの精度と解説、
ストーリー全体の厚みがやや物足りない…。
読んでいて、「ここ惜しいな…」とか
「もうちょっと肉付けしてほしいなぁ」
と思う部分が毎回あるのですが、
そこは個人の好みなので置いといて。
この作品のいいところは何より
魅力的なキャラクターが多いこと。
第三者…ハルタの姉や渡邉さんの視点から見た
チカちゃんのことがいくつか描かれていて、
彼女をもっと応援したくなりました。
料理上手でかわいくて、変人磁石の熱血少女。笑
芹澤さんとのコンビもなかなかいい。
芹澤さん、ついに入部か…?
来年の夏に向けて
がんばれ、清水南高校吹奏楽部。