中田永一のレビュー一覧

  • 吉祥寺の朝日奈くん

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    潤い補給!!
    登場人物のピュアな感じにドキドキして、
    思いがけない展開に息をのみ、
    物語の結末に心温まる作品。

    読み終わった後、充足感に満たされました。
    どうやら私には潤いが足りなかった様子。

    トロッとした恋愛物は苦手…という方に是非進めたい恋愛小説です。(恋愛小説、と一言で括ってしまうには勿体無いかも。)

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    2023年08月19日
  • くちびるに歌を

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    ネタバレ

    五島列島で合唱という時点でまず本当に綺麗で青春。たくさんの人の視点が折り重なるところと、歌声の持つ素敵な力を感じられる。最初はたくさん主人公がいてしかも手紙口調で始まるもんだから理解に時間がかかったけど、気がついたら物語に入り込んで爆速で読み終わってました。いいなー。合唱部。青春。

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    2023年08月03日
  • 百瀬、こっちを向いて。

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    短編4編、どの話も濃縮されていて素晴らしい。読後感も爽やか。かなりよかった。

    第一印象は大事だけど、人としてのつきあいがあって、いろんなことに気づく。甘酸っぱい。

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    2023年07月31日
  • くちびるに歌を

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    五島列島の美しい自然とキリシタンなどの文化を背景に展開される、読んでいて本当に歌声が聞こえてくるような作品。爽やかな青春小説。歌声を合わせることで育まれる勇気も。

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    2023年07月26日
  • 百瀬、こっちを向いて。

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    少し前にブク友さん達が次々にレビューをあげていて、読みたかった一冊。
    著者の本は「くちびるに歌を」「吉祥寺の朝日奈くん」に続き3冊目ですが、これが一番好き!!

    4つの短編が収録されていて、どれも自己肯定感の低いタイプの高校生が主人公。
    自分のことを“人間レベル2”と自虐したり、教室の中で存在を消したり…
    そんな彼らの甘酸っぱい恋愛体験は、切なくてちょっと苦しいのです。

    まず、表題作「百瀬、こっちを向いて。」
    の最後の一文に、ズキューンと胸を撃ち抜かれました。
    うわぁ~、なにこれ?
    最高なんだけど!?

    そして、4編どれも終わり方が良い。
    読者がその先を想像してしまう。
    余韻を楽しむ時間がま

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    2023年06月19日
  • 彼女が生きてる世界線!(1)僕が悪役に転生!?【試し読み】

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    ドキドキする

    悪役転生に定番のシナリオが生かされており、全体的に読みやすいです。ストーリーの先や結末がわかっている立場だからこそ、たとえ自分が悪役に転生してでも主人公を救いたいという、この熱い気持ちが伝わってきます。ハルはアクトの手によってきちんと救われるのか、ハラハラドキドキしながら最後まで読むことになりそうです。

    #ドキドキハラハラ

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    2023年03月01日
  • くちびるに歌を

    匿名

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    青春

    青春。それしか言いようがない作品。
    手紙 〜拝啓 十五の君へ〜
    今の自分はあの頃の自分に恥じない姿なのか。
    期待に応えられているのか。
    そんなことを考えさせられる作品でもある。

    #ハッピー #感動する #エモい

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    2023年02月03日
  • 吉祥寺の朝日奈くん

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    中田永一作品お初です。乙一を十代のころに読んだ衝撃から幾分か時間が経ってしまいましたが、乙一のダーク作品を想起しながらびくびく読み進めました。そしたら何とカジュアルでおかしみのある作風ですこと。この人の多面性が結局恐ろしい。

    お気に入りは「三角形はこわさないでおく」と表題作の「吉祥寺の朝日奈くん」。どちらも甘酸っぱいし、心情の機微をくすぐったく刺激してくれる得も言われぬ快感。三角形はラストで題名の意味が、その爽やかで壊れそうな関係性をどかんと脳裏に突きつけてくれる。吉祥寺はもうストーリーも秀逸なことはもちろんミステリーとしても一級品。一度に二度おいしいコスパ最高の作品ですね(ちょっと表現が軽

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    2022年12月12日
  • 彼女が生きてる世界線!(1)僕が悪役に転生!?

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    ネタバレ

    アニメの世界に転生したお話、なんてファンタジーで心地よい作品でした。悪役であるアクトが転生した先でいい人になってるところが素晴らしいです。それにも増して白血病のボランティアをするところは胸がいっぱいになってしまいました。児童書としてのくくりではなく老若男女に読んでほしい傑作です。続編も読んでみたいです。

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    2022年11月14日
  • 吉祥寺の朝日奈くん

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    小説を読み始めたころ乙一作品を
    良く読んだ。

    小説慣れしていなかったけど乙一作品だから
    読めたと言っても良いくらい。

    この著者=乙一って読みおわってから知った。
    心地よい読みやすさに、懐かしさを感じた。
    明るい方のね!笑

    青春小説、おススメです!

