中田永一のレビュー一覧

  • 私は存在が空気
    浅野いにおさんのカバーイラストが素敵。
    素朴な女の子が好きだ。


    本作は雑誌掲載の作品等をまとめた短編集で、書き下ろしはない。

    「少年ジャンパー」
    瞬間移動できるようになった少年のお話。
    この短編集の中で一番良い。
    中田永一っぽい。
    夜中にこそこそとあんなことができるのは、若いうちの、本当に好き...続きを読む
  • 吉祥寺の朝日奈くん
    みなさんご存知、中田永一は乙一の別名義。

    以下の5つの短編が収録されている。
    「交換日記はじめました!」
    「ラクガキをめぐる冒険」
    「三角形はこわさないでおく」
    「うるさいおなか」
    「吉祥寺の朝日奈くん」


    中田永一は着地の天才としか言いようがない。
    ここで挙げたいのは、「三角形はこわさないでお...続きを読む
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    短編集。以下気になったタイトル

    メアリー・スーを殺して(中田永一)…二次創作小説を書く女の子と、その小説の中に顔をのぞかせるメアリー・スーとの向き合い方について

    砂に埋もれたル・コルビュジェ(原田マハ)…認知症で徘徊癖のある父と世話をする娘の話。あとがきで本を埋める話について読み、考えるところが...続きを読む
  • 僕は小説が書けない
    主人公の小説に対する想いや、感情の変化を感じました。この小説を読んで、下手でもいいので挑戦してみる大切さを感じました。
  • 私は存在が空気
    全てのお話がとっても心をほっこりさせてくれるものだった。素敵な展開がいっぱいやった。
    大変な力を持った人達の爽やかな恋。
    ほこほこしながら読み進めて、読み終わったあともとってもほこほこ出来た!
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    今年最後の1冊にふさわしかった。宮下奈都さんの作品はさらりと読みやすい。原田マハさんの作品は短編だけども流石に深い。小路幸也さん人と人の繋がりと本とのつながりに安定感。中田永一さんのメアリー・スーを殺してが新鮮だった。
  • 私は存在が空気
    この本、わたしはとても好きでした。
    全話に不思議な能力が出てくる話で、中田さんこういうのほんと好きなんだなって思ったし、わたしも中田さんのそういう話が好きです。

    少年ジャンパー、わたしは存在が空気、が中でも好きでした。けど一番衝撃だったのは「恋する交差点」。他の方のレビューを拝見したら、これが引っ...続きを読む
  • 私は存在が空気
    いずれの短編でも、能力者が出てくる本です。
    とっても軽いタッチで読めるのでおススメします。
    少年少女が時には華麗に、そして時には不器用に、
    超能力を駆使して生きていく様は、
    右往左往して生きてきた自身の若い頃と不思議と重なるのです。そんな能力ないのにね。

    中でも、ファイアスターター湯川さん、最高で...続きを読む
  • 私は存在が空気
    様々な特殊能力を持った人たちの
    おかしな日常と
    悲しみや孤独、痛みや恋を描いた短編集。


    それぞれの話の簡単なあらすじを言うと

    一瞬にして空間を飛び越える能力「ジャンプ」を身に付けた
    引きこもりの男子校生の恋の結末と成長を描いた
    『少年ジャンパー』、

    漫画「ドラえもん」に登場するひみつ道具「石...続きを読む
  • 僕は小説が書けない
    軽いタッチで読みやすい。書かれているモチーフは人によって深刻なのでこういう軽やかなタッチで描かれていることは逆に思案を深めるいい機会にも。いろんな気持ちを点検できた。続編はあったらいいなという感じ。
  • 僕は小説が書けない
    今まで中村航氏の著書は苦手だった。
    角フェスの平置きでみかけたとき、悩んで斜め読みをしてみると面白そうに感じて購入。
    母校である芝浦工業大学が共同開発した小説創作支援ソフトを使い、中田永一氏と5頁~10頁を交互で執筆した合作。
    中田永一氏としての作品もはじめてだったこともあり楽しみだった。
    内容自体...続きを読む
  • 私は存在が空気
    乙一、じゃなくて中田さんの優しさが心に染みる短編集でした。

    中田さんは作品の中で、弱々しく、馬鹿にされている人間達に‘超能力’という‘力’を与える。
    それは『サイキック人生』の少女の一世一代の‘優しい嘘’みたいなものかもしれない。
    それを偽善と思う人もいるかもしれないけど、偽善でも救われる人もいる...続きを読む
  • 走る?
    14人の新進気鋭の作家たちが、Number Doに寄稿した「走ること」に関する短編集。走る気になる作と、ならない作があるが、作家さんたちがランナーという訳ではないので仕方ない。でも、その著者なりの「走る」ということの考え方がなんとなくわかり面白かった。
  • 私は存在が空気
    超能力者、だけど普通に生きる人の話。
    みんな可愛い。
    ジャンパーのひきこもり君が幸せになるといいな!
  • 私は存在が空気
    「少年ジャンパー」「私は存在が空気」「恋する交差点」「スモールライト・アドベンチャー」「ファイアスターター湯川さん」「サイキック人生」。
    不思議な力を持つ(ことになった)少年少女を主人公にした物語。
    少年ジャンパーと私は存在が空気、サイキック人生辺りが好きだなー。憧れの能力すぎる。特に「ジャンプ」。
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    本をめぐる物語というか、本に係わる物語って感じ。
    色んなかかわり方があるとは思うけれど、それだけでなく、
    本が出来上がるまでに、色んな人が関わっているんだと思ったら
    ますます本が愛おしくなります。

    アンソロジーは新しい作家さんとの出会いの場である。
    ましてや本関連のアンソロジーときたら、期待度大で...続きを読む
  • 私は存在が空気
    少しだけ不思議な力をもった人々を描いた短編集。

    どのお話もほっこりできて、とても好き。
    もし自分にこんな能力があったら何するかな。
    ジャンパーの力が1番便利でいいなあ。
  • 私は存在が空気
    乙一作品には不細工な人といじめに関する話が頻繁に出てくる
    乙一さんはいじめに遭遇したことがあるのだろうか

    それにしてもデビューは高校生だったはずだが未だに昔と同じような話を描けることにびっくりする
    もちろん年相応の作品もある
    子どもの心を忘れないで大人になれたんだなと思う

    これから先、乙一さんは...続きを読む
  • 私は存在が空気
    様々な超能力を持った若者たちの短編集。
    SF的な難しい物語ではなく、日常から少し乖離した特殊な世界で彼らは悩んだり恋したりしている。
    どの物語もちょっと悲しく温かく微笑ましい。
    生きづらい日々から成長していく『少年ジャンパー』、ちょっとハードボイルドな『ファイアスターター湯川さん』が特に面白かったで...続きを読む
  • サイドストーリーズ
    またあの人たちに会える喜びとまだ知らない人たちの日常を垣間見れるお試し的感覚。
    何作か読みたい本も見つかってとっても得した気分。