大沢在昌のレビュー一覧

  • 夜刑事

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    ヴァンパイアウイルスに感染して、夜しか活動ができなくなった刑事が主人公。
    ストーリーの始まりは、なかなか流れがつかめなかった。SF的な世界観で覆われていて、ヴァンパイアウイルスを新型コロナウイルスに想像すればいいのか、戸惑ってしまった。
    でも読んでいくうちに、ストーリーの骨格が確かになり、楽しませてくれた。
    ヴァンパイアウイルスによって、感染者対非感染者の対立が生まれ争いになる。それでも、自分に降りかかる悪い状況を追い払いながら、ひとりで事件に立ち向かっていく夜刑事。
    外国のスパイらしき女性が近づいてきて、敵なのか味方なのか、それとも男女の関係になるのか、ストーリーを膨らませてくれる。最終的に

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    2025年01月19日
  • 予幻

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    「ボディーガードキリ」シリーズ第3弾。
    安定の大沢在昌節。序盤はロバート・B・パーカーのスペンサーシリーズを彷彿とさせる、関係者を順繰りに訪ねて、小悪党を小突いて情報を取る手法の捜査。弥生とのバディもスペンサーとホークを思い出してニンマリ。中盤以降はそれまでの登場人物が絡み合ってややこしいが、そんな事も気にせず面白く読み進められた。真犯人以外の途中で敵対してた人物達が、最終的に仲間になって大円団となる展開は、かつてジャンプ漫画を読んでいた世代には胸熱。三角関係も微笑ましく、ヒリヒリするストーリーに和やかさが加わった。次作もこの三角関係を続けて欲しい。

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    2025年01月11日
  • 暗約領域 新宿鮫11

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    晶も桃井もいない新宿鮫。新たな局面を迎えているが、やはり物足りなさを感じてしまう。内容も腑に落ちない部分もあったが、力技で一気読みさせるのは、さすが「新宿鮫」。

    11までの面白さをランキング
    1.新宿鮫
    2.毒猿
    3.無間人形
    4.絆回廊
    5.風化水脈
    6.狼花
    7.屍蘭
    8.氷舞
    9.暗約領域
    10.灰夜
    11.炎蛹

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    2025年01月08日
  • 絆回廊 新宿鮫10~新装版~

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    久し振り読んだ新宿鮫。
    新宿の様子もヤクザの活動も外国人犯罪者も今は当時とはかなり変わったと実感した。
    金石との攻防は完全に決着していない印象なので、次作にも引き継がれるのだろうか。
    それにしても桃井課長が残念でならない。

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    2025年01月07日
  • 漂泊の街角〈新装版〉 失踪人調査人・佐久間公 : 3

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    ショートストーリーで構成されており、物語が濃厚な分、ラストがあっさり終わる展開に少し物足りなさも感じました。でもサクッと読みたい時にはオススメな本です。

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    2024年12月20日
  • らんぼう

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    あーこういうの大好き。
    現代版書いてくれないかなぁ
    暴力的過ぎてあまりにも現実味がなくなっちゃうかな

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    2024年12月17日
  • ライアー

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    すごく面白いし、主人公が女性だからか、ハードボイルドにしては読みやすい。
    でも、『極悪専用』ほどではないので個人的には星4.5ぐらい。
    途中、恋模様が入ってきて、そういうのいらないよ、とちょっと萎えかけたけど、主人公の殻が破られるふたりの会話は結構よかった。
    続編希望!ぜひシリーズ化してほしい。映像化しても面白そうな作品です。

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    2024年12月06日
  • 無間人形 新宿鮫4~新装版~

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    新宿鮫シリーズ第4弾
    1994年第110回直木賞

    今作は、若者をターゲットにしたかのようキャンディタイプにされた覚醒剤の販売から製造元までのルートを追う
    そして主人公は 製造元である地方財閥に関係する兄弟になります

