司馬遼太郎のレビュー一覧

  • この国のかたち(五)

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    この国のかたちも5巻目。今回は宗教と学問のお話が中心で少しとっつきにくかった。
    これとは対象的におまけとして司馬遼太郎氏の口述をもとに編集された文書が掲載されておりこれが面白い。氏が過去に小説にした人物たちを取り上げており、龍馬や大村益次郎、高杉晋作と河井継之助との違いなど、こぼれ話的なもので興味深かった。

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    2026年01月26日
  • 新史 太閤記(上)

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    成り上がりの物語としての面白さはもちろんのこと、秀吉(藤吉郎)に限らず織田信長、竹中半兵衛、黒田官兵衛など周りの人間もとても魅力的に書かれているのでそれだけで読んでいて楽しい。上巻は竹中半兵衛が亡くなるところまでで下巻に続く。

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    2026年01月26日
  • 功名が辻(二)

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    十両の馬がひっそりと退場してしまったのが悲しかった。

    いかに諸将の心が秀吉から離れていったのかが分かりやすかった。

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    2026年01月25日
  • ロシアについて 北方の原形

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    ネタバレ

    ふらっと立ち寄った本屋で見つけた。日本とロシアの関係性の原形を探ったエッセイである。

    シベリア開発における食糧の安定供給を目的として日本と接触したのが、両国の因縁の始まりであるという。

    鎖国政策時の日本は、毛皮に殆ど興味がなかったこともあり、ロシアに対して極めて冷淡に対応した。

    この時醸成された緊張感が、日露戦争の遠因になった可能性も否定できない。

    領土拡張におけるロシアの型は、ロシアに救援を求める勢力に加担して勝ち取った地域をロシア化する、というものである。

    ウクライナ戦争開戦の経緯から、今でもその原形は残っている。北方領土も火種を抱えている。

    ヤルタ協定において千島列島(ロシア

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    2026年01月24日
  • 新装版 アームストロング砲

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    ネタバレ

    以前読んでいた人斬り以蔵と違い全ての短編が幕末時期の話
    割と話の内容も暗い結末が多いのも特徴

    薩摩浄瑠璃党
    今で煽り魔の様な人間が主人公の話
    会津と薩摩が同盟を結んでいた事をいい事に新撰組をコケにしまくるが、最後は哀れにも殺される話である
    血風録でも薩摩の話があったが、当時の薩摩藩士は小賢しい狡猾な人間がおおかったのであろうか司馬の作品ではそういう藩士が多い印象

    倉敷の若旦那
    正義感が強過ぎた為か幕府の役人にも長州志士にも目をつけられ逆賊として非業の死を遂げた男の話
    当時書かれたのは赤軍派が暴れ回っていた世情だからか行き過ぎた正義の果てと復讐がどのような顛末を迎えるかを詳細に描いている話で

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    2026年01月24日
  • 翔ぶが如く(三)

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    佐賀の乱手前で3巻終了。桐野利秋、川路利良この二人が今後どう動くか。楽しみ。下記興味深い一文。

    p156 人材を採用するのに、あれは君子これは小人と言って、厳密に分けすぎるとかえって害がある。なぜならば、日本史の人物で見ても10に7.8は小人である。であるから、相手がたとえ小人でもその長所をとって、これを小職に用いれば、よくその才芸を尽さしめれば良い。さりとてこれを長官に据えたり、これに重職を授けたりすると、必ず国家を覆すことになる。決して上に取り立ててはならぬものである。

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    2026年01月19日
  • 功名が辻(一)

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    タイトルと概要しか知らなかった作品だが、高知に縁深いものとして一度は読んでおかなければと思い立って読み始めた。

    千代の掌の上で転がされる伊右衛門の姿が微笑ましい。

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    2026年01月18日
  • 新史 太閤記(下)

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    ラストは家康の上洛、そして秀吉の辞世の句で終わったので意外性もありましたが、秀吉という人物の人生を考えると、この終わりも納得、儚く余韻も残ります。
    印象に残るのは秀吉の智略、相手の性格や立場を見抜いて、言葉や態度を使い分ける姿は知恵で天下を取ったと感じる。権力を持つごとに弱さもにじみ出ていた。
    その点で家康との対比が印象的だった。
    毛利家、吉川元春と小早川隆景、こちらも支え合う兄弟でした。

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    2026年01月17日
  • 功名が辻(一)

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    ネタバレ

    おかんのオススメで読み始めた。歴史小説はあまり得意じゃないけど、司馬遼太郎の描く女性は魅力的で読んでいて面白い。

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    2026年01月15日
  • この国のかたち(四)

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    司馬遼太郎氏の数多くの著作の中で昭和初期から戦前にかけての物語がない。ノンモハン事件を題材に執筆しようと取材を試みたがあまりにも醜い高級将校、参謀たちの言動や組織行動に絶望してどうしてもこの時代の小説が書けなかったそうだ。

    「この国のかたち」も4巻目。この巻ではかなり昭和史について踏み込んで書かれている。特に司馬氏が日本を滅ぼした原因と断罪している「統帥権」については考えさせられる。

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    2026年01月14日
  • 翔ぶが如く(一)

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    江戸が終わって明治になっても、日本は国家として成立していなかった。国家を作り国民を作っていく必要があった。
    外国を見てきた者は、日本を小さな国と感じて衝撃を受けた。そして居残り組と方向性が食い違ってきた。

