沢木耕太郎のレビュー一覧
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印象的だったのは、著者がニュージーランドの若者二人組とシンガポールで出会った時の話です。
期限はあまり気にせず、何年かかけて世界を見て廻ろうとする若者二人組。
旅は期限ありきで考えがちだけど、時間や資金に余裕があるなら、彼らみたく心ゆくまで旅をしようと考えるのも清々しくて良いなと思いました。
それから、世界を旅する中で好きな国に出会えるのは良いことだけど、その国を出発した後もそのイメージを求めてしまうと、せっかくの海外を放浪する旅の面白さが減ってしまうことにも繋がるのかなと思いました。
一つ一つの国はそれぞれ異なった文化や歴史があって、その違いを楽しめるのが深夜特急のように海外を放浪する旅の -
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ついに旅の終着地のロンドンへ_!!
風に吹かれ
水に流され
偶然に身を委ね
遠路2万キロの旅を終えようとしている…
深夜特急シリーズ第6弾_
インドのデリーからイギリスのロンドンまで
乗合いバスで向かう放浪の旅
マカオでカジノにハマり 刺激的な旅が始まり
インドでは 生と死を傍らに感じる
世界を目の当たりにし…
懐かしい友人との再会や
トルコで人々の優しさを知る出会いを経験し
あまたの人と出会い 別れてきた…
1年以上の旅を続け
ようやくユーラシア大陸の最西端に到着した時は
私もその光景を想像してしまい…
感動しすぎて 涙があふれました!!
数ヶ月にわたり
深 -
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沢木耕太郎作品を読むのは10冊目。
エッセイを読むのは初めて。(本作は三冊目のエッセイ集)
話の展開がナックルボールのような不思議な動き方をするので面白い。初めのお題にうまく戻ったり、全然違ったお話になったり。
原稿を書くときには、随分うんうん唸りながら書くのだろうなあ。(原稿を間に合わせられない話が何度か登場する。)
「凍」の主人公、クライマーの山野井泰史さんが熊に襲われた際の話のインパクトが強烈だった。
本人曰く、自分は熊に抱きつく貴重な経験が出来てラッキーだったが、熊の方は駆除対象となって不運、無事逃げおおせただろうかと逆に心配している。超ポジティブシンキング。運って何なんだろうと -
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作者の沢木耕太郎さんが、16歳の時に一人旅をした東北地方を再訪する旅エッセイ。
当時を振り返り、出発前に少しの目的地を決めて、あとは行き当たりばったりで旅を楽しむ沢木さん。
深夜特急の頃から変わらないその姿勢が、短いエッセイのなかで伝わってくる。
期待してた場所が想像してたより、全然しょぼかった、、みたいなことも当然あって。
そんなガッカリした一日。でもその日の夕方のこと。トボトボ歩いてた鉄橋の上で、手前に見える丘に夕陽が差してほんの10分だけ黄金に輝いて。それまでのガッカリが全てチャラになったような気がしたそうで。
キュンの瞬間が分かりみすぎて。 -
Posted by ブクログ
旅ならぬ出張のお供に持っていった。沢木さんのテンポのよい文章は読みやすい。2時間ほどの飛行機の中で、すっと読めてしまった。
JR東日本の車内誌の連載から何本かピックアップしてまとめたもので、沢木さんにしてはめずらしい、日本国内の旅のエッセイである。沢木ファンとしてはこの連載は楽しみで、ゆっくり読むためよく『トランヴェール』を持ち帰っていた。
本書を読む直前に、司馬遼太郎の『街道をゆく』を読んでいたので、司馬さんと沢木さんの旅のスタイルの違いが面白く感じられた。
司馬さんの『街道をゆく』は、おそらく出版社が行く先々のセッティングをしている。編集者や記者も同行して意外に賑やかである。訪れた先で -
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下記(あとがき)の言葉が、沢木さんが伝えたかった事だろう。ワクワクドキドキが旅の醍醐味なのだから!
「だが、国内における短期の旅などというのは、ささやかな失敗をしても容易に回復できる数少ない機会であるだろう。
私がもったいないと思うのは、失敗が許される機会に、失敗する経験を逃してしまう事なのだ。
人は、失敗することで、大切な何かを学ぶ事ができる。失敗に慣れておく事もできるし、失敗した後にどう気持ちを立て直すかの術を体得できたりもする。
可能な限りネットに頼らず、自分の五感を研ぎ澄ませ、次の行動を選択する。
ただそれだけで、小さな旅もスリリングなものになり、結果として豊かで深いものに