沢木耕太郎のレビュー一覧

  • 旅のつばくろ(新潮文庫) 電子オリジナル版

    Posted by ブクログ

    思っていた以上に面白かった!
    最後のあとがきで、食べログで調べて地元の名店を探す方法もありだけど、それは旅先だからできる失敗の経験をするチャンスを失うということなのだと。自分は結婚してからは、旅行に行くときはいつもカミさんが段取りしてくれて行くから、この沢木さんのいうチャンスをずっと失ってきたのだなと思う。別に残念では無いけれど、この本を読んでたら、日本に住んでいるのに、この本に出てくるところを全然知らないなと思い、今住んでるところと会社の近辺しか知らない人生はかなりつまらないのかもなとしみじみ感じた。まぁ、こういう名文のエッセイを読めば、そこに行った気にはなれないこともないから、読むだけでも

    0
    2023年12月22日
  • 旅のつばくろ(新潮文庫) 電子オリジナル版

    Posted by ブクログ

    70年代の若者は小田実の『何でも見てやろう』に衝撃を受け、80年代は沢木耕太郎の『深夜特急』に触発され、バイトをしてはバックパッカーとして世界中を貧乏旅行していた。

    大学4年間ろくすっぽ授業に出ず、世界をリュック担いで世界を巡っても卒業できて社会人に…ある意味では戦後日本の高度成長と繁栄の象徴のひとつだったという見方もできる。

    方や今の学生は入学して息つく間もなく就活が口を開けて待っており、ボランティアに資格取得にと社会に巣立つ前の『武装』が求められる時代だけに。

    さて本書。その世界中をひとり巡った著者による初の国内旅エッセイ。旅のスタートは東北。沢木耕太郎にとって、東北は『深夜特急』の

    0
    2023年12月06日
  • 夢ノ町本通り―ブック・エッセイ―

    Posted by ブクログ

    読み応えあり。著者のすごい読書量。
    残念ながらこの中で出てくる作家の中で読んだことがあるのは向田邦子、村上春樹、カズオ・イシグロ、群ようこくらい。
    山本周五郎に沢山頁を割いてたけど、読んでないのでとばしてしまった。
    色川武大とは懇意にしてたみたいだけど、最近亡くなった
    伊集院静とは同年代だし面識なかったのかな。
    なんか真逆のタイプかも。
    女性にモテて、旅好きというとこは同じだけどね。
    (ウィキペディアで調べたら沢木耕太郎の方が3歳上だった)長生きして欲しい〜。

    0
    2023年12月03日
  • 春に散る(上)

    Posted by ブクログ

    映画になった様だが観ずに先ずは原作を読む。。
    年老いて40年ぶりに出逢い且つ、同じ屋根の下で暮らす事になる深い絆で結ばれた男4人がちょっと眩しくもある。
    昔ボクシングジムで四天王と呼ばれながら共に世界チャンピオンを目指した4人(広岡、藤原、佐瀬、星)が夢に破れ其々の道を歩み年月を重ねる。米国から帰国した広岡は、昔の友3人との再会を果たし其々の生活の苦境から一つ屋根の下で暮らし始めるまでの話。後半どう言った展開になるのか?非常に楽しみ。。

    広岡はボクサーを世界チャンピオンを目指しながら米国に渡るも夢に破れ引退しそのまま米国でホテル経営をしていたが病を患い手術を迷いキーウエストに1人旅行に出かけ

    0
    2023年11月18日
  • 夢ノ町本通り―ブック・エッセイ―

    Posted by ブクログ

    沢木耕太郎さんの30年にわたる数々のエッセイの中から、本にまつわるものをまとめた本。30年とはいえ、本のエッセイだけでもこの厚さ。作家でもあり読書家でもあるベースがあるからこそのボリュームだろう。

    「本を買う」の章では、大阪の天神橋筋商店街を巡った話が中心になっている。この商店街は、書店が減少している時代であっても、古書店や新刊書店が何軒も見られるという。
    商店街を行きつ戻りつしながら書店巡りをして、店内の棚を見、また次の店に行き、本を決めて購入し、近くの喫茶店(カフェではなく)で読み始める。こうした行動が淡々と書かれている。なんだかこちらも一緒に書店巡りをしている気分になってくるのが不思議

