沢木耕太郎のレビュー一覧

  • 夢ノ町本通り―ブック・エッセイ―

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    私も古本屋と新刊の書店のふたつが近くに欲しい…!
    本好きの人が住める住宅街を作り、近くに本屋専門のデパートがあるといいのになと思わず夢想した。

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    2023年09月05日
  • 春に散る(下)

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    ネタバレ

    本作の主人公、広岡仁一は著者、沢木耕太郎の「夢の存在」であると、あとがきで語られている。野球に傾倒した少年時代、志半ばで第二の道へ進むも、そこで魂を燃やすことのできなかった沢木耕太郎にとって、広岡は「夢の存在」であるという。
    そう聞くと、合点がいく場面もいくつかある。
    しかし、そうであればもっと主人公が何を考えているかの描写を増やしてほしかったように思う。
    沢木耕太郎作品の特徴は主人公の感受性にあると思う。声には出さずとも頭の中で考える内容に興味を惹かれるからだ。
    実際、ラストシーンはすごく良かったがそれは広岡の考えがダイレクトに伝わってきたからかと考える。

    いずれにせよ、映画化は楽しみであ

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    2023年07月15日
  • 春に散る(上)

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    沢木耕太郎の書籍が映画化されることを知り、本作を購入した。
    沢木耕太郎の小説は何冊か読んだが、これまでの小説と比べて会話量が多く、すごく読みやすくなっている。これまでの小説の主人公にはどこか沢木耕太郎本人のような要素を多分に感じたのだが、今回はまた新しいキャラクターのやつに感じた。下巻が楽しみだ。

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    2023年07月01日
  • 春に散る(下)

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    ストーリーとしては素晴らしいんだけど、何しろ長い・・・。「一瞬の夏」のスピード感がほしかった。超能力者、佳菜子は要らなかったかな。

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    2023年05月31日
  • テロルの決算

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    昨今の政治家襲撃に関連して紹介されていたので手に取った作品

    恥ずかしながら全く知らない事件であり、こうも大きな事件が知られずにいたものかと自分の無知を棚に上げておもったりなどした。

    テロに至る若者の頑なさと被害政治家の愚直さが辛かった

    起こるべきテロなんてものはないけれど、それにしたってどうしてと思わずにはいられない。

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    2023年05月26日
  • 一瞬の夏(下)

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    元東洋チャンピオン・カシアス内藤と東洋チャンピオン・柳済斗との再戦の実現に向けて、動き出す。

    柳サイドとの交渉に奔走する『私』。
    柳とのタイトル戦が何度も延期となり、生活のために、トレーニングを犠牲にして、働くカシアス内藤。
    そんなカシアス内藤に苛立つエディ・タウンゼント。

    柳済斗との再戦へのそれぞれの想いにずれが生じ始める…

    『オトシマエ』をつけることはできるのか…

    ノンフィクションだから、ドラマティックなものを求めるべきではないのか…
    なんだかもどかしい…
    何かもの足りない…

    カシアス内藤に何か共感できないものがある…
    もっとやれるだろって、感じる…
    何かどこかで逃げているような

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    2023年03月27日
  • 一瞬の夏(上)

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    強打をうたわれた元東洋ミドル級王者カシアス内藤。

    当時駆けだしのルポライターだった『私』は、カシアス内藤の選手生命の無残な終りを見た。

    そのカシアス内藤が、四年ぶりに再起する。再び栄光を夢みる元チャンピオン・カシアス内藤、手を貸す老トレーナー・エディ・タウンゼント、見守る若きカメラマン・利朗、そしてプロモーターとして関わる『私』。

    一度は挫折した悲運のボクサーのカムバックに、男たちは夢を託す。

    淡々と進んでいく、物語。
    ドキュメンタリーだからだろうか…

    カシアス内藤の再起戦はどうなるのか…

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    2023年03月25日
  • 一瞬の夏(上)

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    かなりの長編だったけど飽きずに読めた。もの凄くドラマティックな展開と言うのでは無く、自分の印象としては淡々と物語が進む印象だったけど悲哀とかうらぶれた感じがアクセントになっていて印象深い一冊たった。
    つくづく思うのは、ボクサーと言う職業はスポットライトを浴びているのはほんの一握りでほとんどは内藤のような底辺でギリギリやっているような人たちが多数なんだろうな。

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    2023年03月20日
  • 深夜特急6―南ヨーロッパ・ロンドン―(新潮文庫)【増補新版】

    ネタバレ 購入済み

    旅の終わりとは

    どこかの巻にに旅の終わり方が難しいと書いてあったが、そのとおりだと思う。
    ロンドンにはついたものの、いつどうやって帰国の途に着いたのかがわからない。終わり方が気になる旅なんてなかなかないので、そういう意味で新鮮な気持ちにさせられた。わかったようでわからない。旅とは何か、旅に暮らすとはどんなことなのか、とりとめもなくそんなことを考えさせられた。

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    2022年12月31日
  • 作家との遭遇(新潮文庫)

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    少年の頃に開いた書物の森で、あるいは「学校」のようだった酒場の片隅で、沢木耕太郎が心奪われるように出会ってきた作家たち。山本周五郎、向田邦子、山口瞳、色川武大、吉村昭、吉行淳之介、小林秀雄、瀬戸内寂聴など、書くことが即ち生きることだった19人の作家に正面から相対し、その本質を描き出す。誰も知らなかった顔に辿り着き、緊張感さえ孕むスリリングな刺激あふれる作家論!

