沢木耕太郎のレビュー一覧

  • 春に散る(上)

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    簡単なあらすじは、元ボクサーの中年男性が、くすぶってる若いボクサーに出会い、自分の夢を託しボクシングを教え、世界一を目指すという物語。

    ちょうど読み始めた際に、映画化が決まり、役柄が僕の好きな佐藤浩一と横浜流星ということを知ったので、頭の中では2人が演じてました。

    中年になっても、何か満たされないものがあり、もがき続ける佐藤浩一演じる広岡に感情移入してしまい、何回か泣けました。オススメの小説です。(上下巻あります)

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    2025年03月04日
  • 敗れざる者たち

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    スポーツを見ることはなぜ面白いのか。
    残酷なようだが、そこにアスリートの命がけを見、それをショーとして外野で楽しみ、時には自分の不可能性を彼らの可能性に託すことで現実によりもたらされるストレスを発散したいという願望があるのではないか。

    この本においては、その命がけのショーにおいて、まさに自分の人生を賭けて、アスリート的な栄光は掴めずとも、その日陰の中で足掻いて足掻いて、足掻き続ける者達の姿が描かれる。
    我々にとってはショーの脇役としても、演者にしては人生そのものである。
    スポーツの、勝ち負けが生じる戦いの残酷さ、諦めないことへの賛美というよりは、悲哀とでも言うべきか、儚く寂しく、されど美しく感じるものを読んでいて感じたところである。

    昔の試合や競走であるが、迫真さがあって、ものすごく読み応えがありました。

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    2025年02月26日
  • 天路の旅人 無料お試し版

    購入済み

    感動します

    私はこのお試し版で本編を読み母国へ辿り着こうとしていた主人公がたどり着いた答えを知った時にとても感動しましたとてもこの作品はおすすめです

    #感動する

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    2025年02月26日
  • 深夜特急4―シルクロード―(新潮文庫)【増補新版】

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    旅を続ける上での筆者の悩みがつづられていく回。
    これまで物乞いには一切の恵みも渡さなかったが、同じバスに乗ったヒッピーが自分も他の旅人に残り物をねだるほどお金がないのに、子供になけなしのお金を渡す姿をみて、筆者は自分の旅での目的を見失ってしまう。
    人の温かさが伝わってくるエピソードが多かった。

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    2025年02月18日
  • 敗れざる者たち

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    スポーツ界にあって優秀な成績を残しながらあと一歩突出できず満開の花を咲かす事ができなかった人々がいる。何故なのか?
    著者は彼等を「敗れざる者たち」と呼びその対岸に大輪の花を咲かせたヒーロー、長嶋茂雄さんをおいて両者違いを見ているのだと思う。
    ボクサーのカシアス内藤をはじめとして6人の敗れざる者たちの苦闘が著者によって語られる。
    その中でマラソンランナー円谷幸吉を描いた「長距離ランナーの遺書」は胸に沁みる。
    実際に彼が走る姿を見、自死の知らせをオンタイムで知った身だからという事もある。
    しかし彼が生きた当時の生真面目にあらねばならないという考え、日の丸や応援者の期待に背いてはいけないという命懸けとも言えるトップランナーの辛さが著者の筆でヒシヒシと伝わったからだろう。
    近年のオリンピック選手は大会に臨んで「楽しんできます」というような言葉をよく口にする。
    それはそのまま本心ではなく心の中には辛さも責任感も緊張もあるに違いない。
    けれどもそう口に出せることは彼等にとっては良いことに違いないと思う。
    もし世の中に円谷選手がそんな言葉を出すことをためらわない雰囲気があったなら彼と彼を取り巻く人々の人生は変わっていただろうな。

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    2025年01月24日
  • 旅のつばくろ(新潮文庫) 電子オリジナル版

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    JR東日本の車内誌の連載をまとめたもの。なので、北への旅に関するエピソードが中心。
    ふらりとその土地に行って、出会いを楽しむ。目的はあるようでない、そんな旅を疑似体験できた。
    深夜特急を寝食忘れて読んだ学生時代、世界に飛び出して行くことを教えてくれた沢木さんが、今度は日本の良さ、面白さを紹介してくれた良エッセイ。

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    2025年01月05日
  • 旅のつばくろ(新潮文庫) 電子オリジナル版

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    著者のはじめてのひとり旅は16歳の時の東北。歳も経験も重ね同じ土地を旅する。

    有名無名に関わらず、ひととの出会い、エピソードに心が暖まる。

    特に現地で偶然目にした人々の様子、何気ない会話に惹きつけられる。

    「失敗」の考え方にも共感できる。

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    2025年01月03日
  • 旅のつばくろ(新潮文庫) 電子オリジナル版

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    旅感を味わえるエッセイで気分よくさらりと読めた。自分が一番そうだよなぁ…と感じたのは、本文ではなく、文庫本あとがきとして書かれた「ただそれだけで」。なんとなく感じていることを平易な文章で書かれてるけど、沢木耕太郎さんの文章は素敵だ。

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    2025年01月03日
  • 深夜特急5―トルコ・ギリシャ・地中海―(新潮文庫)【増補新版】

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    旅を終えてからこの巻を書かれるまでに長い長い歳月を経たと知って、なるほど感動した。紀行文的要素よりも、抽象的・内省的表現が多くなっているのはそのせいか!素敵です。あとがき含めてとても良かった。

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    2024年12月31日
  • 旅の窓

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    沢木耕太郎さんの写真の撮りどころ、なんで撮ったかが知れる1冊。1枚の写真に対して想像力を働かせて物語を作っているのが面白い。
    一期一会を大事に毎日生きていきたいと思わせてくれました。

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    2024年12月28日
  • 深夜特急6―南ヨーロッパ・ロンドン―(新潮文庫)【増補新版】

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    ネタバレ

    5話では、もう旅に新たな発見は見出せないと陳鬱な空気も漂っていたが、イタリアに入って元気を取り戻した。イタリアの美味くて安い飯、親切で温かいけどいい加減な人柄、元画家の奥さんの人との出会い。1リラ2.5円という驚くべきレートと、何よりユーロじゃない!