    0
    2023年11月17日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

    Posted by ブクログ

    ネット以前のアナログ旅紀行として 懐かしい思いで読みました。
    かつてはネットがなく、紙の情報、現地での情報のみ。
    醍醐味がたくさんあった。

    0
    2025年12月18日
  • 若き実力者たち

    Posted by ブクログ

    沢木氏の若かりし時の作品。
    登場する「若き実力者」の中にはわたくしの知らない方も。

    沢木氏が実力者と評するだけに、みなさん様々な境遇や葛藤を乗り越えギラギラした悟りのようなものを感じた。

    まだユーラシアへ旅立つ前、深夜特急が世に出る前の作品だが、自ら「人物紀行」と評されていることに共感した。

    0
    2023年11月04日
  • 夢ノ町本通り―ブック・エッセイ―

    Posted by ブクログ

    三島由紀夫、モハメッド・アリ、向田邦子、山本周五郎……。未知の人物との遭遇が、心躍らせる物語への熱中が、いつだって私を豊かにしてくれた。幼少期から現在に至るまで、無数の本との出会いを綴る豊潤な36編。『深夜特急』の直前、26歳の時に書いた単行本未収録のエッセイ「書店という街よ、どこへ?」も初収録!

    巻頭で著者が言及していた書店は、以前の勤務先に近く、私もしばしば訪れていた。業種が変わってしまった時はがっかりした。街から書店がなくなるのは、悲しい。一方で40年前の梅田の大型書店のルポには驚かされた。ここまで混雑していたとは。
    山本周五郎を今度、読んでみたい。

    0
    2023年10月18日
  • オリンピア ナチスの森で

    Posted by ブクログ

    ベルリンオリンピックの事なんも知らないから単純に好奇心を満たせてよかった。当時すでにマラソンの世界記録は2:30切ってたとか、高跳びにはまだベリーロールもなかったとか、バタフライが平泳の一種として取り扱われてたとか、面白い。マラソンで優勝した日本の選手が朝鮮人なのもすごく興味があるのでこのあたりについてももっと知りたい。戦前なんて大昔のような気がしてたけど、使われてたテクノロジーとかも思ったより近代的で驚いた。オリンピア二部作の監督のレニ・リーフェンシュタールにインタビューして迫る部分は価値があると思う。タイミング的にもこの時でないと書けないようなものを沢木耕太郎はよくものにすると思う。

    0
    2023年10月08日
  • 春に散る(上)

    Posted by ブクログ

    ボクシング小説なのに、ボクシングの話が全然出てこず、上巻が終わる。
    すごい試みやなと思う。
    しかし、上巻で丁寧に人物描写してくれてるおかげで、入り込めたのは間違いない。
    無駄に長く同じ言葉ばかり並べる作者もいるけど、沢木耕太郎は本当にさっぱりとしたシンプルな文面でサクサクと読める。

    かつて四天王と呼ばれたボクサーが歳をとり、将来有望なボクサーと出会い、それぞれの必殺技を伝授しながら成長させていく。
    男が好きそうな物語。
    よくボクシングのことも取材されてるなーと分かるボクシング小説だった。

    0
    2023年09月21日
  • 春に散る(下)

    Posted by ブクログ

    シンプルにまとめられてて読みやすかった。
    無駄がなく、誰かの過去を想起する際も、だいぶ凝縮されて書かれており、しんどさを感じなかった。

    終盤、ちょっと押し込んだようにいろんな内容が詰め込まれてたのが残念。
    駆け足に読ませられる印象を持ってしまった。

    やっぱりボクシングの取材がしっかりされてて、根拠があるなと唸らされる。
    広岡がカッコ良すぎて、キャストに佐藤浩一って合ってるなーと関心しながら読めた。
    嫌悪感抱く人物もおらず、終盤、嫌と思っても仕方ないエピソードもあるが、それまでも美しく描かれてるので嫌な気持ちもしない。

    爽やかな青春スポーツ小説だった。

    0
    2023年09月21日
  • 春に散る(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前半のラスト10ページくらいまでボクシングは無し。それでも期待を込めつつスラスラと読めたのは筆者の力量か。映画は、未見も広瀬は佐藤浩市のイメージとは少し違うし、佐瀬と藤原が鶴太郎と哀川翔って違和感しか無い。

    0
    2023年09月05日
  • 深夜特急6―南ヨーロッパ・ロンドン―(新潮文庫)【増補新版】

    Posted by ブクログ

    遂に最終巻
    イタリアはローマ、フィレンツェ
    そしてお隣りモナコではマカオのリターンマッチ 
    所持金総額500$を切っているのに、カジノに出陣しようとするのには驚いた

    マルセイユ、バルセロナ、バレンシア、リスボン、サグレス、マドリード、パリ、ロンドン
    マドリードではバルをはしご
    旅を始めて酒場で楽しむのは初めて

    最後は、そういうオチなんだ?

