中田永一のレビュー一覧

  • 百瀬、こっちを向いて。
    表題作ほか三つの恋愛小説からなる作品集。高校生が主人公の作品ばかりで、自分の「あの頃」を思い出して"キュンキュン"しながら読んだ。『百瀬、こっちを向いて。』は先に映画を観ていたが、原作の方がすごくよかった。著者は「覆面作家」だそうで、ググってみたらあの有名な作家さんで、とても驚いた。
  • くちびるに歌を
     舞台は長崎県五島列島のとある島。そこの中学校の合唱部部員たちの青春小説。

     合唱部顧問の音楽教師松山が産休で、代わりに松山のかつての同級生柏木が、臨時教員として赴任し、合唱部の顧問となる。柏木はとても美人で、それにつられて女子だけだった合唱部に、数人の男子が入部してくるのだが、そこからいろいろと...続きを読む
  • 百瀬、こっちを向いて。
    若者たちの青い恋愛

    現実にあるのかなと思える恋愛ストーリーが4編で構成されている

    「キャベツ畑に彼の声」の
    あり得難い設定の
    ちょっと上から目線のドキドキに
    引き込まれてしまった

  • 彼女が生きてる世界線!(1)僕が悪役に転生!?
    久しぶりに小学生時代に戻ったようでした!
    分かりやすくて読みやすくてスルスル入ってくるからあっという間に読んでしまった!
    今どきの子どもたちはこんなの読んでるんだな〜って楽しくなりました!
    ストーリーは、大人には物足りなさがあれどもちょうど良い軽さ。
    3巻完結ということなので、楽しみにしたいと思いま...続きを読む
  • 吉祥寺の朝日奈くん
    「ゆる言語学ラジオ」で知って、ずっと寝かしていたが、帰省中に読破。それぞれのショートストーリーに捻りが効いていて、楽しめた。
  • 百瀬、こっちを向いて。
    「吉祥寺の朝日奈くん」を読んだ勢いで、こちらのデビュー作に行ってみる。

    表題作は、自己肯定感が低く教室での存在感も薄いノボルが、ある事情で百瀬という美少女と学校の中だけ付き合っているふりを始めて…というお話。
    話の行き先は想像がつくのだが、そこに行き着くまでの、自分の気持ちを計りかね、自分の心を否...続きを読む
  • 百瀬、こっちを向いて。
    ✨あらすじ✨
    「人間レベル2」の僕は、教室の中でまるで薄暗い電球のような存在だった。野良猫のような目つきの美少女・百瀬陽が、僕の彼女になるまでは―。しかしその裏には、僕にとって残酷すぎる仕掛けがあった。「こんなに苦しい気持ちは、最初から知らなければよかった…!」恋愛の持つ切なさすべてが込められた、み...続きを読む
  • 百瀬、こっちを向いて。
    なみうちぎわが1番良かったです。
    地味目の小太郎の人物像が印象的でした。
    最後の小梅が通るは美人あるあるでしたね。
    美人も美人の苦労があるんですね?
    確かに生まれ持った美しさはうらやましいけど、
    年をとるとその人の行動に魅力を感じるのは私だけかしら?

    追記 最近 ツルゲーネフのはつ恋読みました。
  • 吉祥寺の朝日奈くん
    表題の短編を含む短編集。作者は恋愛アンソロジーに載ってた「百瀬、こっちを向いて」でなんとなく印象に残っていたんだけど、短編集を書かせるとうまい人だなぁ。長編読んだことないので比べられないんだけど、短い中にもちょっとした仕掛けがあったり、さらっと読ませる文体だったり、そんな所が好き。「三角形はこわない...続きを読む
  • ダンデライオン
    時空を超えてなお すべてが一本の糸でつながれていた。