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    2024年12月20日
  • 深夜特急5―トルコ・ギリシャ・地中海―(新潮文庫)【増補新版】

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    イランからトルコ、ギリシャに向かう。巻内にある地図では、トルコとイランに接しているのは「ソビエト連邦」今との違いを感じる。
    チャイが、少しずつ飲み方が変わり登場するので非常に飲みたくなる。

    何かが起こりそう起こらない。それはやはり私がこれまでとは違う土地へ来ていたからだ。
    インドを出てから主人公からは少しマンネリ感のようなものが漂い出した。

    ギリシャではコーヒーを飲む習慣が出てくる。茶の文化からコーヒー文化圏に来たことでアジアを抜けたと感じたシーンはよかった。

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    2024年12月14日
  • 深夜特急4―シルクロード―(新潮文庫)【増補新版】

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    いよいよデリーを出発し、パキスタン・アフガニスタン・イランへ向かう。テヘランにいる磯崎新(あの建築家の!)夫妻にご馳走になるため先を急ぐ。

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    2024年12月14日
  • 深夜特急4―シルクロード―(新潮文庫)【増補新版】

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    クレイジーなバス旅が熱かった。
    乗りたくはないけど…。
    値引き交渉について、恥ずかしいこと、はしたないこと、ではなくて、他者との濃密なコミュニケーションだと思えば、楽しめるのかもしれない。

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    2024年12月10日
  • 敗れざる者たち

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    優しさは成功の邪魔なのだろうか?
    それを捨てず世にいう栄光から遠ざかっても大切なものがあるならそれでいいのではないか?
    カシアス内藤や難波昭二郎の話を読んでいると思う。
    栄光に背を向けている本人のコアな部分を著者は見ている。

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    2025年01月14日
  • 深夜特急5―トルコ・ギリシャ・地中海―(新潮文庫)【増補新版】

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    あてのない放浪の旅の中で、数少ない目的地となったトルコ・ギリシャ編。これまでの旅が青年期なら、今回は壮年期に入り、旅人も内省的に変化しているように感じた。いずれにせよ、終わりの兆しを意識する旅路となった。

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    2024年10月10日
  • 心の窓

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    旅先でパチリと一枚。その一枚に著者の感想が添えられた一冊。世界の面白さや美しさ、想像が広がりワクワクする。『ヴェトナムの小林秀雄』『バリ島の稲田』『大英博物館前のスターバックス』…各国を旅した気分だ。

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    2024年09月17日
  • オリンピア1936 ナチスの森で(新潮文庫)

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    1936年、大戦前のベルリンオリンピックのドキュメンタリー。記録映画を作ったレニ・リーフェンシュタールへのインタビューに向かうところから始まる。
    各種目の詳細な描写、日本人選手の苦悩に満ちた心持ち。この大会では日本は非常に活躍した。私も知っている「暁月の超特急」吉岡隆徳や金メダリスト田島直人たち。一番印象的だったのは前畑ガンバレ!の前畑秀子。異常な期待によるプレッシャーに押し潰されそうになりながら掴んだ金メダル。ちょっとうるっときてしまった。彼らはこの後おこる大戦で戦死したり、寿命ですべて亡くなっている。それほど昔の話なのだ。
    しかし、そんな古い記録映画と位置付けられていたレニの撮った「オリンピア」は単なるブロマイドの映画でなく、レニの意志が反映した極上の「ブロマイド」だった。

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    2024年08月30日
  • 深夜特急6―南ヨーロッパ・ロンドン―(新潮文庫)【増補新版】

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    イタリア、モナコ、スペイン、ポルトガル、フランス、イギリス オーディブルにて

    6巻目も素晴らしかった
    20年近く前に読んだはずなのにまったく覚えておらず新鮮に読めた

    旅をした気分になれる素晴らしい本

    ネットやスマホが普及した今、こんな旅はできないんだろうな

    ポルトガルへまた旅行したくなった

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    2025年12月12日
  • 心の窓

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    なんて素敵な写真 エッセイなんでしょう。 沢木耕太郎さんが旅した様々な国の日常の1コマ。添えられた 500字の短文が 写真の理解を深め、旅愁をかき立てます。写真は白い余白をたっぷり取り、程よく小さく、まるで小さな画廊に置かれた絵のよう。

    写真のキリトリ方の旨さもさることながら、よくぞこの場面を捉えたなぁ‥という遭遇性にも驚かされます。

    『‥カメラを持つことの最大の効用は、世界に「つまらない場所」が存在しなくなったこと‥』という言葉が、この本の内容をよく表していると思います。

    こんなふうに世界のあちこちをカメラを持って ぶらぶら と散策してみたい‥。それは永遠の憧れ。私にとっては無いものねだり。

    見せてくださってありがとう‥。 癒しのひとときをいただけました。

    本のサイズが小さいのも、とてもいいですね。 私はこの本を持って、ゆっくりと歩きながら、声を出して文章を読み、まるで旅をするように読書していきました。

    ※雑誌「VISA」連載より、『旅の窓』の続編

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    2024年08月03日