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偶然によって出会ったいくつかの情熱が、一つの目的に向かって疾走する。東洋タイトル戦の実現に奔走する“私”。だが、生活のためにはトレーニングを犠牲にしなければならないボクサー、対立する老トレーナー。絶望と亀裂を乗り越えて、最後に彼らの見たものは……。一つの夢をともにした男たちの情熱と苦闘のドラマを“私ノンフィクション”の手法で描く第一回新田次郎文学賞受賞作。
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Posted by ブクログ
いろんなことを思う作品だったな。 人を導いたり教えたり託したりする事のもどかしさ。 カシアス内藤さんには弱点があったのかもだけど、それもなんとなくわかる気がするものだったな。 ボクシングに魅せられ翻弄された人たちのお話。 やるならしっかり悔いない様に。
子供の頃から斜に構えた人間だったので沢木耕太郎は意識高い人間が読むものだと読まず嫌いして避けて通っていたけれども本作は高校時代の友人が勧めていて、かつボクシングの話なので意を決して読んでみました。 結論としてはすごく面白くて夢中になって読みました。 カシアス内藤のことはうっすらと知っていて結末に...続きを読む向かっていくにしたがってドキドキよりも不穏な気持ちの方が大きくなるかなと思いながら読んでいたけれども、結末に至るまでの人物と心の描写がすごくて、ああこれは沢木耕太郎信者が多いわけだと納得してしてしまいました。 やはり好きなジャンルのノンフィクションはいいものだなーと思いつつ、こう言う好きなジャンルでできる支援や応援はできる限り続けるべきだよなと思いました。Support you localってことだね。
再起第一戦を勝利で飾り、続く第二戦にもKO勝ちをおさめた カシアス内藤。そして、次に狙うは東洋ミドル級チャンピオンで ある柳済斗との試合だ。 それは、内藤が望んだ「オトシマエ」だった。「クレイになれな かった男」で敗れた相手ともう一度闘いたい。その思いが、 内藤をトレーニングに駆り立てた。 しか...続きを読むし、事は順調には運ばない。韓国のプロモーターとの 交渉、契約に際しての駆け引き。ルポライターであるはず の著者は、いつの間にか内藤の為に、試合のマッチメイク に奔走する。 度重なる試合の延期と、難航する契約。その中で、1年を かけて作り上げて来た内藤の肉体と生活に変化が現れ、 同じ夢に向かって走っていたはずの人々の間には徐々に 亀裂が入って行く。 1979年8月22日、韓国・ソウル。この日の為に疾走して来た。 運命の日。分かっていて、読めなかった。最後の50ページ 弱が、どうしても読めなくて丸1日、本を開くことが出来な かった。 小説なら大団円で終わっているのだろう。だが、これは現実 に起こった話だ。夢は、ソウルの夏の夜にあっけなく散った。 「リングに上がって……初めて、足が震えなかったのに…… 生まれて初めて、怖くなかったのに……」 生来の気の優しさから臆病とも評されることもあった内藤が、 持てる力を掛けた時は終わった。 そこへ辿り着くまでには、同じ時に、同じ夢に向かって、走り 続けた男たちがいた。 物悲しい結末だが、最終章の「リア」で救われる。一瞬の夏 に、夢は終わった。だが、夢の終わりから、また違う夢が 始まるのだ。
血沸き肉躍る話。 これを読んだのは大学生のころだったと思う。 いま改めて読み直して、自分が当時のカシアス内藤と沢木耕太郎の年齢にあることを知った。 なんとなく沢木耕太郎が読み直したくて手にしたのだけれど、そのことに気づくと、呼ばれたような気がした。 自分が何者にもなれていなくって、何かをしなけれ...続きを読むばという焦燥感に駆られる。そいうのって、この年代にはつきものなのかなとも思う。 そして、そのタイミングで、夏が訪れた、夏を作り出せた彼らは幸せなのだと思える。 ひとつの目標に向かってみんながまとまっていく姿、現実の生活というものを目の前にして、亀裂が生じ、誰もがそのことに気付きながら、翻弄され崩壊していく様、そのすべてがノンフィクションで、だからこそ美しい物語だった。 当事者だからこその葛藤と、傍観者だからこその諦念。 沢木さんの傍観者としての線引きは、ある面で正しく、だからこそもどかしい。
初めて読んだノンフィクション。そして何度も読んだ。ここまで他人に関わりのめり込める作者がうらやましい。そりゃ旅にも出たくなるさ。
「やはり、それでも勝たなければならないのだ…。」 再起を賭ける天才ボクサー・元東洋ミドル級王者カシアス内藤と、彼の夢に関わる人々の力強くも儚い物語。熱いタイトルが秀逸すぎの、沢木耕太郎による私ノンフィクション作品。 カシアス内藤の内面から発せられる言葉の数々には、正直心打たれます。その分、最...続きを読む終話に向かって徐々に崩壊していくそれぞれの想いと繋がりは、読んでいて辛い。自分の生きかたに躓きかけたとき、再読すべき本のひとつだと僕は思います。
ボクサー「カシアス内藤」こと内藤純一と、そのトレーナー、そして彼らに夢を見る作家とカメラマン。彼らの夢である世界王者はすぐ目の前にあるが、運命と偶然が絡み合う。
体力的な衰えだけでなく精神的な持続力も翳りを見せてきたカシアス内藤。その彼が対戦を望む韓国の柳選手との試合を実現させようと東奔西走する作者の前に様々な問題が立ちふさがる。 困難があっても簡単に諦めるのではなく、どうすれば実現できるかと考えながら行動することが大切だ。 カシアス内藤のその後を知りたいと...続きを読む思った。
沢木耕太郎の一瞬の夏を読みました。 ノンフィクションで落ちぶれてしまったボクサーを、もう一度チャンピオンにするために援助して頑張るのですが、最後はタイトル通りと言う感じです。 淡々と話が流れる感じで、後半盛り上がり中々面白かったです。
障害物だらけの人生の中、 どこまで本気で向き合えるか、 自分の人生をここぞという時に賭けれるか。 カシアス内藤と沢木さんの話。
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一瞬の夏
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沢木耕太郎
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