あらすじ
〈ハルチカ〉シリーズ番外篇が文庫書き下ろしで登場!
捨て犬をめぐり後藤朱里とカイユが奮闘する「ポチ犯科帳」。芹澤直子と片桐が駄菓子屋でお婆さんの消失に遭遇する「風変わりな再会の集い」。謎のアルバイトをしている名越をマレンが危惧する「巡るピクトグラム」。そして副部長になった成島美代子がかつての吹奏楽部の活動日誌に思いを馳せる「ひとり吹奏楽部」。運命的に集まった、個性豊かな吹奏楽部メンバーたちの知られざる青春と謎を描く、贅沢な番外篇!
感情タグBEST3
匿名
面白い
はるちかシリーズはいつまでも本当に大好きで、何回も読み返してる。
望月樹さんはなおこちゃんのピアノの先生なのかな?
それにしても、次の単行本が出ることはあるだろうか…
Posted by ブクログ
一年半のブランクはあるけれど、また吹奏楽がしたい。そう思わずにはいられません。
本当にハルチカシリーズのキャラクターが大好きで、ライトな描き口なのに秀逸な伏線回収をするストーリーもすごく面白くて、既刊のお話を読み終えてしまったことがとてもに残念です(本編は何度も読み返してますが番外編は初めてでした)。
続編出してくれないかなぁ…。
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〈ハルチカ〉シリーズ番外篇が文庫書き下ろしで登場!
捨て犬をめぐり後藤朱里とカイユが奮闘する「ポチ犯科帳」。芹澤直子と片桐が駄菓子屋でお婆さんの消失に遭遇する「風変わりな再会の集い」。謎のアルバイトをしている名越をマレンが危惧する「巡るピクトグラム」。そして副部長になった成島美代子がかつての吹奏楽部の活動日誌に思いを馳せる「ひとり吹奏楽部」。運命的に集まった、個性豊かな吹奏楽部メンバーたちの知られざる青春と謎を描く、贅沢な番外篇!
Posted by ブクログ
「退出ゲーム」などハルチカシリーズの登場人物それぞれの番外編。短編が4編と、「退出ゲーム」のときの没ネタを見つけてしまった掌編1編。
ハルチカシリーズを読んでいること前提に書かれているとは思います。本編で書かれている清水南高校の吹奏楽部の状況や、それぞれの人物の性格などが番外編でもそのまま表れています。
まあ、これまでのシリーズを知らずに初めて読んだときでも、軽快なテンポであっという間に読めると思います。
それぞれがちょっとした謎解き風味。面白かったです。
Posted by ブクログ
ハルもチカもほとんど登場せず、吹奏楽部の主要メンバーの周辺で起こる出来事、それぞれなかなか面白かったし、次に繋がりそうな伏線もひかれたようだ。だがなんで文庫本でしか出ないのだ、やはりラノベ扱いなのだろうか、それに装丁がイラストは別としてあまり凝ってなく本屋に縦に並べてあるといかにも地味だ、出版社が力を入れてないのだろうか、この前の映画もひどい出来だったし、ちょっと著者が気の毒だ。まだまだ続編が出そうだが、普門館に出場するまであと何作待たねばならないのだろうか。
Posted by ブクログ
ハルチカシリーズ番外編。
212、213ページがとにかく心にグッときた。
▼その要約
悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しい。
例えば緊張した時、呼吸をゆっくりすると心は落ち着いてくる。だから身体の変化が最初にあって、心はその結果として生まれている。
心は概念的すぎてあるかどうかわからない。だから体の変化が先の方が腑に落ちる。
吹奏楽は呼吸で心を生み出す。形のない心は聴衆に届けることはできないけど、呼吸で作った心なら届けることができる。
行動が心をつくる。呼吸が感情を生み出す。
Posted by ブクログ
ハルチカシリーズの番外編
要はチカちゃん以外の吹奏楽メンバ視点でのあれやこれや
カイユ、芹澤さん、マレン、成島さんの4人
カイユは苦労人だなぁ……
芹澤さんの毒舌は傍から見てる分には面白いんだけどね
もし自分に言われたとしたらヘコむかもしれない
マレンはどこに行っても優等生的ですなぁ
そして名越はさすがは十傑だけあって問題を大きくするというか何というか
でも、発端は日野原会長のせいなんだけどね
ただまぁ作中でも台詞があるけど、もし自分がやらなければいけなくなったら、「同額のお金払うから免除してくれ」って言うと思う
いやホント、意味のわからない仕組みだよな~、アレは
成島さんのところは、今後のストーリー展開を暗示しているというか
結局はそうなりそうだよな~という雰囲気を醸し出している
5つの役割は大体そう思えるけど、主要メンバで役割がかぶってる人がいる
芹澤さんもリアリストだし、後藤さんは何だろうね?
