中田永一のレビュー一覧
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まあまあまあ、短篇は得手不得手があるので全体的な評価は 微妙になってしまいました。
しかし、自分が思い入れがある作品のサイドストーリーはやはり気になります。
百瀬~の田辺くんを主人公とした『鯨と煙の冒険』はよかった。百瀬~でも田辺くんのキャラクターは光っていたのでこの話が読めて嬉しかったです。
『多田便利軒、探偵業に挑戦する』は話はどうということもないのですが、相変わらずの多田×行天コンビにニヤつきます。
ただ全てのストーリーにJTの企画らしく必ず煙草、喫煙シーンがあって(不必要に)もうそれだけで気持ちが削がれた。
今の世にこういう企画は合わないと思う。 -
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最初の「少年ジャンパー」はたいへん良かった。軽やかで、福岡弁の会話も生き生きしてて、「ジャンプ」自体はラノベ的な感じではあるが(SFやファンタジーって感じではない)ちょっと切ない成長小説で、才能あるなあと感心したのだが、他はそうでもなかった。
乙一名義の作品とは違って中田永一は爽やかな青春小説というイメージだったが、学校で人気者の先輩が強姦魔で、しかも後輩を襲ったり(「私は存在が空気」)、少女がヤクザに始末された人の遺体処理を行ったり(「ファイアスターター湯川さん」)、結構ダーク。
おかしいことには違和感を感じる才能のある少女が、憧れの先輩が強姦魔だということに気づかないのも変だし、配偶者( -
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乙一さん大好きな人沢山いますよね。僕も結構好きです。追いかけはしなかったけれど暗いところで待ち合わせ読んだ時なんて感動感動また感動でした。天才だなと思いました。いつしか本でないなと思っていたら変名で出していたんですね。
この本はとっても漫画的でするする読めます。するする読める事が褒め言葉かどうかは分かりませんが、それだけ整理されて読みやすいし一本道の話というのは頭が疲れなくていいですね。
ほぼ超能力者の話の短編です。一個一個の話が全て変化があるしそれぞれに感情移入させる力があるので大したもんだと思いました。自分がこの能力だったらどうだろうかと考えながら読んでいましたね。
その分特に引っ掛かりが -
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小説を書くのに必要なこと。
僕・光太郎は不幸を招く体質。先輩・七瀬の強引な勧誘で文芸部に入部。過去に書きかけた冒頭だけの冒険ファンタジーは誰もが認めるひどい出来で、そして光太郎はその続きが書けない。しかし光太郎が小説を書くことが、文芸部存続の条件になってしまう。シナリオ理論を信奉する原田と、大切なのは感性と主張する“御大”という二人の先輩に振り回されながら、光太郎は部誌に載せる小説を書きあげられるのか。
小説を書こうとしたことがあれば、書けない悩みにぶつかったことがあるはず。とかく素人の書く小説は、ひどいものだと思う。自分ですら読み返せない。でもそんな小説に何の価値があるかといえば、ある。 -
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「走る」をテーマに14人の作家が競作。
日々のランニングのモチベーションが上がるような疾走感あふれる作品が収録してあるのかと思いつつ手に取りましたが、そこは実力派の先生方。凡人の思い通りにはいきません。思わず膝を打ち、唸ってしまうような「走る」小説が並び、裏切られました(喜)
14本どれもが個性的で、未知の作家さんとの出会いも。もちろん、苦手な話もありましたが、それも出会いです。
お気に入りは「パン、買ってこい」(中田永一)、「桜の並木の満開の下」(遠藤徹)、「誰にだって言いぶんはある」(桜井鈴茂)
人生の半分は現実ではないと彼は思う。
なぜならば精神が摂取するものの半分以上が、現実では -
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普段あまり小説の書き方など意識したことがなかったので、こんなことを考えながら書いているのかと興味深く読むことができました。2人の小説論もどちらの考えも納得できる部分があり、それぞれの対比がとても面白かったです。肝心のストーリー部分は地味な主人公が恋をしたり家庭の問題を乗り越えながら成長していく話で、全体としてうまくできているなと感じました。今回は2人の作家さんが交互に執筆したということなのでどこがどちらが書いたとかは分かりませんが、中田永一さんの切ない話が好きなので、展開的にはとても楽しめました。こんな女性が同じ部にいたら毎日絶対楽しいと思います。小説を自分で書いたことはないのですが、もし時間
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タイトルと表紙に惹かれて。
ちょっと不思議な超能力を持つ人たちの短編集。
引きこもって、逃げて、逃げて、そして別地点にジャンプできるようになった少年。『少年ジャンパー』
もともとは父親の暴力から逃れるため、自分の存在を空気のように消す能力を身につけた少女。『私は存在が空気』
結婚を考えている彼と、交差点でどうしてもはぐれてしまう?『恋する交差点』
ドラえもんのひみつ道具であるスモールライトが送られてきて、知らずに小さくなってしまった少年が向かった先は・・・『スモールライト・アドベンチャー』
熱や火を操ることのできる超能力・パイロキネシスの湯川さんが、安普請の木造アパートに越してきて、管理人 -
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8人の語り手による短編集。
本を通して見た世界はこんなにも多く、こんなにも刺激的。
広がる世界の面白さを、あなたに。
『メアリー・スーを殺して』
メアリー・スーとは聞きなれない言葉だった。
一体それは誰?
この人物は、二次創作における、書き手の願望を一身に背負った自己愛の塊というべき人物。
つまり、イタいキャラクターであり、ご都合主義的な登場人物ということらしい。
ありがちな設定だ。
プロの作家なら、それらを上手く操れるのだろうが、残念ながら多くの書き手はそうではない。
自分の妄想とありがちな設定と底の浅さが露見する、書いている本人だけが満足できるという代物。
このことに気づいた主人公、如月 -