大沢在昌のレビュー一覧

  • 小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない

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    雑誌、『野性時代』誌上で行われた、小説講座の内容。
    小説で食べている、現役のスタイルが良く分かりました。

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    2016年09月15日
  • 炎蛹 新宿鮫5~新装版~

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    ネタバレ

    構成がだんだん巧みになっていく。
    今回はラブホテル連続放火事件と、コロンビア人娼婦連続殺人事件と、稲を壊滅させるほどの繁殖力を持つ害虫の蛹の確保という3つの事件が同時に進行していく。

    鮫島は基本的にひとりで行動するのだけど、放火事件は消防庁と、殺人事件は機捜と、そして蛹捜索は植物防疫官と連携しながら捜査をする。

    消防庁予防部調査課の吾妻もいいキャラクターなんだけど、植物防疫官の甲屋が本当に面白いキャラクターで、鮫島よりも押しが強いのには笑ってしまう。
    研究者肌で公務員としてはかなり異質、けれど子どものような好奇心で鮫島の仕事に興味津々で付いてくる厄介なおじさん。

    3つの事件はそれぞれに全

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    2016年09月05日
  • 絆回廊 新宿鮫10~新装版~

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    同性愛の男性が。
    ノン気、というのでしょうか、全く同性愛の趣味の無い男性に、惚れちゃうわけです。
    惚れらてしまった男は、相手が同性愛者だと知っていて、でも自分は全くその気がないよ、という前提でしか、接しません。
    まあでも、それでも良い訳です。
    別に隙を見てキスしたいとか触りたいとか、そういう次元じゃないんです。
    純愛。
    だからまあ、「私は実は同性愛者です」と言わなければ、傍目には、「熱い友情」とでも見えるような。

    #

    2011年の、大沢在昌さん「新宿鮫Ⅹ 絆回廊」。
    前作の「狼花」が2006年だったので、足掛け5年。
    ちなみに、2016年現在、長編としては未だ新作が出ていませんので、かれこ

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    2016年08月25日
  • 無間人形 新宿鮫4~新装版~

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    ネタバレ

    若者たちの間で流行っている薬「アイスキャンディ」。
    錠剤を口にすると、すっと頭が冷静になり、感覚が鋭敏になる。そして何よりも安い。

    今までになく手軽でお洒落な覚せい剤の出どころを追う鮫島。
    そして鮫島とぶつかる麻薬取締官事務所。
    取引の主導権を巡って争う「アイスキャンディ」の卸元と、東京の暴力団。
    地方の財閥一族の愛憎。
    そして鮫島の恋人・晶の運命。

    いくつもの物語が平行して動き出す。
    徐々に終焉に向かって収束していく後半は、とにかく続きが気になって、本を置くことができない。

    妨害されようと、時間が足りなかろうと、とにかく一歩一歩確実に犯人たちを追いつめていく鮫島。
    しかし事態は一歩一歩

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    2016年08月21日
  • 屍蘭 新宿鮫3~新装版~

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    ネタバレ

    前作の「毒猿」では、台湾やくざと台湾の刑事が、プロとして自分の仕事を全うしながらも互いを信頼していたけれども、この「屍蘭」は犯罪の素人の女たちが、鮫島を追いつめていく話。
    彼女たち・綾香とふみ枝は、決して誰にも知られてはならない秘密で繋がっていて、しかし必ずしも互いを信頼しているわけではない。
    全く対照的な「毒猿」と「屍蘭」ではあるけれど、途中で読むのをやめられないのはどちらも同じ。

    ただ、最後まで読んでみてもふみ枝という女がよくわからない。
    なぜ綾香のためにそこまで献身的になれるのか。
    自分は見捨てられるのではないかという不安を感じながら、綾香を守るために自分の手を汚し続けるふみ枝。
    彼女

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    2016年08月08日
  • 狼花 新宿鮫9~新装版~

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    J様後追い第9弾
    ちょっと時間がかかってしまいましたが、後半はいつもの通り一気読みでした。
    今回はどう終わらせるか読めなかった。
    しかし、なんだかんだ言って、男性のほうがロマンティストですね。
    明蘭の気持ちもわからないではないけど、やはりここは深見を選ばないところが残念でならない。まあそうでないと、物語にはならないのでしょうけど。

    香田も残念。もっと一緒に手を取り合って捜査するところを見てみたかった。

    さて、現在のところ残すはあと一作。
    今度こそ晶はもう少し出てくるのか?

