沢木耕太郎のレビュー一覧

  • 暦のしずく

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    本の売り上げランキングには入っていないが、間違いなく読む価値のある本。主人公の文耕は歴史に埋もれてしまった人物であるが、男性にも女性にもモテる魅力的な人物。どういう経緯で獄門という重罪を負うことになるのか、辿っていくスリル。いつの間にか主人公の生き方に共感している自分。筆者の代表作になりうる大作である。

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    2025年11月17日
  • 天路の旅人(上)(新潮文庫)

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    戦中に中国大陸に密偵として従事した西川一三。
    未知の地域を旅する過程は生やさしいものではなく
    激寒の環境、匪賊の脅威、慣れない駱駝

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    2025年11月16日
  • 深夜特急4―シルクロード―(新潮文庫)【増補新版】

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    心身が健康じゃないと他人の親切が鬱陶しくなるのは日本にいる私にもすごく共感できた。こんなふうに感じる自分が嫌で、余計に病んでいく。作者は自分なりに克服していたからすごい。
    この旅行が終わり帰国してから元の生活に戻れるのかという不安は、リアルだなと感じた。スケールが違うが、夏休みが終わって学校が始まると、いくのが億劫になるのと似ているかもしれない。
    3巻まで少しずつ失速していった感じがあったけれど、4巻からは動き出した気がする。5巻からが楽しみだ。

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    2025年11月12日
  • 暦のしずく

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    沢木耕太郎さんの、初の時代小説ということで
    読んでみる。この分厚さ‥読めるだろうかと、
    内心思ったが、読み始めると意外なほどにこの小説にすんなりと入り込め、一気に読み終えた。

    獄門を申し渡された講釈師・馬場文耕は長い
    日本の芸能史において、ただひとりだけ
    芸によって死刑に処せられることになった芸人。
    彼は今でいう、ジャーナリスト。
    彼が書いていたものは、主として江戸に生きる
    人々についての「町のうわさ」時には、
    時の最高権力者である、九代将軍家重に
    ついてさえ、過激な噂話を書いたらしい。

    当時は御法度である、幕府が隠そうとする真実を、講談によって世間に広めることは今の報道機関と
    同じ役割。

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    2025年11月11日
  • 深夜特急3―インド・ネパール―(新潮文庫)【増補新版】

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    大学生の今、この冒険を読めてよかった。今はもうインドも発展して当時のような凄まじい風景が見られることは少ないだろうけど、これを経験できたらこの先何があっても大したことないと思えるだろう。今まで私が思っていた旅の仕方は、表面的にその国に触ることしかしていないことに気付かされた。その国の人と会話や交渉をしたり、日常の風景に溶け込むことでこそ異文化を感じられる。私は体が強い方じゃないから、作者のような旅をするとしたら、確実に1国につき1回は病院に行くことになりそうだが、20代のうちにこのような旅をしてみたい。大学を卒業したら何をしたいのか全く想像がつかない私にとって、良い刺激となった。

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    2025年11月10日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    これからがめちゃくちゃ気になる。
    ページ数少なめで、もっと読みたい!と思わせられる分量。
    この生活できる人すごいなって思うし、楽しそうだと思うけど、自分にはできないな〜と思う。
    でもめちゃめちゃ一人旅したくなった!

    ギャンブルハマっていく様子がリアルだった!

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    2025年11月10日
  • 深夜特急2―マレー半島・シンガポール―(新潮文庫)【増補新版】

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     貧乏旅で地元民の助けを借りながら安いホテルをとったり、電車やバス、タクシーに乗ったりするのだが、声をかける人が大体いい人で、マレー半島やシンガポールにはそこまでヤバい人はいないのではないかと思った。私も無計画に、地元の人の情報だけを頼りに旅がしたくなってきた。あと、香港で感動して他の国にもそれを求めちゃうのはとても共感できた。私の場合はタイが良すぎてインドネシアが物足りなかったから。深夜特急の3〜6が楽しみだ。

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    2025年11月06日
  • 深夜特急4―シルクロード―(新潮文庫)【増補新版】

