沢木耕太郎のレビュー一覧

  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    26歳のバランス感覚がしっくりくる。自分の海外旅行の体験と異なってはいるが物事の捉え方が似ていて、懐かしい気持ちになった。

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    2025年11月01日
  • 暦のしずく

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    沢木耕太郎さんが時代小説をと思ったが
    事実を調べ、それに沿った想像を書いた内容に感服しました。
    ちょっと私には読みづらかった。
    家内は3日で読破していたが、頭の差かなと思う。

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    2025年10月31日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    私はタイとインドネシアにそれぞれ教育のボランティアで行ったことがあるが、その時の異国の生活が思い出された。観光客として世界遺産などの観光地を見て、美味しい名物を食べ、買い物して…という旅もたまにはいいが、現地の生活に溶け込むことでしか見えないものがあり、それが描かれていたのがとても良かった。あとお金の心配というのは長旅あるあるだから、いくらお金があっても足りなくて節約旅になっているのがなんともいい味を出していた。マカオの大小では、読んでいるこっちからしたら、「もうやめておきなよ」と思ってしまったが、落ちるとこまで落ちるという決心は潔くてこういう旅にも憧れた。

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    2025年10月28日
  • 暦のしずく

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    江戸の中期に活躍した講釈師、馬場文耕の話。面白かったです。
    この本を読んで、馬場文耕その人と、重なる時代に登場した田沼意次等の有名人物、そして、現在の日本橋や吉原の地理を知ることができました。講釈師、今では、講談師とよばれる職が当時に存在し、百姓、租税を巡る社会問題に由来して、従来の講釈師のスタイルから徐々に変容していく様が描かれています。
    馬場文耕の実際のキャラクターは当然わからず、田沼意次においてはこれまで持ったイメージとかなり異なる人物でしたが、文中の言葉を引用すると、これこそ文耕のスタイルを踏襲した拵えものだと捉えられます。
    義理や人情があちこちに現れて、時代劇の映画を見ているような面

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    2025年10月25日
  • 天路の旅人(下)(新潮文庫)

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    大戦中の中国の奥地、チベット、そしてインドへと過酷な、しかしその苦難を楽しむと言っては語弊があるが、味わいながら?旅を続ける西川一三の姿が描かれる。

    同行者との出会いと別れ、同じ釜の飯を食う、共に苦難を乗り越える。冷たい川を渡るシーンは読んでいてこちらも足が痛くなるような思いがした。そして、西川一三自身の飽くなき、旅や未知への渇望の渦に引き込まれるようにして一気に読み終えた。

    私の、旅や未知への渇望をくすぐる、そんな面白い、読み応えのある本でした。

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    2025年10月22日
  • 旅のつばくろ(新潮文庫) 電子オリジナル版

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    ☆☆☆ 2025年10月 ☆☆☆

    2025年10月。和歌山に帰省し、JR和歌山駅のくまざわ書店で購入。
    沢木耕太郎といえば、『深夜特急』が有名だが、初めて沢木耕太郎の本を読んだのは2007年か2008年ぐらい。その時、未知の世界を自ら旅しているような気分を味わえた。さらにいくつかのノンフィクション作品により、それぞれの時代や人物に肉薄するような感覚になった。
    さて、今回の『旅のつばくろ』
    沢木氏が若いころから行ってきた国内旅の経験や、感じたことを伝えるエッセイ集。一つ一つはそんなに長くないから、ちょっとしたた旅に持っていくにはオススメしたい。少年時代の初めての一人旅である東北一周については『

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    2025年10月20日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    旅とは非日常である、という感覚を思い出させてくれる作品。
    心の望むまま日常から逸脱して旅に出たいと考えていたが、社会の歯車となり、家庭を持つうちに冒険をしなくなってきた。
    旅行に出る際は、移動手段は?宿泊先は?どこを観光するか?と事前に計画の上出発するようになった。
    そのような旅行も楽しいが、心の底にある、日常から逸したいという欲求は満たしていないと気付かされた。

    本作からは、情動に突き動かされるままに旅を進めんとする筆者の勢いが伝わってくる。行き交う人々の熱気が伝播して自分にも活気をもたらしてくれるような気になる。

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    2025年10月20日
  • 深夜特急6―南ヨーロッパ・ロンドン―(新潮文庫)【増補新版】

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    面白くて結局全巻買って一気に読んでしまった。アジアからヨーロッパへの文化の移り変わりや当時の物価、世界情勢がリアルに伝わってくるのと、旅を通して筆者の人生観が少しずつ変わっていく様が読み応えあり。

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    2025年10月18日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    非常に面白く読めた。言葉が自由に効くわけでない異国の地でのことゆえに、所謂会話という感じでないコミュニケーションが中心に書かれているのが新鮮味を感じる。ここに描かれた地も、今はどんなふうになっているのだろう。失われた色々に思いを馳せる。

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    2025年10月16日
  • 深夜特急3―インド・ネパール―(新潮文庫)【増補新版】

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    自分が若い頃に読んでたら憧れていただろうけど、今インドに行って数十円を一時間かけて値切る根気は全くない。友達の結婚式でインド旅行に行った直前に読んだのでした。読み物として絶対的に面白い。皆本当はインドに行きたいんですよ。

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    2025年10月14日
  • 天路の旅人(上)(新潮文庫)

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    第二次世界大戦中の中国の奥地、そしてチベットへ、密偵として旅をした日本人がいるという。
    過酷な旅にあって、時に現れる美しい景色の描写に好奇心、異国への憧れまだ知らない何処かへ旅に出たいという気持ちをくすぐられる。

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    2025年10月14日
  • 深夜特急6―南ヨーロッパ・ロンドン―(新潮文庫)【増補新版】