    4作目で直木賞という事で
    多少意識しながら読むことになります
    好みなら3“屍蘭”の女性の陰湿さが
    ハードボイルドなら2“毒猿”の頑なさが
    推せます
    ですから、ここまでの軌跡で直木賞でしょうか

    製造元となる兄弟の
    恵まれはいるが、地方名家分家としての立場
    自由にならない家系、恋愛
    その社会ごと汚したかった兄と従属する弟
    そこに覚醒剤があったがために
    慣れない犯罪に染まっていくふ

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    2024年11月27日
  • 夜刑事

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    バンパイアウイルスに感染した刑事岬田は、太陽の光にあたると皮膚を火傷をするが、暗闇で目が効き聴力が発達し外傷に強い体質を得た。
    謎の工作員のマコと疑心のなか協力しながら、感染者グリーンボマーとそれを排斥するバンヘルシングの抗争に踏み入れていく。

    吸血鬼のような体質の刑事という新たなカテゴリーの警察小説には、ハヤカワミステリーからの出版かと思ったくらいだった。
    斬新な読み応えもあり、お得意のお色気要素も盛ってあり、謎解きの妙味もあり、飽きさせず読ませてくれた。
    小説の結末も、以降の作品に乞うご期待的な終わり方がよい。
    ただ「大沢在昌の警察小説」を期待して読み始めたが、リアルな物語とは少々道をず

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    2024年11月23日
  • 屍蘭 新宿鮫3~新装版~

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    ほう、と思う
    ハードがボイルドしていないのではないか、と

    エステサロンの美貌の女社長
    彼女の取り巻き達
    胎児を使った許せない闇ビジネス
    女性達の陰湿さが漂うサスペンス劇場となった
    新宿鮫3

    さすがに前巻の毒猿系タイプが続きますと
    読むにも体力が必要
    早めにシリーズ卒業かしらと予測していたところ
    軽くサイコ系サスペンス風
    おそらく、本来の新宿鮫ファンは
    物足りなくてこの巻の評価が多少低めなのかな
    と思いました
    私はこちらの方が好みでしたけれど

    鮫島は、孤立無援の状況から徐々に協力者が
    増えていくのかな

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    2024年11月19日
  • 毒猿 新宿鮫2~新装版~

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    新宿鮫2
    ハードがボイルドしすぎてる
    新宿御苑でなんて事してますか
    これから、お花見とか紅葉とかお散歩に御苑に
    行く事があれば
    台湾閣のとこの池が赤く染まるイメージから逃げられない

    そして 好みは別として
    2日前に読んだ本も忘れ気味の今日この頃
    この新宿御苑の決戦は忘れそうもない
    という事は名作なんだろうなあと思う

    凄腕殺し屋毒猿が新宿に潜入
    狙った相手は逃さない
    台湾マフィアに台湾の敏腕刑事まで新宿に集合
    第2巻は、鮫島よりも毒猿が圧倒的な存在感

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    2024年11月15日
  • 新宿鮫 新宿鮫1~新装版~

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    面白いのかもしれない

    1990年第3回このミステリーがすごい!
    1991年第12回吉川英治文学新人賞
    1991年第44回日本推理作家協会賞 受賞

    新宿署の鮫島警部で、“新宿鮫”
    あまりの直球

    キャリアとして警察庁に入ったエリートだった
    鮫島
    ノンキャリアの警察官との暴力事件
    (これで首に傷が残り後ろがちょっとロングヘア)
    そして同期キャリアの自殺
    その真相の遺書的手紙を受け取る
    そんなこんなで 新宿署防犯課(現在生活安全課)
    へ左遷人事
    荒れた新宿署でペアを組む相棒を得られず
    一匹狼ならぬ一匹鮫
    それでも検挙率はトップ

    犯罪も罪深いけど 警察組織も闇深い
    第1巻から単独行動でかなりの痛

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    2024年11月12日
  • 感傷の街角〈新装版〉 失踪人調査人・佐久間公 : 2

