沢木耕太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
インドでの列車移動の過酷さ、カースト制度の根強さ、死の扱い方などカルチャーショックを感じる内容が多く引き込まれた。
また旅先で病気になり体がきつくなったときの描写もハラハラした。
後書きで、
だんだん肉体的な疲労がたまってくると人を拒絶するようになって、その果てに、人に対しても自分に対しても無関心になって、どうでもいいじゃないか、例え死んでもかまわないじゃないか、と思うようになってしまう。
そう思っていても、肉体的疲労が癒されると前へ進もうと思える。
と書いてあって、なるほどそうかもと思った。海外に長くいると日本のカレーや醤油ラーメンが恋しくなる、というのはすごく共感した。 -
Posted by ブクログ
スポーツ界にあって優秀な成績を残しながらあと一歩突出できず満開の花を咲かす事ができなかった人々がいる。何故なのか?
著者は彼等を「敗れざる者たち」と呼びその対岸に大輪の花を咲かせたヒーロー、長嶋茂雄さんをおいて両者違いを見ているのだと思う。
ボクサーのカシアス内藤をはじめとして6人の敗れざる者たちの苦闘が著者によって語られる。
その中でマラソンランナー円谷幸吉を描いた「長距離ランナーの遺書」は胸に沁みる。
実際に彼が走る姿を見、自死の知らせをオンタイムで知った身だからという事もある。
しかし彼が生きた当時の生真面目にあらねばならないという考え、日の丸や応援者の期待に背いてはいけないという命懸け