沢木耕太郎のレビュー一覧

  • 作家との遭遇(新潮文庫)

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    いつもながら、沢木さんはズルい。
    この本を読むだけでも
    人それぞれ何かしらと並行しているのに
    読んだ後にはこの本にある著者の
    何某かの本を探す運命に駆られる

    沢木耕太郎に出会い
    深夜特急を次世代に渡してなお 自身がこれほどまで沢木耕太郎に翻弄されるとは
    毒な良薬
    この意味が理解できたら
    貴方も立派な沢木耕太郎中毒

    広がる世界を遡るもよし
    この後に馳せるもよし

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    2023年10月23日
  • 春に散る(下)

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     上巻の最後、老齢の4人は才能を秘めた若者・黒木と出逢いました。下巻は、この黒木が4人からボクシング指導を仰ぐ場面から始まり、物語の展開スピードが増していきます。

     「孤独」「陰」のイメージの上巻、下巻は「陽」の印象が強まり、ゆっくり流れていた4人の共同生活は、次第に活力がみなぎり、変化していきます。
     自分たちの経験と技を黒木に伝えようと指導に注力していく様は、新たな目標をもった人間の潜在的なパワー、伝える熱意の凄みさえ感じます。
     まるで、自分たちが果たせなかった夢を追い求めるように‥。

     不動産屋の佳菜子は、陰ながら重要な役割を果たしていますが、彼女の過去等少々盛り過ぎ感が‥。
     ボ

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    2023年10月07日
  • 春に散る(上)

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     主人公は、かつてボクシングで将来を嘱望されるも、不公平な判定負けを契機に渡米した広岡仁一。米国で再起を目指すも叶わず、ホテル経営で成功し40年が過ぎていました。病を抱えながら、ふと唐突に帰国するところから物語は始まります。

     ここから広岡は、自分の目的も判らないまま、記憶を辿り過去をなぞり、導かれるように動きます。かつて試合をした後楽園ホール、ジム、更に四天王と呼ばれた仲間たちを訪ねて‥。

     上巻は、このようにボクシング場面がほとんどなく、沢木さんが得意とする放浪の旅に近い旅情を誘う描写が多く、情景が目に浮かぶようです。
     また、登場人物の描き分けが素晴らしく、それぞれ個性的で人間臭さが

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    2023年10月05日
  • テロルの決算

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    もともとノンフィクションは好きだが、文章が上手く、緻密で広い関係者からのヒアリングに基づきストーリーが作られた秀作。戦後に個人主義が進み、今は人間関係が薄い時代になっているが、まだまだ人間の濃さが残っていたのを感じる。

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    2023年09月23日
  • 旅の窓

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    文章がとにかく美しい。
    写真もポストカードのよう。
    写真一枚からあそこまでのストーリーを紡ぎ出せるのが凄い。
    人を観察する視線がちょっと気障で、その感じが大好きです。

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    2023年09月14日
  • 春に散る(下)

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    ネタバレ

    映画は未見も、キャストがチラつきながら読んだ。キャストの違和感は半端なかったが、ボクシング描写もほどほどで重くなく良かった。長編だがスラスラと読みやすかったが、内容が薄いのか?あまり記憶に残らず、ラストもちょっと安直か。でも面白かったよ。

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    2023年09月05日
  • 春に散る(下)

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    4人の元ボクサーが翔吾に自分の必殺技を伝授し世界チャンピオン目指して育てていく姿に感動した。ボクシングの試合の描写がリアルで目に浮かんで来る。

    心に残った言葉
    ・真拳ジムのなくなった会長は、なぜボクサーがトレーニングをするのか、それはリングの上で相手より自由になるためだ、と常に言っていた。
    ・そう、料理もアイロンかけも、ボクシングのトレーニングと同じだ。家事が難なくできれば、日常というリングで自由に振る舞えるようになる。
    ・自分はまともにやらなかったが、勉強というやつも同じなんだろう。家で勉強しておけば、教室で自由に振る舞えるようになる。何でもそうだ。トレーニングというやつは、そこで輝きたい

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    2023年08月04日
  • 春に散る(上)

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    かつて同じボクシングジムで四天王と呼ばれた4人の元ボクサーが40年ぶりに再会して一つの家で共同生活を始めるところが面白い。元ボクサー4人の絆がひしひしと伝わって来る。これからの展開が気になって下巻を読むのが楽しみになった。

    心に残った言葉
    ・本物のボクサーは、ボクサーであることをやめても、元ボクサーとしてしか生きていけない。
    ・老いをどのように生きたらいいのか。つまりどのように死んだらいいのか。たぶんそれはどのように人生のケリをつけたらいいのかということにつながるものなのだろう。

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    2023年08月04日
  • 春に散る(下)

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    上巻での広岡仁一と黒木翔吾とのボクシングの師弟関係と熱い仲間達とのチャンピオンを目指す共同生活と支え合い。
    みずみずしい文体、情景を思い浮かばせる表現、登場人物のキャラクターが素晴らしい!
    後書きの作者の広岡の生き方、在り方についての描写にも愛を感じた。

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    2023年06月21日
  • 敗れざる者たち

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    当時まだ若いはずの著者の円熟みが凄まじい。取材対象にここまでコミットできる/させてもらえるのかと驚く。

    動きの激しい場面においても、盛りを過ぎた、「いつか」を逸してしまったアスリートの機微がひしひしと伝わってくる。ルポルタージュの客観性を保ちながら小説の没入感を味わえる稀有な著作だった。

