沢木耕太郎のレビュー一覧
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ボクシング+人生の生き様の物語。
ベタベタのストーリかと思いきや、静かなそして心に残るストーリ展開でした。
でもやっぱり最後は目頭熱くなりました。
上巻では、
ボクシングの世界チャンプを目指し、挫折した広岡。
心臓発作の爆弾を抱えたまま40年ぶりに日本に帰国。
この広岡の今の生活ぶりがこの時点ではよく分かりません。
自分が所属してたジムを訪ねるとともに、当時の仲間3人と会いに行きます。
藤原、佐瀬、星。
それぞれのボクサー人生の後の生活が悲しく、寂しい。
みな、60代ということだと思います。
それぞれが、寂しい人生を送っています。
でも、現実はそうなんでしょうね。
そんな仲間たちに、 -
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【宝暦八年、日本の芸能史においてただ一人、死刑に処せられた人物、その名は馬場文耕。かつての士分を捨て、貧乏長屋に住まい、軍記物を講釈し― その生涯のほとんどが謎に包まれた男を、豪胆な想像力と端正な文章で、誰をも魅了する主人公として鮮やかに描き出す】・・・帯説明より
とあるように江戸中期に実在した講釈師、馬場文耕の話だ。
今も講談はひそかなブームだが、その昔、娯楽の少なかった江戸時代でも多くの人たちを楽しませたようだ。
はじめは古くからある軍記物を語っていた分耕だが、人に頼まれたりやむなき事情で、廓の話や、市井の人々の話をたまにすると、人々の食いつきの違いに気づく。
そして聞き手にとって、身 -
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☆☆☆2025年8月☆☆☆
1945年8月。日本の敗戦。
西川一三はこれで密偵としての任務を失ったことになった。
しかし、西川の未知への情熱。まだ見ぬ土地への好奇心は衰えることがなかった。西川はチベットのさらに向こう、ミャンマーやインドへも足を向ける。ヒマラヤを数度往復するその体力とサバイバル能力は恐るべし。
いくつか、心に残った部分を抜粋する。
P32
しかし、西川の心はむしろ奮い立っていた。托鉢をして、一日に得られるに二椀分のツァンパとお茶だけで命をつない、野宿をしながらインドに向かうというこの新しい旅の在り方が、自分を鍛えてくれるように思えたからだ。
P62
確かに密偵の西川一三 -
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作者が若い頃訪れた時は津軽のお国訛りが全く理解できなかったのに、今回の旅では…。理由は沢木さんの方言の理解度が高まったのではなく、方言が標準語に近づいてきたからでちょっと残念そう。私も京都の町なかで「もっと京都弁がききたい」って思ってしまう。それは旅する者のわがままだろうか。
数ヶ月前にたまたま著者の代表作「深夜特急」に触れる機会があり沢木耕太郎を知った。
私にとっては深夜特急の装丁がちょっとワイルドすぎて手に取ることすら敬遠していたけど、読んでみると心やさしい旅人の旅の話を聞かせてもらっているみたいだった。旅のつばくろは国内の旅だし深夜特急より大分後から書かれたものなので年齢的にも親しみが -
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沢木耕太郎『天路の旅人 下』新潮文庫。
第二次世界大戦末期に敵国の中国大陸奥地まで密偵として潜入した日本人、西川一三の8年間の軌跡に迫るノンフィクション。
下巻を読み進めば、著者の沢木耕太郎の言うところの極めて稀有な旅人の姿が浮かび上がってくる。
密偵というのは資金集めの口実に過ぎず、あくまでも西川一三の未知なる地への探究心こそが苛酷な旅の理由だったのではないだろうか。何しろ、8年間の潜入で日本に情報を送ったという描写は一度しか無い。
あの時代に現地人に成りすまし、辺境の地を漂うことは容易ではなかったことだろう。
3年掛けて中国北部からチベットへと辿り着いた西川一三は、インドへ向かい -
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沢木耕太郎『天路の旅人 上』新潮文庫。
第二次世界大戦末期に敵国の中国大陸奥地まで密偵として潜入した日本人、西川一三の8年間の軌跡に迫るノンフィクション。
著者の沢木耕太郎は東京から冬の盛岡へと向かう。本作のテーマとなる人物である西川一三本人にインタビューすることが目的であった。定期的に酒を酌み交わしながら、インタビューを続ける沢木であったが、やがてその交流が途絶えてしまう。西川の軌跡をノンフィクションに仕立る道を模索するうちに時は過ぎ、ある日、西川の訃報を目にする。
まさか盛岡に、このような凄い人物が暮らしていたということを知らずに驚いた。また、中公文庫から全3巻に及ぶ『秘境西域八年の -
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さすがは紀行文の名手
さすがは紀行文の名手 深夜特急の作者だけのことはある。なんでもない旅の一場面一場面の描写が、しみじみと心に染みてくる。優れた紀行文を読むとそこへゆきたくなるとよく言われるが、行った気になる という雑誌のオーナーのJRにとっては副作用もあるのではないと思ってしまう。スッキリとした表紙絵も良い。