沢木耕太郎のレビュー一覧

  • 旅のつばくろ(新潮文庫) 電子オリジナル版

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    久しぶりにお気に入りのページの端を折りながら読みました。
    沢木耕太郎さんは仕事に真面目な人のようで、そんな人の文章は説得力と面白みがあって私の中にスイスイと入ってきました。
    ・縁は気に入ったなら大切にしたい。筆者のように大切に思ってくれる人の縁は大切にしたい。
    ・旅の無計画は大変だと思うから、些細なきっかけを掴んで旅に出るのが好奇心も持てて楽しいだろうな。
    ・最後の文庫のあとがきがぶっささった。国内における短期の旅でのささやかな失敗は容易に回復できる数少ない機会。失敗したくないという思いでお店選びをネットで調べていくのは失敗をする経験を逃すことでもありもったいない。失敗に慣れておくこともできる

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    2026年05月31日
  • 旅のつばくろ、ふたたび―飛び立つ季節―(新潮文庫) 電子オリジナル版

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    沢木耕太郎さんの旅の話はいつも、予定外、ちょっとしたトラブルを楽しむ旅。"次の機会"を期待する旅でもあります。
    年齢を重ねて、再訪する場所、記憶を確認する旅も増えているようにも思います。「深夜特急」のすべてを辿るのは難しいにしても、いくつかの場所を再訪して今はどう感じるかを書いてもらえたら、と思います。

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    2026年05月24日
  • 暦のしずく

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    ノンフィクションの名手による時代物。江戸中期の講釈師、馬場文耕。近世講談の祖とされる文耕の素性に関する資料は、関根只誠『只誠埃録』の記述のみで、あとは幕府による死罪の記録があるだけ。ほかに資料がないということを疑いたくなるノンフィクションライターの書き上げた556ページの大作。見てきたような嘘を吐く講談師を、その場で取材をしたかのような書き方で蘇らせたノンフィクションライターの見事な読み物。

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    2026年05月23日
  • 暦のしずく

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    馬場文耕、魅力的な主人公を、史実ノンフィクションを超えて、沢木耕太郎が創出。
    お六、田鶴がいい。お芳も。

    生きて、なにをしたのか?

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    2026年05月19日
  • 旅のつばくろ(新潮文庫) 電子オリジナル版

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    この夏もどこかに旅に行きたいな〜という思いが湧いてくるエッセーだった!
    自分は、いつもはガチガチにどの電車にのるとかバスに乗るとか計画していたけど、もう少しラフな、流れに身を任せる旅をしたい。(さすがにホテルは押さえておきたいが。)
    電車旅好きだから、兼六園など、行ったことある所も出てきたし、奥入瀬など行ってみたいと思っている所も出てきた。
    兼六園に関しては去年の9月に人生2回目の訪問したけど、このエッセーに書かれている背景を知ってから行きたかったなとちょっと思った。

    他にも、もうひとつの絶景に出てきた老婦人から教えてもらったことも旅の醍醐味なんだろうなと。
    観光地とは違うけど、そういえば私

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    2026年05月14日
  • キャラヴァンは進む―銀河を渡るⅠ―(新潮文庫)

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    沢木耕太郎の本で初めて読んだが、スポーツの話が多くスポーツに疎い私にはピンとはこなかった。しかし著者のオリンピックに対する思いの強さは伝わってきたし、今後オリンピックを観る際はこの本のことをぼんやり思い出すのだと思う。なかなか普段読むことがないジャンルで面白かった。

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    2026年05月07日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    学生時代に読んで、また読んでみたくなり購入。
    色々時代は変わったけれど、昔読んだ時と変わらない気持ちになるなぁと感じてます。

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    2026年05月03日
  • 旅のつばくろ、ふたたび―飛び立つ季節―(新潮文庫) 電子オリジナル版

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    16歳で初めて一人旅をした東北をふたたび訪れ当時を思い出そうとする著者。
    松江、日光、福岡の旅も印象深い。

    地元の人との会話で旅の流れが変わる瞬間が心地よい。

    「すべては移動によって始まる。」

    「誰に対しても同じ態度で接する。」

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    2026年05月03日
  • 暦のしずく

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    文耕の人となりを序章の解説で知ってしまったので、悲劇的な成り行きを覚悟して読んだけれど、一捻りある結末に、こう来たかとニヤリとした。爽快だった。この小説自体が、事実と拵え物が絶妙に混ざった文耕が語る講釈の再現のようで、時代物の醍醐味を楽しんだ。

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    2026年04月21日
  • 深夜特急2―マレー半島・シンガポール―(新潮文庫)【増補新版】

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    どんな場所にも住めば人との関係が生まれる。
    長く住めば住むほどその関係は広く深くなるが、その中で狭まってしまう可能性がたくさんあるなと考えながら読んでいた。
    深夜特急シリーズには、その可能性たちを思い起こさせて肯定してくれるような魅了がある。
    何か違うというような漠然とした言葉にならないような違和感や、心の底から沸き起こる好奇心を旅にぶつける筆者の生き方には大いに勇気付けられる。

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    2026年04月19日
  • 夢ノ町本通り―ブック・エッセイ―

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    天六の商店街で飯食べて本屋行って喫茶店行って居酒屋いくやつ、若い頃やってて、シンパシー感じた。難しい話も多かったが20年前のものは自分には合わず、最近の7,8年以内のエッセイが良かった印象。