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    2023年06月21日
  • 春に散る(上)

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    ネタバレ

    NHKラジオドラマを聴いて面白かったし、映画化もされると知って読んでみた。ルポルタージュの旗手とも言える著者であるが最近は小説も出版しておりKHKラジオでドラマ化もされている。本作は著者の得意分野であるボクシングが主題であるが、これまでのルポでチャンピオンになれなかったボクサーの晩年の凋落が我慢ならなかったも知れない、元ボクサーのシェアハウスを作って老後を安らかに過ごして欲しいと言う著者の夢を小説にしたような作品、ラジオで先に聴いているので結末は題名のとおりなってしまうが、文はスムーズで大変読みやすい。

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    2023年06月18日
  • 春に散る(上)

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    かつてボクシングでチャンピオンを夢見たボクサ広岡仁一が主人公である。不公平な判定で負けた後アメリカへ渡り、40年ぶりに帰国した元ボクサー・広岡仁一は、かつてともにジムで世界を目指した仲間達を訪ねていく。上下巻に分かれ、上巻では下巻への盛り上がりを作る大事な役割をなす。

    沢木耕太郎さんの小説は初めて読んだが、みずみずしい文体と情景を思い浮かべる構成、人間臭い登場人物。全てに感服した。やはり作家や小説との出会いは一期一会!

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    2023年06月17日
  • 作家との遭遇(新潮文庫)

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    稀代のエッセイスト、沢木耕太郎が著名作家との遭遇、というよりも作家評を纏めたものである。とは言え、私は沢木耕太郎や列挙された作家達をほとんど触れてこなかったので、作家紹介本として読み進めた。

    私は沢木耕太郎の見識の深さと広さ、そして作家に対する真摯で純粋な姿勢に夢中にさせられた。紹介された作家に心惹かれたのはもちろんだが、それよりも評者に興味が湧いてしまったのである。これは本書が読者に提供しようとしたものとは異なるかもしれない。しかし、それほど沢木耕太郎自身に惚れてしまったのである。

    これは著者のエッセイをさらに読まなければと思い、私は書店に駆け込んだ。『深夜特急』を探したが見つからず、諦

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    2023年05月28日
  • 天路の旅人 無料お試し版

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    旅の感情

    旅の始まりからの感情を読んでみたい

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    2023年01月14日
  • 一瞬の夏(上)

    購入済み

    さすがの沢木さん

    沢木耕太郎氏のファンに、改めてなった作品でした。

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    2023年01月12日
  • 春に散る(下)

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    命の尊さを身を持って知る。
    夢のように過ぎ去った日々を慈しみ
    これからの貴重な時間に、思いを馳せる。
    挫折や苦悩を味わった、元プロボクサー同士が
    互いに尊重し合う姿に胸が熱くなった。

    マイアミからキーウェストを走るルート1。
    主人公とタクシー運転手との会話が印象に残った。
    映画の公開が楽しみ。


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    2023年01月04日
  • おたふく 山本周五郎名品館I

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    【あだこ】
    山本周五郎作品の一位が塗り変わった。
    あだこ。
    人は不幸や苦しみからしか学べないというけれど、ここまでの人柄になるまでにはどれ程の事があったのか。
    誠実に仕事をする。
    誠意を持って人と接する。
    日々の中で出来るようでつい疎かになってしまう時、怠けてしまいそうになった時、あだこを思い出したいと思ってしまう。
    荒れた庭の草むらの中からひょっこり立ち上がったあだこを思うと涙が出てしまう。
    福の神。あだこは福の神だ。

    どれも後味の良い爽快な物語だけれどコレは刺さった。
    山本周五郎を知って本当に良かったと思う作品だった。

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    2022年12月02日
  • オリンピア ナチスの森で

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    「沢木耕太郎」がベルリンオリンピックを描いたノンフィクション作品『オリンピア―ナチスの森で』を読みました。

    「沢木耕太郎」作品って、一冊読むと、また違う作品を読みたくなる魅力がありますね。

    ということで、『「愛」という言葉を口にできなかった二人のために』、『旅する力―深夜特急ノート』に続いて「沢木耕太郎」作品です。

    -----story-------------
    1936年夏、ナチス政権下のベルリンで第11回オリンピックが開催された。
    「ヒトラー」が開会を宣言し、ナチスがその威信を賭けて演出した。
    その大会を撮影し、記録映画の傑作『オリンピア』二部作を生み出した天才「レニ・リーフェンシュ

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    2022年11月23日
  • 飛び立つ季節―旅のつばくろ― 電子オリジナル版 無料お試し版

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    懐かしい

    新幹線移動中によく車内で読んでいたトランヴェールの収録話、この一冊にまとめられています。著者さんによる感性と細やかな文章力のレベルが高く、かつ旅のお供にぴったりの内容もあったりするので、とても印象に残るものばかりです。

    #ほのぼの

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    2022年10月04日
  • 深夜特急6―南ヨーロッパ・ロンドン―(新潮文庫)【増補新版】

    購入済み

    旅行記の最高傑作

    現代と状況は違うものの、そんなギャップは全く感じられない。
    文章も頭の中にスラスラ入っていき旅行記としては最高傑作だと思う。
    何度でも読み返したい秀作である。

    #ドキドキハラハラ #癒やされる #感動する

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    2022年07月11日