沢木耕太郎のレビュー一覧

  • 深夜特急3―インド・ネパール―(新潮文庫)【増補新版】

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    七章 神の子らの家
    そこをひとりで歩いていくのには勇気が必要だった。...いちど迂回すれば無限に迂回していかなくてはならなくなる。
    八章 雨が私を眠らせる
    彼には、ヒッピーたちが放っている饐えた匂いを嗅ぐことしかできていなかったのです。...どの国にも、人々にも、まったく責任を負わないで日を送ることができます。...深い虚無、それは場合によっては自分自身の命をすら無関心にさせてしまうひどの虚無です。
    此経啓助さんとの対談
    だからデリーからロンドンまでバスに乗って行こうとしたのは、自分の体内に地球を測ることのできる距離計を作りたかったからなんですね。...旅のことって抽象的に語れない、とは思いま

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    2026年02月02日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    ネタバレ

    深夜特急1とあるが、物語的には深夜特急0と言った方が正しく、旅が始まる前の序章である。

    異国をあてもなくぶらつく先の見えない旅で起こる様々なイベントが、圧倒的なディティールで描かれる臨場感に自分も異国に行ったような感覚を受ける。
    特に第三章「賽の踊り」で描かれるギャンブルへハマっていく過程は紀行文ならではのリアリティで、先が気になる展開に一息で読んでしまった。

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    2026年02月02日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    デリーからロンドンまで陸路で向かう旅。途中立ち寄った香港とマカオ。カジノが話の中心。ちっともデリーにも辿り着かない計画性のない旅。
    スマホの普及した現在。今でもバックパッカーのように貧乏旅行を楽しむ若者はいるのだろうか。
    無限の時間のあるように思われた若い頃、こんな旅をしてみたかった。今さらであるが。
    郷愁に駆られる名作の第一巻。

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    2026年01月31日
  • 深夜特急6―南ヨーロッパ・ロンドン―(新潮文庫)【増補新版】

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    「ほんとにわかっているのは、わからないということだけ。」

    『深夜特急』を読もうと思ったきっかけは、数年前にこの本のラジオドラマを聴いており、面白かったからだ。
    時代背景は、今よりずっとずっと前。
    旅行記ということで、1巻目から緩く読み始めたが、マカオでのカジノの話が面白過ぎて、読む手が止まらなくなった。
    旅が進んで行くにつれ、変わっていく沢木さんの心情に、共感したり、応援したり、何でそうなツッコミを入れつつ読んだ。
    中には、胸が痛くなるような他国の状況もあり、本の中に書ききれなかった思いもあるのだろうなと感じた。
    旅に出たくなる一冊。

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    2026年01月25日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    深夜特急、一緒になって旅をしている感覚に陥る。その街の匂いや美味しそうな食べ物、登場する人々の愛くるしい感じまで頭の中にリアルに沸いてくる。今すぐにでも旅に出たくなる、不思議な魅力のある本ですね。

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    2026年01月18日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    この本を読んで旅に出ました!私のバイブルです!という中高年おじさんがチラホラいる伝説の本を読んでみた。
    旅の記録のはずが、本の後半ほとんどマカオでカジノやっててウケた。何してんねん。
    成田さんが、デジタル化、情報化によってもう今の時代深夜特急みたいな心踊る経験が出来なくなってしまっている、としみじみ語られていたのを思い出す。

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    2026年01月17日
  • 暦のしずく

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    ネタバレ

    張り扇が鳴ると、場面が立つ。いまの講談の話だ。
    『暦のしずく』が連れていくのは、その手前の時代。型がまだ粗い、江戸中期の講釈だ。

    主役は講釈師・馬場文耕。元は浪人で、剣の腕も立つ。刀を置いて下町で語る。釈台を叩き、軍記を語り、やがて当世の事件へ踏み込んでいく。吉原、歌舞伎、番町皿屋敷。噂を拾い、確かめ、講釈にする。人気が増えるほど、危うさも増える。

    本が高く、貸本が廻る江戸で、声は重要な情報源だ。語りは芸であり、時事であり、うっかりすると罪になる。『森岡貢物語』『秋田杉直物語』、そして郡上一揆に触れた『美濃笠塗らす森の雫』。言葉が刃になった瞬間、届いてはいけない場所へ届いてしまう。

    しか

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    2026年01月15日
  • 暦のしずく

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    江戸時代に唯一芸人でありながら獄門となった市井の一講釈師にスポットを当てて長編小説と仕立てたという一見地味な主人公の物語であるのに、いつものように引き込まれるような沢木耕太郎の書きっぷりに読後の満足感を味わっている。
    松平右近将監、田沼意次という登場人物から、大河ドラマの石坂浩二と渡辺謙の顔を思い浮かべたのは私だけでは無かったのではと思う。
    68という齢となりまだ仕事をさせてもらっているが、人生の最後に悔いなく生きたと思えるよう残された人生を大切にしたい。
    また、静岡にいる間に田沼意次が治世した相良の地を訪ねてみたいという思いを改めて強くさせてくれた。

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    2026年01月10日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    言わずと知れた名著を今更ながら読む。久々に時間を忘れて一気読みした。面白い。前に手に取った時は、数ページで何となく読み進める気が起きず、そのままになっていたが、もっと早く読めば良かった。或いは、仕事でもプライベートでも現実逃避したいのかもしれない…。しかしながら、いつになってもこういう旅の仕方、時間の使い方は憧れるなぁ。スケールは全然違うけど、ちょっとした旅行でも、明確な目的も地図も持たずに気の向くままに過ごしたい方なので、疑似体験のようで楽しかった。博打にハマっていく描写がリアルだった。

