沢木耕太郎のレビュー一覧

  • 一瞬の夏(上)

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    「やはり、それでも勝たなければならないのだ…。」

    再起を賭ける天才ボクサー・元東洋ミドル級王者カシアス内藤と、彼の夢に関わる人々の力強くも儚い物語。熱いタイトルが秀逸すぎの、沢木耕太郎による私ノンフィクション作品。

    カシアス内藤の内面から発せられる言葉の数々には、正直心打たれます。その分、最終話に向かって徐々に崩壊していくそれぞれの想いと繋がりは、読んでいて辛い。自分の生きかたに躓きかけたとき、再読すべき本のひとつだと僕は思います。

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    2009年10月04日
  • 一瞬の夏(下)

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    ボクサー「カシアス内藤」こと内藤純一と、そのトレーナー、そして彼らに夢を見る作家とカメラマン。彼らの夢である世界王者はすぐ目の前にあるが、運命と偶然が絡み合う。

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    2009年10月04日
  • 一瞬の夏(上)

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    ボクサー「カシアス内藤」こと内藤純一と、そのトレーナー、そして彼らに夢を見る作家とカメラマン。彼らの夢である世界王者は手に入れられるのか。秀逸な作品。

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    2009年10月04日
  • 一瞬の夏(上)

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    スポーツノンフィクションの中でも傑作中の傑作と思われる。なによりもココまで取材対象の懐にはいれる沢木さんがすばらしいです。
    主人公であるかカシアス内藤氏の写真集が発売になりました。

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    2009年10月07日
  • 深夜特急2―マレー半島・シンガポール―(新潮文庫)【増補新版】

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    まさに一期一会の旅。

    この本でいちばん心に残るのは、ふらっと立ち寄った場所で出会う人たちとの交流だ。
    商売目的で近づいてくる者もいれば、親切心から食事を奢り、一緒に宿を探し、駅まで見送ってくれる人もいる。現地の子どもたちと無邪気に遊び、ときには連れ込み宿の住人たちと深く打ち解ける。

    そうして言葉を交わす中で、その街の輪郭が浮かび上がり、同時に自身の旅を見つめ直す。出会った人たちと二度と会うことはないかもしれない。それでも、その一瞬を確かに分かち合っている。

    放浪の旅の醍醐味は、「どこへ行くか」ではなく、「誰と出会い、どんな時間を過ごすか」にあるのだと教えられた気がした。

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    2026年03月20日
  • 深夜特急5―トルコ・ギリシャ・地中海―(新潮文庫)【増補新版】

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    旅はいよいよ壮年期に入り、心が浮き立つことの少なくなった主人公。
    熊をけしかけられたり、見ず知らずの人からホームパーティーに誘われたりと読んでいるこちらは相変わらず面白いのですが、確かに小説にも最初の頃に感じた旅への情熱が感じられなくなってきています。
    しかしながら、楽しい一冊です。次が最後になります。

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    2026年03月17日
  • 深夜特急6―南ヨーロッパ・ロンドン―(新潮文庫)【増補新版】

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    『深夜特急』4くらいまでは、こんな旅できないなと思いながら半分憧れつつ読んだけど、5~6は深夜特急をなぞるように旅するのも楽しそうだなという気になってきた。ともかく旅するには体力が必要だ…と感想は現実的な着地。

    ずっと分からなかった、旅そのものが目的の旅ってあり得るんだろうか…という疑問に少し答えが見えてきたような気分。

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    2026年03月15日
  • 深夜特急5―トルコ・ギリシャ・地中海―(新潮文庫)【増補新版】

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    ネタバレ

    (第14章)パルテノン神殿に対して「観光地として生き永らえている」と印象を持つ感覚は少し分かるような気がした。

    旅に好奇心や新鮮さ、刺激を感じなくなってくることを「旅の壮年期・老年期」と人生になぞらえていて、ますます旅を魅力に感じる。

    「旅は私に二つのものを与えてくれたような気がする。ひとつは、自分はどのような状況でも生き抜いていけるのだという自信であり、もうひとつは、それとは裏腹の、危険に対する鈍感さのようなものである。(中略)「自信」が「鈍感さ」を生んだのだ。私は自分の命に対して次第に無関心になりつつあるのを感じていた。」

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    2026年03月15日
  • 深夜特急4―シルクロード―(新潮文庫)【増補新版】

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    ネタバレ

    イランは行ってみたい国のひとつ(シーラーズのピンクモスクを見てみたいという程度の動機だけど)

    深夜特急は、旅をするとはどういうことか、を考えさせてくれる。4巻目の対談(文化人類学者 今福龍太氏と)では特にそうで、

    「留まることと移動することについて」
    「世界には2種類の場所がある。放っておいても何かが起こる場所と、自分からアクションしないと物事が動かない場所」
    「それを知って何かが起こる場所へ出向くのか、それとも行った先が結果的にそうなのか」

    それから、言葉で理解することの限界について知りながらも、言葉で理解できることもあると希望を捨てない…というフィールドワークやインタビューについての

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    2026年03月15日
  • 深夜特急3―インド・ネパール―(新潮文庫)【増補新版】

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    ネタバレ

    バックパッカーのバイブル『深夜特急』3巻目。

    こんな状況だったらきっとそう感じるだろう、と共感できそうなこと(とはいえ誰でも実体験が可能ではないこと)を豊かに表現していておもしろい!情景が浮かんでワクワク、ドキドキする。

