沢木耕太郎のレビュー一覧

  • 深夜特急6―南ヨーロッパ・ロンドン―(新潮文庫)【増補新版】

    Posted by ブクログ

    ローマで知人のツテで訪ねた未亡人から、旦那の形見であるコートを貰うシーンが印象的でした。
    未亡人にとってコートは旦那への想いが詰まった大切なものであろうに、たかだか数日もてなしをしただけの旅の若者に託してしまう。

    それは筆者が自分の胸の内を正直に話したことで、心の距離が近づいたからかなと思いました。
    筆者はアンカラで未亡人の旦那の愛人を訪ねていた。アンカラでのことをわざわざ正妻に話すこともないと躊躇していたが、お世話になっている相手に隠し事をすることに耐えかねて結局は話してしまう。ただ、未亡人は心の整理がついているようで、反応があっさりしていた。
    むしろ女癖の悪いエピソードが旦那を深く思い出

    0
    2026年04月26日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

    Posted by ブクログ

    今更、本当に今更だけど読み終わった。

    そして、もっと早く、出来るなら学生時代に読みたかったと後悔。

    作者のロンドンまでの旅行記の始め、香港・マカオ編。ありきたりの場所をまわるのではなく、赴くまま、流されるままにその日の宿を求め、地元民との会話で行く先を決め、決してゴールへは急がない。カジノの熱に侵され散財した場面とか、自分の過去がフラッシュバックし共感(するべきではないのだけど)したり、ページをめくる手が止まらなかった。

    この本には、外国に行くなら26歳ごろとあったが、今からじゃ遅いかな?とか思う50代、、、

    最近活字離れしかけてたところだったので、また本の熱が再燃してくれれば、と思わ

    0
    2026年04月15日
  • 旅のつばくろ、ふたたび―飛び立つ季節―(新潮文庫) 電子オリジナル版

    Posted by ブクログ

    沢木耕太郎『旅のつばくろ、ふたたび』新潮文庫。

    既に4月刊行の新刊文庫にも手を出しているのだが、ようやく3月に刊行された新刊文庫の最後の1冊が読み終わる。それにしても、今どき550円の文庫本というのは、かなり安く感じてしまう。

    今や文庫本は1冊900円から1,000円とかなりの贅沢品になってしまった。海外翻訳作品の文庫本などは無理矢理、上下巻に分冊され、平気で1,700円とか2,000円とか驚くばかりだ。

    『旅のつばくろ』の続編の沢木耕太郎による国内旅エッセイである。文庫版あとがき『敵か、味方か』が新たに収録されている。

    沢木耕太郎の文章には自身の経験を正確に伝えようとする慎重さが窺え

    0
    2026年04月15日
  • 旅のつばくろ(新潮文庫) 電子オリジナル版

    Posted by ブクログ

    旅をすると、想像以上に頭が働く。綺麗だな、美味しいな、といった簡単な感想から、ここに別荘を立てたらどうなるのかな、目の前に座ってる人は何を考えてるのかな、と言った大きな妄想まで。そして、旅を続けた先にはなにがあるのだろう、という未来の不安まで。旅は何歳になっても、いつ行っても、変わらず心が動く大きな体験なのだなと思った。

    沢木さんの旅エッセイを初めて読んだが、とても読みやすくてよかった。

    0
    2026年04月04日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

    Posted by ブクログ

    うおー。こんな旅したかったなぁ。もう自分は20代じゃないし、仕事も家庭もあってこんな奔放な時間の使い方もできないし、そもそもこんな未開発の地は残されていないし、円安で貧乏旅もできないし…。と、できない理由ややらない理由はいくつでも並べられる。結局行くかどうか、ただそれだけだよな。

    0
    2026年03月28日
  • 暦のしずく

    Posted by ブクログ

    一緒に歩いているような気になる。史実を丹念に追っていて、同時代の本を読んだ時に読み流して事件の真相を知った気になった。

    0
    2026年03月26日
  • 深夜特急6―南ヨーロッパ・ロンドン―(新潮文庫)【増補新版】

    Posted by ブクログ

    いよいよ、最終巻。旅はヨーロッパに入りアングラ感は少なくなりました。ただ、やはり異国を旅するというのは素敵ですね。そして、最後の最後の文章がとても素敵でした。初めて読んだ紀行小説でしたが、楽しかった。

    0
    2026年03月25日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

    Posted by ブクログ

    面白かった…旅の情景、熱気みたいなものがリアルに想像できてすごく面白て、一気読み。
    私の理想の旅行スタイルとは違うので、バックパッカー的な旅行者の本は共感できないと思って今まで読まなかったけど、共感できずとも擬似体験というか、すごく旅がリアルに感じられた。また、作者の雰囲気が行き当たりばったりでゆるーい感じも意外でいい感じ。ゆるいんだけど熱い、なんか不思議。今まで読まず嫌いでもったいないこたをした。深夜特急を読んで旅に行きたくなるという話をよく聞いたけど、なんだかわかったわーーーー。なぜか分からないけど、時代も好きな旅スタイルも違うのに、今すごく旅に行きたい!

