沢木耕太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
沢木耕太郎『夢ノ町本通り 文庫版』新潮文庫。
沢木耕太郎の30年間の軌跡を凝縮したエッセイ集で、本に関する様々なことや映画についても触れている。文庫化にあたり、再編し2割ほど内容をカットしたようだ。
読んだことのある本も何冊か描かれていて、嬉しくなる。
表題作の『夢ノ町本通り』というエッセイから始まる。確かに仕事場や家の周りに新刊書店や古本屋、食べ物屋が揃った町は理想である。自分の今住んでいる所は田舎のポツンと一軒家で、周りに本屋はおろか店や自販機など無い。それでも静かな環境があってこそ、ゆっくり本を読めるのだ。
沢木耕太郎が読書家だということは認識していたが、仕事に関連する本だけで -
Posted by ブクログ
旅行が壮年期って…ナイスな表現じゃないですか!
確かに、ふと旅行先で思うのはこれまで行った場所や経験したことから旅行先を仕立ててしまうこと。
人間として生きる以上、仕方のないことかもしれないですが、この状態に陥ると感性が鈍るというか、どこか若干のマンネリズムを覚えるんですよ。
新しい発見や展開を迎えないと人生も旅もつまらないと感じてしまう、ただそれは危険な状態だと思うんです。
繰返し同じ生活が出来ているありがたみを忘れてしまうんですね、何かを求める感覚というのは本当に大事だと思うんですが、足元の幸せが見えなくなるというか…最近わたくしそんな感じになってますので、この本を読みながらそんな思いを -
Posted by ブクログ
ノンフィクションは本の尺や起承転結で先の展開が読みづらいのが面白いところ。旅先で仲良くなった人物がその後全く登場しない、というのが多数いて必ずしも登場人物が主展開に絡むわけではないという自由さ、読み物としての奥深さが旅のリアルを思わせる。もちろんその性質上、退屈なページは存在するが、すべてのページが物語の伏線になっているような不自然な物語構成よりずっといい。
1986年の作品ではあるが、古い言葉使いが多いわけではなく比較的読み進めやすいと感じた。
後半サイコロ博打の話になるが、この章だけ物語内での時間経過に対する文字数が多くなって説明が丁寧になっていくのだが、そんなところから主人公の、損を取り