    旅先で人と出会い、そのたびにぐるぐる色んな感情を感じる豊かさと、自分は旅人であるということへの寂しさ、孤独感のようなものを感じながら読んだ。

    このシリーズは最後の対談とエッセイで満足感がさらに上がる。

    「好奇心が摩耗しているのに外国旅行をしなくてはならないというのはほんとに切ないことですね」
    「旅がすさんできた」
    こんな表現が分かるような旅をしたことはないけど、ああそ

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    2026年03月15日
  • 危機の宰相

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    ネタバレ

    『凍』を読んでから改めて著者の作品に興味を持ち始めたので、購読。戦後の宰相やその周りの政策当局者が何を考え、どう行動したか。下村恭民(下村治の息子)による解説で強調されているが、本書の中では当時の政策当局者が経済理論に強い関心を持ち、この取組みの中から「所得倍増」等のキーフレーズが誕生したことが示されている。復興期に於ける米国との関係維持だけでなく、その先にどう成長を実現していくか、まさに一寸先が見えない状況に於いて、引くべきレバーは設備投資費の増加なのか等、マクロな視点で経済を捉え、議論していた過程が印象的であった。当時に比べて現在は、成長が長らく停滞し、それ故にわかりやすい1つのスローガン

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    2026年03月07日
  • 深夜特急4―シルクロード―(新潮文庫)【増補新版】

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    2025年12冊目『深夜特急4 シルクロード』
    前作の3を読んでから、だいぶ時間がかかってしまった。自分があまり知らない土地のことということもあり、読んでると一緒になって疲れてくる。
    でも自分にはできないことをやってる人の話はやっぱり面白い。特に笑ったのはバスのチキン・レース。命懸けすぎる。

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    2026年03月03日
  • テロルの決算

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    ネタバレ

    右派であるとか左派であるとかは関係なく、大声で人を恫喝する人や暴力で言うことを聞かせようとする人が苦手です。
    そういう人の話を聞くのもちょっと無理。
    なので、テロリストのノンフィクションというのは、わたしには少しハードルが高いものでした。

    それでも、レッテルを貼って知った気になってはいけないと自分を鼓舞して読みました。
    読んでよかった。

    殺された浅沼稲次郎も殺した山口二矢も、損得で行動する人ではありませんでした。
    なんとなく流されるということのない二人は、どちらも人付き合いが不器用です。
    ある意味、信念に基づいて行動する、聞く耳持たない人の方が始末に負えないのかもしれません。
    浅沼は年の功

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    2026年02月24日
  • 暦のしずく

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    講釈師 馬場文耕が何故罪人となったか
    という話
    江戸時代に生きる武士や町人、百姓の
    人情や暮らしぶりがわかる
    いつの間にか文耕ファンになっている

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    2026年02月24日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    日本を離れるにしても、少しずつ、可能なかぎり陸地をつたい、この地球の大きさを知覚するための手がかりのようなものを得たいと思ったのだ。

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    2026年02月11日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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     2年前くらいに職場の方からおすすめされた紀行小説。読んでみると確かに楽しく、自分が海外の見知らぬところで旅をしている気分になれる一冊です。このまま、このシリーズを読んでいこうと思います。

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    2026年02月08日
  • 一瞬の夏(下)

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    一瞬の夏 後編
     東洋タイトル戦を実現するための情熱を描いた、カシアス内藤を含む関係者の葛藤である。元東洋チャンピオンから4年以上のブランクがあり体力的にも年齢的ににも下降しているのにモチベーションを上げての挑戦は並大抵のことではないはずだ。
     結果、最後の最後で思わぬ結末が待っているのだが、生まれてくる子供のためにも、勝ってチャンピオンになるよりも負けて違う道を歩んだほうが正解であったと納得させられるフィナーレとなった。何が幸せなのか考えさせられる作品である。

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    2026年01月26日
  • 深夜特急2―マレー半島・シンガポール―(新潮文庫)【増補新版】

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    安定の面白さ。バンコクからシンガポールへ。香港と比較して刺激が足りなかった様子は、読んでいても感じる。著者は人との縁に恵まれているのか、何か引き寄せるものがあるのか…。自分が同じ立場に置かれた場合、こんな風に人と繋がれるとは思えないから、尊敬する。やはり、読んでいるとどこかに旅立ちたくなってくる。

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    2026年01月24日
  • 深夜特急3―インド・ネパール―(新潮文庫)【増補新版】

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    とにかくインドに行きたくなる!インドの明るさやそれに対比した暗さをまるでその場にいるかのように味あわせてくれる一冊。1.2巻もよいけれど、これまでの話とは少し違った世界を知れる本でした。

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    2026年01月22日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    なんて自由気ままな旅なんだろう。
    目的地も日数も決めず、行く先々の街に溶け込み、現地の人たちと触れ合い、現地の食事やイベントを楽しみ、時にボーっと海を眺めて過ごしたり、時にカジノに熱狂し、気が済んだら次の街へ向かう。
    本作を読んでいると、自分もこういう気ままな旅がしてみたいと思った。豪華なホテルや高級レストランに行かなくても、世界遺産や有名な観光地に行かなくても、旅はいくらでも楽しめるんだな。
    本作はまだ香港とマカオに立ち寄ったところで、長い旅の始まりに過ぎない。これからどんな出会いがあり、どんな景色を見せてくれるのか。一緒に旅をしている気分で読んでいきたい。

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    2026年01月21日