    全巻通して一番前向きに見えたのは、香港とマカオのカジノだったかなあ〜

    所持金1900$で一年以上の旅は凄い!
    時代は違うとはいえ、なかなか出来ません
    若いうちの苦労?は、大きな財産になりますね

    公開中の沢木耕太郎さん原作の映画『春に散る』も観てみた

    0
    2024年07月24日
  • ポーカー・フェース(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    沢木さんの短編エッセイ集。過度に気取らず、さりとて平凡でなく。旅先や仕事、家の近くの公園で会った人、著名な人との関わりなど、人生における様々な小さな出来事から、話を膨らませるのは素晴らしい才能。旅先で読むにはちょうど良い内容と分量。

    0
    2023年08月29日
  • ポーカー・フェース(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    チェーンスモーキングを読んだのは何年前だったろう?
    本書もほぼ変わらない筆致で、こんなスマートな文章あるんだ、という軽いショックを受けた感覚を思い出した…

    0
    2023年08月12日
  • 深夜特急5―トルコ・ギリシャ・地中海―(新潮文庫)【増補新版】

    Posted by ブクログ

    一巻から六巻のうちの五巻に突入しました
    旅も終盤となると、ちょっと淋しい気持ちになります
    今回は、沢山の世界遺産や有名地が出て来るので、私もネット検索しながら一緒に旅した気分に浸りました

    トルコ(エルズルム、トラブソン、アンカラ、イスタンブール)から始まり
    ギリシャ(アテネ、ペロポネソス半島のミケーネ、スパルタ、ミストラ、オリンピア、パトラス)
    そして、地中海船旅でイタリアを目指します

    トルコでは、ちょっとだけ贅沢をして、著者お気に入りのブルーモスクと海が見える部屋に泊まります
    そして日本で頼まれていた事があり、それを果たしにアンカラに行きます
    今まで、厳しい経済的な状況とその時の気分で動

    0
    2024年07月24日
  • 深夜特急4―シルクロード―(新潮文庫)【増補新版】

    Posted by ブクログ

    アフガニスタンとイランの国境から凄まじいバスの長旅でテヘランへ
    テヘランからシーラズ、イスファンへ

    今回は心身ともに疲れが溜まっている様で、淋しさや恋しくなるシーンが増え、温度も下がり気味

    印象的なのは、
    今まで以上に日本語や活字が恋しくなり、出逢った日本人に本を貰うシーン
    たまたま知り合った者同士7、8人の日本人がいるヒッピー宿に毎日通い詰めるシーン
    大都会のテヘランで公衆電話の中で笑いながら話をする人達を見て、淋しく思うシーン
    何としても日本人夫婦に会いたいと頑張ってテヘランへ向かうシーン

    何の為に旅行をしているのか?
    楽しむ為に旅行をしているのに、お金が無いという現実
    物乞いに対す

    0
    2024年07月24日
  • 春に散る(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    NHKFMドラマと若干違った、ラジオの方は余りにもドラマチック過ぎた。あのドキュメンタリーの旗手である著者が最近創作物を書くことが増えている様に感じるが、あのキレキレのドキュメンタリーの方がやはり好きだ、本作も決して悪くはないんだけれども、若干予定調和感を感じるしラノベ感もあり文学ではなく読み物って感じてしまう、だが映像化するにはちょうどいいのかも知れない。ついこの間読んだ「天路の旅人」も素晴らしかったので是非ドキュメンタリー作家を貫いて欲しい。

    0
    2023年06月23日
  • 敗れざる者たち

    Posted by ブクログ

    面白いを超えている。
    素晴らしい取材力。

    特に面白かったのは
    長距離ランナーの遺書という円谷幸吉の話

    なぜ自殺してしまったのか。
    鋭い洞察力だ。引き込まれた。

    それと次の文章。

    燃えつきる

    この言葉には恐ろしいほどの魔力がある

    正義のためでもなく、国家のためでもなく、
    金のためでもなく、
    燃え尽きるためだけに
    燃え尽きることの至難さと、それへの憧憬。
    あらゆる自己犠牲から、可能な限り遠いところにある自己放棄。

    0
    2023年06月17日
  • 春に散る(下)

    Posted by ブクログ

    60代男性たちが若者に夢を託す♪
    自分にはまだ共感できない部分もあるかなぁと
    おもったけど〜
    途中ハラハラドキドキ…
    最後まで読むと気分爽快〜
    どんな人生でもいいから、最後まで夢を持ちたい!

    0
    2023年05月25日