沢木耕太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ本作の主人公、広岡仁一は著者、沢木耕太郎の「夢の存在」であると、あとがきで語られている。野球に傾倒した少年時代、志半ばで第二の道へ進むも、そこで魂を燃やすことのできなかった沢木耕太郎にとって、広岡は「夢の存在」であるという。
そう聞くと、合点がいく場面もいくつかある。
しかし、そうであればもっと主人公が何を考えているかの描写を増やしてほしかったように思う。
沢木耕太郎作品の特徴は主人公の感受性にあると思う。声には出さずとも頭の中で考える内容に興味を惹かれるからだ。
実際、ラストシーンはすごく良かったがそれは広岡の考えがダイレクトに伝わってきたからかと考える。
いずれにせよ、映画化は楽しみであ -
Posted by ブクログ
元東洋チャンピオン・カシアス内藤と東洋チャンピオン・柳済斗との再戦の実現に向けて、動き出す。
柳サイドとの交渉に奔走する『私』。
柳とのタイトル戦が何度も延期となり、生活のために、トレーニングを犠牲にして、働くカシアス内藤。
そんなカシアス内藤に苛立つエディ・タウンゼント。
柳済斗との再戦へのそれぞれの想いにずれが生じ始める…
『オトシマエ』をつけることはできるのか…
ノンフィクションだから、ドラマティックなものを求めるべきではないのか…
なんだかもどかしい…
何かもの足りない…
カシアス内藤に何か共感できないものがある…
もっとやれるだろって、感じる…
何かどこかで逃げているような -
ネタバレ 購入済み
旅の終わりとは
どこかの巻にに旅の終わり方が難しいと書いてあったが、そのとおりだと思う。
ロンドンにはついたものの、いつどうやって帰国の途に着いたのかがわからない。終わり方が気になる旅なんてなかなかないので、そういう意味で新鮮な気持ちにさせられた。わかったようでわからない。旅とは何か、旅に暮らすとはどんなことなのか、とりとめもなくそんなことを考えさせられた。