沢木耕太郎のレビュー一覧
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沢木耕太郎(1947年~)は、ノンフィクション作家、エッセイスト、小説家、写真家。著者が、1974~75年に香港からロンドンまでを旅した記録『深夜特急』(発表は1986~1992年)は、当時のバッグパッカーのバイブル的存在としてあまりにも有名。1979年 『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、1985年 『バーボン・ストリート』で講談社エッセイ賞、2003年菊池寛賞、2006年 『凍』で講談社ノンフィクション賞を受賞。
本書は、JR東日本の車内誌「トランヴェール」の連載(現在も継続中)をまとめて書籍化したもので、2020年4月の『旅のつばくろ』(41篇を収録)に続く2冊目(35篇)。
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【春に散る】
2020年2月に文庫本で発売された著書を、ある知り合いからお薦めいただき読み始めました。
人生を豊かに生きるための心構えのようなものを教えていただいた感覚が残る小説でした。
かつてはボクシングの頂点を目指した4人の仲間が、それぞれの人生を歩みながら40年ぶりにまた共同生活を送ることになるのですが、そこにはそれぞれの役割だったり、お互いを思い遣る言葉遣いや振舞いがとても心温まるものです。
『俺は今、生きているか?』
『果たせなかった夢をふたたび手に』
単なる人生の終盤を迎えた男たちの物語ではなく、今をどう生きることに意味があるのかを問いかけられた気持ちになる著書でした。
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【春に散る】
2020年2月に文庫本で発売された著書を、ある知り合いからお薦めいただき読み始めました。
人生を豊かに生きるための心構えのようなものを教えていただいた感覚が残る小説でした。
かつてはボクシングの頂点を目指した4人の仲間が、それぞれの人生を歩みながら40年ぶりにまた共同生活を送ることになるのですが、そこにはそれぞれの役割だったり、お互いを思い遣る言葉遣いや振舞いがとても心温まるものです。
『俺は今、生きているか?』
『果たせなかった夢をふたたび手に』
単なる人生の終盤を迎えた男たちの物語ではなく、今をどう生きることに意味があるのかを問いかけられた気持ちになる著書でした。
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国民的作家山本周五郎の珠玉の短編集。選者はあの沢木耕太郎。これが面白くないはずがない。様々なテーマ、舞台。山修の守備範囲の広さには驚かされる。
直木賞ほか文学賞を全て辞退したという山本周五郎。没後50年が過ぎても今でも多くの作品を簡単に入手することごできる。作品数から言えば司馬遼太郎と並ぶ国民的な作家であろう。
「ちいさこべ」「法師川八景」「よじょう」「榎物語」「裏の木戸はあいている」「こんち午の日」「橋の下」「ひとでなし」「若き日の摂津守」
本書は、沢木耕太郎が4巻に9作品ずつ合計で36編の短編小説を選んだもの。さすがにいずれもレベルが高い。映像化するなら「ちいさこべ」が良くまとめられ -
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名人は名人を知る。紀行文、ノンフィクション作家が選ぶ文豪山本周五郎の珠玉の短編小説。
本シリーズはあの沢木耕太郎の選んだ山本周五郎の短編小説。
沢木は全集で全38巻、300編の小説から名作と呼ぶにふさわしい36編を選び4巻の名品館にまとめている。
本書はその第1巻。あだこ、晩秋、おたふく、菊千代抄、その木戸を通って、ちゃん、松の花、おさん、雨上がる。の9編。
半分ぐらいは一度は読んだことのあるものだったが、映画になった雨上がるを除き詳し筋は忘れてしまっていた。今回あらためて読み、新たな発見と感動が多数。
山本周五郎の描く女性。そして貧しくとも懸命に生きる市井の人々。人それぞれの哀しみを -
ネタバレ 購入済み
当時の風景が動画を通じて
YouTubeに実際の動画があり、当時の風景が鮮明に伝わってくる。
読む時期としては45歳の私にはちょうど良かった。良い意味で人生に少し影響を及ぼしてしまうような作品でした。 -
購入済み
訪れる場所は東北や北陸、関東などのエリアがメインとなっている。
特にこれといったトピックがあるわけではないが、ストーリー運びの巧みさと文章の上手さに引き込まれてしまう。 -
購入済み
あだこ、おたふく……山本周五郎を、全て読んだワケではないですが
山本周五郎作品の中では、一番好きな短編でした
爺さんの持ってた本を読んだのは、はるか昔でしたが今読むと読めない漢字もあって
前後関係で「ああ、そう読むのか!」などと、昔は普通に読んでた気がするので
最近の小説に慣れすぎて「忘れてるんだなあ?」……と、変な感慨がありました -
Posted by ブクログ
ネタバレ敗戦から5年後の1950年に発表された作品。
母を愛おしく思い大切にする父。母は病弱で早くに他界するが、父の深い愛に育てられた娘。その純粋な娘が自分を大切にしてくれる良人に恵まれる。とても幸せな日々が続くと思われたが。。。
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純粋な娘の心は良人の不貞行為で無残にも裏切られる。良人は即座に謝るも娘の心はずたずたに傷つき、動揺し、発狂寸前まで行ってしまう。
そんな娘を見かねた父は、病床から意外な事実を娘に打ち明ける。
良人の不貞行為は実は父自身の不貞行為であり、父の恥を隠すために良人が罪をかぶってくれていたんだ、と。
だから女中の中のお腹の中の子は、実は良