中田永一のレビュー一覧
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小さな島の中学校合唱部で繰り広げられる青春群像劇。主人公が持つ思春期ならではの悩みに心が締め付けられました。
ぼっちのプロが送る初めての青春。自閉症の兄を持ち、その兄の世話するためだけに生まれてきたと思いながら生きていた主人公桑原サトル。そんな闇を背負った少年が出会った自分の隙間を埋めてくれる美しい合唱の響き。そんな自分の好きな娘も所属している合唱部に入りたいとおもった矢先、兄を疎ましく思ってしまい、サトルが罪悪感を感じるシーンは心が締め付けられました。しかしその罪悪感があったからこそ、その後の合唱曲である手紙を聞き、今を生きる勇気をもったサトルの決断シーンがとても活きていました。モリ先生の愛くるしくもどこか影のある作画も相まって良い演出となっています。中学3年生というほとんどの人が自分の将来について悩む最初の場所でこういった主人公がどんな学生生活を送るか非常に楽しみです。
マジメにやらない男子、男嫌いがMAXなナズナなど色々問題づくな合唱部ですが、雨降って地固まる的な青春部活を送るんでしょうか。15年後の手紙の演出が冒頭と巻末にありましたが、こういった演出も青春度をあげていてとても良いです。また、楽しみの一つとしてモリ先生が盛り込んだ漫画的追加要素も個人的萌えですね。原作も漫画版が読み終わったら読みたいと思います。 -
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40代も半ばを過ぎた頃から、突如ランニングにハマりました。気分転換、ストレス解消、心身の健康のために自分のペースで続けています。
走ることに飽きやマンネリが来ているわけではないのですが、走りに行きたくなるような本(How toものでなく)が読みたいなぁと探していたところ、この本にたどり着きました。
アンソロジー形式の作品集を読むのは初めて。
1冊でバリエーション豊かな作風に触れることができ、自分の好みに合う・合わないが分かるのがおもしろかった。
個人的に刺さった作品をいくつか。
『パン、買ってこい』
ちょっと歪んだ使命感から「パシリ道」を極めた高校生のランと精神の成長物語。
爽やかなラストシーンが印象的。
『飛田姉妹の話』
人間が翼を手に入れ、空を飛ぶようになった未来のお話。
ヒトの脚は見る影もなく、すっかり退化してしまった。そんな時代にも自分の脚で走ることの意味や価値を見出そうとする。
『リスタート』
ブラックな職場と不摂生からメタボになり、体の不調に悩まされていたサラリーマンが健康指導をきっかけに一念発起する物語。
「精神的偏食」という言葉が印象的。 -
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ネタバレ五つのお話から成ります。
交換日記始めました!
持ち主から離れた交換日記が、月日を重ねて帰って来る。
知らない人が、身内が、知り合いが連なる交換日記。
最後、本当に会いたい人に会えたのだろうか?
落書きをめぐる冒険
中学時代に一緒に落書きした相手を探す物語。
三角形はこわさないでおく
同じ女子に恋する二人の男の子。三角関係のカタチ。
うるさいおなか
大人しい女子高生の空腹時の悩み。
同クラスの男子にバレる。音のサンプルが欲しいと。
吉祥寺の朝比奈くん
吉祥寺に住む役者崩れの朝比奈。
先輩に頼まれた計画的不倫に発展。
先輩夫婦は離婚を決めて、奥さんと仲良くなる・・・
百瀬、こっち向いて。のような瑞々しい作品。