    高峰秀子のエッセイを並行して読んでいたので、その偶然に少し驚く。

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    2022年11月05日
  • 波の音が消えるまで―第3部 銀河編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    元サーファーで元カメラマンの主人公がマカオでバカラ賭博の必勝法を求めるフィクション。1970年当時のマカオの喧騒が、バカラ賭博の熱と共に伝わってくる。主人公の師ともいえる劉さんが、死ぬ間際にバカラの必勝法に辿り着き、主人公に伝えたのは「波の音が消えるまで」。サーファーの主人公はバカラ賭博の庄間のツラ目、戻り目を波と捕らえ、最終的には自分自身が波となる。冷静で聡明そうな主人公も最終的には劉さんのように暗雲とした人物像に変化していく。

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    2022年09月07日
  • 旅の窓

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    深夜特急を読んだことがあれば沢木耕太郎がほとんど写真を残さない旅をしていたことは知っている

    そんな彼の、旅とはおよそこういうもの、と思わせてくれる写真とエッセイ

    旅したくなる

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    2022年09月05日
  • 危機の宰相

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    難しかった。
    上昇期の日本。向かっていく方向をハッキリ示せるリーダーと、優秀なブレーンがいたということか。

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    2022年07月28日
  • オリンピア1936 ナチスの森で(新潮文庫)

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    著者の根底には、参加者に勝手な思いを押し付ける人々に対する違和感があるのではないだろうか。それほどまでに、オリンピックは、いつの時代も人々を熱狂させるものなのかもしれない。

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    2022年05月09日
  • オリンピア1996 冠〈廃墟の光〉(新潮文庫)

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    コロナ禍で海外旅行が厳しいと感じたためか、読書中にGoogleマップを使ってしまう。著者がオリンピアの遺跡を訪れているなら、その場に立ってみる。
    著者のような洞察力があるかどうか確認したく、アトランタオリンピックのフェンシング代表の話になれば、彼らの写真を検索する。
    著者が見えている世界と、私が感じる世界の差分を体感しようとした。つまり、彼のような日記は書けないだろう。

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    2022年04月03日
  • ポーカー・フェース(新潮文庫)

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    代田の古本屋で発見。

    沢木耕太郎は深夜特急しか読んだことはなく、エッセイは初めて。
    男性の作家の文章はやっぱり好きだけど、エッセイを書くとなると人生で経験してきた話が元になるからか、やっぱり年齢を重ねた人の経験談、良い意味でおじさん臭がするものが多いんだよな。話題とか。
    若い男性の作家でエッセイが面白い人って誰かいるのか、探してみたい。

    一番印象的だったのは、ダントツで
    “「いままでの人生で、大事なことというのは男と女のどちらに教えてもらいましたか」"

    これは面白かった。

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    2021年12月26日
  • 世界は「使われなかった人生」であふれてる

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    映画を通してみる人生。映画を見ることは、何か、自分が行かなかった人生を擬似体験することに似ている。どの作品評も映像が蘇るくらいに描かれていて、見てみたいと思ってしまう。

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    2021年11月21日
  • 敗れざる者たち

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    勝者と敗者。注目され、歴史に残るのはどうしても勝者になる。
    とはいえ、勝つこと、栄光を掴むことだけが人生ではない。
    勝っても負けても、人生を生ききる姿が胸を打つ。
    円谷幸吉さんの人生が残念だ。

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    2021年09月25日
  • 旅のつばくろ 電子オリジナル版 無料お試し版

     

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    よい

    沢木耕太郎のはじめての旅は16歳、行き先は東北。あの頃のように自由に、気ままに日本を歩いてみたい。この国を、この土地を、ただ歩きたいから歩いてみようか……。

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    2021年07月31日
  • 春に散る(下)

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    「生きる意味が見つからない」という人が本書には出現します。この雰囲気が、懐かしいというか、昭和というか、過去に執着しすぎ=男のクセに女々しいというか、つまりどちらかというとネガティヴな印象が第一印象なのですけれど、どこかカッコよくもあるんですよね。

    。。これってひとことで言うと、「不器用だけど真面目でまっすぐでちょっと色気のある男」のことだ! と気づいて、本作はフィクションなのだけれど、やっぱり沢木耕太郎さん作品だな、と勝手に納得したのでした。

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    2021年03月28日