沢木耕太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2巻はバンコクから始まるマレー半島縦断の旅、そしてシンガポール。
著者自身が「香港の幻影ばかり追い求めていた」と書いており、どうやら東南アジアはもう一つピンと来なかった模様。
どちらも(当時の)発展途上国だが、香港では逞しさやエネルギッシュさといった明るい面がもっぱら描かれ、東南アジアではその暗部がフィーチャーされている。タイのチュムポーンで出会った性病の子持ち娼婦のあたりはちょっとしんどい。
そうした悲哀への著者の向き合い方も、結局は上から目線の憐憫、先進国に暮らす者の驕りなのではと思わないでもない。でも同時に、自分自身も沢木氏の立場だったらきっと同じようなことを考えるんだろうな、とも思 -
Posted by ブクログ
沢木耕太郎作品を読むのは10冊目。
エッセイを読むのは初めて。(本作は三冊目のエッセイ集)
話の展開がナックルボールのような不思議な動き方をするので面白い。初めのお題にうまく戻ったり、全然違ったお話になったり。
原稿を書くときには、随分うんうん唸りながら書くのだろうなあ。(原稿を間に合わせられない話が何度か登場する。)
「凍」の主人公、クライマーの山野井泰史さんが熊に襲われた際の話のインパクトが強烈だった。
本人曰く、自分は熊に抱きつく貴重な経験が出来てラッキーだったが、熊の方は駆除対象となって不運、無事逃げおおせただろうかと逆に心配している。超ポジティブシンキング。運って何なんだろうと -
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「落ち梅記」
武士の審議と友情。
「寒橋」
時三とお孝。
父の世話をする奉公人おたみは、父が亡くなり、体調を崩し実家へ帰ると子供を産む。
世間も妻も時三が間違いを起こしたと疑わず、本人の時三もそれを認めるが、実は…。
「人情裏長屋」
抜群の件の腕前を持ちながら裏長屋に住み四六時中飲んだくれる浪人松村信兵衛。
その長屋に移り住む子連れの浪人が、ある日子供を預かってほしいという。しかたなく信兵衛が育てることにするが、また子供を返してほしいと戻ってくる。
「なんの花か薫る」(再読)
喧嘩して娼家に逃げ込んできた武士、江口房之助をかくまったお新、房之助に一緒になりたいと言われたことを本気にし、最