中田永一のレビュー一覧

  • 吉祥寺の朝日奈くん
    五つの切ない恋愛模様が描かれた短編集。中でも一番よかったのは、『三角形はこわさないでおく』。次点は、表題作『吉祥寺の朝日奈くん』。どんでん返しというか、最後に"謎"が明かされる作品が多かったように思う。
  • くちびるに歌を
    同じ学校に、同じ部活に集まったメンバーの中でさえ、普通の基準が異なってくる。同じ空気を吸って育った仲間たちなのに、なぜ違いが生まれてくるのだろうか。
  • くちびるに歌を
    NHKの合唱コンクールに出場することを目標に、練習を重ねる五島列島のとある中学の合唱部のメンバーたち。
    中学生という多感な時期ならではの心の動きや喜怒哀楽がリアルに描かれていて、甘酸っぱい懐かしさを感じた。
    視点が「僕」「わたし」そして第三者とコロコロ変わるため、少し読みにくく、感情の軸をどの人物に...続きを読む
  • くちびるに歌を
    本屋で平積みになってたので手にした一冊。
    (実は、帯にガッキーが映ってたので(^_^;)

    中学生の合唱コンクールのお話。
    「安住紳一郎の日曜天国」をポッドキャストで聞いているので、「NHK全国学校音楽コンクール」(略してNコン)については普通の人よりも詳しいかもしれない。(笑)
    この番組の中で、安...続きを読む
  • くちびるに歌を
    学生時代を思い出した。
    あとからみたら「そんなことあったなー」と笑えることも、その時の自分からしたら本気で死にそうなくらい悩んでた。
    そしたら今の悩みもいつかはちっぽけになるのかもしれない。
    物語を通して自分を見つめるきっかけになった。
  • 吉祥寺の朝日奈くん
    短編5編
    どれも遠回りしながら
    話が進んでいく

    好きなのは
    「三角形はこわさないでおく」

    気になる人がいる学校生活って
    いい

  • ダンデライオン
    割とシンプルでわかりやすい物ですが、少し出来過ぎかなと思ってしまう点がありました。

    でも終わり方は意外にもさっぱり綺麗で、そこそこ心地の良い後味でした。

    物語の起伏はあまり激しくないかも?
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    タイトル通り、一冊の本、もっと言うと、主人公たちにとっての大事な「一冊目の本」との出会い、一冊の本で繋がる人間関係、なんかが軸にあるアンソロジー。さすがは「ダ・ヴィンチ編集」といった感じ。すでに知ってる話もあったが、原田マハ「砂に埋もれたル・コルビュジエ」・小路幸也「ラバーズブック」がお気に入り。そ...続きを読む
  • 僕は小説が書けない
    2人の作家が小説執筆支援ソフトを活用して合作したというのにびっくりした。個性豊かなキャラクターに関わっていくことで主人公が抱える悩みが消化されたのはよかった。他のメンバーの未来については言及されているが、2人の今後は描かれていないので今後が気になる感じの終わり方。
  • くちびるに歌を 1

    原作が読みたい

    漫画で読むと青春と思春期の悩みがさらっと
    掲載されているので、原作を最初に読んでから
    読みたかったなぁと思いました。
  • 吉祥寺の朝日奈くん
    10年前の本だけど、先月のキョーさんのレビューを見て買ってみた。

    5つの短編からなり、最後の表題作以外は学校が舞台で学園ものの雰囲気が楽しい。
    若い男女がそれぞれに思いを寄せる話だが、直截的な好いた惚れたという話ではなく、どの話にも彼や彼女の互いに互いを思いやる感情が綴られていて好ましい。
    二人だ...続きを読む
  • 百瀬、こっちを向いて。


    何年も前からず〜っと積読だった
    百瀬、こっち向いて。

    この小説にでてくる女の子みんな可愛くて
    少女漫画読んでる時のときめきがあったなぁ。

    どの話もミステリアスな部分もありつつ
    素敵なお話、登場人物だった!
    うんうん、で、その後どうなったの〜?
    って終わり方がより良かった!

    あ〜、可愛い!
  • ダンデライオン
    『危機的な状況で結ばれた男女は長続きしない…』
    似たような台詞が某映画のラストであったなぁと唐突に思い出してしまった。
    この物語もそんな感じだなぁ…と思ったけど、ラストを見るとそれを乗り越えるんじゃないかと期待させたかな。
    タイムリープものではあるが、ごく小さな世界線の中で起きた出来事に焦点を当てた...続きを読む
  • サイドストーリーズ
    やはり読んだことのある本だと面白さが格段に違う。まほろは何度読んでも好きなお話だし、空気感がとてもいい。どのお話にも必ず喫煙シーンが出てきて一服ひろばが登場すると思ったらJTの企画だったとは。無理なくストーリーに溶け込んでいたからよかったものの、短編集だとやはり物足りない勘はぬぐえない。新しい作家さ...続きを読む
  • ダンデライオン
    安定の乙一作品
    過去の殺人事件に関わる事になるタイムリープもの

    11才の野球少年が20年後にタイムリープして未来の自分を知り、そこに至るまでの人生が決まっている虚しさを考えると、安心と恐怖も感じます

    タイムリープの謎
    犯人の謎
    確定事項から外れた事故の謎

    ハラハラしながら楽しく読みました
  • 吉祥寺の朝日奈くん
    叙述トリック短編集
    三角形は壊さないでおく、が青春のかおりを感じて良かった
    「永遠の愛」についての考えは同意できなかったけど、短編ミステリー(?)としてはどれも面白かった
  • 吉祥寺の朝日奈くん
    せつなくて、でもぬくもりのある恋愛模様を五編収録した短編集。五つともストレートな恋愛ではないところに、「なんだ?なんだ?」と読み手の目をリードしていくものがあるのかもしれません。

    とくに、最初の「交換日記はじめました!」と、表題作でもある締めの「吉祥寺の朝日奈くん」が、僕にとってはかなり好みなうえ...続きを読む
  • ダンデライオン
    読みやすいし、結構面白かったが、乙一の作品としては普通だと思ってしまった。
    中田永一名義の小説は、さわやか系のストーリーが多いが、やはり乙一には不気味さやねじくれたストーリーを期待してしまう。
    最初に映画の脚本として構想した作品だと聞いて、なんか納得してしまった。
  • ダンデライオン
     私が作家“乙一”を強く意識したのは、「殺人鬼の放課後」(角川文庫)に収録された「SEVEN ROOMS」という作品だった。
     本来、自分はホラー系は苦手で、わざわざ怖い話を読みたがる人間ではない。上記の文庫を買ったのも恩田陸の「水晶の夜、翡翠の朝」が収録されていたからであり、萩尾望都の初期作品を思...続きを読む
  • ダンデライオン
    小学生の蓮司は、野球の練習試合にボールに当たって気絶した。目覚めてみると、そこは20年後の世界だった。戸惑いを隠せなかったが、所持していたICレコーダーから今の状況を説明する謎の男の音声に導かれるまま、突然現れた見知らぬ女性と共に行動する。
    一方、小学生の蓮司には、反対に20年後の蓮司の魂が入ってい...続きを読む