ウケるのが、十円パンチの伏線が回収されているところとか
明らかに世代ではないめぞん一刻の事を語ってたり
蒲田行進曲にしてもそうだけど、想定読者年齢層が掴めない……
Posted by ブクログ
片桐部長推しなので、メインのはなしが読めて満足!
あとベルマークがすごい。奥が深い。
最後のはなしは、吹奏楽強豪校も弱小校も経験したので色々懐かしく読みました。
Posted by ブクログ
ハルチカ・シリーズの書下ろし短編集。本作ではハルタとチカは合間の掌編を除いてほとんど出てこず、吹奏楽部メンバーのサブキャラが語り部となったスピンオフの番外編である。基本的には二人一組のサブキャラがそれぞれの身に起こった小さな事件を解決するという体裁なのだが、本来のシリーズの探偵役でないことを意識しているせいか、謎そのもののスケールはどれも小さく、ささやかな日常の謎であり問題としても重くはなく、読後感はどれも軽い。ただ、その分日常要素がどれも強くなっており、部活動を離れている間の部活動メンバーたちのやり取りを拝めるのはファンなら垂涎モノの出来であろう。本編では描ききれない部分を書いているという意味では極めて真っ当なスピンオフであり、芹澤のコーチが成島の探し人のOBだったり、芹澤がキツく当たった後輩がマレンの関わったベルマーク事件の首謀者だったりと、短篇同士の出来事が緩やかにつながっているのも魅力的である。全編を通して読んで思ったのは、高校の部活動は一人ではとてもできないことで、部活動の仲間だけでなく、OBや教師や他の人間の絆や善意で保たれているというのがとてもよく伝わる作品群である。自分の所属する場所の歴史やその居場所を守ってくれた人間に対する敬意やあこがれなど、部活動にのめり込んだことのある人間なら、通じる感情の一つだろう。このあたりが青春要素と上手く絡んで非常に学生っぽい雰囲気が出てていいと思う。肩のこらない、良質な出来の番外編です。
Posted by ブクログ
吹奏楽部員あれこれ。逆上がり補助器が、ある日自分の小学校にやってきた時のことをふと思い出した。どれも、部員やその家族の個性が炸裂しててとても面白かった。最後は少ししんみり。
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2018/8 11冊目(2018年通算124冊目)。番外編の短編集。芹澤さんと元部長の話と最後の成島さんの話がいい。芹澤さんと元部長、「いつかは決着をつけなければいけないな」って、どんな関係なんだよと読んでいて吹き出してしまった。ベルマークのシステムは「ふーん、なるほど」と思った。これで一応今出ているシリーズは読みつくした。面白かったシリーズなので、続刊が出たらいち早く読んでいきたいと思う。感想はこんなところです。
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ハルタとチカが出てこない番外編でも他キャラも好きなので満足!
「この子来年入部してくれねーかな」とか、そういった想像も楽しいのはなかなかないですよ。 片桐部長の妹が入って来るだろうからまたひと悶着あるだろうな、と思いつつ。
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吹奏楽部のハルチカ以外が主人公の短編集。埋蔵金。それぞれ性格の理解も深まったし、ほとんど出てこないふたりに対する友愛ににやにやした。やっぱり演劇部いいよね。
Posted by ブクログ
意外な組み合わせで部員たちの横顔を描き出す短篇集。
シリーズ本編を読んでいたほうがわかりやすいが、これだけでも楽しめる。ささやかなミステリを含みながら、青春を感じさせる。
Posted by ブクログ
「ハルチカ」シリーズ番外編。今回はチカちゃん視点ではなく、他の吹奏楽部メンバーそれぞれの視点から物語が展開されていく。視点が変わることで、それぞれの意外な一面が垣間見えてとても新鮮だった。また、それぞれの考えや想いだったりも知ることができてほっこりした。それぞれの話が少しずつ横に繋がっていくのも面白い。片桐部長の妹の入部が楽しみ。
Posted by ブクログ
「ハルチカ」シリーズ番外篇。
そもそも、ハルとチカが一人一人部員を集めて行くところから
始まった話だったと思い出した。
