沢木耕太郎のレビュー一覧
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沢木耕太郎氏による、日本国内の旅エッセイ第2弾。
JR東日本の新幹線の座席ポケットに入っている「トランヴェール」というフリーペーパーの連載をまとめたもので、引き続き旅情を感じる1冊です。
ちょうどクアラルンプール着発の飛行機内で読んだので、文庫版あとがきを読んだら偶然にびっくり。Grabが「どこでもドア」で便利ではあるが偶然の機会を奪うものだというのはその通りで、目的だけをこなす旅というのは贅肉とも言える余白はないのですが、出会いもない旅になるな…とも思いました。
1. 様々な旅のきっかけ
2. 「連れていかれている」感じ?
1. 様々な旅のきっかけ
フリーペーパーの目的としては、「出張 -
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サッカーのワールドカップもそうだが、オリンピックも、どんどん商業主義が蔓延して、空虚なショービジネス化、そして高額な放映権、観戦フィーになっていく。競技者やサポーターは置き去りにされ、目が$になった奴らに牛耳られた。(サマランチ、インファンティーノ、トランプ…)
それを沢木氏は憂いていて、この本全体にそんな思いが影を落としている。彼がいうように、いずれオリンピックもワールドカップも崩壊するような気がする。
この本はアトランタ五輪のルポ。
それにしてもアトランタ五輪は、こんなにも日本はダメだったのかと感じたが、それにしても、沢木さん、あまりに辛辣で厳しいなと。もう少し、良いところも拾い上げてあげ -
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私は沢木さんのノンフィクションが大好きで、『凍』の感想にも「通勤電車が主な読書時間なのですが、この人の本を読み始めると、自分の位置がわからなくなり、乗り過ごしそうになるのです。少し沈鬱な感じのする文体なのですが、妙に私を引き込んでいきます」と書いています。
しかし、やはり沢木さんの小説は私には合いません。世評は非常に高いのですが、どうも私の期待とはずれています。
出版社の謳い文句には「沢木耕太郎、初にして堂々たる時代小説!」とあります。資料が少ないながらも、主人公の馬場文耕は実在の人物ですし、後半の舞台である郡上一揆(宝暦騒動)も有名な事件です。そう考えると、時代小説というより歴史小説の色 -
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評判の高い作品ですが、わたしには苦行でした。
一瞬の夏に辿り着くまでが長い長い。
永遠に終わらないかとまで思いました。
才能がありつつも若くしてリングを降りたカシアス内藤が、4年間のブランクのあと、再びボクシングに戻ってきた。
才能がありながら、いや、才能があったからこそ、練習嫌いで、なかなか結果を出せないままボクシングをやめてしまった彼を、再び栄光の座に送り出そうと思った著者の気持ちがどうにも解せない。
だって一度も自分とボクシングについて、きちんと対峙したことがない男が、まじめにやっていてもピークを越えたくらいの年齢で4年ぶりに戻ってきて、だからどうなの?
確かに所属ジムも内藤に親身 -
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沢木さんが16歳の時に初めて一人旅をした男鹿半島。実は私にとっても、就職後に初めて一人で降り立った思い出の地だ。
入職後に苦悩した空気、車窓から見た日本海の荒々しさ。本書を読み進めるうちに、あの日自分が何を感じていたのか、当時の記憶が鮮やかに呼び起こされた。
若い頃は「まだ見ぬ新しい世界」を求めて、挑戦するように旅をしていた気がする。
けれど、沢木さんが描く「かつての自分と再会するための旅」を知り、ハッとした。
もし今、もう一度男鹿半島を訪ねたら、私はどう感じるだろう。
今の自分なら、あの時見過ごしていた道端の石や、夕暮れの色に気づけるかもしれない。
あるいは、がむしゃらだった当時の自分