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    香港から始まって寄り道続きの沢木氏の旅も、ようやくデリーを発って本番に。
    4巻では街中よりもバスでの移動中の描写が多く、どうやら『深夜特急』の表題通りの内容になってきた。「青春発墓場行」のバスがいい。

    パキスタンからアフガニスタン、そしてイランへ。どれも今ではそうそう行けない国だ。もちろん僕自身はいずれにも行ったことはないが、読んでいるうちに何となく、トルコとインドを結んだ線分の中にきちんと収まっている土地という気がしてくるから不思議なものだ。乱暴な言い方だがどだい同じユーラシア、やはりどこか似たところがあるのかもしれない。

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    2025年11月06日
  • 暦のしずく

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    沢木耕太郎さんが時代小説をと思ったが
    事実を調べ、それに沿った想像を書いた内容に感服しました。
    ちょっと私には読みづらかった。
    家内は3日で読破していたが、頭の差かなと思う。

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    2025年10月31日
  • 暦のしずく

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    江戸の中期に活躍した講釈師、馬場文耕の話。面白かったです。
    この本を読んで、馬場文耕その人と、重なる時代に登場した田沼意次等の有名人物、そして、現在の日本橋や吉原の地理を知ることができました。講釈師、今では、講談師とよばれる職が当時に存在し、百姓、租税を巡る社会問題に由来して、従来の講釈師のスタイルから徐々に変容していく様が描かれています。
    馬場文耕の実際のキャラクターは当然わからず、田沼意次においてはこれまで持ったイメージとかなり異なる人物でしたが、文中の言葉を引用すると、これこそ文耕のスタイルを踏襲した拵えものだと捉えられます。
    義理や人情があちこちに現れて、時代劇の映画を見ているような面

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    2025年10月25日
  • 天路の旅人(下)(新潮文庫)

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    大戦中の中国の奥地、チベット、そしてインドへと過酷な、しかしその苦難を楽しむと言っては語弊があるが、味わいながら?旅を続ける西川一三の姿が描かれる。

    同行者との出会いと別れ、同じ釜の飯を食う、共に苦難を乗り越える。冷たい川を渡るシーンは読んでいてこちらも足が痛くなるような思いがした。そして、西川一三自身の飽くなき、旅や未知への渇望の渦に引き込まれるようにして一気に読み終えた。

    私の、旅や未知への渇望をくすぐる、そんな面白い、読み応えのある本でした。

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    2025年10月22日
  • 旅のつばくろ(新潮文庫) 電子オリジナル版

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    ☆☆☆ 2025年10月 ☆☆☆

    2025年10月。和歌山に帰省し、JR和歌山駅のくまざわ書店で購入。
    沢木耕太郎といえば、『深夜特急』が有名だが、初めて沢木耕太郎の本を読んだのは2007年か2008年ぐらい。その時、未知の世界を自ら旅しているような気分を味わえた。さらにいくつかのノンフィクション作品により、それぞれの時代や人物に肉薄するような感覚になった。
    さて、今回の『旅のつばくろ』
    沢木氏が若いころから行ってきた国内旅の経験や、感じたことを伝えるエッセイ集。一つ一つはそんなに長くないから、ちょっとしたた旅に持っていくにはオススメしたい。少年時代の初めての一人旅である東北一周については『

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    2025年10月20日
  • 深夜特急6―南ヨーロッパ・ロンドン―(新潮文庫)【増補新版】

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    面白くて結局全巻買って一気に読んでしまった。アジアからヨーロッパへの文化の移り変わりや当時の物価、世界情勢がリアルに伝わってくるのと、旅を通して筆者の人生観が少しずつ変わっていく様が読み応えあり。

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    2025年10月18日
  • 深夜特急3―インド・ネパール―(新潮文庫)【増補新版】

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    自分が若い頃に読んでたら憧れていただろうけど、今インドに行って数十円を一時間かけて値切る根気は全くない。友達の結婚式でインド旅行に行った直前に読んだのでした。読み物として絶対的に面白い。皆本当はインドに行きたいんですよ。

