大沢在昌のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
中級者向けの小説作法の本。
基礎的な部分はあまり書かれていないが、それだけに実践的で参考に
なるところが多い。キャラ造形の仕方、描写のふくらまし方、デビューしてからの振舞い方など、付箋で本にたてがみが生えた。
兼業よりは専業の方がやはりいいものが書けるとしながらも、このご時世では厳しいので、10冊本を出す、何かの賞をとるなどの目標を決めて専業に移った方がよいというのは、聞きたくても誰も教えてくれないところだった。
講義の受講者(つまり読者)に対し、「これだけ教えて新人賞に3回挑戦してダメだったら根本的に才能がないと思った方がいい」とのことだったが、非常に厳しい現実だ。
著者は常にすべて -
Posted by ブクログ
マタギの血を引く雪人が対峙する相手が感情を欠いた怪物的な存在なんだけど、雪人は地に足の着いたバックボーンで(狩猟を生業とするハンターであると言う事実)立ち向かう所が鳥肌もの。杏相手には天然たらし振りを発揮しているところも、本人全く無自覚で、雪人単体萌え出来る。たとえBL的要素がなくても…と思っていたら、2巻ラストでまさかの…(笑)。宮本が渋い極道なんだけど、どうにも受け臭いんだ、これが(笑)。もんでんさんが描いていようと、青年漫画と解っていようと、雪人(天然無自覚年下攻め)×宮本(渋い系極道兄貴なんだけども、妙に男に固執されるタイプ)にしか読めなかった『雪人』2巻の巻末の下り!!!
-
Posted by ブクログ
老人の転落死、放火事件、そして射殺事件。高州の赴任以来、青國島の平和な暮らしは一変した。捜査を続けるうち、島でアメリカ統治時代にコカの栽培をしており、それが「財産」になっていることを知る高州。そんな彼に収入役の草引、助役の木島らは苦言を呈する。村長の井海、島の過去を知るアメリカ人医師オットー、高州に近づく娼婦チナミ……真実を知っているのは誰だ? 島の人間が守ろうとする“秘密”とは? 孤独な闘いのなか、しだいに明らかになる島の過去。事件の核心に迫る高州を待ち受けるものは!?
さてさて結果はいかに??
最後まで犯人が絞り込めずにうずうずしちゃいます。。。。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ『黒石』は、まさに新宿鮫シリーズ屈指の緊張感を味わえる一冊だった。物語が動き出した瞬間から不穏な空気が途切れることなく続き、鮫島が一歩踏み込むたびに危険が迫ってくる展開に、ページをめくる手が止まらなかった。敵の存在感も圧倒的で、終始張り詰めた空気の中で読み進めることができた。
そして何より心に残ったのは、鮫島の変化である。長いシリーズを追いかけてきたからこそ、これまで多くのものを失いながらも前を向き、新たな人間関係を築こうとする姿に深い感慨を覚えた。孤高の刑事としての鋭さはそのままに、どこか柔らかな表情を見せる瞬間があり、鮫島という人物の歩んできた時間の重みを感じられた。
圧倒的な緊張感と -
Posted by ブクログ
去年から1作目を読み始めて11作目。とうとう、読んでいない作品は、最近文庫化されたばかりの黒石のみになりました。だいぶゆっくりと新宿鮫を堪能してきましたが、どんどん読んでいきたいのを我慢して、このペースで進めてきました。それは、刊行された作品がまだ何冊もある状態なら、読んでいくスピードは、自分でコントロールできますが、最新刊まで読んでしまうと、作品が出来上がるまで待たなきゃならないからなのです。この作品を読み終わった瞬間に、黒石をいつ読むのか、少しワクワクする悩みを抱えて、全く違う積読してある作品の山を崩していきたいと思います。
今回の作品は、過去の作品に登場した人物の思惑や因縁が絡み合って、 -