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    2016年08月07日
  • 灰夜 新宿鮫7~新装版~

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    「ルパン三世」という、テレビアニメがありますね。ありましたね。
    僕は子供のころから、大人になっても、基本的に大好きです。楽しめます。
    (と、言っても考えたら10年近く、見ていないかもですが)

    あの面白さっていうのは、物語、シリーズ、ヒーローもの、という楽しみ方を考える上で、実に判りやすい例だなあ、と思うのは。

    大まか25分の1話完結。
    中には、名作、と呼ばれるものもあります。
    「雨の午後はヤバイぜ」「脱獄のチャンスは一度」「七番目の橋が落ちるとき」「死の翼アルバトロス」「荒野に散ったコンバットマグナム」...
    (狡いようですが、大隅正秋さんのルパンと、宮崎/高畑さんのルパン、僕はどちらも好

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    2016年08月03日
  • 炎蛹 新宿鮫5~新装版~

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    いきなり私事ですが。
    過去2~4週間くらいか、ちょっと仕事がばたばたして、落ち着かない時期がありまして。
    合間の時間でも落ち着かないし、どこか脳みそが仕事を離れきれない。
    誰にでもそんな時期は、濃淡ともあれ、あると思うんです。
    そうなると、なんていうか...むつかしい本、読み応えのある本、を読み辛くなってしまうんですね。
    でも、一方で、そんな時期だからこそ、いつでもどこでも短時間でも、スマホさえあれば電子書籍で楽しめる「読書」というのは、大切な息抜きで、気分転換。
    「アタマ空っぽに、わくわく楽しめるような、男の子的な、娯楽小説を読みたいな」と。

    それで、
    「新宿鮫シリーズでも読むか!」。

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    2016年07月27日
  • 無間人形 新宿鮫4~新装版~

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    新宿鮫シリーズの、第4作。1994年。

    直木賞を受賞した作品で、シリーズ最高傑作、という人も多い1冊。

    今回の敵は、

    「東北の巨大財閥の兄弟が、覚せい剤の販売をしている。
    それを卸して貰って捌いている暴力団」

    という設定。

    ただ、主人公にも読者にも、「覚せい剤を作って卸している大元」はなかなか分からない仕掛け。

    だいたい、新宿鮫シリーズの特徴なのですが、読者、次いで、主人公に、仕掛けが全て分かるまで、つまり前半の方が面白い。

    後半は、もうちょっと具体的に、つまり個人個人のアクションとか死の危険といった、

    「まあまあ、そりゃさ、ゆっくりあわてなければいずれは悪者は捕まるよね」

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    2016年07月27日
  • 屍蘭 新宿鮫3~新装版~

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    新宿鮫シリーズの第3作。1994年。
    今回は、

    「不法に赤ちゃんを堕胎させ、その赤ちゃんの死体を臓器売買などで海外に不法に輸出して暴利を得ている一味」

    が、敵役です。

    その一味と言うのは、ボスが美容クリニック経営者の美女。そして、その手先である元刑事、無免許医師、そして看護師のおばちゃんです。

    魅力は、なんといっても看護師のおばちゃん。
    このおばちゃんが、地味なおばちゃんなんだけど、非情で凄腕の殺し屋、という設定。

    そしてこのおばちゃんは、私利私欲が無い。美容クリニック経営者の美女のことを、「娘」のように愛していて、そのためならなんでもする、というキャラクター。

    第1作ではヤクザや

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    2016年07月27日
  • 毒猿 新宿鮫2~新装版~

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    やっぱり読み返すと、ぶっちゃけ左より。リベラル。
    現今で言うと、読み手次第かもしれませんが、アンチ自民党。
    まあ、犯罪ミステリーの作者っていうのは、ちゃんとしてれば大抵社会派なんですけどね。

    #

    「毒猿」大沢在昌さん。再読。
    新宿を舞台に、一匹狼の刑事「鮫島さん」が活躍する「新宿鮫シリーズ」、第2作。

    鉄板保障な、男子のエンターテイメント。

    #

    第1作では、

    ●改造拳銃作りの名人・木津の工房を抑える戦い。
    ●木津の銃を使った警官殺しの犯人を検挙するための戦い。
    ●主人公鮫島さんと、インディーズロック歌手・あきらさんとの恋愛関係。
    ●主人公の初期設定説明、レギュラー陣の初期設定説明。

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    2016年07月19日
  • 絆回廊 新宿鮫10~新装版~

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    マンジュウがマンジュウに!
    金石が悪役なんだろうけど、他の連中がみんな善人だし、その金石がめちゃめちゃ強いかと思ってるとやられちゃうし。
    もう少しワルが強くないとと感じた。

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    2016年07月09日
  • 灰夜 新宿鮫7~新装版~

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    J様後追い第7弾
    ほんとにこれまた全く違うストーリーで、ほんとは5をつけようと思ったのに最後の読後感で一個落としてみました。
    でも限りなく5に近い。