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    2022年10月28日
  • サイドストーリーズ

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    しゃれた構成のアンソロジー

    煙草をテーマに有名作家の有名小説の番外編ばかりを集めたという大変にしゃれた構成のアンソロジー。
    もとの小説を読んでいれば読み返したくなるし、読んでいなければ読みたくなるという、出版社 作家の術中にはまってしまうたちの悪い本。
    番外編ではあるが元の本の色合い香りを程よく保った佳作が多い。

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    2022年10月03日
  • 吉祥寺の朝日奈くん

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    ネタバレ

    「交換日記はじめました!」「ラクガキをめぐる冒険」「三角形はこわさないでおく」「うるさいおなか」「吉祥寺の朝比奈くん」の5作が収録されておりどれも面白かったが、とくに「ラクガキをめぐる冒険」が好きだった。この話は倒置法のように書かれており、高校時代のラクガキをめぐって恋に発展するまでの色々なストーリーに引き込まれた。「吉祥寺の朝比奈くん」はあやうく朝比奈と真野が不倫関係ではないかと思ったが、それには朝比奈の先輩であり真野の旦那である哲雄が黒幕として関与していることに驚いた。

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    2022年08月22日
  • ダンデライオン

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    何だか少し前に読んだ『フーガはユーガ』と重なるところがあるんだけど、本作では11歳/31歳の主人公同士の精神が入れ替わる、一般的に言うところのタイムスリップ(タイムワープ)を扱っている。
    個人的にタイムスリップ作品は大好きなのと、中田永一名義なので当然切なさ要素も入ってくるはず、というわけで期待して読み始めた。

    本作ではタイムスリップでは必ず発生する諸問題、例えば「過去に戻って歴史を変えたら今の自分はどうなるの?」あたりはあまり深く突っ込まれることはない。そういったSF事象の理屈付けに終始するような展開ではなく、とりあえずタイムスリップすることを前提条件に据えて、謎解きミステリの要素を前面に

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    2022年06月12日
  • ダンデライオン

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    タイムリープもの。ミステリー、恋愛からみ。
    中田永一さん最高でした。
    著者独特のドキドキ感からちゃんと終わってて安心したし良かった。
    解説が大森望さんなのでSFなんでしょう。解説に紹介されている本は読んでみよう。

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    2022年01月16日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    8人の作家による本をめぐる物語。切り口が各人各様、装丁の話もあり、作品を生み出す基本エッセンスあり etc。電子書籍が増えてきたけど、やっぱ手に取る本がいいわと感じさせてくれた一冊。本は誰かに届けられる。本は電子書籍に比べ、より沢山の人の気持ち、技術が結集され生まれるを実感。それにしても最近の本はアニメのような絵が表紙を飾るようになったなぁともおばさんは感じた一冊。

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    2020年01月19日
  • 私は存在が空気

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    ネタバレ

    面白かった!!
    長編もよいけれど、まさかのオチがたくさん読めるので短編もうれしい。

    本当、スクールカースト下位の少年少女が主人公で、環境にも恵まれていないのに爽やかに描き切るのが凄い。。

    個人的にはタイトルにもなった作品が一番ヤラレタ!!という感じ。

    少年ジャンパー
    →瞬間移動の能力を身に着けているのに欲がない。。。と思いながら読んでいたので主人公の選択に拍手。
    先輩も、先輩の彼氏もいい人で良かった。。
    方言がかわいい。

    私は存在が空気
    →スッカリ騙されて、主人公の行動にドン引きしてしまったが。。
    ラストもそっちか、という少しの驚き。
    勇気を出して行動した彼女に拍手喝采。
    先輩の動機は

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    2019年01月31日
  • 僕は小説が書けない

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    ところどころにあるクスッとポイントがいい感じ。井上部長が足をぶつけたときの言葉とか。七瀬先輩がちょっと都合のいい人に見えなくもないけれど、青春時代ってそういうものなのかも。たくさん失敗してもそれを乗り越えて大きくなっていく。成長の途中段階ということですね。解説が三上延氏で、この次に読む本が『ビブリア古書堂』(再読)なのでここでもまた偶然のつながり。

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    2017年09月05日
  • 僕は小説が書けない

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    主人公は家族との関係に悩み、小説を書くことをやめてしまった高校生の少年。
    高校の文芸部に入ることになり、部員やOB達からの教えを受け、小説を書き始める。
    小説の書き方を主人公と共に学ぶことができる。
    小説を書きたい人への入門書としては良著と言えるのではないだろうか。

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    2017年08月17日
  • サイドストーリーズ

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    大分前に購入「積ん読」状態だったのをなぜか読みました。
    正直楽しかったです。
    作家さん達の代表作のスピンオフというか表題通り「サイドストーリー」。読んだことの無い作品もありましたが、丁寧に作者の横顔やメインのストーリーも書いてあるというサービス付。すべて「煙草」や「一服ひろば」に関連して書いてありますが、上手くからめてあるお話もあれば、やや無くてもいいんじゃない?的なお話も。
    冲方丁の「天地明察」は読んでみたいと思っていた本だったので、ますます読みたくなりました。
    貴志佑介の「鍵のかかった部屋」からのお話はドラマで見ていた佐藤浩市の芹沢がメインになったのには驚きましたが、まんまでしたね。
    限ら

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    2016年10月11日
  • サイドストーリーズ

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    読み終えるのが惜しい、
    物語がある。

    もう少し読んでいたい、
    余韻に浸っていたい、
    もしかしたら
    CDの隠しトラックの様に
    どこかに後日談的なものがあるんじゃない?

    と、いつまでも
    本を閉じたり開いていたりして。(^^;

    この本の中では
    >まほろ駅前シリーズと
    >天地明察が
    私の読み終えるのが惜しいリストの中の作品。

    サイドストーリーとして
    <一服広場>をテーマに再び彼らに会えたのは嬉しかった。
    他の作品も面白かったなぁ~
    機会があったら、本編のほうも読んでみたい。

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    2015年08月10日