沢木耕太郎のレビュー一覧

  • 波の音が消えるまで―第3部 銀河編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    日本に一時帰国し、束の間の平和な日々を送っていた主人公が心が通じ合いつつあった村田明美の制止を振り払い再びマカオに行く姿が渋くてカッコよかった。
    そう思うのは男だけだろうけど…

    死んでしまった劉さんの残した言葉
    「波の音が消えるまで」の意味を求めてバカラにのめり込んでいく。

    全てを失い後戻りするチャンスを捨ててバカラをする主人公。なぜそこまでやれるのか?
    客観的には没落しているが、果ての果てまで追求する姿に羨望の念を抱いてしまった。

    最後の50ドルだけで勝負していくところは緊張感があって引き込まれた。全てがあのシーンのためのフリだったように感じる。

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    2018年01月11日
  • 波の音が消えるまで―第3部 銀河編―(新潮文庫)

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    マカオでのギャンブルの話。ギャンブルが嫌い、苦手な人こそ面白いと思う。バカラなんか絶対したくないけど、必勝法はあるかもな。いや、しないぞ。

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    2018年01月10日
  • 波の音が消えるまで―第2部 雷鳴編―(新潮文庫)

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    まさにバカラ滞在記
    バカラに必勝法はあるのか?

    ギャンブルって溺れずに真剣に向き合えば、実に濃い人生を歩めるものなのではないかと感じた。

    これを読んでいると実際にマカオにいってやってみたくなる。

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    2018年01月11日
  • 波の音が消えるまで―第1部 風浪編―(新潮文庫)

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    偶然訪れたマカオで出会ったバカラ

    バカラの持つ熱に魅せられた主人公はどんどんのめり込んでいく。

    ギャンブルの最中はつねに自問自答。
    どこまで自分の信念を貫き通すことができるかが勝ちにつながる。

    主人公の内面の動きが上手く描けていて面白い。

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    2018年01月08日
  • 危機の宰相

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    安保危機のなか経済成長を遂げた1960年代の政治経済を 軽くまとめた本。危機を成長に変えたのは、池田勇人総理と そのブレーン達による「所得倍増」というスローガンにあるとした

    池田勇人が 魅力的に描かれている。次は 吉田茂→池田勇人→田中角栄を中心とした現代史や政治比較の本を読みたい

    「所得倍増」「日本列島改造」に比べて、今の政治スローガンは インパクトがない と思う

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    2017年06月18日
  • テロルの決算

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    1960年に起きた、右翼少年による社会党の浅沼委員長刺殺事件、を題材としたノンフィクション作品。

    物語は被害者と加害者である二人の生い立ち、事件当日の状況や現場に居合わせた人々の様子、そして事件後に残された関係者の行末を、とても鮮明に描き出している。

    防衛庁に勤める父親を持つ少年が、兄の影響により右翼活動に参加し、浅沼委員長をターゲットに定めるまでの経緯、そして浅沼氏が政治家を志し、書記長から委員長へと登り詰めた時代背景など、何の接点もない二人の人生が交錯する一瞬までの模様が、非常にスリリングに描写されている。特に、浅沼氏自身も多くを語らなかった、恩師である麻生久氏との関係に触れた、第三章

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    2017年03月11日
  • 深夜特急6―南ヨーロッパ・ロンドン―(新潮文庫)【増補新版】

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    日本から出発してユーラシア大陸を横断、ついに目的地のイギリスはロンドンに到着します。最後の結末に、思わずにやりとしてしまいました。未読の方は是非一読を。あてのない旅に出てしまうかもしれませんが

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    2025年12月21日
  • テロルの決算

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    沢木氏初の長編ノンフィクションということで良い意味で肩に力が入っている。中立的かつ硬派に、浅沼社会党委員長刺殺事件の背景を抉り出す。

    「あとがき」で著者が書いているように、本書は山口二矢とともに、浅沼稲次郎へも焦点を当てたことにより飛躍的に重層感増す作品となっている。戦後混迷期の少年による野党党首殺害というセンセーショナル性だけが現代でも語り継がれているが、山口二矢という極右的思想を持った一途で頑強な極めて稀有な人物がたまたま少年だったという事実と、党内紛と熱量低下でモチーフ化しつつあった浅沼稲次郎が至極不幸な形で交叉したのがあの3党首立会演説会であった。小林日教組委員長でも野坂共産党党首だ

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    2016年06月27日
  • 旅の窓

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    ネタバレ

    プロのカメラマンでない著者が撮つた写真が添えられた文章と一緒になって、ほんわかした気分にさせられる。

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    2016年05月29日
  • テロルの決算

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    沢木耕太郎の傑作と名高いので読んでおかねばと思って読んだ。浅沼稲次郎暗殺の全貌を膨大な取材と正確な筆致で炙り出している。終戦後の日本の政局や当時の右翼・左翼のあり方についてある程度の知識がないとややつらい

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    2016年03月21日
  • 危機の宰相

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    タイトルの危機の宰相とは、池田勇人のことである。
    本作は、彼とそのブレーンであった下村治、田村敏雄の3人に焦点を当てた物語である。
    池田勇人といえば「所得倍増」である。
    著者が戦後最大のコピーというこのキャッチーなコピーもさることながら、実現不可能と言われた経済成長率を彼らは見事に実現させた。
    紆余曲折を経て彼らは出会い、歴史の1ページに名を残した。
    一国の総理ですら挫折を味わったのだと思うと、親近感が湧くと同時に、当時の彼の想いを想像すると切なくなる。
    丹念に取材されていて、読みやすくとても面白かった。

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    2016年02月15日
  • ポーカー・フェース(新潮文庫)

