大沢在昌のレビュー一覧

  • 相続人TOMOKO

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    ネタバレ

    元CIA工作員の日本人女性・トモコ(超絶美人)。彼女は米国で同じくCIAに関わっていた夫を暗殺された。米国籍を剥奪され、世界のどこにも属さない亡命者となる。夫を奪った者たちへの復讐劇が始まり、執念を胸に、トモコは日本へ潜入。トモコ1人では生きていかれず、もう一人のTOMOKO=原田智子と生活を共にする。智子は風俗嬢として新宿の底辺で生きてきた。この二人の“対照的なTOMOKO”が、やがて協力関係を結び、米軍・警察・ヤクザを巻き込む国家レベルの陰謀へと挑んでいく。スリリングでかつ復讐と再生の物語だった。⑤

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    2025年11月03日
  • 小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない

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    新宿鮫で直木賞を受賞した大沢在昌氏が、プロを目指す受講生に1年間の講座を開いた講義録。
    実践的でかなり参考になった。

    少なくとも400字詰め原稿用紙30枚以上の作品を書いたことがある人向け。構成の作り方とかは書かれてないから、全く執筆経験なしの人が読んでも、明日から書き始められるかと言えば微妙。

    受講生への実際の指摘がリアルで参考になる。
    他の人はこんなこと考えてるんだとか、こんなクセやミスが起こるんだとか、身に沁みて理解できた。

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    2025年09月27日
  • 相続人TOMOKO

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    新宿鮫以降久しぶりに読んだ大沢在昌さんの作品ですが、その世界観に圧倒的されました。特に主人公がカッコ良すぎる。また、彼女に関わった人が成長して行く姿もとても眩しく感じた。ハードボイルド作品はあまり読まないけど、設定、登場人物、背景の面白さに加えスピード感もありとても面白かった。解説の湊かなえさんの解説も読者視点で書かれており共感出来る場面も多く感じた。

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    2025年08月20日
  • 晩秋行

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    面白かったよ!
    主人公は六十過ぎてて歳だけどそれを感じさせない。
    大人の純愛ハードボイルドと帯にあるけどまさにそういう感じかな!

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    2025年08月17日
  • 鮫島の貌(かお) 新宿鮫短編集

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    以下、ただのファンの感想。
    鮫島の新人時代や高校時代のエピソードが読めて楽しかった。
    シティハンターの冴羽やこち亀の両さん出てきたり、バリエーションに富んだ短編集。
    いいもん読めた。

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    2025年08月12日
  • 相続人TOMOKO

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    1993年に発刊された小説の復刻版。
    日米両国にまたがる黒組織に夫を殺され、国籍や戸籍のないまま戦うトモコと、相棒となった“へっぽこ智子“の奮闘がスリリングに描かれたハードボイルド小説!
    ハードボイルドでありながら主人公が女性のバディもので、さまざまな危機を乗り越えて復讐を果たすのですが、トモコの奮闘もさることながら、“へっぽこ智子“の変貌にもホロリとさせられた小説でした。
    機会があれば再読したい一作です。

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    2025年06月05日
  • 鮫島の貌(かお) 新宿鮫短編集

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    「新宿鮫」ファンなら必読の一冊。
    鮫島にまつわる短編集だが、まず最初の新宿署に配属直後のエピソードから面白い。既に上司の"マンジュウ"桃井との人間関係が伺える。更に何と「シティーハンター」の冴羽獠や香、「こち亀」の両さんが出てくるエピソードもあり遊び心満載だ。
    シリーズ9作目「狼花」で決着をつけた宿敵・仙田(間野)の息子との対面エピソードなどもあり、再度シリーズを遡って読みたくなってしまった。

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    2025年05月28日
  • リペアラー

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    見事なラストだったが最後の種明かしとタイトルの回収が急すぎる印象。爺ちゃんが強力すぎて皆んな一気に秘密を暴露しまう謎解きでは400ページ分の孫の努力が報われないのでは?

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    2025年05月26日
  • 無間人形 新宿鮫4~新装版~

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    若者の間で出回っているアイスキャンディという錠剤。

    どうも、麻薬が入っているらしい。

    どこからこのアイスキャンディが出ているのか調べるものの、全く分からず。

    ということで、鮫島が調べはじめます。

    いくつかの目線から物語が進んでいくのですが、私は犯人側からの目線が気になって一気読み。(売人が中毒になってしまうという、ちょっと悲しい展開)

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    2025年05月03日
  • らんぼう

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    イケとウラが活躍する短編集。破天荒ですが、人情的でサクサクと読むことができました。
    長編でも読んでみたくなりました。

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    2025年04月30日
  • リペアラー

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    1日で読み終わってしまうほど読みやすく面白い本だった。

    40年前、古いビルの屋上で見つかった行旅死亡人の身元を探す。
    この行旅死亡人の事件が次第に政府の情報機関まで関わりを持つようになり、物語は二転三転の展開を迎え、ついにリペアラーの存在が顕になるのだが…。

