中田永一のレビュー一覧

  • 僕は小説が書けない
    普段あまり小説の書き方など意識したことがなかったので、こんなことを考えながら書いているのかと興味深く読むことができました。2人の小説論もどちらの考えも納得できる部分があり、それぞれの対比がとても面白かったです。肝心のストーリー部分は地味な主人公が恋をしたり家庭の問題を乗り越えながら成長していく話で、...続きを読む
  • 僕は小説が書けない
    とっても可愛い小説だった。
    高校の文芸部に無理やり勧誘されて主人公・光太郎。変な先輩たちに囲まれて、自分の生い立ちに向き合いつつ、小説を書くために四苦八苦するストーリー。
    主人公は親の不倫の末に生まれたという、割とヘヴィーな設定。
    だけど小説全体の空気は軽い。文体なのか、周りのキャラクターが明るいか...続きを読む
  • 私は存在が空気
    短編集は電車でも読み進めやすいケド。
    世界を変えるような能力ではないけど、ちょっとした超能力を持ってしまった子逹の物語。
    中田さんの本は、やっぱり独特で、今回は私はちょっと苦手なタイプの本でしたw
    結末がむー?ってなる話が多かったからかな?
    あとは最近、オーソドックスな物語ばかり読んでたから余計か...続きを読む
  • 私は存在が空気
    タイトルに惹かれて読んでみました。
    超能力があるからと、大それたことを考えるでもなく日常を送る人たちとちょっとした恋のお話でした。
    少年ジャンパーと私は存在が空気、サイキック人生が面白かったと思います。
  • 私は存在が空気
    大人になればなるほど、
    本当はできなことができたらいいなと思う。
    こんな風にジャンプができたら
    あれもこれもやりたいこと、たくさん。
    行きたいところ、たくさん。
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    the book is buried under the beach(by Maha Harada): based on the real story. the book that fold the edge(Rui Kodemari): sounds excellent! the words, t...続きを読む
  • 私は存在が空気
    タイトルと表紙に惹かれて。

    ちょっと不思議な超能力を持つ人たちの短編集。

    引きこもって、逃げて、逃げて、そして別地点にジャンプできるようになった少年。『少年ジャンパー』
    もともとは父親の暴力から逃れるため、自分の存在を空気のように消す能力を身につけた少女。『私は存在が空気』
    結婚を考えている彼と...続きを読む
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    「メアリー・スーを殺して」中田永一
    「初めて本をつくるあなたがすべきこと」朱野帰子
    「時田風音の受難」沢木まひろ
    「ラバーズブック」小路幸也
    「校閲ガール」宮木あや子

    この5篇が好きだったな
    1作目の「メアリー〜」が面白かったので、一気に読み切れた。

    小路さん以外は初めて読む作家さんなので、他の...続きを読む
  • 私は存在が空気
    ひきこもっているうちに任意の場所へ「跳ぶ」ことができるようになった少年、限りなく存在の薄い少女、自然に火を起こせる女性、サイコキネシスの一族の少女。不思議な力を持った人たちの優しくて温かい短編集。

    超能力ものではあるけど、派手な話ではなく、日常の等身大の細やかな話で微笑ましい。淡々としているけれど...続きを読む
  • 私は存在が空気
    【収録作品】少年ジャンパー/私は存在が空気/恋する交差点/スモールライト・アドベンチャー/ファイアスターター湯川さん/サイキック人生
    *超能力は「個性」の延長なのかもしれない。一人一人が能力と自然に折り合いをつけ、誠実に生きていこうとしている姿がすがすがしい。
  • 私は存在が空気
    これだ!と思う好みのお話はなかったかな。強いて言えばファイアスターター湯川さんの少し切ない読後感が好きだった。
  • 私は存在が空気
    どこかおかしくて、ちょっぴり切ない【超能力者×恋物語】

    中田永一 作品
    普通に面白いが、期待が大きすぎて
    ちょっと物足りなかった。
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    8人の語り手による短編集。
    本を通して見た世界はこんなにも多く、こんなにも刺激的。
    広がる世界の面白さを、あなたに。

    『メアリー・スーを殺して』
    メアリー・スーとは聞きなれない言葉だった。
    一体それは誰?
    この人物は、二次創作における、書き手の願望を一身に背負った自己愛の塊というべき人物。
    つまり...続きを読む
  • サイドストーリーズ
    一服ひろばについての、アンソロジー。

    ひとつが30ページ程度なので、読みやすかったです。
    しかし読んだ事がある本が、3冊だけ。
    とはいえ、どれも今現在がどういう状態なのか
    分からないという話はなかったです。

    最後から2番目。
    女って恐ろしい…と思うには十分な話でした。
    確かにこれは恐喝になります...続きを読む
  • サイドストーリーズ
    サイドストーリーっていうテーマが面白かった。わたしは本篇を読んだことがあるのが偏食気味なので中田永一さんの百瀬こっちを向いてと、中山千里さんのさよならドピュッシーだけだったのでその二本を読みましたが、ファンにはたまらなく豪華であろうサイドストーリーがたくさんでした。
    大好きなあの小説たちの違う話、も...続きを読む
  • サイドストーリーズ
    【収録作品】「鯨と煙の冒険」中田永一…『百瀬、こっちを向いて。』番外編/「一服ひろばの謎」貴志祐介…「防犯探偵・榎本径」シリーズ番外編/「皇帝の宿」宮木あや子…『校閲ガール』番外編/「街で立ち止まる時」東直己…「ススキノ探偵」シリーズ番外編/「同窓会」垣根涼介…「君たちに明日はない」シリーズ番外編/...続きを読む
  • くちびるに歌を 1
    ゲッサン連載をずっと読んでました。完結したのでまとめ買い&一気読み。連載当初は「?」だったけど、終わりが近づくにつれて「これはコミックス買わねば」ってなった。
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    最近お気に入りの中田永一さん、宮下奈都さん、宮木あや子さん等の作品が含まれた短篇集だったため、迷わず手に取りました。

    やはり中田永一さんはおもしろかった!
    朱野帰子さんの作品は初めてでしたが、他の作品も読んでみたいと感じました。
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    タイトル通り、本にまつわる短編のアンソロジー。
    中田永一の作品が読みたかったのと、他の作家が著作を読んだことのない名前ばかりだったので、新規開拓のため読みました。
    表紙のイラストを見るに若い読者がターゲットかと思いましたが、話のキーとなる本は二次創作の同人誌から戦争に関わるものや官能小説まであり、全...続きを読む
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    本をテーマとしたアンソロジー。

    それぞれ「本」「読書」に対するアプローチが様々なので、飽きずに楽しんで読みました。

    中田永一「メアリー・スーを殺して」は、オタク趣味の少女が二次創作小説を書くようになるが、いわゆる『メアリー・スー』(ファンが二次創作の中に登場させた自己投影したキャラクターのこと)...続きを読む