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    2026年01月04日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    沢山の人に読まれている沢木耕太郎さんの『深夜特急』。

    外見も中身もかっこいい沢木耕太郎さんの価値観での「貧乏旅」。言えるのは「最高かよ」ってこと。シェアしてくれてありがたい。

    沢木耕太郎さんなら、どんな価値観で旅をするのか。それを知れることが本当に嬉しい。

    スマホがない時代だからこその旅ってのはもちろんあって、でも沢木耕太郎さんがもし、今旅をするとしたらどうするのかも、とても気になりました。

    スマホを置いていくのだろうか。笑

    印象的だったのはカジノでのシーン。
    頭が良い人、知的な人のカジノでの遊び方はこうなるのかと驚き。手に汗握りながら読んでました。

    『深夜特急』は6まで出ているの

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    2025年12月31日
  • 天路の旅人(下)(新潮文庫)

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    西川一三とは、如何なる人物なのか。
    そして我々にとって、旅とはなんたるものなのか。

    西川という人物を世間は、あるいは読者は、
    そして実際に関わりを持った多くの人々は
    どのように評し、何を思うのだろうか。

    "真面目" "勤勉" "奇人" "頑固"
    "偉大" "勇敢" "一途" "寛大"

    良いものもあれば、それは悪いものもある。
    この作品に触れれば当然、その勇敢さや目標への遂行力の高さに自然と目がいくだろう。

    だが、しかしどうだろう

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    2025年12月29日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    何度読んでも心が踊る。バックパックひとつ持って旅に出たくなる本。旅本としての情報は古いが、旅に出たいという気持ちを奮い立たせる効果は何年経っても色褪せない。

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    2025年12月14日
  • 天路の旅人(上)(新潮文庫)

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    さすがは沢木耕太郎さん。素晴らしい作品でした。
    ネパールのエベレスト街道トレッキングした経験があるのでその時の記憶が蘇ったりしてとてもよかったです。

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    2025年12月13日
  • 深夜特急4―シルクロード―(新潮文庫)【増補新版】

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    パキスタン、アフガニスタンあたりは、こんな時代があったのか、と生まれてこのかたこの地域の平和を知らぬ自分としていたたまれない気持ちになりながら通過。ここでの人の暮らしや人々の様子が見えてあたたかい気持ちになった。

    この巻がいちばん好き。

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    2025年12月04日
  • 深夜特急6―南ヨーロッパ・ロンドン―(新潮文庫)【増補新版】

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    長い旅が終わった。
    1巻から読み通して間もあけつつ約半年、いやもっと言えば、1巻だけ読んで投げてしまったのは4年も前だったか。

    きわめて個人的な話だが、僕は続き物の本が苦手だ。司馬遼太郎なんかはいろんなシリーズの1巻だけを読んで放っておきどおしだし、そもそも複数巻というだけで尻込みして手を出せてすらいない本も多くある。
    それでいて(元は3巻本とはいえ)6巻に及ぶこの小説を読み通せたのは、やはりデリーからロンドンへ、という地理的なタテ軸が明確にあったがゆえだろう。

    いずれにせよ、長い「積ん読」を経て、僕の中の沢木氏もようやくロンドンに到達した。
    感化されてアテのない旅に出るにはいささか手遅れ

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    2025年11月29日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    2025年44冊目『深夜特急1』
    旅好きは読むべきと聞いて、読み始めた深夜特急シリーズ一作目。
    私は、有名スポットを効率よく回るタイプだったけど、沢木さんの旅はまるで逆。
    気の向くまま歩きながら、頭の中に“自分だけの地図”を作っていく。
    同じ香港・インドでも、見える世界ってこんなに違うんだ…と思わされた。

    普段は本をザーッと読みたくなる私も、
    この本だけは一つ一つ情景を思い浮かべながらゆっくり読みたくなった。

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    2025年11月23日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    旅エッセイ。
    さらっと読めるから寝る前や出先での読書にピッタリ。
    旅先で出会う人たちとの交流が味わい深い。
    そしてマカオにてギャンブルの底なし沼に落ちていく描写の面白さと恐ろしさよ…笑

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    2025年11月13日
  • 暦のしずく

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    沢木耕太郎初の時代小説。
    なぜ自分はこの人物を主人公に時代小説を書こうと思ったか、が初めに語られる。

    「長い日本の芸能史において、ただひとりだけ芸によって死刑に処せられることになった芸人」講釈師、馬場文耕が主人公。

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    2025年11月12日
  • 天路の旅人(下)(新潮文庫)

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    これは簡潔に感想を書きます。

    人によってはわかりにくいかもしれないけれど、それは『読んでみて』と言いたい。



    凄まじい人生を観た。

    自身の生活や目標、大きく言えば価値観にとても影響する読書体験でした。

    『自己』を大切にしたいと本気で思えました。

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    2025年11月11日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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     海外へ旅がしたい、それもプランを立てずに。

     そう思わせてくれる小説。

     
     中国編からマカオ編に変わった時、「なんだよ~もっと中国の続き聞かせてくれよ~」と思ってしまう自分がいたが、マカオもこれまたよくて、どんどんその世界に引き込まれていった。
     黄金宮殿に泊まりたい。カジノをしてみたい。
     とにかく、好奇心を沸かせられた。

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    2025年10月28日