    過去への干渉が何度となく行われていたが それはすべて本人たちの意志で行われ それはあるべき未来にちゃんと繋がっていた。

    タイムリープが人生を変えている。しかも本人の手で。

    なんとなく感じた。

    自分の人生だ。それを変えるのは自分の権利だ。
    ...続きを読む
  • 百瀬、こっちを向いて。
    恋愛の短編集。学生が主人公の4つの物語があった。
    最初の3つは、全部最後の方に「え!そうなの!?」っていう、なんというか前提が変わるみたいな仕組みがあって、2度読みしちゃう感じだった。

    最後の1つの「小梅が通る」は、個人的に1番好きだった。あと、キュンキュンした。
    (この話は、他の3つと違って、最...続きを読む
  • ダンデライオン
    31歳の主人公が我が身に起きる時間跳躍現象を利用して11歳の自分に入り込み、20年前の世界である目的のために現在の恋人の家へと向かって…というお話。
    過去は変わらないという設定のようだか、それでも“観測”通りに事が運ぶのか、何かアクシデントがあって歴史が変わることがないか、ちょっとドキドキ。
    この時...続きを読む
  • 吉祥寺の朝日奈くん
    短編5本。青春の中にちょっとしたミステリ?謎解きじかけというかどんでん返しとまではいかないがひっくり返しがある話が好きな人におすすめ。古典部シリーズを易しくして青春色強めのような感じ。昔読んだ時は、全編好きだと思ったけど、改めて読むとラクガキ、三角形、吉祥寺の三強。特に三角形が好きだなあ。キャラクタ...続きを読む
  • 吉祥寺の朝日奈くん
    『百瀬、こっちを向いて。』が好きだったため、中田さん2冊目。

    ピュアで素敵な恋愛短編小説集です。
    恋愛小説ではあるけれど、話によってはミステリーというかどんでん返しの展開で、最後までどんなラストになるか分かりませんでした。

    個人的に『三角形は壊さないでおく』が一番好きです。登場人物すべてに魅力が...続きを読む
  • ダンデライオン
    乙一名義作品「サマーゴースト」と一緒に購入。
    緻密に設計されたSFミステリー。

    大人の主人公と子供の主人公、それぞれの「精神」だけ1日入れ替わる現象を利用して殺人犯の正体をつきとめよう、という物語。

    「時をかける少女」的な世界観が好きな人にはおすすめできるかも。

    時系列を理解するのが少したいへ...続きを読む
  • 私は存在が空気
    超能力をもつ少年少女たちの物語。「少年ジャンパー」と「ファイアスターター湯川さん」が好きだったかな。
    テレポーテーションのできるひきこもりの少年とは、おもしろい発想。もし超能力が使えたら…と考えるのは楽しそう。
  • くちびるに歌を 1

    映画も見てみたい

    映画化もされた作品なんですね。そちらも見てみたくなりました。離島の中学校での合唱部のお話です。少年漫画感があります。存在が地味だった桑原くんも、今後どうなっていくのか見てみたいです。我が家にも障害のある子がいるため、桑原くんのことを思うと読んでいて心が痛くなるときもありました。
  • 私は存在が空気
    1話目の引きこもり少年、両親が明るくてよい。登校への拒否感はあるものの、閉塞感がなく息苦しくない不思議な引きこもり。ストーリーも好き。少しはみ出した人たちを書かせたらぴかいちだなぁ
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    本の話だから、まあ予想がつくけど、と侮っていたら、結構いけた。凸凹はあるが。今まで読んだことのなかった作家のものが新鮮でよかった。この作家、読んでみようかという気にさせる。
    中田永一「メアリー・スーを殺して」この小説自体がメアリー・スーぽいがなあ。
    宮下奈都「旅立ちの日に」期待したけどねえ。手抜き。...続きを読む
  • 私は存在が空気
    超能力者×恋物語、6つの短編集ですらすら読める。
    平仮名多めなのが読んでて気になるので、★-1。
    物語は読みやすいし、面白かった。他の作品も読んでみたいと思う。