沢木耕太郎のレビュー一覧
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ネタバレついにインドに降り立った。
ここからいよいよ旅の本番という感じで、放浪の旅らしさが一気に増してくる。
インドは広大で、とにかく移動が過酷だ。電車は平気で遅れたり故障するし、硬い座席で何時間も耐えなければならない。町ではリキシャや宿との値段交渉、払った・払ってないの押し問答は日常茶飯事。蝿が飛び交う食堂、道端で排便する人、虫だらけの宿、ガンジス川を流れる死体など、日本人には衝撃的な光景が次々と現れる。私なら「もうこんな国は懲り懲りだ!」と早々に荷物をまとめて出国してしまいそうだ。
しかし作者は、そんな窮屈さや不便さ、価値観の違いを肌で感じながら、少しずつその世界に順応していく。目を背けたくな -
Posted by ブクログ
長期の旅行を控えるなかで購入した一冊(どこで知ったか忘れてしまった、、)。
1986年当時では今と旅行の感覚も違ったであろうが、旅の気持ちよさ、縛られない雰囲気、感じ方は変わらないんだなあと改めて感じた。スマホで予約もできなければ、GoogleMapも翻訳アプリもない。トラベラーズチェックやアエログラムは便利そうだなあと思いつつ、、海外に出ることのハードルは当時かなり高かったんじゃないかと思う。ましてや繋がっているか確かめてもいないのにバスでロンドンまで。。海外旅行に出ると当たり前に便利なツールを使ってしまうが、地図を見て、時刻表見て、人に聞いて、不確かな旅することの豊かさもあったと思う。
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Posted by ブクログ
ネタバレ旅も半ばを過ぎて、沢木さんのテンションがあがらないのが文章から伝わってくる。
黒海の少年や磯崎夫人のおつかいなど、それなりに印象に残る出来事はあるけど、それまでのような鮮烈なインパクトはなかった。
熊使いのぼったくり屋さんのところはちょっと面白かったけど、その為に熊を飼うってコスパ悪そう。
優しいおじいちゃん達もいいけど、やっぱり子供たちとのやりとりが一番いい。
ジプシーこそ見かけたけど、ヨーロッパに入ると子供の労働を見掛けなくなると同時に出会う機会も減ってしまうのは残念。
アジアからヨーロッパを茶に見立てて、Cの国からTの国というのは面白い。
ギリシャ国境からアレクサンドルポリスまでのはずが -
Posted by ブクログ
ネタバレ沢木さんのテンションがなかなか上がらないマレー半島編。
国によって相性もあるんだろうかと読み進めていくこちらもなかなかテンションが上がらない。
タイってもうちょっと良い国のイメージなのにな。
描かれた当時はそんなもんだったのかな。
ペナン島だけが唯一楽しそうだった。
最初に訪れたのが香港だったから、やっぱり物足りなさを感じるのかな…でもその国にはその国の良さがあるよ…いつまで香港引きずるんだろう…と思っていたけど、シンガポールで気付いてくれてよかった。
いろんな人と出会って、いろんなことに気付いていく26歳の青年の成長を見届けているようでとても楽しい。
ニュージーランドの若者に先輩風 -
Posted by ブクログ
沢木耕太郎氏による、日本国内の旅エッセイ。
JR東日本の新幹線の座席ポケットに入っている「トランヴェール」というフリーペーパーの連載をまとめたもので、行先も東北・甲信などが多め。そして、飛行機にはほぼ乗らない(笑
さすがの筆致で、旅情を感じる1冊です。
個人的には、旅に出ること=非日常の自分を楽しむことでもあり、普段では生まれない新鮮な思考や感覚に出会う機会だと思っています。
本著は、日常に戻ると埋没してしまうそれを呼び起こしてくれて、エピソードを読みながら「〇〇に行った時こんな気持ちになったな」とか、眠っていた"旅脳"が刺激される感覚です。
「点と線と面」の旅を通じて土 -
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ネタバレ昔手を付けて途中で終わっていた本作。ちょうど半分位の所まで読んでいたらしくて、当時の印象は「なんか汚くて嫌だな」という皮膚感覚だった。そこで手を止めてもう数十年、放置していた気がする。
開いた所はマカオのカジノのシーンだった。何度も負け続けていくのに、著者が興奮して面白さに引けなくなっていることが伝わってくる。見ているこちらはハラハラして、それがギャンブルなんだよ、そんなのにハマったら大変なことになるよ、と思いながらページをめくる。
次の目的地に行く費用にまで手をつけそうになって、さすがにその場を離れる著者。その姿に安心するのものの、著者はそんな安全圏に逃げ出そうとする自分に気付いて恥ず