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    2026年04月11日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    面白かった。
    インドでのバスに乗るまでのタクシーのやりとりなど、ふつうではありえないような展開で、こんなことがほんとうにあるのかと好奇心があふれた。
    香港ではいろいろな縁でうまいこと進んでいくのがフィクションのようだったが、過去にバックパッカーだった夫も現地でその場限りの友だちができると言っていたし、これは女性と男性で違う部分なのかなぁ。
    マカオでの博奕の話が思った以上に続き、作者が没頭していった様子がよく分かった。続きものんびり読んでいこうと思う。

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    2026年04月11日
  • 暦のしずく

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    沢木氏の初の時代小説。 剣客物、人情噺でもある本書。 講談師と同時にライターである馬場文耕が 沢木氏である。礼節の少年から、剣士になり。武士を捨て自由を得る。 山形の井上ひさし遅筆堂で氏の講演会に参加 サイン会にて、少しお話しさせていただいた。 内容はここで語れないが、 私にとって衝撃的で、生涯の宝となった。 その時に読んでいた本が本書であり、 他に多数あるなかで、サイン会用に購入したのも「暦のしずく」である。 つまり書棚に2冊ある。 見開き扉には、一文にある。 「天路を歩む 沢木耕太郎」

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    2026年04月11日
  • 旅のつばくろ、ふたたび―飛び立つ季節―(新潮文庫) 電子オリジナル版

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    深夜特急で青春時代の作家だった沢木さんの国内を旅する1冊、著者も読書も年齢を重ねてこそ楽しく読みました。

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    2026年04月08日
  • 深夜特急2―マレー半島・シンガポール―(新潮文庫)【増補新版】

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    大学時代さまざまな国を訪れた自分にはを共感しかなかった。

    娼婦の話などかなりディープな内容が多いが、それぞれの国での出会いと旅というものの良い点悪い点が詳細に表されていた

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    2026年04月04日
  • 深夜特急5―トルコ・ギリシャ・地中海―(新潮文庫)【増補新版】

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    この巻では、一生日本にいるだけでは絶対に味わえない感覚というものを一番強く感じた。
    それは長旅特有の退廃的な感傷だ。

    筆者は、果てしなく長い旅が終わりに向かいつつある中で、ここまでと異質の後ろ暗い感情に支配されるようになる。
    アジアと欧州の文化が入り混じるトルコや、古代文明の痕跡を随所に感じられるギリシャを訪れる。自分だったら一番胸を躍らせるだろう。

    筆者は旅の序盤から異国人の熱気、異文化的な触れ合いを浴び続け、新鮮さが摩耗した。
    旅の中での唯一の使命を果たした。
    唯一マストで立ち寄りたかった地も踏破した。
    値切り交渉や一期一会の現地人からの施しもルーティン化し、擦れてしまった。
    きっと居

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    2026年04月02日
  • 春に散る(下)

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    ボクシングを通したオヤジたちの青春小説だった。自分の夢を若者に託す、若者はその想いと自分の夢を重ね合わせて努力していく物語。
    登場人物の背景描写もあり入っていける、予想外なことはあまりなくこうなるだろうなといった感じ読みやすい。

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    2026年03月29日
  • 一瞬の夏(上)

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    苦戦の読書。
    最近好きな本と苦手な本が明確になってきたようで、困る。
    そもそもボクシングは好きではない。
    だがなぜかボクシングマンガ『あしたのジョー』と『がんばれ元気』は大好きなので、行けるかなあと思ったのだけど。

    タイトルの『一瞬の夏』から、一点に凝縮したエネルギーが爆発した時の光や熱などを想像したのだが、上巻だけを読んでいると、湿度の高いじっとりとした日本の夏のような感じ。
    爽やかさも、ギラギラした熱量も感じられない。

    天才と目されるくらいの才能を持ちながら、気がやさしくて練習嫌いで殴り合いが嫌いという、元東洋ミドル級王者のカシアス内藤。
    一度はリングを去ったものの、ボクサーとして再起

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    2026年03月24日
  • 深夜特急2―マレー半島・シンガポール―(新潮文庫)【増補新版】

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    まさに一期一会の旅。

    この本でいちばん心に残るのは、ふらっと立ち寄った場所で出会う人たちとの交流だ。
    商売目的で近づいてくる者もいれば、親切心から食事を奢り、一緒に宿を探し、駅まで見送ってくれる人もいる。現地の子どもたちと無邪気に遊び、ときには連れ込み宿の住人たちと深く打ち解ける。

    そうして言葉を交わす中で、その街の輪郭が浮かび上がり、同時に自身の旅を見つめ直す。出会った人たちと二度と会うことはないかもしれない。それでも、その一瞬を確かに分かち合っている。

    放浪の旅の醍醐味は、「どこへ行くか」ではなく、「誰と出会い、どんな時間を過ごすか」にあるのだと教えられた気がした。

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    2026年03月20日
  • 深夜特急5―トルコ・ギリシャ・地中海―(新潮文庫)【増補新版】

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    旅はいよいよ壮年期に入り、心が浮き立つことの少なくなった主人公。
    熊をけしかけられたり、見ず知らずの人からホームパーティーに誘われたりと読んでいるこちらは相変わらず面白いのですが、確かに小説にも最初の頃に感じた旅への情熱が感じられなくなってきています。
    しかしながら、楽しい一冊です。次が最後になります。

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    2026年03月17日