    0
    2026年03月14日
  • 暦のしずく

    Posted by ブクログ

    沢木耕太郎氏による初の時代小説。
    江戸の庶民生活、剣術、恋愛、巨悪による陰謀と盛り沢山ながら、やがて一本の線へと見事にまとまっていく。
    冒頭に結末が語られ、そこへ至るストーリーであると何度も思い起こさせておいてまさかのどんでん返し。

    0
    2026年03月03日
  • 深夜特急4―シルクロード―(新潮文庫)【増補新版】

    Posted by ブクログ

     旅なれしていく主人公。物の交渉の仕方はこのようになっているのかとなっとく。そして、移動は、ものすごく大変そうです。海外に長くいると日本語を欲するんだなということも分かりました。今作も一緒に旅している気分になって読みました。

    0
    2026年02月24日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    香港・マカオに行ったことはないが、刺激的な街の雰囲気にすごく引き込まれて読んでいてわくわくした。40年くらい前の話なので今はなくなった不便を楽しんでいる感じが素敵。対談もおもしろくて、沢木さんが下調べをせずに流れるままにその場の「何か」に導かれていくのがかっこいい。特にマカオの大小にのめり込んでいく話が面白かった。賢明な旅から脱して、どうして行くところまで行かないのかと、自由にやりたいことに突き進むのがうらやましいと思いました。

    0
    2026年02月19日
  • 深夜特急3―インド・ネパール―(新潮文庫)【増補新版】

    Posted by ブクログ

    私はインドを旅しました。私も若かりし頃インドにバックパックを持って旅をしましたが、打ちのめされました。あそこは無理や、色んな意味で。
    ぼったくられたって良いじゃないか、という心の余裕は必要だよね。

    0
    2026年02月19日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

    Posted by ブクログ

    香港、マカオの旅での話なのだが、小説としてでも紀行エッセイとしてでもぶっちぎりに面白い。
    危なっかしく、綺麗じゃない旅がこうもそそられるのは人間が本質的に持ってる、スリルやワクワクを味わいたいと思う心ではないか。
    この勇気が持てないからこそ、疑似体験出来る話のリアルさはフィクションだけでは味わえないと思います。
    旅先でトラブルや危険に出くわした時に、これは面白くなってきた。私はぞくぞくしてきたなんて考えられるまるで次元大介のような感覚になれる沢木さんには脱帽する所存です。

    0
    2026年02月15日
  • 深夜特急3―インド・ネパール―(新潮文庫)【増補新版】

    Posted by ブクログ

     とうとう1巻の最初に繋がるところまで読みました。今回もいろいろと海外の未知なる世界を知れた気がします。ここからまた新たな旅が始まります。とても楽しく読めます。行程は過酷ですが、とても充実しているようです。

    0
    2026年02月15日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

    Posted by ブクログ

    多くの若者のバイブルである所以がよく分かる気がする。

    こんな生き方や体験に憧れてもそこで止まってしまうことの方が多いんだろうな。
    それが良くも悪くも日本らしさなんだと思う。

    0
    2026年02月10日
  • 深夜特急2―マレー半島・シンガポール―(新潮文庫)【増補新版】

    Posted by ブクログ

     旅がどんどん進んで行く。一応の目的地はあれど、ファンタジーのような使命も何もない。しかし、その旅の中で出会うもの一つ一つが面白い物語となっている。海外旅行に行ったことのない私からみるとこれだけでファンタジーみたいなものです。

    0
    2026年02月10日
  • 深夜特急3―インド・ネパール―(新潮文庫)【増補新版】

    Posted by ブクログ

    七章 神の子らの家
    そこをひとりで歩いていくのには勇気が必要だった。...いちど迂回すれば無限に迂回していかなくてはならなくなる。
    八章 雨が私を眠らせる
    彼には、ヒッピーたちが放っている饐えた匂いを嗅ぐことしかできていなかったのです。...どの国にも、人々にも、まったく責任を負わないで日を送ることができます。...深い虚無、それは場合によっては自分自身の命をすら無関心にさせてしまうひどの虚無です。
    此経啓助さんとの対談
    だからデリーからロンドンまでバスに乗って行こうとしたのは、自分の体内に地球を測ることのできる距離計を作りたかったからなんですね。...旅のことって抽象的に語れない、とは思いま

    0
    2026年02月02日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    深夜特急1とあるが、物語的には深夜特急0と言った方が正しく、旅が始まる前の序章である。

    異国をあてもなくぶらつく先の見えない旅で起こる様々なイベントが、圧倒的なディティールで描かれる臨場感に自分も異国に行ったような感覚を受ける。
    特に第三章「賽の踊り」で描かれるギャンブルへハマっていく過程は紀行文ならではのリアリティで、先が気になる展開に一息で読んでしまった。

    0
    2026年02月02日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

    Posted by ブクログ

    デリーからロンドンまで陸路で向かう旅。途中立ち寄った香港とマカオ。カジノが話の中心。ちっともデリーにも辿り着かない計画性のない旅。
    スマホの普及した現在。今でもバックパッカーのように貧乏旅行を楽しむ若者はいるのだろうか。
    無限の時間のあるように思われた若い頃、こんな旅をしてみたかった。今さらであるが。
    郷愁に駆られる名作の第一巻。

    0
    2026年01月31日
  • 深夜特急6―南ヨーロッパ・ロンドン―(新潮文庫)【増補新版】

    Posted by ブクログ

    「ほんとにわかっているのは、わからないということだけ。」

    『深夜特急』を読もうと思ったきっかけは、数年前にこの本のラジオドラマを聴いており、面白かったからだ。
    時代背景は、今よりずっとずっと前。
    旅行記ということで、1巻目から緩く読み始めたが、マカオでのカジノの話が面白過ぎて、読む手が止まらなくなった。
    旅が進んで行くにつれ、変わっていく沢木さんの心情に、共感したり、応援したり、何でそうなツッコミを入れつつ読んだ。
    中には、胸が痛くなるような他国の状況もあり、本の中に書ききれなかった思いもあるのだろうなと感じた。
    旅に出たくなる一冊。

    0
    2026年01月25日