沢木耕太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2巻はバンコクから始まるマレー半島縦断の旅、そしてシンガポール。
著者自身が「香港の幻影ばかり追い求めていた」と書いており、どうやら東南アジアはもう一つピンと来なかった模様。
どちらも(当時の)発展途上国だが、香港では逞しさやエネルギッシュさといった明るい面がもっぱら描かれ、東南アジアではその暗部がフィーチャーされている。タイのチュムポーンで出会った性病の子持ち娼婦のあたりはちょっとしんどい。
そうした悲哀への著者の向き合い方も、結局は上から目線の憐憫、先進国に暮らす者の驕りなのではと思わないでもない。でも同時に、自分自身も沢木氏の立場だったらきっと同じようなことを考えるんだろうな、とも思 -
Posted by ブクログ
ついに旅の終着地のロンドンへ_!!
風に吹かれ
水に流され
偶然に身を委ね
遠路2万キロの旅を終えようとしている…
深夜特急シリーズ第6弾_
インドのデリーからイギリスのロンドンまで
乗合いバスで向かう放浪の旅
マカオでカジノにハマり 刺激的な旅が始まり
インドでは 生と死を傍らに感じる
世界を目の当たりにし…
懐かしい友人との再会や
トルコで人々の優しさを知る出会いを経験し
あまたの人と出会い 別れてきた…
1年以上の旅を続け
ようやくユーラシア大陸の最西端に到着した時は
私もその光景を想像してしまい…
感動しすぎて 涙があふれました!!
数ヶ月にわたり
深 -
Posted by ブクログ
沢木耕太郎作品を読むのは10冊目。
エッセイを読むのは初めて。(本作は三冊目のエッセイ集)
話の展開がナックルボールのような不思議な動き方をするので面白い。初めのお題にうまく戻ったり、全然違ったお話になったり。
原稿を書くときには、随分うんうん唸りながら書くのだろうなあ。(原稿を間に合わせられない話が何度か登場する。)
「凍」の主人公、クライマーの山野井泰史さんが熊に襲われた際の話のインパクトが強烈だった。
本人曰く、自分は熊に抱きつく貴重な経験が出来てラッキーだったが、熊の方は駆除対象となって不運、無事逃げおおせただろうかと逆に心配している。超ポジティブシンキング。運って何なんだろうと