その集められたというか集まるべくして集まった部員の話。
キャラが濃いぞ。
高校生の話は大好きで今回も面白く読んだ。
「ハルチカ」は名前しか出てこないけど、
存在感ハンパないのもシリーズの特徴。
あ、あとベルマークの仕組み。
そうだったのかぁ、と今さら思った。
現役PTAの頃は集めるだけ集めて丸投げだったからなぁ。
でも、たまに、こんなところにベルマーク!と思うことあるけどね。
最後の表題作が一番のお気に入り。
ファイター、シンカー、ビリーバー、コネクター、リアリスト。
5タイプが集まれば最強。
なんとかレンジャーみたいだなぁ。
でも、ほんとその通りだね。
そして自分のタイプを決めつけず、
置かれた立場で変化できたらもっと凄いね。
とてもよかった。
リアリストの彼女らしい。
いつか会えるといいね、先輩に。
Posted by ブクログ
ハルチカシリーズ番外編。
まだまだ足踏みが続いていて煮詰まりかけたところだったので、良い気分転換になった。
カイユ、芹澤、マレン、成島、それぞれの視点で描かれているのだが、やはりハルチカはみんなに頼りにされ愛されていると分かる。
一方でリアリスト芹澤の言葉は重い。プロを目指す過程で部活動をすることがプラスになる分野もあればマイナスに働く分野もある。サッカーや野球、相撲などは部活動をきっかけにプロへの道が拓けることが多いが、一方で幼い頃から海外へ行き早々にプロとして活躍する人もいる。特にクラシックの世界はそれが顕著で、本当に食べていける人は音大卒業を待たずに海外で活躍している(確か前作に出てきた話)そうで、吹奏楽部のように拘束時間の長い部はプロを目指す者には最も避けたいところだろう。
それを思うとよく芹澤は入部してくれたなと思う。
私が結構好きなのは成島。彼女が冷静に客観的に、そして愛をもって吹奏楽部を見つめていることが改めて分かって良かった。
狸教頭が言うように草壁先生は本来ならこんな地方の学校に燻っている人ではない。だからこそ、次の大会こそ、何かしらの結果を見せて欲しい。そしてその予感は着実に近付いている。
個人的にはベルマーク運動の話がとても身近で興味深く読んだ。
Posted by ブクログ
【収録作品】ポチ犯科帳 -檜山界雄(カイユ)×後藤朱里-/風変わりな再会の集い -芹澤直子×片桐圭介-/掌編 穂村千夏は戯曲の没ネタを回収する/巡るピクトグラム -マレン・セイ×名越俊也-/ひとり吹奏楽部 -成島美代子×???-
穂村と上条が集めた部員たちの思いが垣間見える番外扁。
Posted by ブクログ
主人公の二人が出なくても、ちょっと癖のある登場人物達が楽しい短編集でした。ところどころにのエピソードが繋がっていて、次回作の期待も高まります。
Posted by ブクログ
檜山界雄
清水南高校一年生。吹奏楽部の打楽器奏者。あだ名はカイユ。事情があってコミュニティFMのパーソナリティをしていた。
後藤朱里
清水南高校一年生。同級生の部員たちを牽引する元気娘。バストロンボーン奏者。
芹澤直子
清水南高校二年生。クラリネットのプロ奏者を目指す生徒。二年生の秋に吹奏楽部へ入部。カイユとは幼なじみ。
片桐圭介
清水南高校三年生。元部長。トランペット奏者。自分勝手でくせ者揃いの吹奏楽部員をまとめた苦労人。
マレン・セイ
清水南高校二年生。中国系アメリカ人。アルトサックス奏者。現部長。吹奏楽部では一番の常識人。
成島美代子
清水南高校二年生。オーボエ奏者。現副部長。吹奏楽部では二番目の常識人だが、穂村や上条に毒されつつある。
穂村千夏
清水南高校二年生。フルート奏者。元バレーボール部。春太との複雑な三角関係に悩んでいる。
上条春太
清水南高校二年生。千夏の幼なじみ。ホルン奏者。完璧な外見と明晰な頭脳を持ち主だが・・・
草壁信二郎
清水南高校の音楽教師。吹奏楽部顧問。謎多き二十七歳。
名越俊也
清水南高校二年生。演劇部の部長。過去、マレンを取り合って吹奏楽部と即興劇勝負をしたことがある。ブラックリスト十傑の一人。
麻生美里
清水南高校二年生。地学研究会の部長。カイユの復学に関与。
DJサダキチ
カイユがパーソナリティのコミュニティFM番組にゲスト出演する老人。
DJヨネ
カイユがパーソナリティのコミュニティFM番組にゲスト出演する老人。
物腰穏やか。
DJスケキヨ
カイユがパーソナリティのコミュニティFM番組にゲスト出演する老人。すし呆け気味。