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    ネタバレ

    佐久間公シリーズ第一弾。著者デビュー作である「感傷の街角」を含む短編集。このシリーズが父親の蔵書の中にあり子供の頃からファンだったけど、今回初めて第一弾を読む事が出来た。流石に初版が昭和54年という事で古さは否めないが大沢節は顕在。大人になったらディスコに行って遊ばないといけないんだなぁって思ってたけど、結局今まで一度も行った事ない

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    2024年10月28日
  • 感傷の街角〈新装版〉 失踪人調査人・佐久間公 : 2

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    佐久間公シリーズとしては2冊目の読破。鮫島さんとは違い人探しのため、内容は多少軽め。でも引き込まれる面白さ。、

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    2024年10月24日
  • 生贄のマチ 特殊捜査班カルテット

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    家族を何者かに惨殺された過去を持つタケルは、クチナワと名乗る車椅子の刑事からあるチームに誘われ、組織の謀略渦巻くイベントに潜入する。

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    2024年10月11日
  • 漂砂の塔 上

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    北方領土で日露中の三国の企業が協力して事業を行なっているという大胆な設定。
    第二次大戦前の大量殺人やら、日露ハーフの警察官やら、KGB出身の責任者やら、謎の美人医師など香ばしい人がたくさんでてきて面白い。
    さて後半はどう発展して収束させるのだろう。

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    2024年10月09日
  • 漂砂の塔 上

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    下巻に向けて盛り上がってきた、謎解き
    島を舞台にしたストーリーにしてはスケールが段々と大きくなってきて感覚
    現実での聞き込みと、いまも犯人と共存してるかもしれない緊張感の中、戦前の過去に起きた事件や隠蔽したい事実を解き明かしていく流れが、大沢在昌ならではの展開で、ガッツリこころ掴まれてます(笑)

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    2024年10月09日
  • 新宿鮫 新宿鮫1~新装版~

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    普通、刑事は2人1組だったり1人で行動しないという決まりがあったりするのですが、この本の主人公は、色々とあって1人で行動する刑事です。(新宿鮫という名前で一部の人たちの中では有名らしい)

    この本では警察関係者の連続殺人事件が起きます。

    それに乗じて、別な事件(模倣というか……。ものすごく簡単に言うと、捜査を軽く混乱させる事件)も起こります。

    犯人候補は2転3転。

    1人ずつしっかりと追っていきます。

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    2024年09月22日
  • 悪魔には悪魔を

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    ネタバレ

    面白かったー!600頁あっても一気読み。行方不明になった麻薬取締官の双子の弟が、ベトナム人組織を追い込んでいく話。「俺」っていう人と「オレ」っていう人の会話が最初は分かりにくかったけど、この違いに気づいたらサクサクと物語が進む。ハードボイルドに付き物?の美人パートナーは今回は警視庁組対の女刑事、その名も「大仏」。お兄ちゃんも見つかって良かった。

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    2024年09月19日
  • 天使の爪 下 新装版

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    ネタバレ

    脳移植を受けた美人麻薬取締官の神崎アスカと、同じく脳移植者のロシアの殺人鬼ヴォールク。
    二人は世界で、ただ二人の脳移植者という事実に、互いに強く相手を意識しあう。
    「ヴォールク(狼)」は、幼い頃に森で生き別れに成った妹のワーニャをアスカに置き換え、アスカをロシアへ連れ帰ろうとする。
    アスカが古芳という刑事と恋人関係だと知ると、ヴォールクは古芳に憎しみを感じた。

    ロシアの諜報機関SVRのソコロフは、ヴォールクとその仲間のミドヴィエーチ(熊)に、チェチェン人に奪われた偽札の回収をするため、日本への派遣を命じた。
    ヴォールクはアスカに会いたい為に、その任務を引き受けた。
    日本に来たヴォールクはアス

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    2024年09月15日