大沢在昌のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんとなく、ガッツリ、ずっしりしたものを読みたくて、手にした。
買った日が一番、読むに向かえる日だと何かで聞いて、なるほどと思った記憶があり、買った夜に読み始めた。
最近読んでる文庫より文字も小さいしページ数も多い、数日かかるか、もしくは、だらだら、先延ばしになるかどちらかと思っていたら、、、夜明けを見ました(^^;読み始めた時間が遅かったせいもあるけど…
どちらかというと静かな中で、繰り広げられる駆け引きみたいなものが多い気がするけど、だれることなく、眠くなることなく、読破。
完璧な人間が全てを圧倒するような人物が主役ではなく、それぞれ、強さも弱さも汚さも持ち合わせている登場人物たちのやり取 -
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Posted by ブクログ
書店に立ち寄った際に、
大好きな大沢在昌さんの名前を見つけたので、
衝動買いしてしまいました。
大沢さんといえば、新宿鮫シリーズという印象です。
私は、大沢さんの作品はとにかく一本筋が通った
分かりやすいけど深い作品という、良く分からない
評価をしているのですが、今回の作品もそのような
私の評価を裏付けるような作品でした。
巻末の解説にも書いてありましたが、
今回は、「死」がメインテーマです。
「死」がヒトの心に及ぼす影響とは?
そんなことが、ハードボイルドな展開の中で
何度も問われています。
この作品に限らず、大沢さんの作品は本当にオススメです。
是非、読んでみてください。 -
Posted by ブクログ
小説家志望のフリーター・菊川真、大学院で地球物理学を専攻する茂木太郎、卜占術師・赤道目子、女子中学生・立花やよい、そして高校三年でスポーツ青年の山野透。何の共通点もない彼らは、ある日突然、Jと名乗る見えない存在の意思によって集められた。Jは言う。「あなたの助けが必要です」。Jとは何者なのか?何もわからぬまま行動を開始した五人組だが、Jとの対話を続けながら意外な真実に近づいていく。Jが握っている未来、それは―。
面白かったです。薄い本だし、かなりスラスラ読めました。ラストを著者本人ではなく、読者の公募の中から決めるというのにちょっと抵抗がありましたが、ちゃんと話がつながって完結していたので良かっ -
Posted by ブクログ
11月上旬、夜中に足を引きずって歩いているおばあさんを見かけたので、声をかけて車に乗せたら認知症の方の徘徊だったので、交番に一緒に行ったんです
そしたら市の警察生活安全課からお礼の電話をいただきまして、「鮫島はマフィアやら薬物やら殺人やらを追ってるのに、うちの市の生活安全課は市民にお礼の電話なのかー鮫島も知らんとこではこんな仕事もしてるのかな?」と思いまして、屍蘭再読
27年ぶりくらいに読みまして、話すっかり忘れてて、「あ、だから屍蘭なのか」と新鮮に読めました
1、2はあまり古さを感じなかったけど、今回はすごく感じた
50代の描き方が今の70代くらいの描き方だよね
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Posted by ブクログ
☆3.5 大沢在昌になりたいか
大沢在昌ならどう書くか。講義をまとめた本。
キャラクター先行なのが特徴で、アドバイスが具体的すぎて、真似をしてもハードボイルドや大沢在昌になれと言ってゐるやうなものではないかとおもった。
一人称で書いて、会話で人となりを説明しろ。とアドバイスするのだけど、半分は当ってゐるにしても、もう半分は『細雪』のやうにある程度は地の文で構はないと思ふ。
ただ、娯楽小説としては全篇正しいし、これを受けて新人賞を獲った人も4人はゐるので、参考にはなるだらう。
大沢が強調してゐるのは、自分に合ったものを書けといふことと、プロの道の苦難だ。そのほか、嫌な人の書き方や、面