    このシリーズ、悪いやつはとことん悪そうなのもいるけど、警察にも犯罪者側にもとにかく出てくる人物が魅力的。
    今回もなんだかんだ言って家族や友達を思いやる人たちであふれていた気がします。

    ちなみに、最初読み始めた時はなぜこんな状況に?!というのと、前作でのこともあり天罰だ!と思ってしまったのは女の嫌なところでしょうか。
    余分に取っていた休暇も事件ですっかり終わってしまいましたが、晶からの連絡なし。残念。ってこと気づいてるかなぁ。
    次回は復活してく

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    2016年07月06日
  • 屍蘭 新宿鮫3~新装版~

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    J様追いかけ第3弾
    普通のおばちゃんがさくさく人を殺してしまう。
    大事な人のためだからまったく悪いと思っていない。
    大事な人が恋愛対象ではないところがさらにぐっとくる。
    この二人が出会ったことがほんとに運命なのかなと思う。
    で、やはり女のほうがこのくらいやってのけそうだと思えるから怖い。

    ああでもほんとに読みながら映像を見ているような感覚になりました。
    第3シリーズまで来て、また次も読みたいと思わせるのは凄いですね。

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    2016年06月22日
  • 毒猿 新宿鮫2~新装版~

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    新宿鮫シリーズ2作目。J様オススメ。
    前作を完全に上回る怖さに面白さ。
    日本では考えられない襲撃やら戦闘シーンが、自分の知ってる土地が舞台になってると恐ろしさもひとしお。
    5付けたいけど怖くてすぐには読み返せないから4にしとく。

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    2016年06月11日
  • やぶへび

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    中国人女性と偽装結婚した元刑事が、戸籍上の妻の周辺で起こる事件に巻き込まれる。
    さすがはエンターテイメント界の大御所だけあって、テンポよく面白い作品でした。
    久しぶりに大沢作品を読みましたが、筆力は健在ですね。

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    2016年03月23日
  • やぶへび

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    書き下ろしだそうで。

    そう言われると、何となくスピード感も感じられるし、すいすい読める。

    逆に言うと、あまり重厚感がない。

    まぁ、そういう内容の話だと言えばそれまでだけど。

    ちょっと不思議なキャラクターだ。
    強いのか、強くないのかよくわからないし、義理堅いのか、いい加減なのかもよくわからない。
    そこが不思議で魅力的なところでもある。

    ギャグっぽいところも、コントっぽいところも含めて、やっぱりちょっと不思議な話だ。

    「巻き込まれ型」としては、サラリーマン坂田のシリーズ物と通じるものがある。

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    2016年03月18日
  • 十字架の王女 特殊捜査班カルテット3

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    ようやくこのシリーズの完結。
    ホウとタケルのコンビが、成長してる!
    そして、裏切り者の村雲と彼の所有する秘密を巡って怒涛の展開。
    タケルの家族を惨殺した本当の犯人も明らかになり、カスミの父親も自ら姿を現し、決してハッピーエンドでは終わらないだろうとは思いつつ、最期は一瞬ににして、でもきっと予想はしていたのだろうけど、ラストは一気に散った感じ。

    あぁ、この脱力感。
    それでも、彼らカルテットの続編を早くも期待してしまう。

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    2016年03月09日
  • 解放者 特殊捜査班カルテット2

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    この巻まで2年前に読んでたはずだけど、記憶が薄らいでいたので新鮮に読めた。
    タケルの家族を惨殺した犯人が徐々に見え始め、カスミ・タケル・ホウの感情が色濃く出てくる。
    噂のカスミの父も見え隠れし、展開が気になって読む手が止められなくなってくる。

    ・・・そしてラストのあの流れに、、はすぐさま最終巻を手に取ってしまうではないか!

    特別短編「バー『グリーン』」、普段あまり露出しないマスターの表情がみれるので、嬉しい収録。

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    2016年03月09日
  • やぶへび

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    中国人との偽装結婚。
    元警察官であった甲賀は、
    杜英淑に偽装結婚を依頼される。
    偽装結婚あいての 李青珠が 警察に保護される。
    そして、逆行性健忘症 記憶喪失になっていた。

    そのオンナは、きりりとして、背が高く、武術にも長けていた。
    記憶が徐々にもどってくる。

    しかし、李青珠は、替え玉がいた。
    一体李青珠とは、誰なのか。
    武術大会で優勝したことで、実名が分かる。
    そのオンナは、上海なまりで、
    どんなつながりがあるのか? 
    上海のボス 老大 が殺される。
    引退しようとしている老大をなぜ殺すのか?
    殺したのは、誰なのか?殺す理由は?
    そして、偽装結婚をする意味はなぜ?

    スリリングな展開。

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    2016年02月27日