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    2025年10月14日
  • 天路の旅人(上)(新潮文庫)

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    第二次世界大戦中の中国の奥地、そしてチベットへ、密偵として旅をした日本人がいるという。
    過酷な旅にあって、時に現れる美しい景色の描写に好奇心、異国への憧れまだ知らない何処かへ旅に出たいという気持ちをくすぐられる。

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    2025年10月14日
  • 深夜特急6―南ヨーロッパ・ロンドン―(新潮文庫)【増補新版】

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    長旅の最後、イタリアから、スペイン、ポルトガル、フランスを経てイギリスのロンドンへ。
    前の巻の最後で旅の終わりを意識する主人公ですが、この頃の貧しいアジアの過酷な一人旅とは違って、このヨーロッパの旅では、いくら貧乏旅行でも(主人公は不本意かもしれませんが)ゆとりのある楽しさが感じられて、読んでいるこちらも肩の力を抜いて楽しく読めました。
    ユーラシア大陸の西の先端のサグレス岬で気持ちの区切りを付けて、ロンドンでいよいよ本当に長旅も終わりかと思ったところでのどんでん返しが、洒落があって良いなと思いました。
    でも、旅が続いたその後にはまた虚しさがやって来そうな気がしますが、それはその後の話ですね。

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    2025年10月13日
  • 深夜特急4―シルクロード―(新潮文庫)【増補新版】

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    インド(アムリトサル)▷▶パキスタン(ラホール、ピンディー、ペシャワール)▷▶アフガニスタン(カブール)▷▶イラン(テヘラン、シラーズ、イスファハン)

    滞在とバスでの移動と半々の描写なので、地図を見ながら読まないと今どこにいるかわからない巻だった。
    陸地の上を地続きにグラデーションのように文化が変化していく様子が圧巻だった。

    このシリーズを読んで、将来また旅に出たくなっているところに、ペルシャ逸話集「カーブース・ナーメ」より、冷水をあびせるフレーズがドンときて唸った(°▽°)
    『老いたら一つ場所に落ち着くよう心掛けよ。老いて旅するは賢明でない。特に資力ない者にはそうである。老齢は敵であり、

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    2025年10月13日
  • 天路の旅人(下)(新潮文庫)

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    日中戦争の開戦直後から終戦後まで、それまで未踏だったモンゴル、中国北部、チベット、そしてインドと、足掛け8年にわたって旅を続けた西川一三。最初は日本の密偵として、のちに純粋な冒険者として旅を続ける。誰も行ったことがないところに行きたいという一心で、物乞いや托鉢をしながら、心ある地元民に救われながら歩き続ける。帰国後は、自分の会社を経営しながら旅の記録を執筆するが、刊行以降は全く語ろうとしない。全く頓着しないその姿勢も不思議。旅先で出会った人々の中には悪い人間もいただろうが、その全てが実に人間臭かったという述懐は、現代人としても考えさせられるところがある。沢木耕太郎らしい旅行記というか評伝でした

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    2025年10月11日
  • 深夜特急3―インド・ネパール―(新潮文庫)【増補新版】

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    インド出張の行きで読んでワクワクするも、令和の世なのでこの文章が書かれた時ほどの熱気はインドになかったかも。僕をぼったくろうとする奴らは本通り無限にいました♨︎

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    2025年10月09日
  • 深夜特急5―トルコ・ギリシャ・地中海―(新潮文庫)【増補新版】

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    ネタバレ

    旅も終盤に差しかかり、著者の心の変化が綴られていて、読みながら完全ではないがその時の著者の気持ちを体験することができた。【旅をしていく中で、自信と鈍感さが身についた。】【人だけは必要としていた】【旅には旅の生涯があるかもしれない】【旅の終わりをどのようにするか考えるようになった】この巻も当然いろんな人と出会って、いろんな事が起こったが、この旅について考える巻になっている。続きが気になり、ラストの6巻を早急に読みたくなった。

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    2025年10月08日