沢木耕太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アジアの旅が終わろうとしている
深夜特急シリーズ第5弾_
1年以上の旅を続けていくことで
旅の経験値があがり
思考がより深くなっているように感じた
日本人だと分かると
特にトルコでは皆が親切にしてくれる
親切にしてくれることに感謝はしつつも…
旅を始めた頃のような
感動や興奮がなくなっている
旅は自分探しだとよく言われるが
長く旅を続けることで 自分探しの沼にはまり
自分自身を見失う可能性もあるのだと感じた…
でも沢木耕太郎さんは
決してネガティブではない!
この旅で自分探しに折り合いをつけること…
旅の経験値があがることで
どんな場所でも生きていく力は得ら -
Posted by ブクログ
1936年、大戦前のベルリンオリンピックのドキュメンタリー。記録映画を作ったレニ・リーフェンシュタールへのインタビューに向かうところから始まる。
各種目の詳細な描写、日本人選手の苦悩に満ちた心持ち。この大会では日本は非常に活躍した。私も知っている「暁月の超特急」吉岡隆徳や金メダリスト田島直人たち。一番印象的だったのは前畑ガンバレ!の前畑秀子。異常な期待によるプレッシャーに押し潰されそうになりながら掴んだ金メダル。ちょっとうるっときてしまった。彼らはこの後おこる大戦で戦死したり、寿命ですべて亡くなっている。それほど昔の話なのだ。
しかし、そんな古い記録映画と位置付けられていたレニの撮った「オリン -
Posted by ブクログ
なんて素敵な写真 エッセイなんでしょう。 沢木耕太郎さんが旅した様々な国の日常の1コマ。添えられた 500字の短文が 写真の理解を深め、旅愁をかき立てます。写真は白い余白をたっぷり取り、程よく小さく、まるで小さな画廊に置かれた絵のよう。
写真のキリトリ方の旨さもさることながら、よくぞこの場面を捉えたなぁ‥という遭遇性にも驚かされます。
『‥カメラを持つことの最大の効用は、世界に「つまらない場所」が存在しなくなったこと‥』という言葉が、この本の内容をよく表していると思います。
こんなふうに世界のあちこちをカメラを持って ぶらぶら と散策してみたい‥。それは永遠の憧れ。私にとっては無いものね -
購入済み
さすがは紀行文の名手
さすがは紀行文の名手 深夜特急の作者だけのことはある。なんでもない旅の一場面一場面の描写が、しみじみと心に染みてくる。優れた紀行文を読むとそこへゆきたくなるとよく言われるが、行った気になる という雑誌のオーナーのJRにとっては副作用もあるのではないと思ってしまう。スッキリとした表紙絵も良い。