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    長旅の最後、イタリアから、スペイン、ポルトガル、フランスを経てイギリスのロンドンへ。
    前の巻の最後で旅の終わりを意識する主人公ですが、この頃の貧しいアジアの過酷な一人旅とは違って、このヨーロッパの旅では、いくら貧乏旅行でも(主人公は不本意かもしれませんが)ゆとりのある楽しさが感じられて、読んでいるこちらも肩の力を抜いて楽しく読めました。
    ユーラシア大陸の西の先端のサグレス岬で気持ちの区切りを付けて、ロンドンでいよいよ本当に長旅も終わりかと思ったところでのどんでん返しが、洒落があって良いなと思いました。
    でも、旅が続いたその後にはまた虚しさがやって来そうな気がしますが、それはその後の話ですね。

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    2025年10月13日
  • 深夜特急4―シルクロード―(新潮文庫)【増補新版】

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    インド(アムリトサル)▷▶パキスタン(ラホール、ピンディー、ペシャワール)▷▶アフガニスタン(カブール)▷▶イラン(テヘラン、シラーズ、イスファハン)

    滞在とバスでの移動と半々の描写なので、地図を見ながら読まないと今どこにいるかわからない巻だった。
    陸地の上を地続きにグラデーションのように文化が変化していく様子が圧巻だった。

    このシリーズを読んで、将来また旅に出たくなっているところに、ペルシャ逸話集「カーブース・ナーメ」より、冷水をあびせるフレーズがドンときて唸った(°▽°)
    『老いたら一つ場所に落ち着くよう心掛けよ。老いて旅するは賢明でない。特に資力ない者にはそうである。老齢は敵であり、

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    2025年10月13日
  • 天路の旅人(下)(新潮文庫)

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    日中戦争の開戦直後から終戦後まで、それまで未踏だったモンゴル、中国北部、チベット、そしてインドと、足掛け8年にわたって旅を続けた西川一三。最初は日本の密偵として、のちに純粋な冒険者として旅を続ける。誰も行ったことがないところに行きたいという一心で、物乞いや托鉢をしながら、心ある地元民に救われながら歩き続ける。帰国後は、自分の会社を経営しながら旅の記録を執筆するが、刊行以降は全く語ろうとしない。全く頓着しないその姿勢も不思議。旅先で出会った人々の中には悪い人間もいただろうが、その全てが実に人間臭かったという述懐は、現代人としても考えさせられるところがある。沢木耕太郎らしい旅行記というか評伝でした

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    2025年10月11日
  • 深夜特急3―インド・ネパール―(新潮文庫)【増補新版】

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    インド出張の行きで読んでワクワクするも、令和の世なのでこの文章が書かれた時ほどの熱気はインドになかったかも。僕をぼったくろうとする奴らは本通り無限にいました♨︎

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    2025年10月09日
  • 深夜特急5―トルコ・ギリシャ・地中海―(新潮文庫)【増補新版】

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    ネタバレ

    旅も終盤に差しかかり、著者の心の変化が綴られていて、読みながら完全ではないがその時の著者の気持ちを体験することができた。【旅をしていく中で、自信と鈍感さが身についた。】【人だけは必要としていた】【旅には旅の生涯があるかもしれない】【旅の終わりをどのようにするか考えるようになった】この巻も当然いろんな人と出会って、いろんな事が起こったが、この旅について考える巻になっている。続きが気になり、ラストの6巻を早急に読みたくなった。

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    2025年10月08日
  • 春に散る(下)

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    名作ノンフィクション「一瞬の夏」を、年齢を重ねた立場から振り返って描いた沢木耕太郎さんのフィクション。アメリカで暮らす元ボクサーの主人公が、帰国して仲間と再会して、若いボクサーに夢を託す1年間を描く。
    ストーリーとして、え?そうきますか?という流れも無きにしも非ずでしたが、ボクシングのノンフィクションのバックグラウンドを活かした細部は興味深く、最後まで楽しめました。
    でも、やっぱり沢木さんはノンフィクションが最高です。

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    2025年10月02日
  • 春に散る(上)

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    名作ノンフィクション「一瞬の夏」を、年齢を重ねた立場から振り返って描いた沢木耕太郎さんのフィクション。アメリカで暮らす元ボクサーの主人公が、帰国して仲間と再会して、若いボクサーに夢を託す1年間を描く。
    ストーリーとして、え?そうきますか?という流れも無きにしも非ずでしたが、ボクシングのノンフィクションのバックグラウンドを活かした細部は興味深く、最後まで楽しめました。
    でも、やっぱり沢木さんはノンフィクションが最高です。

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    2025年10月02日
  • 深夜特急2―マレー半島・シンガポール―(新潮文庫)【増補新版】

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    「決定的な局面に立たされ、選択することで、何かが固定してしまうことを恐れた/属することで何かが決まってしまうことを恐れ、回避した/逃げたかった」という気持ちには少し共感するがそこから日本を飛び出すほどの行動力は自分にはないと思った

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    2025年09月29日
  • 深夜特急3―インド・ネパール―(新潮文庫)【増補新版】

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    カルカッタから始まるインド・ネパールの描写が鮮烈すぎた。生と死、貧しさと老いと病。放心したような子供たちの眼。
    私が体験したことのある、東南アジアのねっとりした空気とはまったく違いそうな光景が衝撃的に伝わってきた。
    「旅人にかまってくれるのは老人と子供だけ。その国のことはなにもわからない。わかるのは飯の味と土地の臭いくらい」ということばは本当にそうで、その土地で立ち止まり、通り過ぎることと、そこで生きることはまったく違う。心に刻んでおきたい。

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    2025年09月25日