    リペアラーの出現は唐突に飛躍する展開だったが、リペアラーの存在がこの物語の最初の事件の答えであり、それを匂わす程度で物語を終わらせる手際の良さには感服させられた。
    面白かった。

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    2025年04月02日
  • リペアラー

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    期待していた。そして期待通りだった。流石大沢氏の作品だった!刻の経つのも忘れ最後まで夢中になって読んでいた!三日間あっと言う間に過ぎていた。物語りは世界はこうでなければいけないな。そうでなければ浦島太郎物語りや映画のジュラシックパークを笑うのと同じだと思う。内容は読む人の為にここでは止めておこう。

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    2025年03月27日
  • 天使の爪 下 新装版

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    殺人鬼とかし、アスカをかつての妹と重ねたハンの体を手に入れた狼のヴォーグ。
    仁王はアスカを守れるか、ロシア、アメリカ、警視庁と前半から続く波乱に満ちた戦い。
    個人の葛藤と衝撃のラスト。
    久し振りのエンターテイメント作品を読み終えた!

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    2025年03月12日
  • 天使の爪 上 新装版

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    麻薬組織のボスの愛人はつみと女性刑事の明日香、逮捕に向かった現場で二人が殺害され、はつみの体に明日香の脳が秘密裡に移植手術が新たな体を手に入れ、麻薬取締官として現場に復帰する。
    そこには移植前の同僚であり婚約者の仁王と呼ばれる凄腕の古芳刑事が明日香の護衛にあたる。
    日本国のヤクザ、警視庁公安部、警視庁、厚生労働省、CIA、ロシア政府、もう一人脳移植を受けた狼と呼ばれ、恐れられた殺し屋、エンターテインメントが始まる。凄まじい展開が続く。後半が楽しみだ!

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    2025年03月03日
  • 小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない

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    小説とは全然異なる分野の文章を書いていますが、参考になる点が多々ありました。
    この本はプロの物書きにとって必読です。
    余談ですが、共通テストのように現代文で小説が出る場合、小説を理解するうえで役に立つ情報が書かれています。なので、受験生や現代文の国語の先生にも有益です。

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    2025年03月02日
  • 悪魔には悪魔を

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    ある時期から 大好きでハズレなしと思ってた大沢在昌の本に ときどきわたし的ハズレが混じるようになり しかも無駄に厚い本が増えた気も。
    あれだけ書けばそうもなるよねとちょっと寂しい気持ちで 手に取るのを躊躇するようになってた 久しぶりに手に取った大沢在昌の厚い本 面白くて一気に読んだ 夢中になって読んでた頃を思い出した こういうのが読みたかったんだよ〜
    やっぱり大沢在昌 大好き

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    2025年01月24日
  • 標的走路〈新装版〉 失踪人調査人・佐久間公 : 1

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    佐久間公シリーズ幻の処女長編小説。幻と言われるのは長く絶版の時期があり読者熱望により復刊したため。佐久間公シリーズが好きなら必読の作品だ。主人公の動きがストレートで大胆で、大沢作品初期の感じがして良い。

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    2025年01月17日
  • 追跡者の血統 〈新装版〉 失踪人調査人・佐久間公 : 4

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    予期せぬ事態と予期せぬ真実の連続に引き込まれてしまった!佐久間公シリーズ初の長編小説は、公の親友沢辺が失踪し調査を始めるところから始まる。公の心の中を行き交う二人の女性、所属する法律事務所課長と父親との関わり、今回の事件にも影響した組織の影、そして父親の死の真相。すべてが繋がり、エンディングへと向かう。沢辺を救出した安堵感には、主人公佐久間公の心情に触れた気がした。ヒリヒリした感触が今でも残っている。

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    2025年01月17日
  • 漂泊の街角〈新装版〉 失踪人調査人・佐久間公 : 3

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    大沢作品で一番最初に読んだ本。書店では何冊かあったと思うが、どうして選んだかというと、タイトルに「街角」とあったことや主人公の職業が失踪人調査の「探偵」というのに惹かれた。これはもう買うしかない!と思って選んだ。この作品から大沢熱が冷めないままでいる!!

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    2025年01月17日
  • 感傷の街角〈新装版〉 失踪人調査人・佐久間公 : 2

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    大沢在昌のデビュー作。荒削りで危なっかしい内容に仕上がっているのが心地良い。のちに『新宿鮫』という人気作品を上梓する大沢作品の1作目として未来を感じる。ギアをサードギアに入れて、これからハイウェイに走り出す直前だ。所々に散りばめられている『ザ・ドライバー』ライアン・オニール、サンタ・エスメラルダ、『朝日の当たる家』アニマルズ、エリック・カルメン、サッチモ、矢沢永吉、松任谷由実といった固有名詞がくすぐってくれる。ほろ苦さと爽やかさの入り混じったエンディングがニクい。ここから大沢ハードボイルドが始まった!!

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    2025年01月17日