    日本人が留学して、海外の政治や文明を勉強して、自分たちの国づくりに取り入れていったことが素晴らしいと思った。そのおかげで日本は急速に発展したんだなと。

    突然西郷さんが悲しすぎる存在になっている。愛情深く人望が厚い人なのに、幕末から変わらないままでいるせいで周りから取り残され、部下にまで憐れまれている。

    少し出てきた木戸さんも取り残されている。日本を変えた雄志たちが、なんだか悲しい存在に

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    2026年01月14日
  • 人斬り以蔵

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    はじめて読んだ歴史小説
    (厳密にはバラガキも該当するがあの作品は新撰組を現代のヤンキーとして設定した様な小説だから歴史小説とは呼びづらい、10歩譲って時代小説)
    現代文学に慣れ親しんでいる為か江戸時代特有の文化風習の用語や現代では余り使われない単語で読み解くのに苦労したが、少しづつ慣れるようになってから読むスピードも早くなれた
    ちなみにこの短編小説に出てくる主人公は歴史の大海に大きな波を起こした人物ではなくどちらかと言えばその大きな波に巻き込まれて乗ろうとした人物が多い
    さらに言えば現在の学校教育ではまず間違いなく名前が乗らないような少しメジャーから外れた人物ばかりである
    しかしその半生は歴史

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    2026年01月12日
  • 新史 太閤記(上)

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    ご存知太閤記様。秀吉の物語。成り上がり物語でもあり。信長が、道具と人を扱うが秀吉だけは特別視する。信長と秀吉の絡みがメインで構成されていて信長が秀吉と思考が似ている部分があった気がする。活劇です。

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    2026年01月12日
  • 花神(上)

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    久しぶりの司馬遼太郎。やっぱりこの世界観好きだなぁ。
    大村益次郎の話だけど、他の幕末の偉人の動きも合わせて出てくるので、時代の動きを感じやすい作品だなと思った。
    大村益次郎って政治家じゃなくて、技術者だったんですね。にしても、長州藩に仕えたくて、桂小五郎にちょっと会いに行ったり礼状出したりする姿は、ちょっぴりニヤニヤしてしまった。

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    2026年01月11日
  • 坂の上の雲(八)

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    ついに読破!他の作品と比較して比較的最近のテーマを扱っているため、膨大な参考文献を丁寧に読み解き、人物像を重層的に描いた筆力に引き込まれました。日露戦争も多面的に読み解くことができ、後世に読み継がれてほしい名作でした

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    2026年01月08日
  • 竜馬がゆく(三)

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    坂本竜馬
    師匠 勝海舟との出会い。
    生涯のパートナー お竜さんとの出会い。
    までを描いている 竜馬がゆく三巻。

    『勝なんぞを殺すよりも、
    人おのおのが志を遂げられる世の中に
    したいものだなぁ』

    この言葉からも伝わるように竜馬は、人を自分の
    下にも上にも見ずに平等に接していた姿が、印象的だったり、ユーモア溢れる言動や子供のような行動も、多くの人。。。特に女性は乙女姉さんをはじめ、放って
    おくことが出来なかったんだろうな。。。
    何よりも。。。
    私の大好きなお竜さんにようやく出会えた♪

    『人間、好きな道によって世界を切り拓いてゆく。』

    兎にも角にも いざ出航!!

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    2026年01月04日
  • 街道をゆく 39

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    「人間へのさまざまな思いとともに、ニューヨーク散歩を終える。」
    この最後の一文に全てが集約されている気がする。
    特にニューヨークは、背景の違う色んな人がいて、それぞれの思いが交差して存在しているなと思った。

    筆者の知識量と人脈、人との関わり方や見方がすごいなと思った。
    挿絵も素敵だった。

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    2026年01月03日
  • 胡蝶の夢(一)

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    漢方医学一辺倒だった江戸時代末期、ペリー来航と共に少しずつ蘭学の必要性が問われて行った時代。奥御医師の松本良順は弟子の島倉伊之助と共に蘭学者として、息苦しいほど強固な身分社会に挑んでいく。はみ出し者とレッテルを貼られる事の多い伊之助だが、彼の本質をきちんと見抜く松本良順に対しては従順な態度を見せるなど、師弟関係の描写がとても良かった。学問を平等に学ぶ環境も充分な文献もない中で、医学の道を切り拓いていった人々の姿に力強さを感じた。時代と共に医療の在り方がどのように変わっていくのか、次巻も楽しみである。

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    2026年01月03日
  • 翔ぶが如く(二)

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    説明文が長く少し読み進めづらい。。

    一般的に征韓論というと西郷隆盛の暴走妄想で片づけられるが、維新の繋がりから言うと本質的に正しかったかもしれない。三条、岩倉、伊藤と大久保とのやりとりが面白い。日本で歴史上唯一の政治施策の真剣勝負。もし征韓論が通っていたら。この世界観を見てみたい。

    山縣有朋の欧州視察によって得た国民蜂起の恐怖が後の民主運動の弾圧に繋がるとは。
    P46.47天皇の統帥権について分かりやすい記述。これも山縣有朋が絡んでいる。軍人勅諭
    焦土から日本は生まれ変わる 西郷隆盛 高杉晋作
    西郷隆盛と足利尊氏を重ねる とても面白い
    上記を見抜いた大村益次郎 清水一行短編強請った金
    西郷

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    2026年01月12日
  • 翔ぶが如く(一)

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    征韓論を大久保利通、大隈重信、木戸孝允といった新政府高官からの目線と西郷隆盛の目線とを上手く書いている。まだ一巻。これからごう続いていくか楽しみ。
    あれだけ多くの犠牲を出した維新が多くの人にとってどのような意味があったのか。起こるべくして内乱は起こる。

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    2026年01月01日