沢木耕太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ長女が次女にプレゼントした本をちょいと拝借した。
南沢奈央さんがラジオで紹介していた本だという。
沢木耕太郎さんと言ったら、私の世代にとっては、バックパッカーのバイブルともいうべき「深夜特急」の著者。イメージは大沢たかおさん。
スマホの写真ではない。重たいカメラで撮った写真とエッセイ。「世界にはつまらない場所などない。」と語る沢木さんはカメラで、文化を歴史を自然をそして人の内面を切り取る。ひとつひとつの写真とエッセイに慈しみを感じる。
お気に入りはいくつもあるけど、「真剣勝負」かな。ひとりの女子学生が、老人から何かをレクチャーを受けている光景。彼がホノルルに滞在していた1ヵ月半の間、朝の9時から午後の1時まで、一切のブレークも入れずに繰り広げられていたというのだ。
ニューヨーク郊外の小さな駅で、覆い被さるように熱心に本を読んでいる女の子の姿もいい。
スマホしかしらないんだろうな。カンボジアの子どもが、一眼レフカメラをみて、「それなあに?」という表情をしている。カンボジアもスマホ天国なんだね。
旅の話を読みながら一番行きたくなったのはエストニア。タリンは中世の雰囲気漂う町らしい。
読んでよかった!
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Posted by ブクログ
アジアを抜けヨーロッパに入り、日本のような近代化した土地になり、絵が想像しやすくなった一方、インドや香港などで感じたような「非常識感」は薄れていった。作者も、そういった非常識な刺激がなくなった分、考え事をしたり、内省している時間が増えたようだ。
イスタンブールは久しぶりに作者が気に入った土地だったようで、読んでて心地良かった。もっと長い期間滞在すればいいのに!と思ってしまった(笑)
アジアではヒッピー達からお金を巻き上げようという人たちが多かったけど、ヨーロッパに近づくにつれヒッピー達に対して純粋に好奇心をあらわにして近づいてくる人が増えた気がする。物質的に豊かになっているからだろうか?もちろん後者の方が安心だけど、前者も前者で読んでいる分には刺激的で面白かったので、名残惜しい気持ちもする。
めちゃくちゃハマっている深夜特急シリーズ、ついに次は最終巻。読み終わりたくないなー -
Posted by ブクログ
前巻のインドはとにかく絵が強烈だったが、今巻は作者の心情の揺れ動きにスポットが当たっている気がした。
旅慣れ、あるいは旅疲れもあるのか、途中「人の親切がわずらわしい」とまで言い出してしまって、”おやおや”と言う気持ちで読み進めた。なんだか、先へ先へととにかく進んで、とにかく値切って...と、”もう少しその町を楽しんで!”と切ない気もしたけども、これが長旅を続けるヒッピーのリアルということなのか...
好奇心が摩耗してきて、それでも旅からは抜け出したくない、そんな心のカオスが伝わってきた。
ラマダンのバスの中で、みんなが「勧めあいっこ」して食べ物を18時より前に食べるきっかけを作ろうとしてるところが、ちょっと可愛くて一番印象に残った! -
Posted by ブクログ
ネタバレ有名な観光地や観光スポットを巡るわけではなく、自分の直感や旅で出会った人から情報をもとに訪れる地を決めていく。当然失敗することもあるし、思いがけない経験をすることもある。
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旅の目的が単に「行く」ことだけになってしまっているのではないかということです。大事なのは、「行く」過程で、何を「感じ」られたかということであるはずだからです。目的地に着くことよりも、そこに吹いている風を、流れている水を、降り注いでいる光を、そして行き交う人をどのように感受できたかということの方がはるかに重要なのです。
6巻 p275より
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6巻の最後に書かれていた文章。これが全てだと思う。この本を読んだことで、普段歩いている街の景色が変わった気がする。 何でもかんでも値段が高いもの=良いもの・良い体験が出来るわけではない。それよりも大事なことは、人との出会いだったり、自分なりに気持ちの良いものを感じとる力があれば、旅を豊かにすることが出来ると。
自分が若い時に読んでいたら、自分はどのような人生を歩んでいたのだろう。