Posted by ブクログ
ハルチカシリーズ番外編。今作ではハルタとチカではなく周囲の友人たちにスポットがあてられている。ミステリ成分は限りなく薄いが青春成分はたっぷりと詰まっていた。普段は語られない彼ら彼女らの心情が書かれていたのも面白かったし、特に芹澤さんと片桐元部長の「風変わりな再会の集い」での二人のやり取りが一番笑わせてもらった。
Posted by ブクログ
旅のお供として。ハルチカシリーズ番外編。ほんとは「惑星カロン」を読み終えてから読みたかったけど間に合わず、こっちを持って行った。けど、結局つながってるわけではなく、ほんとに番外編というか、ハルタとチカ以外のキャラクターのお話だった。マレンと名越のベルマークの話が一番面白かったかな。ベルマークの謎が分かったから。ベルマーク強豪校でも廃校になるのか。
Posted by ブクログ
連作青春ミステリ短編集「ハルチカ」シリーズの脇役視点による番外編。番外編なので日常ミステリとしても青春小説としても本編よりライトな内容だが、先の展開の伏線や本編では描きにくい脇キャラの掘り下げが本編の世界観構築を強化する機能を果たしている。今回印象に残ったのは、表題作の中での5つの人物類型「ファイター」「シンカー」「ビリーバー」「コネクター」「リアリスト」のくだり。元ネタがあるのか著者のオリジナルなのか不明だが、物語論としても組織論・運動論としても興味深かった。
Posted by ブクログ
ハルチカシリーズ、番外編。カイユウ×後藤朱里、芹澤直子×片桐部長、マレン×演劇部部長・名越、成島美代子、清水南高校吹奏楽部のメンバーの日常が描かれている。5作とも繋がっていて、特にラストの『ひとり吹奏楽部』でのOB望月樹は、芹澤さんの新しいピアノの先生なのでは?新品トランペットを寄贈した片桐、ベルマークを各校から集めた中学生って、片桐の妹だよね…とか発見するのが面白かった。
『ひとり吹奏楽部』の活動日誌の五つのタイプ分け、清水南高校吹奏楽部のメンバーにぴったり分類される、そんな5人が集まることができたこと、その奇跡をコンクールで更に見せてほしい。
Posted by ブクログ
ハルチカシリーズ番外編。ハルチカ以外の面々の、吹奏楽部内での活動以外の日常を描いた短編集。どんどん本編から離れていっている…。笑
①の後藤さんの弟が④で名越・マレンの鉄棒教室で出会う。
②の片桐元部長の妹が、④のベルマーク計画を立てていたことが⑤で正体が明かされる。
③の即興劇の台本が④で再登場。また、芹澤さんのピアノの先生は⑤で望月(兵藤)樹と判明。
こんな感じかしら。
成島さんのいう「リアリスト」の中に、芹澤さんが入っていないことが寂しい。自分と同じタイプだからかな。まだ日が浅いからかな。
ちなみに自分は何タイプだろうか…。シンカー?コネクター?どれにも属せないかな。そんなに芯のある人間ではない…。
部活ばっかりだけど恋愛もね、と後藤さんとカイユ、マレンと成島さんがいい感じなのかな。私は片桐元部長と芹澤さんが好き。いわゆる「普通」の生活を送れなかった芹澤さん。片桐元部長が気になっても、どうしたらいいのかわこらないんだろうな。喧嘩腰の関係から先に進めないというか。窓辺を眺めて姿を探したり、いるという情報を聞きつけてダッシュしたり、可愛らしいのに。卒業までに自分の気持ちが伝えられるといいね。
Posted by ブクログ
いつもはチカやハルタのサポート的な役割の部員たちが主役の番外編。チカやハルタほどではないかもしれないけど、十分このメンバーもあくが強い。今回もいろんな事件(社会テーマ)が、私の知らなかったことで勉強にもなったし、おもしろかったです。芹澤さん×片桐先輩、成島さん×???は、これからの吹奏楽部に対する思いや自分の立ち位置で悩む姿に、私のような親世代は青春を感じたり、がんばれとエールを送ったりしてました。片桐先輩、地味にいい味だしてるな~。この動物たちをまとめ上げてたんだから、やっぱりすごい人なのです。おもしろさで言えば、やっぱりマレン×名越君です。この名越君が登場しておもしろくならないはずがないです。マレンが振り回されて戸惑ってる姿がかわいい。この名越君の打算は後々吹奏楽部に貢献します(笑)カイユ×後藤さんは、後藤さんの元気いっぱいというか勝手に、カイユがひたすら振り回されていましたが案外いいコンビなのでは。楽しい1冊でした。