沢木耕太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんて素敵な写真 エッセイなんでしょう。 沢木耕太郎さんが旅した様々な国の日常の1コマ。添えられた 500字の短文が 写真の理解を深め、旅愁をかき立てます。写真は白い余白をたっぷり取り、程よく小さく、まるで小さな画廊に置かれた絵のよう。
写真のキリトリ方の旨さもさることながら、よくぞこの場面を捉えたなぁ‥という遭遇性にも驚かされます。
『‥カメラを持つことの最大の効用は、世界に「つまらない場所」が存在しなくなったこと‥』という言葉が、この本の内容をよく表していると思います。
こんなふうに世界のあちこちをカメラを持って ぶらぶら と散策してみたい‥。それは永遠の憧れ。私にとっては無いものね -
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さすがは紀行文の名手
さすがは紀行文の名手 深夜特急の作者だけのことはある。なんでもない旅の一場面一場面の描写が、しみじみと心に染みてくる。優れた紀行文を読むとそこへゆきたくなるとよく言われるが、行った気になる という雑誌のオーナーのJRにとっては副作用もあるのではないと思ってしまう。スッキリとした表紙絵も良い。