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    沢木耕太郎による、『バーボン・ストリート』(1984年、第1回講談社エッセイ賞受賞作)、『チェーン・スモーキング』(1990年)に次ぐ、2011年発表のエッセイ集。2014年文庫化。
    複数のエピソードの間を魔法の絨毯で飛んでいるような、さり気なくも絶妙かつ緻密な構成は、相変わらずである。
    沢木氏はあとがきで、「『チェーン・スモーキング』を書き終えたとき、このようなスタイルのエッセイ集はもう出せないだろうと思った。「話のタネ」の入っている箱を逆さにしてポンポンとはたいてしまったような感じがしていたからだ。しかし、気がつくと、空っぽになってしまったはずのその箱に、友人や知人に向かってつい酒場で話し

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    2017年12月22日
  • 世界は「使われなかった人生」であふれてる

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    沢木耕太郎が、雑誌「暮らしの手帖」に連載した映画評から30篇を選び、前後に映画にまつわるエッセイを配してまとめた作品集(2001年出版、2007年文庫化)である。
    沢木氏は、代表作の『深夜特急』のほか、『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞(1979年)を受賞しているノンフィクション・ライターであるが、一方、『バーボン・ストリート』で講談社エッセイ賞(1985年)を受賞し、辛口の山口瞳をして「エッセイを小説のように書く」と言わしめる類まれなエッセイストでもある。
    本書は、1947年生まれで50歳を越えた沢木氏が、お気に入りの映画を材料に、「有り得たかも知れないもうひとつの人生」という“人

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    2016年01月15日
  • 一瞬の夏(下)

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    ついに生活が逼迫し、仕事を始めてしまう。
    そして練習時間が取れなくなり、体に肉が付く。
    万全では無い状態でリングに上がらざるを得なくなる。
    そして敗北。
    ボクシングとは本当に厳しい世界だと思う。
    実力だけではなく、お金、周りの人の協力、特にひいきにしてくれる力のある人物などが、この世界で成功するためには必要なのだ。

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    2016年01月15日
  • 危機の宰相

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    池田勇人とそのブレーン下村脩、更に後援会の田村敏雄という大蔵省における敗者三人が、所得倍増計画を作って実行していく様子なので、果てしなく地味な話ではあるものの、なかなか皮肉な運命が散見されておっていやはや。

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    2015年11月25日
  • 一瞬の夏(下)

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    ボクサー、カシアス内藤の復活にまつわる人間ドラマ。一度破れた、韓国のボクサー柳に対戦を申し込み、リベンジに挑戦する。

    上巻とかなり話が変わってくる下巻。というのも、作者自身が試合のマッチングやそのための金策をする話が多く、そこでスポーツに関係のない、人間の嫌な部分が、これでもかというくらいに描かれる。

    不謹慎ながら、そこが一番面白かったのは、冷静な筆致ながら、かなり感情が顕になっていたからであろう。

    試合結果は結局ダメで、ダメなりのハッピーエンドというのは予想していたが、グーッと上下2巻で引っ張って、割とあっさりなのは、個人的には好感を持った。こういう作品だと、試合こそ全て、という具合に

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    2015年09月05日
  • 一瞬の夏(下)

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    纏わりつくような粘度の高い人間ドラマ。次から次に起こる問題はノンフィクションを疑わせるほどだが、そこにある結末は残酷であり一抹の希望を感じさせるものである。

    決意と現実に揺れる内藤、柳戦をマッチメイクするためのハードな交渉を担う沢木、内藤とエディとの強い信頼関係の裏にある極度に脆い緊張状態。すべては何のための闘いなのか。そこ先に何があるのか。目指した「いつか」は見つかったのか。

    読む人にとっては内藤たちの格闘は大いなる敗北に映るかもしれない。朴戦に至るまでの1年の行跡は無駄足に映るかもしれない。しかし理亜ちゃんを膝の上に乗せて思い出した沢木氏の本心と、理亜ちゃんの笑顔は、不要なことはない偶

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    2015年08月24日
  • 一瞬の夏(上)

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    本書はルポとはいえないかもしれない。筆者が被写体に入り込み自分の抱える閉塞感や焦燥感を内藤へ重ね託す。才能ある者は湯水の如く湧く才能を浪費し才能が疲弊し喪失しかかったときに取り返しの付かなさに気付き再起を図るのかもしれない。ニューオリンズでのカシアス・クレイ(アリ)の復帰戦はショービジネスと化した何とも言えない物悲しい残骸感が漂う。試合前の計量者やマネージャーの態度は戦う者への敬意が欠如した見世物に成り下がった実情を感じさせられる。

    一方、カシアス内藤や大戸のボクシングへの真摯な姿勢に対して本番でのある種期待はずれの不完全燃焼な出来は弥が上にも現実は常にドラマチックとは限らない現実を突きつけ

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    2015年08月09日
  • ポーカー・フェース(新潮文庫)

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    もう十年以上前「チェーン・スモーキング」、「バーボン・ストリート」を読んでいたのだが、久しぶりに沢木さんのエッセイを読んだ。
    いろいろな体験をしている沢木さんだけあって、さすがに話題は豊富。ただ、話があちらこちらに飛ぶ印象があり、腰の座らない読後感・・・。
    一章をもう少し短くして、焦点をわかりやすくした文章の方が自分の好み。

    ☆4個

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    2015年07月15日
  • 一瞬の夏(下)

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    人生の中で凝縮された時間

    「優しさ」はボクサーにとってはマイナス

    人生にとっては必要なことかも・・・

    最終章のリアでなんか救われた・・・

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    2015年03月27日